試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-192[ラシ101F] (クハ100-86[Mc170] クモハ100形編入,[南テシ]電略標記印刷消去,LP402前照灯・屋根板・床板交換施工) ※'弁天橋区仕様

2015-10-13 21:41:04 | 国鉄/JR101系
電装。

回着したKATO製国鉄101系弁天橋区仕様(Mc170)は一度も走行機会を与えられないまま習志野区仕様へと仕様変更される。
JR101系ラシ101F(Mc201:1988/2)用組成準備車では数少ない新製投入車だが10両編成化に欠かせない車両であった。
既にラシ101F用組成準備車は7両が竣工しクモハ101-201+モハ100-255,クモハ100-192(ラシ101F)を待つだけとなっている。


国鉄101系クハ100-86(Mc170)。
※弁天橋区仕様。

弁天橋区仕様(Mc170)はクモハ101-170+モハ100-232+クハ100-86の3両編成でありクモハ100形が存在しない。
そのためクモハ100-108(ツヌ118F:Mc155)若しくはクハ100-86(Mc170)がクモハ100-192(ラシ101F)用種車候補に挙がった。
ラシ101F組成計画では黄色5号新金型編成の出場を最優先項目に掲げていたためクモハ100-108は選考漏れしている。
千葉方先頭車両はクモハ101-170(Mc170)をクモハ101-201(ラシ101F)へ改番,改装するだけで対処出来る。
しかし中野方先頭車両のクモハ100-192(ラシ101F)はクハ100-86(Mc170)をクモハ100形へ形式変更する運びとなった。


入工中のクハ100-86

さっそく弁天橋区仕様(Mc170)の第二次整備へ取り掛かったが工程数から先発入場車はクハ100-86(Mc170)に決定した。
弁天橋区仕様が回着する前にKATO製B形防護無線アンテナ搭載済クモハ100-192用屋根板を準備しておりこれと交換した。
なお色温度が津田沼区仕様出自車5両と変わらないようクモハ100-108(ツヌ118F)用屋根板に細工を施している。
形式変更に伴いクモハ100形用Assy床板へと交換されるもののクハ100-86用車体のままであり妻面配管は再現されない。
またクモハ100-192用床板に改めるべくクハ100-86用DT21非動力台車及びダミーカプラーを流用して賄った。
保管品のクモハ100形用Assy床板はムコ10F(Mc194)用でありクイックヘッドマーク対応プリズムケースが装着されている。
但し使用されるとすれば[こんにちはJR]ヘッドマークぐらいで機能する機会は巡って来ないかもしれない。


完成したクモハ100-192用床板。

クモハ100-192用床板に関する整備は以上で完了を迎え車体の細工へと移行した。
一時雲行きが怪しくなったクモハ101-170,クハ100-86のLP402前照灯交換問題は既に解決済である。
クハ100-86用LP411前照灯を撤去しクハ100-59(ラシ101F←クハ100-78:ツヌ118F)から捻出した黄色5号LP402前照灯に交換した。
同時に運行番号幕,行先方向幕部品の交換を行い[07 鶴見線]表示から[07C 中野]表示へと変更した。
この[07C]幕,[中野]幕は大量に保管されていた切り出し済部品を使用しており当然ながらツヌ118F用である。
新金型車体へと切り替わったせいか津田沼区仕様車に比べクハ100-86(Mc170)では両表示器とも嵌合が若干固くなった気がした。


製品原形が失われたクハ100-86

そしてクモハ100-192へ形式変更するため[クハ100-86]標記,[南テシ 定員136]標記,ATS[BS]標記印刷をラプロス式にて消去する。
中でも乗務員室扉掴棒に近い位置に印刷されているATS[BS]標記は薄い塗装被膜と相まって繊細な作業を要した。
どうにかATS[BS]標記跡が僅かに伺える程度まで持ち込みATS[B]標記インレタで誤魔化せる範囲へと漕ぎ着けている。
他方ラプロスで生じた擦過痕と[クハ100-86]標記跡はクハ100-59に続き消しゴム,磨きクロスで仕上げる処置を施した。
結局エンド標記印刷以外の全て消去対象となってしまい都度ラプロス#4000,ラプロス#6000を持ち替える羽目になった。
その代わり弁天橋区仕様車も津田沼区仕様車とほぼ同じラプロスの捌き方が通用する収穫を得られている。


不要な標記類を消去した元クハ100-86

入場までに新たな車両番号標記インレタが準備できず[クモハ100-192]は高経年台紙を用いるしかなかった。
各々1-3位側:[クモハ100-]+[1]+[9]+[2],2-4位側:[クモハ]+[100-]+[1]+[9]+[2]と苦しい組み合わせになっている。
次にATS[B]標記インレタを転写したが絶対幅が足りずATS[BS]標記跡は隠し切れないまま終わった。
そして初登場となるレボリューションファクトリー製[千ラシ]電略標記インレタを持ち出した。
漸く手に入れた[千ラシ]電略標記インレタだが非常に細密で[定員136]標記,[定員144]標記の識別すら難しい。
そのため[南テシ 定員136]標記よりも目立たなくなってしまいせっかくの[千ラシ 定員136]標記は存在感が薄くなってしまった。
[千ツヌ]標記印刷に比べ寸法が一回り程小さく10両全車を[千ラシ]電略標記に統一するかは先送りしている。


標記類を転写したクモハ100-192(ラシ101F)。

以上でクハ100-86(Mc170→元クハ100-86:元Mc170)はクモハ100-192(ラシ101F)への形式変更が完了した。
最後にJRマーク転写に移ったが残り少ないTOMIX製旧インレタであり入手困難な貴重品でもある。
転写失敗は他形式の習志野区仕様変更にも影響が及ぶため前面用,側面用ともバーニッシャーを長目に当て続けた。
その結果一発転写で切り抜けられたものの前面用JRマークがやや上方向にずれてしまった。
クモハ101-191,クモハ100-171(ラシ106F:Mc191)と同様前面把手を転写目安としたがモールドの上辺と下辺を間違えたらしい。


JRマークを転写したクモハ100-192(ラシ101F)。

実車ではJRマークの上辺と把手が大凡一直線上に揃っておりモールドへ合わせる考え自体は誤っていなかった。
しかし1/150スケールに落とし込むと把手は細線ではなく太いモールドへと変わり僅かな誤差が生じる。
この落とし穴に気付かないまま前面用JRマークを転写したため想定とは異なる方向へ出てしまった。
出来れば再転写を行いたかったがまだクモハ101-201(ラシ101F←クモハ101-170)の習志野区仕様変更が控えている。
もう側面用JRマークは4両分しか残っておらず万が一の数量不足が不安視され実現には至らなかった。


クモハ100-192 点灯試験[07C 中野]:LP402前照灯交換施工。
※弁天橋区仕様。

そしてLP411前照灯車からLP402前照灯車へと改められたクモハ100-192(ラシ101F)の点灯試験を実施した。
LP402前照灯用ライトケーシングの構造上ライトレンズ全体に光源が行き渡らない仕様は健在である。
但し俯瞰ではレンズ内で反射するため津田沼区仕様車と同等の点灯具合に達しており全く差し支えなかった。
残念ながらトタムコ3F(Mc78)から採用されたライト基板は両表示器をフィルム幕のような点灯色温度にさせてしまう。
これは弁天橋区仕様車でも変わっておらず布幕で終始した習志野区101系には似つかわしくなく思える。
表示器用プリズムに小細工を施せば布幕らしく点灯させられると思うが方法や色選択が課題となる。
むしろ津田沼区仕様運転台付中間組込車とのライト基板交換が表示器点灯色温度変更への近道かもしれない。




JR101系クモハ100-192(ラシ101F:クハ100-86 クモハ100形編入,屋根板・床板交換施工)。
※弁天橋区仕様。

クモハ100形への形式変更は滞りなく終了しクモハ100-192(ラシ101F:弁天橋区仕様)が竣工した。
一連の工程ではATS[BS]標記印刷消去に注意する展開となったが消去方式をラプロス式へと改めた選択が当たったと思う。
◆ラシ101F:Mc201-M'255-T264-T'c59+Tc82-M238-M'231-T262-M263-M'c192
クモハ100-192の作業進行を踏まえると次期第二次整備入場車はクモハ101-170(Mc170)が妥当だと思われる。
工程は屋根板交換,標記印刷消去が主となるがATS[BS]標記印刷消去には充分気を付けて作業に当たる。
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