宿題。
2社3種混結のJR103系ラシ336F(Tc433)は2017年6月下旬にKATO製Assyベンチレーターで統一された。
ベンチレーター換装はグリーンマックス製モハ103-142+モハ102-267(ラシ336F-2)より開始している。
この当時は屋根板ベンチレーター取付孔の拡大方式が定まっておらず単独施工に留められた。
JR103系モハ102-267(ラシ336F-2)。
※グリーンマックス製。
在籍中のグリーンマックス製JR103系では実車に則した冷房機換装を行った車両が多数存在する。
製品付属品はAU75B(M)冷房機のみのためα-model製若しくはKATO製AU75系冷房機を代わりに起用した。
2014年3月に竣工したモハ103-142+モハ102-267は当初グリーンマックス製AU75B(M)冷房機を搭載させた。
その後モハ103-162(ラシ325F:Tc461)の屋根板振替に伴いモハ103-142だけがα-model製AU75B(H)冷房機搭載車へ改装となる。
一方ユニットを組むモハ102-267に齟齬は無くグリーンマックス製AU75B(M)冷房機搭載車のまま存置された。
そのため2015年1月以降ユニット間のAU75系冷房機はメーカーが揃わない状態が続いていた。
モハ103-142(ラシ336F-2:α-model製AU75B(H)冷房機搭載車)。
※グリーンマックス製。
グリーンマックス製AU75B(M)冷房機はα-model製,KATO製AU75系冷房機に比べ若干全高が低い。
但しユニット間のAU75系冷房機に相違が無ければ許容出来る範囲内で収まる。
しかしモハ103-142+モハ102-267は日立製と三菱製の混結ユニットでありこの差が強く出てしまった。
2017年6月の入場でモハ102-267のグリーンマックス製AU75B(M)冷房機は交換対象に浮上した。
だが思いの外KATO製Assyベンチレーター化に手間取り作業時間が押してしまい先送りとなった。
クハ103-433,クハ103-434(ラシ336F-2)の更新完了を機に残された課題の解消へと取り掛かった。
入工中のモハ102-267。
ラシ336F-2はモハ103-142+モハ102-267,サハ103-269以外がKATO製量産冷房車で構成される。
KATO製一般形サハ103-269はSC24形インバータ給電式AU712冷房改造車であり全高差には目が行かない。
α-model製AU75系冷房機の全高はKATO製量産冷房車に近くKATO製AU75B(M)冷房機も同様だった。
保管品はAU75A冷房機(101系メイクアップパーツ1:11-510)と成形色AU75B(M)冷房機に限られる。
成形色AU75B(M)冷房機はねずみ色1号で塗装しなければならず作業簡略化が優先された。
従ってモハ102-267へ搭載させるAU75(B)冷房機はAU75A冷房機の代用に決定している。
取付孔が合わないAU75系冷房機 (グリーンマックス製,KATO製)。
KATO製AU75A冷房機とAU75B(M)冷房機の外観差は無く便宜上区分しているだけである。
よって外観上グリーンマックス製AU75B(M)冷房機の置き換えには何ら問題無い。
しかし両車で間隔と径が異なる取付脚をどの様に吸収させるかが課題となった。
再びKATO製AU75G冷房機を代用したAU75E冷房機換装車でぶつかった壁に襲われている。
モハ103-212+モハ102-367(ラシ325F)を初めとするAU75E冷房機換装車は屋根板取付孔の拡大で往なした。
だが線路方向の平行合わせに手間を要する弱点がありモハ102-267では新方式で挑んでいる。
僅かに残るKATO製AU75系冷房機用開孔中心部。
屋根板には当然グリーンマックス製AU75B(M)冷房機用の取付孔が設けられている。
この開孔位置が絶妙で各々の1エンド側,2エンド側にはKATO製AU75系冷房機用開孔目安が残っていた。
新たに1エンド側:1.8mm,2エンド側:2.6mmの取付孔を貫通させれば換装が容易になると思われた。
しかし開孔目安の大半は失われておりドリルを持ち出すには条件が厳しかった。
そこで少しずつクラフトナイフで整形を進め最終的に幅を合致させる方向に転換した。
だが屋根板中心を維持しながらの拡大には適していないと判り途中で打ち切っている。
取付脚を復活させたAU75B(M)冷房機と拡幅された屋根板取付孔。
深手を負う前に中止された屋根板取付孔の延長区間は一応KATO製AU75系冷房機取付脚間隔に到達した。
だがその幅は約2mmしかなくKATO製AU75B(M)冷房機の取付脚を整形しないと装着が行えない。
転用の進んだKATO製AU75B(M)冷房機(予備品)は残数が少なく取付脚への整形に躊躇している。
ここでサハ103-198(ラシ333F:Tc773)の車体更新で保管品に廻ったKATO製AU75B(M)冷房機を思い出した。
KATO製一般形元サハ103-198(廃車:元ラシ333F)は非冷房車用屋根板にAU75B(M)冷房機を直接固定していた。
屋根板への開孔を行わなかったため取付脚が取り払われており急遽代打に起用された。
同位置に並ぶα-model製AU75B(H)冷房機とKATO製AU75B(M)冷房機 (モハ103-142用屋根板,モハ102-267用屋根板)。
元サハ103-198で採用した全面接着固定式ではKATO製AU75B(M)冷房機の位置調整が発生してしまう。
既に屋根板取付孔拡大も済ませており線路方向の固定を補助する取付脚追設に踏み切った。
取付脚は用途不要となったKATO製103系旧LOTベンチレーターの取付脚を切断し転用している。
転用に当たっては取付脚切除部へ元ベンチレーター取付脚を溶着し最低限の強度が保てるよう留意した。
KATO製103系旧LOTベンチレーターの取付脚径は約2mmであり屋根板取付孔延長区間と合致する。
嵌合試験の結果は悪くなくAU75B(M)冷房機内側四隅と追設した取付脚にゴム系接着剤を塗布し屋根板へ取り付けた。
↓
モハ102-267(KATO製AU75B(M)冷房機換装施工)。
※グリーンマックス製。
サハ103-212(ラシ305F-3:KATO製AU75B(M)冷房機搭載車)。
※グリーンマックス製。
元サハ103-198(廃車:元ラシ333F)。
※KATO製一般形:AU75B(M)冷房機搭載施工車。
偶然にも屋根板取付孔延長区間は車体中央から外れていなかったため枕木方向の位置調整には至らなかった。
線路方向もモハ103-142と同等の配置に達しており違和感を抱かせない屋根上見附になったと思える。
接着固定式の延長線ではあるが取付脚の追設はそれなりに効果があったらしく剛性にも問題なかった。
旧サハ103-198は後付けランボードがAU75A冷房機の補助固定を担っていたが十分に機能してくれると思う。
KATO製AU75B(M)冷房機の取付脚を活かすグリーンマックス製AU75B(M)冷房機交換は幻に終わった。
それでも竣工したモハ102-267(ラシ336F-2)はKATO製AU75B(M)冷房機搭載車と遜色なく見える。
今になって約7箇月前の廃車発生品を持ち出すとは思わなかったがモハ102-267には幸いしたと言えるだろう。
2社3種混結のJR103系ラシ336F(Tc433)は2017年6月下旬にKATO製Assyベンチレーターで統一された。
ベンチレーター換装はグリーンマックス製モハ103-142+モハ102-267(ラシ336F-2)より開始している。
この当時は屋根板ベンチレーター取付孔の拡大方式が定まっておらず単独施工に留められた。
JR103系モハ102-267(ラシ336F-2)。
※グリーンマックス製。
在籍中のグリーンマックス製JR103系では実車に則した冷房機換装を行った車両が多数存在する。
製品付属品はAU75B(M)冷房機のみのためα-model製若しくはKATO製AU75系冷房機を代わりに起用した。
2014年3月に竣工したモハ103-142+モハ102-267は当初グリーンマックス製AU75B(M)冷房機を搭載させた。
その後モハ103-162(ラシ325F:Tc461)の屋根板振替に伴いモハ103-142だけがα-model製AU75B(H)冷房機搭載車へ改装となる。
一方ユニットを組むモハ102-267に齟齬は無くグリーンマックス製AU75B(M)冷房機搭載車のまま存置された。
そのため2015年1月以降ユニット間のAU75系冷房機はメーカーが揃わない状態が続いていた。
モハ103-142(ラシ336F-2:α-model製AU75B(H)冷房機搭載車)。
※グリーンマックス製。
グリーンマックス製AU75B(M)冷房機はα-model製,KATO製AU75系冷房機に比べ若干全高が低い。
但しユニット間のAU75系冷房機に相違が無ければ許容出来る範囲内で収まる。
しかしモハ103-142+モハ102-267は日立製と三菱製の混結ユニットでありこの差が強く出てしまった。
2017年6月の入場でモハ102-267のグリーンマックス製AU75B(M)冷房機は交換対象に浮上した。
だが思いの外KATO製Assyベンチレーター化に手間取り作業時間が押してしまい先送りとなった。
クハ103-433,クハ103-434(ラシ336F-2)の更新完了を機に残された課題の解消へと取り掛かった。
入工中のモハ102-267。
ラシ336F-2はモハ103-142+モハ102-267,サハ103-269以外がKATO製量産冷房車で構成される。
KATO製一般形サハ103-269はSC24形インバータ給電式AU712冷房改造車であり全高差には目が行かない。
α-model製AU75系冷房機の全高はKATO製量産冷房車に近くKATO製AU75B(M)冷房機も同様だった。
保管品はAU75A冷房機(101系メイクアップパーツ1:11-510)と成形色AU75B(M)冷房機に限られる。
成形色AU75B(M)冷房機はねずみ色1号で塗装しなければならず作業簡略化が優先された。
従ってモハ102-267へ搭載させるAU75(B)冷房機はAU75A冷房機の代用に決定している。
取付孔が合わないAU75系冷房機 (グリーンマックス製,KATO製)。
KATO製AU75A冷房機とAU75B(M)冷房機の外観差は無く便宜上区分しているだけである。
よって外観上グリーンマックス製AU75B(M)冷房機の置き換えには何ら問題無い。
しかし両車で間隔と径が異なる取付脚をどの様に吸収させるかが課題となった。
再びKATO製AU75G冷房機を代用したAU75E冷房機換装車でぶつかった壁に襲われている。
モハ103-212+モハ102-367(ラシ325F)を初めとするAU75E冷房機換装車は屋根板取付孔の拡大で往なした。
だが線路方向の平行合わせに手間を要する弱点がありモハ102-267では新方式で挑んでいる。
僅かに残るKATO製AU75系冷房機用開孔中心部。
屋根板には当然グリーンマックス製AU75B(M)冷房機用の取付孔が設けられている。
この開孔位置が絶妙で各々の1エンド側,2エンド側にはKATO製AU75系冷房機用開孔目安が残っていた。
新たに1エンド側:1.8mm,2エンド側:2.6mmの取付孔を貫通させれば換装が容易になると思われた。
しかし開孔目安の大半は失われておりドリルを持ち出すには条件が厳しかった。
そこで少しずつクラフトナイフで整形を進め最終的に幅を合致させる方向に転換した。
だが屋根板中心を維持しながらの拡大には適していないと判り途中で打ち切っている。
取付脚を復活させたAU75B(M)冷房機と拡幅された屋根板取付孔。
深手を負う前に中止された屋根板取付孔の延長区間は一応KATO製AU75系冷房機取付脚間隔に到達した。
だがその幅は約2mmしかなくKATO製AU75B(M)冷房機の取付脚を整形しないと装着が行えない。
転用の進んだKATO製AU75B(M)冷房機(予備品)は残数が少なく取付脚への整形に躊躇している。
ここでサハ103-198(ラシ333F:Tc773)の車体更新で保管品に廻ったKATO製AU75B(M)冷房機を思い出した。
KATO製一般形元サハ103-198(廃車:元ラシ333F)は非冷房車用屋根板にAU75B(M)冷房機を直接固定していた。
屋根板への開孔を行わなかったため取付脚が取り払われており急遽代打に起用された。
同位置に並ぶα-model製AU75B(H)冷房機とKATO製AU75B(M)冷房機 (モハ103-142用屋根板,モハ102-267用屋根板)。
元サハ103-198で採用した全面接着固定式ではKATO製AU75B(M)冷房機の位置調整が発生してしまう。
既に屋根板取付孔拡大も済ませており線路方向の固定を補助する取付脚追設に踏み切った。
取付脚は用途不要となったKATO製103系旧LOTベンチレーターの取付脚を切断し転用している。
転用に当たっては取付脚切除部へ元ベンチレーター取付脚を溶着し最低限の強度が保てるよう留意した。
KATO製103系旧LOTベンチレーターの取付脚径は約2mmであり屋根板取付孔延長区間と合致する。
嵌合試験の結果は悪くなくAU75B(M)冷房機内側四隅と追設した取付脚にゴム系接着剤を塗布し屋根板へ取り付けた。
↓
モハ102-267(KATO製AU75B(M)冷房機換装施工)。
※グリーンマックス製。
サハ103-212(ラシ305F-3:KATO製AU75B(M)冷房機搭載車)。
※グリーンマックス製。
元サハ103-198(廃車:元ラシ333F)。
※KATO製一般形:AU75B(M)冷房機搭載施工車。
偶然にも屋根板取付孔延長区間は車体中央から外れていなかったため枕木方向の位置調整には至らなかった。
線路方向もモハ103-142と同等の配置に達しており違和感を抱かせない屋根上見附になったと思える。
接着固定式の延長線ではあるが取付脚の追設はそれなりに効果があったらしく剛性にも問題なかった。
旧サハ103-198は後付けランボードがAU75A冷房機の補助固定を担っていたが十分に機能してくれると思う。
KATO製AU75B(M)冷房機の取付脚を活かすグリーンマックス製AU75B(M)冷房機交換は幻に終わった。
それでも竣工したモハ102-267(ラシ336F-2)はKATO製AU75B(M)冷房機搭載車と遜色なく見える。
今になって約7箇月前の廃車発生品を持ち出すとは思わなかったがモハ102-267には幸いしたと言えるだろう。