試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系弁天橋電車区鶴見線仕様 [Mc170] 回着 (クモハ101-170 ジャンパ栓納め取付:ラシ101F[Mc201]用組成準備車)

2015-10-12 21:25:25 | 国鉄/JR101系
念願。

遂にKATO製国鉄101系弁天橋区鶴見線仕様(Mc170)がリリースされ黄色5号新金型車両の登場に至った。
鶴見線仕様と銘打っているがクモハ101-170-モハ100-232+クハ100-86の3両編成という構成だけがそれを表している。
津田沼~習志野区仕様へ改装するには形式が不足するものの津田沼区仕様に繋がる可能性を秘めた製品となった。


国鉄101系弁天橋区(鶴見線)仕様 (1980/4)。
[Mc170]:Mc170-M'232-T'c86

1980年4月現在で弁天橋区所属だった編成をプロトタイプとするが当時は編成番号が無く[テシXXF]として表せられない。
ちなみに手持ちの編成表では1985年4月現在もこの車両構成のまま在籍していた記録が残っている。
その他モハ100-232の非動力車化と改番が必要となるが中原区に一時存在した3+3編成も再現可能である。
3両だけが冷房改造車だった珍編成も存在したため南武線を中心とするオーナーさんにも喜ばれると思われる。
◆ナハ--F:Mc175-M'222-T'c91+Mc210-M'255-T'c59(1988/04)。
太字:冷房改造車,下線:LP411前照灯車。
自力で判明した編成はJR移行後の1編成だけでこの時既に予備扱いだったらしい(RM誌#54)。
しかもクモハ101-175+モハ100-222は第一次冷房改造車であり101系メイクアップパーツ1(11-510)では対応できない。
101系中原区所属車に詳しい方なら加工せずとも出場させられる編成をご存知かもしれない。


クモハ101-192,クハ100-86 (ムコ予備00F,Mc170)。

クモハ101-192は朱色1号のまま弁天橋電車区に転入した車両で今回リリースされた製品と同時期に在籍した。
在籍するクモハ101-192+モハ100-807(ムコ予備00F:Mc60)はムコ10F(Mc194)のプロトタイプと合致する。
更にクモハ101-193+モハ100-808もムコ3F(Mc78)の波動用車両(ムコ3F-2:Mc193)に組み込んでいる。
但し編成増強は津田沼~習志野区仕様に絞っているため鶴見線仕様を出場させる予定は全く無い。
なお編成表によると1985年4月現在で弁天橋区所属朱色1号混色編成は以下の通りだった。
Mc192-M'807-T'c85
Mc193-M'808-T'c87
Mc194-M'809-T'c93。
Mc195-M'810-T'c86
クモハ101-193+モハ100-808,クモハ101-194+モハ100-809はムコ10Fに含まれる。
残念ながら無加工で組成可能な編成はクハ100形都合で1編成も存在しない。
しかしクハ100-86の改番を行えば1985年の鶴見線を混色編成でも再現出来るだろう。
製品は実質101系0番代トタムコ3F(Mc78)のバリエーション品になる。
有り難いのは先頭車両がダミーカプラーに戻ったことだった。
3+3編成向けには101系用KATOカプラーが別途用意される。
トタムコ3F,ムコ10F(Mc194)で101系用KATOカプラーを採用した不可解さが強くなっている。
各々基本,増結セットに分かれていたため弁天橋区仕様と同じ方式で良かったと思う。
Hゴム色温度はトタムコ3Fまでの再現に戻った。
この結果ムコ10Fだけが濃灰色Hゴム支持再現という統一感のない色温度になってしまった。
屋根板色,ベンチレーターは従来通りの色調をほぼ引き継いでいる。
クモハ101-170,クハ100-86のATS標記は鶴見線運用車ならではの[BS]標記である。
なおシルバーシートステッカーは印刷されていない。
他路線へプロトタイプを変更する場合は注意が必要である。


[Mc170]サイドビュー(クモハ101-170:津田沼区ホース付ジャンパ栓納め装着車)。

回着した弁天橋区仕様(Mc170)は第一次整備を済ませた。
ユーザー取付部品はホース付ジャンパ栓納めのみで他は手を加えていない。
このジャンパ栓納め部品は津田沼区仕様を持ち出した。
色温度に違和感は無く有効に使えるのが嬉しい。
気になったのは運行番号幕,行先方向幕部品の湯口跡処理が非常に甘いことである。
ムコ10Fも雑な面が見られたがそれよりも酷くなった。
特に色地幕を使用するクモハ101-170はかなり目立つ。
個体差だろうがクハ100-86の[鶴見線]表示は大幅に下方へずれていた。
101系は手動式行先表示器でありこの様な状態は決して珍しくなくずれた表示を好まれるオーナーさんには良いかもしれない。

暫定的に弁天橋区仕様(Mc170)へ仕立て出場記録を残した。
これで心置きなくJR101系ラシ101F(Mc201)化に着手できる。
湯口痕処理の甘い表示器部品は習志野区仕様化には影響しない。
一方車体印刷はエンド標記を除いて消去する必要がある。
KATO製101系は伝統的に塗装被膜がやや薄いため作業には十分注意を払わなければならない。
特に別形式の改番を立て続けに行ってきたところで感覚の調整が重要な鍵になりそうである。
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