拡大採用。
車体改修を終えたKATO製国鉄201系ミツ3F朱色1号編成後期仕様(Tc16)が再出場した。
ModelTrainPlus製LEDライト基板はKATO製103系津田沼~習志野区仕様,JR205系ミツ21F後期仕様(Tc104)で採用済だった。
JR201系ミツ11F(Tc109)を含め2本の小世帯だったKATO製201系にもModelTrainPlus製LEDライト基板装着編成が初登場している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/12/3f3f3d1e06fc4a6dd022713456d186ba.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/66/2cf1053acd1598e6d66d2c0ce219727a.jpg)
国鉄201系ミツ3F 朱色1号編成 後期仕様(1983/3)。
ミツ3F:Tc16-M25-M'25-T'c16+Tc17-M26-M'26-M27-M'27-T'c17。
※側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー隔扉貼付編成。
◆車体改修,ModelTrainPlus製201系用LEDライト基板装着試行,クハ201-16 車体傾斜修正。
101系の牙城だった中野区は1982年9月に201系2編成が新製投入され本格的な置き換えが開始された。
しかし201系の増備は三鷹区,武蔵小金井区,豊田区が中心だった時期であり中野区新製投入第二陣は1983年1月まで途絶える。
なお検査設備に制約があった三鷹区には分割可能な4+6編成が配置されたが程なく改修が行われ10両貫通編成も加わっている。
三鷹区への10両貫通編成は1982年2月以降より増備が重ねられ都合8編成に勢力を拡大した。
8編成のうち3本は順増ではなく4+6編成の捻出用となり何れも中野区201系増強に充てられる。
中野区転出に当たって編成番号の見直しは行われずカノ1F(Tc36),カノ2F(Tc34)の追番とされた。
財政事情が悪化していた当時を反映し塗装変更は見送られ中野区201系も朱色1号編成の出現に至った。
当初側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーは全扉上に貼り付けられていた。
先ず1982年11月にカノ3F(Tc16)が配属され1983年1月上旬にはカノ4F(Tc7)も出場する。
ところが1983年1月下旬にカノ5F(Tc73)の新製投入が挟まり約2箇月遅れで転属したカノ6F(Tc3)は編成番号が飛んでしまった。
中野区201系はカノ1Fの登場時から編成番号とクハ201形(千葉方先頭車両)の車両番号が昇順で揃っていなかった。
この状況はカノ6Fの配置で更に複雑化し中野区廃止による三鷹区移管,JR以降後も続き解消には大幅な時間を要している。
◆カノ3F:Tc16-M25-M'25-T'c16+Tc17-M26-M'26-M27-M'27-T'c17(1982/11)。
◆カノ4F:Tc7-M10-M'10-T'c7+Tc8-M11-M'11-M12-M'12-T'c8(1983/1)。
◆カノ6F:Tc3-M4-M'4-T'c3+Tc4-M5-M'5-M6-M'6-T'c4(1983/3)。
同時期には豊田区103系の津田沼区転出も進行中であり2形式で朱色1号編成,朱色1号混色編成が見られた。
津田沼区103系は1982年3月に転入したツヌ320F(Tc141)より側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーが隔扉貼付となる。
これに倣うかの如く全側扉[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー貼付編成だった中野区201系も隔扉貼付への削減が行われた。
但し中野方先頭車両は中野区と津田沼区で配置が異なっており両区毎の特徴になっている。
1986年3月の三鷹区移管と同時に201系900番代が中央線快速運用を外れミツ10F(Tc901)が登場した。
ミツ10Fも朱色1号編成となったが当初より側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーは隔扉貼付が採用された。
クモハ200-902(ミツ10F:中野方先頭車両)は旧中野区仕様の貼付位置とされ後の101系ツヌ110F(Mc195)にも引き継がれた。
一方津田沼区103系は側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーの削減策が採られずに塗装変更を迎えている。
隔扉貼付編成の中野方先頭車両も貼り替えられる事無く最後まで千葉方先頭車両と同一配置であった。
朱色1号車両が消滅した後に現れた津田沼区103系黄緑6号混色編成は旧中野区隔扉貼付編成仕様とされる。
中野区201系だけで行われた側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーの削減は地味ながら大きな影響を与えたと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/44/9ffc87cd7a1559be594f1ff3712d7a6e.jpg)
元ムコ1F。
KATO製国鉄201系黄色5号編成は現在でも製品化されておらずミツ3Fが唯一の国鉄仕様として在籍している。
種車はムコ1F(Tc14:中古製品)で自作[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーの貼付により三鷹区仕様へ改装した。
201系の車両番号標記は後期製造車が落成するまでステンレス製切り抜き文字が採用された。
改番にはグリーンマックス製メタリックインレタが所要となるため導入コストから投入は見送られている。
プロトタイプはムコ1Fと車両番号が近かったミツ3Fとし2014年5月に旧ミツ3F(Tc14)を出場させた。
当時からインレタ転写の失敗が多くミツ3F(Tc16)への改番は2015年1月までずれ込んでいる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/d0/efae68c6882e0157806fb00ef719dd51.jpg)
クハ200-17(車体改修車)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/84/99ba231fc351fe21ba1c3d83e145d4ec.jpg)
国鉄103系クハ103-232(ツヌ325F:側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー隔扉貼付車)。
種車に起用したムコ1Fは2009年7月にリリースされた製品で経年は約12年1箇月まで達する。
改番にはペイントリムーバー式が採用された上に転写糊除去も甘く車両番号標記周囲は埃の付着が目立ってきた。
転写糊の除去が不十分だったのはグリーンマックス製メタリックインレタは価格設定が高く無駄な崩壊を避けたためである。
今になってこの余波が現れ編成見附を乱す要因と化してしまいミツ3Fの車体改修が決定した。
経年対策として車両番号標記印刷消去痕の塗装被膜改善も並行したが車両番号標記インレタは温存する方式とした。
そのため車両番号標記インレタを用紙で覆う必要が生じ効率の悪い作業が続いている。
幸い全車のインレタは保全が達成され予備分の無い環境を無事切り抜けられた。
PhotoShop版[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーには劣化が伺えず貼り替えは行っていない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/47/3c196e97771375e0e7e1f0b99a3e6c20.jpg)
クハ200-17 [15B 千葉]:ModelTrainPlus製201系用LEDライト基板装着試行車。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/ea/1cfd4f397cea1b0807a9bd946d2dd3c5.jpg)
クハ103-232 [17C 三鷹]:ツヌ325F(ModelTrainPlus製103系用LEDライト基板装着車)。
車体改修に併せクハ201-16,クハ200-17にはModelTrainPlus製201系用LEDライト基板が試験装着された。
ModelTrainPlus製LEDライト基板の効果は確認済だったが201系用は初採用であり何処まで照度向上が図られるか掴めなかった。
先に入場したクハ200-17での点灯試験にて前照灯は予想を上回る結果を残した。
一方尾灯は前照灯ほどの劇的な変化は見せなかった上に前照灯への漏光が確認される。
前照灯が僅かに点灯してしまう原因は電照式特別快速表示器追設車と共用されたライトケースにあった。
漏光はクハ201-16が入場した際に採り入れたライトケース天面開口部の閉塞により封じ込めている。
この細工は追ってクハ200-17にも施しModelTrainPlus製201系用LEDライト基板装着車の標準仕様とする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/45/3f037e993f1018e2dc4dc7888a091c6f.jpg)
モハ103形量産冷房車用と同一構造だったモハ200形用動力ユニット(モハ200-26)。
回着当時から中速域で軋み音を発していたモハ200-26では動力ユニットの整備に踏み切った。
モハ200形用動力ユニットも初分解となったがモハ103形量産冷房車用の構造に準じていた。
しかし抱えていた症状はモハ103形量産冷房車用動力ユニットでも例が無く性能復元に手間取っている。
モーター軸受部への注油を施したものほ異音が出なくなるまでには時間を要した。
なかなか消えない異音に嫌気が差し普段ではまず用いない高回転域での駆動試験を続け解消させた。
DT46動力台車を整備した後も軋み音発生は変わらず2エンド側シャフト受部品の位置調整まで行った。
苦戦したモハ200-26用動力ユニットだったが今後の整備には活かせると思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/d2/c2644d338c5409a60b6922e030167531.jpg)
クハ200-16+クハ201-17 (運転台側101系用KATOカプラー装着試作車+運転台側101系用KATOカプラー装着試作車)。
運転台側101系用KATOカプラー装着試作車に抜擢されたクハ201-17,クハ200-16は施工後の経年点検を実施した。
2017年2月に取り付けた101系用KATOカプラーは台枠嵌合爪受が十分に機能せずゴム系接着剤固定となった。
安定性に対する不安は今回の点検で強固な固定が確認でき完全に払拭された。
修正点は追設したジャンパ連結器を流し込み接着剤固定へ変更するだけに留まっている。
加えて伸縮式KATOカプラー撤去により生じた台枠開口部も極端な剛性低下には繋っていないと確認できた。
新たな施工はクハ201-17,クハ200-16で余剰になった電球ライト基板の装着である。
ライトケースへの細工により集電板を座席部品天面へ引き出し非点灯化と保管の両立を図った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/84/0636a0582233b295cf78898572921351.jpg)
国鉄103系ツヌ325F,ミツ3F。
劣化が進行していると思われた側面窓セル窓サッシ印刷は思ったより状態が良かった。
修正箇所が多くなった車両はモハ200-25,クハ201-16の2両で何れも1-3位側用側面窓セルに集中している。
窓サッシ印刷と油性メタリックマーカーの相性は良好で塗り斑が目立ち難い仕上がりになったと思う。
側面窓にはみ出したインクも除去し易くペン先が解れた油性メタリックマーカー以外は支障なく作業を進められた。
その他長らく車体傾斜を抱え続けたクハ201-16も不自然な態勢から脱せている。
車体傾斜は通電系統にも影響を及ぼし走行時には静態時よりも更に車体を傾ける必要があった。
結局最後まで原因は突き止められなかったが前尾灯の不安定点灯も解消に至り車体改修を締め括っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/4a/bf96a6af7736405ebddb3077fb99cd08.jpg)
ミツ3Fサイドビュー(クハ201-16:側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー隔扉貼付車]。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/37/322fddde56eebc0a17dd396804777463.jpg)
国鉄103系ツヌ325Fサイドビュー(クハ103-231:側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー隔扉貼付車)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/3c/cd7114f11b5cb3b4697a56eb176c6eb5.jpg)
国鉄103系ツヌ319Fサイドビュー(クハ103-235:側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー全扉貼付車)。
ミツ3Fと同時期に活躍した103系朱色1号編成,朱色1号混色編成は幅広く在籍している。
中でもツヌ325F(Tc231)にはModelTrainPlus製LEDライト基板が装着されておりミツ3Fに近い編成と言える。
他の103系朱色1号編成,朱色1号混色編成に比べクハ103形低運転台量産冷房車編成は整い過ぎていた。
差別化の手段としてライト基板更新を行ったがミツ3Fの再出場によりその存在感は更に高まったと思える。
ミツ3Fは独自性が強く強烈な個性を放ってくれる一方で齟齬の無い離合相手は103系に集中してしまう。
金型の流用で製品化が可能な国鉄201系黄色5号編成のリリースを望みたい。
車体改修を終えたKATO製国鉄201系ミツ3F朱色1号編成後期仕様(Tc16)が再出場した。
ModelTrainPlus製LEDライト基板はKATO製103系津田沼~習志野区仕様,JR205系ミツ21F後期仕様(Tc104)で採用済だった。
JR201系ミツ11F(Tc109)を含め2本の小世帯だったKATO製201系にもModelTrainPlus製LEDライト基板装着編成が初登場している。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/12/3f3f3d1e06fc4a6dd022713456d186ba.jpg)
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国鉄201系ミツ3F 朱色1号編成 後期仕様(1983/3)。
ミツ3F:Tc16-M25-M'25-T'c16+Tc17-M26-M'26-M27-M'27-T'c17。
※側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー隔扉貼付編成。
◆車体改修,ModelTrainPlus製201系用LEDライト基板装着試行,クハ201-16 車体傾斜修正。
101系の牙城だった中野区は1982年9月に201系2編成が新製投入され本格的な置き換えが開始された。
しかし201系の増備は三鷹区,武蔵小金井区,豊田区が中心だった時期であり中野区新製投入第二陣は1983年1月まで途絶える。
なお検査設備に制約があった三鷹区には分割可能な4+6編成が配置されたが程なく改修が行われ10両貫通編成も加わっている。
三鷹区への10両貫通編成は1982年2月以降より増備が重ねられ都合8編成に勢力を拡大した。
8編成のうち3本は順増ではなく4+6編成の捻出用となり何れも中野区201系増強に充てられる。
中野区転出に当たって編成番号の見直しは行われずカノ1F(Tc36),カノ2F(Tc34)の追番とされた。
財政事情が悪化していた当時を反映し塗装変更は見送られ中野区201系も朱色1号編成の出現に至った。
当初側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーは全扉上に貼り付けられていた。
先ず1982年11月にカノ3F(Tc16)が配属され1983年1月上旬にはカノ4F(Tc7)も出場する。
ところが1983年1月下旬にカノ5F(Tc73)の新製投入が挟まり約2箇月遅れで転属したカノ6F(Tc3)は編成番号が飛んでしまった。
中野区201系はカノ1Fの登場時から編成番号とクハ201形(千葉方先頭車両)の車両番号が昇順で揃っていなかった。
この状況はカノ6Fの配置で更に複雑化し中野区廃止による三鷹区移管,JR以降後も続き解消には大幅な時間を要している。
◆カノ3F:Tc16-M25-M'25-T'c16+Tc17-M26-M'26-M27-M'27-T'c17(1982/11)。
◆カノ4F:Tc7-M10-M'10-T'c7+Tc8-M11-M'11-M12-M'12-T'c8(1983/1)。
◆カノ6F:Tc3-M4-M'4-T'c3+Tc4-M5-M'5-M6-M'6-T'c4(1983/3)。
同時期には豊田区103系の津田沼区転出も進行中であり2形式で朱色1号編成,朱色1号混色編成が見られた。
津田沼区103系は1982年3月に転入したツヌ320F(Tc141)より側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーが隔扉貼付となる。
これに倣うかの如く全側扉[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー貼付編成だった中野区201系も隔扉貼付への削減が行われた。
但し中野方先頭車両は中野区と津田沼区で配置が異なっており両区毎の特徴になっている。
1986年3月の三鷹区移管と同時に201系900番代が中央線快速運用を外れミツ10F(Tc901)が登場した。
ミツ10Fも朱色1号編成となったが当初より側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーは隔扉貼付が採用された。
クモハ200-902(ミツ10F:中野方先頭車両)は旧中野区仕様の貼付位置とされ後の101系ツヌ110F(Mc195)にも引き継がれた。
一方津田沼区103系は側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーの削減策が採られずに塗装変更を迎えている。
隔扉貼付編成の中野方先頭車両も貼り替えられる事無く最後まで千葉方先頭車両と同一配置であった。
朱色1号車両が消滅した後に現れた津田沼区103系黄緑6号混色編成は旧中野区隔扉貼付編成仕様とされる。
中野区201系だけで行われた側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーの削減は地味ながら大きな影響を与えたと思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/44/9ffc87cd7a1559be594f1ff3712d7a6e.jpg)
元ムコ1F。
KATO製国鉄201系黄色5号編成は現在でも製品化されておらずミツ3Fが唯一の国鉄仕様として在籍している。
種車はムコ1F(Tc14:中古製品)で自作[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーの貼付により三鷹区仕様へ改装した。
201系の車両番号標記は後期製造車が落成するまでステンレス製切り抜き文字が採用された。
改番にはグリーンマックス製メタリックインレタが所要となるため導入コストから投入は見送られている。
プロトタイプはムコ1Fと車両番号が近かったミツ3Fとし2014年5月に旧ミツ3F(Tc14)を出場させた。
当時からインレタ転写の失敗が多くミツ3F(Tc16)への改番は2015年1月までずれ込んでいる。
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クハ200-17(車体改修車)。
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国鉄103系クハ103-232(ツヌ325F:側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー隔扉貼付車)。
種車に起用したムコ1Fは2009年7月にリリースされた製品で経年は約12年1箇月まで達する。
改番にはペイントリムーバー式が採用された上に転写糊除去も甘く車両番号標記周囲は埃の付着が目立ってきた。
転写糊の除去が不十分だったのはグリーンマックス製メタリックインレタは価格設定が高く無駄な崩壊を避けたためである。
今になってこの余波が現れ編成見附を乱す要因と化してしまいミツ3Fの車体改修が決定した。
経年対策として車両番号標記印刷消去痕の塗装被膜改善も並行したが車両番号標記インレタは温存する方式とした。
そのため車両番号標記インレタを用紙で覆う必要が生じ効率の悪い作業が続いている。
幸い全車のインレタは保全が達成され予備分の無い環境を無事切り抜けられた。
PhotoShop版[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカーには劣化が伺えず貼り替えは行っていない。
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クハ200-17 [15B 千葉]:ModelTrainPlus製201系用LEDライト基板装着試行車。
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クハ103-232 [17C 三鷹]:ツヌ325F(ModelTrainPlus製103系用LEDライト基板装着車)。
車体改修に併せクハ201-16,クハ200-17にはModelTrainPlus製201系用LEDライト基板が試験装着された。
ModelTrainPlus製LEDライト基板の効果は確認済だったが201系用は初採用であり何処まで照度向上が図られるか掴めなかった。
先に入場したクハ200-17での点灯試験にて前照灯は予想を上回る結果を残した。
一方尾灯は前照灯ほどの劇的な変化は見せなかった上に前照灯への漏光が確認される。
前照灯が僅かに点灯してしまう原因は電照式特別快速表示器追設車と共用されたライトケースにあった。
漏光はクハ201-16が入場した際に採り入れたライトケース天面開口部の閉塞により封じ込めている。
この細工は追ってクハ200-17にも施しModelTrainPlus製201系用LEDライト基板装着車の標準仕様とする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/45/3f037e993f1018e2dc4dc7888a091c6f.jpg)
モハ103形量産冷房車用と同一構造だったモハ200形用動力ユニット(モハ200-26)。
回着当時から中速域で軋み音を発していたモハ200-26では動力ユニットの整備に踏み切った。
モハ200形用動力ユニットも初分解となったがモハ103形量産冷房車用の構造に準じていた。
しかし抱えていた症状はモハ103形量産冷房車用動力ユニットでも例が無く性能復元に手間取っている。
モーター軸受部への注油を施したものほ異音が出なくなるまでには時間を要した。
なかなか消えない異音に嫌気が差し普段ではまず用いない高回転域での駆動試験を続け解消させた。
DT46動力台車を整備した後も軋み音発生は変わらず2エンド側シャフト受部品の位置調整まで行った。
苦戦したモハ200-26用動力ユニットだったが今後の整備には活かせると思う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/d2/c2644d338c5409a60b6922e030167531.jpg)
クハ200-16+クハ201-17 (運転台側101系用KATOカプラー装着試作車+運転台側101系用KATOカプラー装着試作車)。
運転台側101系用KATOカプラー装着試作車に抜擢されたクハ201-17,クハ200-16は施工後の経年点検を実施した。
2017年2月に取り付けた101系用KATOカプラーは台枠嵌合爪受が十分に機能せずゴム系接着剤固定となった。
安定性に対する不安は今回の点検で強固な固定が確認でき完全に払拭された。
修正点は追設したジャンパ連結器を流し込み接着剤固定へ変更するだけに留まっている。
加えて伸縮式KATOカプラー撤去により生じた台枠開口部も極端な剛性低下には繋っていないと確認できた。
新たな施工はクハ201-17,クハ200-16で余剰になった電球ライト基板の装着である。
ライトケースへの細工により集電板を座席部品天面へ引き出し非点灯化と保管の両立を図った。
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国鉄103系ツヌ325F,ミツ3F。
劣化が進行していると思われた側面窓セル窓サッシ印刷は思ったより状態が良かった。
修正箇所が多くなった車両はモハ200-25,クハ201-16の2両で何れも1-3位側用側面窓セルに集中している。
窓サッシ印刷と油性メタリックマーカーの相性は良好で塗り斑が目立ち難い仕上がりになったと思う。
側面窓にはみ出したインクも除去し易くペン先が解れた油性メタリックマーカー以外は支障なく作業を進められた。
その他長らく車体傾斜を抱え続けたクハ201-16も不自然な態勢から脱せている。
車体傾斜は通電系統にも影響を及ぼし走行時には静態時よりも更に車体を傾ける必要があった。
結局最後まで原因は突き止められなかったが前尾灯の不安定点灯も解消に至り車体改修を締め括っている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/4a/bf96a6af7736405ebddb3077fb99cd08.jpg)
ミツ3Fサイドビュー(クハ201-16:側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー隔扉貼付車]。
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国鉄103系ツヌ325Fサイドビュー(クハ103-231:側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー隔扉貼付車)。
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国鉄103系ツヌ319Fサイドビュー(クハ103-235:側面用[総武・中央線 各駅停車]誤乗防止ステッカー全扉貼付車)。
ミツ3Fと同時期に活躍した103系朱色1号編成,朱色1号混色編成は幅広く在籍している。
中でもツヌ325F(Tc231)にはModelTrainPlus製LEDライト基板が装着されておりミツ3Fに近い編成と言える。
他の103系朱色1号編成,朱色1号混色編成に比べクハ103形低運転台量産冷房車編成は整い過ぎていた。
差別化の手段としてライト基板更新を行ったがミツ3Fの再出場によりその存在感は更に高まったと思える。
ミツ3Fは独自性が強く強烈な個性を放ってくれる一方で齟齬の無い離合相手は103系に集中してしまう。
金型の流用で製品化が可能な国鉄201系黄色5号編成のリリースを望みたい。