試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

サハ101-210[トタ5F] (サハ101-209[トタ5F] 車体振替,元サハ101-209[元トタ5F] モハ101形用床板装着施工)

2018-08-10 21:36:20 | 国鉄/JR101系
念願。

待ちに待ったKATO製国鉄101系サハ101-210(トタ5F:Tc14)が回着した。
サハ101-210(旧トタ5F:Tc14)は旧トタ冷房5F(Tc14)への改装時まで編成に組み込まれていた。
しかし旧ムコ3F(Mc78)での編成更新後もトタ冷房5F(Mc198)に残存しサハ101-298(トタ冷房5F)へと改番されている。


国鉄101系サハ101-210(トタ5F)。

保留車によるツヌ109F(Mc202)の組成はモハ101形若しくはサハ101形(朱色1号)の入手に目処が立たず一向に進まない。
側面窓セルHゴム支持色温度都合によりムコ10F(Mc194:101系800番代LOT)に拘っていたが贅沢は言えなくなっていた。
またKATO製101系では保守部品不足も深刻な問題と化しておりジャンク車両の確保を並行してした。
それでもモハ101形,サハ101形(朱色1号)には巡り会えていない。
よってツヌ109Fはクモハ100-191(ツヌ109Fクハ100-22:旧ムコ10F-2)の暫定竣工を迎えた時点で暗礁に乗り上げた。
しばらく時間を要すると思った矢先にサハ101-210(トタ5F)の中古製品が現れた。
サハ101-210の導入は原形復帰を目指すトタ5F(Tc14)で最大の障壁になっていた。
同時にツヌ109Fも出場へ向け半歩前進が図れるため大至急押さえている。


入工中のサハ101-210,サハ101-209 (トタ5F,トタ5F)。

回着したサハ101-210は思いの外状態が良かった。
黒染車輪は劣化が殆ど生じておらず在籍するトタ5F構成車とは雲泥の差である。
このままサハ101-209(トタ5F)と車両振替を行う方式も採れた。
但しクハ101-14以下9両(トタ5F)との釣り合いが取れなくなるため部品交換を施し編成へ組み込む。
基本的に床板一式をサハ101-209から流用する車体振替とした。
これによりDT21非動力台車の走行履歴はトタ5F内で揃えられる。
その他部品はサハ101-209,サハ101-210を比較しながら採用の可否を下す。


貫通幌まで取り外したサハ101-210

トタ5Fは一応全車の車体改修を終えていた。
しかし寄る年波には勝てない。
各車とも側面窓セルに曇りが生じており現状ではサハ101-210だけ印象が異なってしまう。
先ずサハ101-209用側面窓セルの流用が確定した。
経年を合わせるには全部品を交換した方が良いと思えた。
ところがサハ101-210の分解は貫通幌を撤去したところで手が止まった。


色温度差のある屋根板 (サハ101-209,サハ101-210)。

屋根板も交換対象に挙げたが擦過痕に違いがあると気付いた。
サハ101-209は元ツヌ110F(Mc195ムコ10F:Mc194)からの異動車である。
101系0番代LOT側面窓セルへの交換で編成に溶け込んでいたが101系800番代LOT屋根板のままだった。
武蔵小金井区,豊田区仕様ではムコ10Fだけが僅かに濃灰色に振られた屋根板へと変更された。
裏面まで塗料が回った屋根板がLOT差を表している。
色温度と擦過根のどちらを選択するか考えた。
ここは擦過痕より原形復帰が勝りサハ101-210用屋根板を転用する。
なお一旦取り外した貫通幌だったがLOT差は全く伺えず交換対象から外し復旧させた。


サハ101-209用を流用したDT21非動力台車(サハ101-210:2エンド側)。

一方サハ101-209からは床板一式,窓セル,屋根板が撤去された。
各部品をサハ101-210に転用し組み立てる。
サハ101形200番代用台枠はムコ10F仕様となったが何も手を加えないまま流用となった。
DT21非動力台車も出自不明の旧製品LOT品へ交換されており床板一式ごと移設している。
結果としてLOTの異なる車体,床板,DT21非動力車が組み合わされた。
外観はトタ5F相当で広義の原形復帰と言える。
全て状態を整える機会は車輪交換を行う時になると思う。


部品交換を終えた元サハ101-209,サハ101-210。

押し出された旧サハ101-209(元トタ5F)はツヌ109F用組成準備車に廻される。
ツヌ109Fの組成に当たりモハ101形へ編入が決まっていた。
そのためサハ101形200番代用床板は用いず保管品のモハ101形用床板を取り付けた。
DT21非動力台車はサハ101-210の発生品を転用している。
ユニット相手はクモハ100-191(ツヌ109F)で確定しており先手を打った。
形式変更準備施工でサハ101形200番代用床板を保管品に廻せた。
今後ツヌ118F(Mc155)の増備ではサハ101-108(ツヌ118F)をサハ101形200番代へ編入する確率が高い。
喉から手が出るほど確保したかったサハ101形200番代用床板は思わぬ展開で補充が叶っている。




サハ101-210(トタ5F:サハ101-209 車体振替施工)。

竣工したサハ101-210(トタ5F)は側面窓セルの曇り等でやや冴えない外観に変わった。
実質格下げになったもののクハ101-14以下9両との差異は最小限で留められた。
サハ101-210(旧トタ5F)の異動を行っていなければこの様な状態になっていたと考えられる。
ここは車両入替を選択しなかった狙いが当たったと思う。
管理を考えると各部品の経年は極力揃えた方が有利である。
床板一式等の流用によりトタ5Fは全車の整備間隔を守れている。
過去にも余り例の無い車両振替ではあった。
とにかくサハ101-210の復帰が収穫であり施工内容は気にしなくても構わない。
トタ5Fの再出場は目前に迫った。




元サハ101-209(元トタ5F:サハ101-210 車体振替,床板交換施工)。

その一方で側面窓セルの交換は元サハ101-209(元トタ5F)にとって何も効果を得られないものとなった。
せっかく美品に入れ替えられたが再交換が待ち受ける。
ツヌ109Fの組成が半歩前進に留まる理由は側面窓セルのHゴム支持再現色にあった。
クモハ100-191(ツヌ109F)は101系800番代LOT側面窓セル装着車であり単なるモハ101形への編入,改番だけでは済まされない。
中間車両用101系800番代LOT側面窓セルは予備品が尽きており供出車選定が難しい状況にある。
よってツヌ109F用組成準備車10両が揃いながらも動向は引き続き抑止を掛けられたままとなった。

トタ5F原形復帰とツヌ109F組成準備では対照的な動きを見せた。
現在の優先度はトタ5Fが上回っている。
奇跡的なサハ101-210の導入で車両番号は製品原形に戻った。
最後の壁になると考えていたがもう1つだけ課題が残されていた。
ここまで辿り着けたためジャンク車両を活用し完全復旧を目指す。
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