試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-59[ツヌ102F] (旧クハ100-47[元ツヌ103F] 改番,LP411前照灯交換施工,前照灯取付口拡幅方式変更試行) ※'旧製品

2016-08-17 21:11:34 | 国鉄/JR101系
再起。

KATO製国鉄101系旧ツヌ103F(Tc48:旧製品),元ツヌ124F(Tc74:旧製品)構成車の再編に向け動き出した。
ひとまず弁天橋区仕様用(Mc170)ながら黄色5号LP411前照灯が確保され旧製品先頭車両の前面見附変更に目途が立った。
現在は暫定的に旧クハ101-48,旧クハ100-47(元ツヌ103F)がモハ101-229以下8両(元ツヌ124F)を挟む7+3編成となっている。


国鉄101系ツヌ---F (197X/X)。
[ツヌ---F]:Tc48+M229-M'223-T256-T92-M244-M'c179+Mc147-M'173+T'c47
※旧製品。
※元ツヌ103F,元ツヌ124F。

クハ101-48,クハ100-47(ツヌ103F:弁天橋区仕様)の竣工で旧クハ101-48,旧クハ100-47(元ツヌ103F:旧製品)が押し出された。
一方モハ101-229以下8両(元ツヌ124F:旧製品)はクハ101-74,クハ100-43(弁天橋区仕様)がツヌ103Fへ異動し組成不能となった。
共にツヌ103F(Tc48:弁天橋区仕様+旧製品)の車両更新を機に保留車へと廻っており離脱直後からプロトタイプ選定に入った。
組成条件は旧製品先頭車両が登場する都合上LP411前照灯編成だけに限られ主要形式も一通り揃っている。
そのため組成自由度は高いはずで容易に引き当てられると思っていたがそう甘くはなかった。
LP411前照灯改造開始後の1980年代前半は形式構成が定まっておらず条件を満たす候補はあっと言う間に4編成に絞られた。
◆ツヌ102F:Tc75-M209-M'203-T256-T249-M108-M'c160+Mc138-M'112-T'c59(1984/10)。
◆ツヌ102F:Tc75-M209-M'203-T256-T249-M108-M'c160+Mc160-M'204-T'c59(1985/4)。
◆ツヌ108F:Mc133-M'107-T262-M251-M'245-T'c52+Tc64-T247-M193-M'c154(1984/10)。
◆ツヌ108F:Mc133-M'107-T262-T249-M251-M'245-T'c34+Tc64-M193-M'c154(1985/4)。
結果ツヌ102F(Tc75:1984/10),ツヌ102F(Tc75:1985/10),ツヌ108F(Mc133:1984/10),ツヌ108F(Mc133:1985/10)の4択となる。
運転台付車両全車がLP411前照灯車で構成されるツヌ108F(Mc133:1985/4)は部品温存を狙ったため最初に落選した。
次はクモハ101-160+モハ100-204(ツヌ106F:再生産品)との車両番号重複を嫌ったツヌ102F(Tc75:1985/4)が候補から外れた。
残るツヌ102F(1984/10),ツヌ108F(1984/10)の何れかを選択するしかなくなったが共に特徴があった。
先頭車両がクハ101形,クハ100形かつLP411前照灯車で揃うツヌ102F(7+3編成)はこの当時珍しい存在だった。
一方のツヌ108Fは6+4編成が特徴でツヌ106F(Mc160:再生産品+旧製品)に近い構成となるがクモハ100形が先頭に立つ。
各々とも魅力があったが通常組成とも言える7+3編成が消滅していたと気付き新編成選定はツヌ102F(Tc75)で決着した。
ちなみに現在在籍する7+3編成はツヌ122F(Mc155:黄緑6号混色編成),ツヌ123F(Tc78:第二次冷房改造車組込編成)のみである。
ツヌ102Fでは旧クハ101-48,旧クハ100-47が先頭車両に配置される関係で元ツヌ124F出自車は中間車両に充当される。
そのモハ101-229以下8両は大半が改番だけで竣工させられるため入場第一号車には旧クハ100-47(元ツヌ103F)を起用した。
なお運行番号・行先方向幕は旧ツヌ103F時代に使用していた[27C 飯田橋]表示の承継が決定している。


旧クハ100-47(元ツヌ103F)。
※旧製品。

旧クハ100-47での主工程はクハ100-59(ツヌ102F)への改番と弁天橋区仕様用LP411前照灯交換である。
LP411前照灯を旧製品車両へ組み込んだ第一号車はクモハ100-108(旧ツヌ106F:Mc155→クモハ101-172:ラシ106F)だった。
この当時から高い嵌合精度に悩まされており無理矢理押し込む強引な手法を採り入れていた。
しかしこの方式が仇となり一部LP411前照灯(101系メイクアップパーツ1:11-510)を破損させてしまった。
異様なまでに取り付け難いLP411前照灯を何とかすべく前照灯取付口径拡大に踏み切り往なし続けてきた。
だが従来の車体開口径拡幅式ではLP402前照灯復旧時にも支障が出るため旧クハ100-47では新たな方式を試行する。


入工中の旧クハ100-47。

新方式でもこれまでと変わらず屋根板まで取り外し前照灯着脱を行う。
LP411前照灯の嵌合がきつかった原因はLP411前照灯用ライトレンズ切り欠き部に余裕が無いためだった。
これは無難に交換を終えられたクハ100-50(ツヌ106F:旧製品←クハ100-78:元ツヌ122F)で判明したばかりである。
つまり取付口全周ではなくLP411前照灯用ライトレンズ切り欠き代だけを増せば装着に余裕が生まれると考えた。
但しどの程度拡幅するべきか判らず該当部を爪楊枝で適当に押し当てる雑な作業となった。


LP411前照灯用ライトレンズ切り欠き部を拡幅した旧クハ100-47。

どうやらこの予想は的中した模様で抵抗無く弁天橋区仕様用LP411前照灯への交換が行えた。
念のため旧製品LP411前照灯交換施工車と比較したが奥まで嵌っており外観は同一に見える。
LP411前照灯自体は上下の嵌合爪で車体に引き掛かる構造が維持され脱落する気配も感じられなかった。
これならLP402前照灯復旧時に木工用ボンド固定が廃止される一方今までの細工を全否定する皮肉な結果となっている。
ただ拡幅が余りに適当過ぎて平行維持が難しくなってしまい木工用ボンドを投入し固定している。
入場予定の旧クハ101-48(元ツヌ103F→クハ101-75:ツヌ102F)では慎重に拡幅し木工用ボンド併用廃止を目指す。


木工用ボンド固定が避けられなくなったLP411前照灯。

ペイントリムーバー式で[クハ100-78]標記印刷を消去した旧クハ100-47だが思いの外塗装被膜は乱れていなかった。
[クハ100-47]標記も劣化が少なく[クハ100-47]を継続使用する節約式改番とし[クハ100-59]のみ追加転写する。
車両番号標記インレタには73系用高経年台紙を持ち出し転写済の[クハ100-47]とフォント太さを合わせた。
なお組み合わせは組標記が残っておらず[クハ100-]+[5]+[9]での継ぎ接ぎ転写を強いられた。
だが[7]標記,[4]標記インレタとは違い気楽な作業となり1-3位側,2-4位側ともそれなりの配置に達したと思う。
細切れの[クハ100-59]標記は以前よりもばらつきが収まった感じがしないでもないが単なる偶然だと思われる。


[クハ100-[5][9]]。

運行番号,行先方向幕部品は交換しないためクハ100-59(ツヌ102F)でも[27C]幕,[飯田橋]幕が存置された。
ツヌ102Fの出場次第[飯田橋]表示編成は戦列復帰を果たし再び行先網羅が達成される。
なお複数存在する行先方向幕部品でもプロトタイプ縛りが生じる列車線直通用行先表示は対象に含めていない。
廃止した元ツヌ124F(弁天橋区仕様+旧製品)は列車線直通快速仕様対応編成だったが[11C 中野]表示とし自由度を高めていた。
起用が難しい[成田]幕,[木更津]幕,[両国]幕は今後も運転台付中間組込車でひっそりと採用し続ける方向である。




クハ100-59 [27C 飯田橋]:弁天橋区仕様用LP411前照灯交換施工。
※旧製品。

LP402前照灯車からLP411前照灯車に変わり旧製品運転台付車特有の違和感はある程度薄められたと思う。
前途の通りLP411前照灯は弁天橋区仕様用であり車体とは若干色温度差が生じるものの前面見附が向上する利点に勝る。
旧クハ100-47とクハ100-59の変更点は僅か1箇所だけながら十分な錯覚効果が得られ納得出来る結果となった。
大幅に勢力が縮小した旧製品先頭車両だがクハ100-59の前面見附ならば弁天橋区仕様用LP411前照灯でも不満は抱かない。
ここは極力LP411前照灯(101系メイクアップパーツ1)を廻している再生産品車両と扱いが異なる最大の点でもある。


クハ100-59 点灯試験[27C 飯田橋]:前照灯。
※旧製品。


クハ100-59 点灯試験[27C 飯田橋]:尾灯。
※旧製品。

弁天橋区仕様Assy車体による新金型編成改装は七代目ツヌ118F(Mc155:旧製品)が種車のツヌ124F(Tc74)が先陣を切った。
元クハ100-43はクハ100-43(元ツヌ124F:旧製品)の車体更新時に元クハ100-79(トタ冷房5F:Mc198)用床板が組み合わされた。
ツヌ103Fへの異動でも床板交換を行わずにクハ100-47へ改番となり旧クハ100-47は旧製品LOT床板装着車のまま残った。
そのため七代目ツヌ118Fの系譜を受け継いだクハ100-59用床板だが前尾灯とも安定点灯が確認されている。
過去に運転台付中間組込車へライトスイッチ部品を移設した後も復旧は見送られており多少影響があるのかもしれない。
これまで集電板位置を修正しても点滅を繰り返す車両が存在したため取り敢えず安心できる点灯試験結果となった。




クハ100-59(ツヌ102F:旧クハ101-47 改番)。
※旧製品。

やや強引な細工こそあったものの無事クハ100-59(ツヌ102F:旧製品)が竣工した。
ツヌ103Fの車体更新は旧製品LP402前照灯先頭車両削減が名目であり旧クハ100-47そのものには問題無かった。
弁天橋区仕様用LP411前照灯を入手出来ていなければクハ100-59は登場しなかった可能性が高い。
久々の旧製品編成正式出場へと突き進むツヌ102Fだがこれもクハ101-81,クハ100-50(ツヌ106F:旧製品)のお陰である。
次の入場車は旧クハ101-48としクハ100-59で今ひとつに終わったLP411前照灯の安定化を試行する。
この記事についてブログを書く
« 国鉄101系津田沼電車区106F [... | TOP | クハ101-75[ツヌ102F] (旧ク... »