試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

モハ100-256[ラシ107F] 車体更新 (旧モハ100-170[元ラシ105F] 改番,再生産品LOT側面窓セル交換施工) ※再生産品

2018-10-21 21:34:18 | 国鉄/JR101系
道連。

現在KATO製JR101系ラシ107F(Mc202)の千葉方ユニットは塗装変更車+旧製品車両が組み合わされている。
今後クモハ101-202,クモハ100-191(ラシ107F:塗装変更車)は再生産品車両にて更新が行われる。
新旧LOT混結ユニット出現を回避するためモハ100-256(ラシ107F:旧製品)も車体更新対象車に加えられた。


JR101系モハ100-256(ラシ107F)。
※旧製品:再生産品LOT側面窓セル装着車。

当初ラシ107Fは十代目ツヌ118F(Mc155:再生産品←ツヌ118F)を種車に出場させる計画だった。
しかしラシ104F(Mc136)や元カノ20F(Mc53→カノ13F:Mc59)等への異動が行われ雑多な編成へと格下げされる。
最後まで置き換え対象が決まらなかったモハ100-158(ツヌ118F)は旧モハ100-256(ラシ107F:再生産品)へ改番となった。
後日保留車のLOT再編時に旧モハ100-224(元ラシ104F:旧製品)をモハ100-256(→モハ100-256)用種車とした。
この時ラシ104F(再生産品)の編成見附統一を図るべくモハ100-256には再生産品LOT屋根板,側面窓セルが取り付けられた。
安泰だと思われたモハ100-256だったがクモハ101-202の車体更新と連動して再び再生産品車両への復帰を迎えた。


入工中のモハ100-230,旧モハ100-170,モハ100-256 (ツヌ113F,元ラシ105F,ラシ107F)。
※旧製品,再生産品,旧製品。

皮肉にもモハ100-256用車体更新種車は旧モハ100-256を改番した旧モハ100-170(元ラシ105F:再生産品)となった。
ラシ105F(Mc148:旧製品)では再生産品LOT屋根板,側面窓セルを流用する車体振替方式とした。
そのためモハ100-170(ラシ105F:旧製品)には旧モハ100-170用屋根板及び側面窓セルが装着された。
従って車体更新だけの単独施工ならばモハ100-256と旧モハ100-170の部品相互交換で全てが完了する。
だがツヌ113F(Tc74:再生産品+旧製品)のHゴム支持再現集約が組み込まれモハ100-230(ツヌ113F:旧製品)も同時入場となった。
作業簡略化とは逆行する工程になるが短期間での再入場は望ましくなくラシ107F,ツヌ113F共々課題を一度で解消させる。


車体以外は転用される旧モハ100-170。

モハ100-256(ラシ107F:再生産品)にはモハ100-256用再生産品LOT屋根板と床板一式が流用される。
側面窓セル交換も可能だったがモハ100-230へ旧製品LOT側面窓セルを廻さなければならない。
先に再生産品LOT側面窓セル装着車であるモハ100-230と旧モハ100-170の間で相互交換を行う。
モハ100-230用側面窓セルは狭幅Hゴム支持印刷再現でありラシ107Fへの転用には差し支えなかった。
先ず旧モハ100-170を分解したがモハ100-230,モハ100-256との部品交換が控えており現状ではこれ以上手が出せない。
次なる分解車両は主役のモハ100-256ではなく旧モハ100-170用側面窓セルを取り付けるモハ100-230とした。


再生産品LOT窓セルを撤去したモハ100-230。

モハ100-230用側面窓セルは窮屈に嵌まっており強引に取り外すと車体内側中央の窓セル抑えを傷めてしまう。
そこで1-3位側用,2-4位側用とも側面窓セルの車体裾側を浮かせ両妻面窓セルから掛かる圧を少しずつ弱めた。
折損には至らない範囲で車体中央部を起点に撓ませたところ2エンド側が妻面窓セルの圧から逃れた。
結果1エンド側しか支持されなくなった側面窓セルは何の抵抗も無く撤去を終えている。
この展開を踏まえるとモハ100-230への旧モハ100-170用側面窓セル装着は難航すると思われた。
ところが車体と側面窓セルが旧製品LOT品で揃ったためか全く抵抗を感じずに組み付けられている。




国鉄101系モハ100-230(ツヌ113F:旧製品LOT側面窓セル・床板交換施工)。
※旧製品。

組み立てたモハ100-230だが入場前には見られなかった車体不等沈下が目に止まった。
2エンド側用DT21非動力台車のスプリング機構が全く働いておらず直ぐに復旧出来ると思われた。
KATO製101系での車体不等沈下は珍しくなく導電板位置がずれている場合に発症する事例が大半を占めていた。
従来通り1-3位側用,2-4位側用導電板を同位置に修正したが症状は全く改善されないまま残ってしまった。
1エンド側用,2エンド側用DT21非動力台車の振り替えまで試したものの効果は現れずに終わっていふ。
止むを得ず旧モハ100-170用床板一式と交換しモハ100-230(ツヌ113F:旧製品)を竣工させた。


再生産品仕様へ復帰した旧モハ100-170。

最後に分解したモハ100-256だが屋根板が流用部品となっている関係で全てを取り外した。
そして車体だけになっていた旧モハ100-170へ元モハ100-256用屋根板を組み付けた。
次にモハ100-230で撤去に難航した再生産品LOT狭幅Hゴム支持印刷再現側面窓セルの取り付けへと着手している。
挿入でも一癖があると思われた側面窓セルだが何事も無かったかのように装着を終えられた。
これまで101系800番代LOT側面窓セルを含め嵌合精度にはその成形形状に原因があると決め付けていた。
しかし旧モハ100-170での経緯から推測するとどうやら車体が何かを引き起こしていると思われる。
再び側面窓セル着脱で躓く車両と出会した場合には不都合の無い車体と比較を行う予定である。


[モハ100-170]:2-4位側。

旧モハ100-170は竣工から余り時間が経過しておらず[モハ100-170]標記も十分な見附を保てている。
またラプロス式印刷消去車でもあり迷わず[モハ100-256]を除去する節約式改番を採用した。
但し[モハ100-170]から[モハ100-256]へと変更されるため車両番号標記が問題無く収まるかが懸念材料となった。
原則的に将来の異動を見据え三方コック蓋と離して転写してきたが2-4位側は三方コック蓋側へ寄っており転写代が少なかった。
旧ラシ105Fは在籍編成でも少数派の習志野区仕様だったせいか再改番が考慮されなかった模様である。
通常であれば1-3位側から転写へと取り掛かるところだが旧モハ100-170に限っては2-4位側を先発させている。


[モハ100-[2][5][6]]:2-4位側。

古インレタ削減はモハ100-256でも実行に移されたまたもや73系用の出番となった。
なおモハ101-262(ラシ107F:再生産品)で[2]標記,[6]標記インレタを大量に失った直後でもあり別台紙へ変更している。
73系用高経年台紙に頼れる組標記インレタは無く1-3位側,2-4位側とも[モハ100-]+[2]+[5]+[6]のバラ標記転写となった。
不安を抱えながらの転写に迫られた2-4位側だが[モハ100-256]は詰まり気味となり一直線にも並んでいない。
どうしても三方コック蓋モールドが目に入ってしまい上手く[モハ100-256]の位置を決められなかった。
ただ引きでは[モハ100-256]と類似のフォント太さが幸いしそれなりに馴染んでくれたと思う。
そもそもKATO製101系モハ100形の三方コック蓋位置はエラーであり見切られる要因にもなった。




モハ100-256(旧モハ100-170 改番,再生産品LOT側面窓セル・屋根板,床板交換施工)。
※再生産品:車体更新。

そして再生産品LOT屋根板,側面窓セルに復元されたモハ100-256(ラシ107F:再生産品)が竣工した。
しかしDT21非動力台車は旧モハ100-256(元ラシ107F)からの流用品であり車輪踏面の擦過痕が車体更新車を物語っている。
一時塗装変更車が6両まで達したラシ107Fは仕様の重複するラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+旧製品)に到底敵わなかった。
そのため出場時期に対して比較的走行距離が伸びておらず黒染車輪踏面の劣化は気にするほどでもないと判断した。
但し点灯機構を持つクモハ101-202,クモハ100-191はちらつきこそ生じていないものの踏面状況次第で対応が変わる。
更新出場以降の走行機会は確実に増えると予想され劣化が感じられた場合には車輪交換まで手を伸ばす。
黒染車輪はラシ107F(再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)内で遣り繰りを行う予定でモハ100-256も供出候補に挙がると思う。




旧モハ100-256(元ラシ107F:旧製品LOT屋根板交換施工)。
※旧製品。

一方モハ100-256で置き換えられた旧モハ100-256(元ラシ107F:旧製品)は旧製品LOT屋根板に再交換された。
単独では色温度差が感じ難い上に側面窓セルも着脱だけで終えたため入場前と変わっていないように見える。
DT21非動力台車には旧モハ100-170用が充てられ車体状態も良好だったがユニット相手の車体更新には逆らえなかった。
しかも旧製品LOT屋根板と再生産品LOT側面窓セルを組み合わせたため中途半端な存在になってしまった。
まだ未確定だがモハ100形では単独保留車発生確率が高まっており旧モハ100-256はその対象に廻されるかもしれない。
不足するモハ100形用床板捻出もモハ100-256の車体更新を当てにしていたが旧モハ100-230用床板が巡ってきた。
再用には車体不等沈下解消が欠かせず折を見て真因追求に着手し戦列復帰へと漕ぎ着ける予定である。
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