試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区118F [Mc155] 回着 (クモハ101-155,クハ101-75 ジャンパ栓納め取付) ※再生産品

2016-04-21 21:17:51 | 国鉄/JR101系
十代目。

遂にKATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:再生産品)の回着を迎えた。
トタムコ3F(Mc78:101系0番代),ムコ10F(Mc194:101系800番代)からかなり遅れて新金型車体採用に至った。
先頃に黄色5号を纏う弁天橋区仕様(Mc170)のリリースで期待が膨らみようやくその答が返ってきたと言える。


国鉄101系ツヌ118F (1978/3)。
[ツヌ118F]:Mc155-M'158-T'c78+Tc75-M215-M'208-T108-T233-M91-M'c108
※再生産品。

新金型車体が初採用されたトタムコ3Fはトタ5F(Tc14)と別製品として扱われ形式構成も異なっていた。
一方津田沼区仕様では製品番号が引き継がれる予想外の再生産扱いとされプロトタイプは同一となった。
色々注文が付けられた曰く付きのツヌ118F(旧製品)だがそれを認めたくなかったのかもしれない。
再生産ながら運転台付車両はツヌ118F(旧製品)とは異なる金型が用いられる珍しい製品だとも言える。
さっそく出場へ向けて動き出しクモハ101-155,クモハ100-108,クハ101-75(ツヌ118F)を入場させる。
旧製品と同じくユーザー取付部品はジャンパ栓納めだけであり然程時間は要さない。


入工中のクモハ101-155(ツヌ118F)。

クモハ101-155(ツヌ118F)への施工項目はホース付ジャンパ栓納め取付及び表示器点灯色変更である。
分解してライトスイッチ部品が取り付けられていない事実を目の当たりにし少々驚かされた。
ツヌ118F(旧製品)でも極初期製造分だけに見られた仕様であり此処が先祖帰りするとは思わなかった。
従ってクハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F)を先頭に立たせる場合にはライトスイッチ部品移設が必要となる。


ライトスイッチ機構が殺されていたクモハ101-155用床板。

こうなると生産途中でクモハ101-155,クモハ100-108(旧製品)にもライトスイッチ部品が取り付けられた理由が判らなくなる。
津田沼区101系は形式構成が定まっておらず組成変更を求めるオーナーさんの声に応えたのだと思っていた。
ツヌ118F(1978/3)を大原則に据えるとライトスイッチ機構は不要だと考えたのかもしれない。
しかし国鉄時代は日中に前照灯を点灯させていなかっただけに不可解である。


点灯色変更対策を施した表示器用プリズム先端(クモハ101-155用床板)。

運行番号,行先表示器は現行LOTライト基板が取り付けられているため白色に輝く。
毎度の紙用マッキーで表示器用プリズム前端を塗り潰し布幕らしく点灯するよう細工した。
かつては1stLOTライト基板への振替えを行っていたがより簡便な方式に変更し定着している。
ホース付ジャンパ栓納めは予備品を持ち出したため旧製品LOT仕様が取り付けられた。
相変わらず弁天橋区仕様に引き続きジャンパ栓納め部品は車体と若干色温度が異なっている。
どうも引っ掛りが残りここだけは先祖帰りしてほしかった箇所となった。


クモハ101-155 [13C 千葉]:旧製品LOT屋根板ホース付ジャンパ栓納め取付施工。
※再生産品。


クモハ101-155 点灯試験[13C 千葉]:前照灯(表示器点灯色変更施工)。
※再生産品。


クモハ101-155 点灯試験[13C 千葉]:尾灯(表示器点灯色変更施工)。
※再生産品。

当初[津田沼]幕へ変更する計画があった行先表示類だが製品仕様の[13C 千葉]から変更しなかった。
弁天橋区仕様で気になった湯口跡処理の甘さは改善されたように見えるが個体差があるため全てで向上したかは不明である。
点灯試験の結果は良好で表示器点灯色変更施工もそれなりに上手く行ったと思える。
水性塗料は斑が出来やすいため修正する事も多々あるがこれまでの施工例を見ると余り厚塗りしない方がいい気がする。


入工中のクハ101-75(ツヌ118F)。

次の入場車両はクハ101-75(ツヌ118F)とし先にホース無ジャンパ栓納めを取り付けユーザー依存部品を片付ける。
クハ101-75にも旧製品LOTホース無ジャンパ栓納めを起用し車体との色温度差発生策とした。
編成単位で導入したツヌ118F(旧製品)は9編成に達するためしばらく旧製品LOTジャンパ栓納め部品を用いる方向である。
そしてクハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F)にはライトスイッチ部品が設けられている。
しかも旧製品を引き継ぎ[ON]位置で出荷されているため組成する前に[OFF]位置へ切り替えなければならない。


[ON]位置にあるライトスイッチ部品(クハ101-75用床板)。

前途の通りクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F)にはライトスイッチ部品が無いためせっかくの点灯機構も用を為さない。
何故仕様を戻したのかいまいち理解し難くこの組み合わせは親切さに欠けていると思う。
保管品にはこれまで捻出された大量の[13C]幕,[千葉]幕が眠っているため行先表示類は変更していない。
仕様上成形部品頼みであり101系メイクアップパーツ2(11-511)を併せても選択肢が少なく感じられる。
個人的には[稲毛]幕,[船橋]幕,[下総中山]幕等をひっそりと表示させたいところである。


クハ101-75 [13C 千葉]:旧製品LOTホース無ジャンパ栓納め取付施工。
※再生産品。

クハ100-78(ツヌ118F)のライトスイッチを[OFF]位置へ切り替えた後にクモハ100-108(ツヌ118F)を入場させた。
黄色5号クモハ100形新金型車両は弁天橋区仕様に含まれておらずツヌ118F(再生産品)で初登場となった。
これまでクモハ100形新金型先頭車両用種車にはクハ100-86,クハ100-86Assy車体(弁天橋区仕様)を代用してきた。
技量都合上妻面配管が無いクモハ100形で妥協するしかなかったため待望の製品化と言える。


入工中のクモハ100-108(ツヌ118F)。

行先表示変更を取り止めたためクモハ100-108(ツヌ118F)は表示器点灯色変更だけの工程となる。
プリズムケースを取り出し表示器用プリズム先端を水性マッキーでオレンジ色に塗り潰した。
なおプリズム導光口は前照灯用,運行番号・行先表示器用とも全てライト基板直上にある。
前照灯用プリズムには色が入っているが運行番号,行先表示器用プリズムは何も施されていない。
この差が布幕らしく見えなくなる原因であり表示器用プリズムにも同様の処理をしてくれると助かる。


色挿しのある前照灯用プリズム(クモハ100-108用床板)。

津田沼~習志野区の101系は引退まで[稲毛]幕が入った布幕が使用されていた。
中原区仕様に仕立てるオーナーさんもいるはずだが同区所属の101系も終始布幕だった気がする。
2ndLOTライト基板,現行LOTライト基板はフィルム幕に近い点灯色温度が弱点だと思える。
ただ前照灯照度は確実に高くなっており表示器点灯色も小細工で誤魔化せるだけましかもしれない。


クモハ100-108 点灯試験[13C 千葉]:表示器点灯色変更施工。
※再生産品。

モハ100-158以下7両(ツヌ118F)は第一次整備そのものも必要とせず十代目ツヌ118F全車両が竣工した。
KATO製101系は整備項目が少ないため作業効率が非常に高く限られた時間でも容易に出場させられる強味を持つ。
そしてカノ20F(Mc53)への異動対象から外れたクモハ101-155(ツヌ118F:旧製品←旧ツヌ118F:Mc155)と比較した。
既に旧製品車両にも見慣れており然程違和感を抱かなくなったと思えたが並べるたところその差が如実に現れた。


クモハ101-155,クモハ101-155 (ツヌ118F,ツヌ118F)。
※旧製品,再生産品。

旧製品車両の前面見附は前面窓天地よりもジャンパ栓納め位置が悪い方向に作用したと思える。
尾灯より下に位置しており腰板の間延び感が強調されているように見えてしまう。
一方偶数向運転台付車両であるクモハ100-108,クハ100-78(ツヌ118F)ではこれほどの差が感じられなかった。
但し旧製品車両への違和感が解消された訳ではなく新金型採用に切り替えられた効果は計り知れない。
クモハ101-170,クハ100-86(弁天橋区仕様)とは異なるLP402前照灯もツヌ118F(再生産品)独自の特徴になると思う。


クモハ101-155+クモハ101-155 (ツヌ118F+ツヌ118F)。
※旧製品+再生産品。


クモハ101-155+クモハ101-155 (ツヌ118F+ツヌ118F)。
※旧製品+再生産品。

金型改修は前面のみが対象であり側面見附の基本的な造形には手が入っていない。
弁天橋区仕様から変更は見られずHゴム支持再現と屋根板に若干の色温度差があるだけである。
さすがに101系800番代用側面窓セル用Hゴム支持再現色になると遣り繰りを考えるしかなくなる。
どのLOTに近くなるか不安があったがこの程度の差異ならば気にしなくて良いと思う。
長年待ち望んでいた十代目ツヌ118F(再生産品)は概ね満足できるものだった。
塗装変更や弁天橋区仕様車の改装などやや先走ってしまったがその労も吹き飛んだように思える。
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