試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区118F [Mc155] 回着 (ジャンパ栓納め取付,行先表示類変更:車体更新用種車) ※旧製品

2018-07-02 22:29:52 | 国鉄/JR101系
十四代目。

中古製品にて都合十四代目となるKATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:旧製品)を導入した。
十四代目ツヌ118Fは九代目ツヌ118F(→元カノ20F:Mc53→カノ13F:Mc59)以来の旧製品編成である。
ツヌ118F(再生産品)がリリースされてから旧製品車両はツヌ118F(Tc75:4両口)を除き増備対象に挙がらなった。


国鉄101系ツヌ118F (1978/3)。
[ツヌ118F]:Mc155-M'158-T'c78+Tc75-M215-M'208-T108-T233-M91-M'c108
※旧製品。

編成単位の増強は前面見附に劣るツヌ118F(旧製品)よりもツヌ118F(再生産品)が望ましい。
しかし慢性的な保守部品不足が全く計画していなかった十四代目ツヌ118Fの投入を呼び込む。
総勢227両まで拡大したKATO製101系だが初期竣工車を中心に老朽化の兆しが現れていた。
廃車は元クモハ100-108(元ツヌ118F),クモハ101-194(元ツヌ110F-2:Mc194クモハ101-155:ツヌ118F)だけである。
また保留車を積極活用する姿勢も重なり保管品へ廻した各種部品は減少傾向を辿る一方だった。


入工中のクモハ101-155(ツヌ118F)。
※旧製品。

現在KATO製101系ではクモハ101-155+モハ100-158+クハ100-78(ツヌ118F:再生産品)が保留車に廻っている。
措置が決まらない3両は十三代目ツヌ118F(→ツヌ107F:Tc83)が出自で車齢も若く部品取用途には時期尚早だった。
折しもツヌ109F(Mc202:1984/11)の組成準備中にツヌ122F(M'c108)が車両捻出対象編成に浮上した。
ツヌ122Fからは4両を離脱させる予定だが入れ替わりでツヌ122F(Mc155)へ充当する4両が所要となる。
しかしセットバラし品では当該形式の補填が難しく上記保留車3両も充当不可能であった。
当初は4両の単独増備に留める方向だったが保守部品確保を名目とした編成単位による導入へと切り替えられる。
特殊な用途を兼ねるためツヌ118F(再生産品)は相応しくなく今更全車旧製品編成の投入に至った。


旧製品LOTホース付ジャンパ栓納めを取り付けたクモハ101-155

回着した十四代目ツヌ118Fは4両:ツヌ122F用組成準備車,6両:部品取車とする予定だった。
無償増備のため遠慮なく進められると考えた保守部品増強策は塗装変更車の在籍により撤回となる。
見附が揃わない塗装変更車混結編成は増強されたメーカー塗装車編成との著しい格差を生むようになった。
そこで部品取車へ廻す予定だった十四代目ツヌ118F構成車6両を活用した塗装変更車削減計画が決定する。
だが突然の方針転換でツヌ122Fのみならず塗装変更車混結編成も組成変更対象編成に加わった。
ある程度集約した塗装変更車だが現在も分散配置されており1編成だけの置き換えは不可能だった。


クモハ101-155 [11C 三鷹]:旧製品LOTホース付ジャンパ栓納め取付,運行番号・行先変更施工。
※旧製品。

所要形式を確認するため作成した仮操配表によると複雑な車両異動が避けられないと判明した。
また組成変更も先ずツヌ109Fへ異動するツヌ122F構成車4両を確定させる必要がある。
しかしツヌ109F用組成準備車は肝心なモハ101形朱色1号車両が欠けており10両編成化には程遠い。
塗装変更車混結編成も手を着けられる状況ではなく十四代目ツヌ118Fはまさかの暫定出場が決定した。
従って塗装変更車の玉突き廃車が本格化するまで保守部品は全く増えない状況が続く。


クモハ101-155 点灯試験[11C 三鷹]:前照灯:1stLOTライト基板装着車。
※旧製品。


クモハ101-155 点灯試験[11C 三鷹]:尾灯:1stLOTライト基板装着車。
※旧製品。


クモハ101-155 点灯比較[13C 千葉]:ツヌ118F(現行LOTライト基板装着車)。
※再生産品:表示器点灯色変更施工車。

急遽十四代目ツヌ118Fの第一次整備開始となったが製品原形に手を加える工程は殆ど無い。
ユーザー取付部品はクモハ101-155,クハ101-75(ツヌ118F)用ジャンパ栓納めだけである。
クモハ101-155には保管品を補修した旧製品LOTホース付ジャンパ栓納めが取り付けられた。
一方クハ101-75は端数が残っていた予備品の旧製品LOTホース無ジャンパ栓納めを起用している。
原則的にジャンパ栓納め部品は微量の流し込み接着剤を投入し傾斜が発生しない措置を施してきた。
だが将来の異動を考慮しクモハ101-155,クハ101-75(ツヌ118F)では固定せず挿入のみに留めた。


入工中のクハ101-75(ツヌ118F)。
※旧製品。

表示器点灯色変更対策は2ndLOTライト基板,再生産品LOTライト基板装着車が施工対象である。
そのためクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F)の両表示器用プリズムは現状維持とした。
両車とも1stLOTライト基板装着車であるが点灯照度は問題無く暫定出場後も継続使用する。
但し暫定出場期間が長期化する事態に備え[13C 千葉]表示から[11C 三鷹]表示へと変更した。


固定しなかったジャンパ栓納め(クハ101-75)。

なお保管品の運行番号幕,行先方向幕部品には再生産品車両から撤去した個体が多数含まれる。
再生産品LOT品は湯口跡や部品周囲の捲れが目立つため予備品の旧製品LOT品を卸した。
異動後も中間組込車となるクハ101-75,クハ100-78(ツヌ118F)は[13C 千葉]表示のままとする予定だった。
しかしクハ101-75用[13C]幕に接着剤痕が見られたため[千葉]幕もろとも交換している。


クハ101-75 [53C 中野]:旧製品LOTホース無ジャンパ栓納め取付,取付運行番号・行先変更施工。
※旧製品。

引き当てた十四代目ツヌ118Fはライトスイッチ部品が装着されていない極初期製造分であった。
転用続きで底を突いた旧製品LOTライトスイッチ部品が復活すると予想していたが残念な結果となった。
取り敢えず暫定出場こそ差し支えないものの今後の車両異動は少々手間を要するかもしれない。
クモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F)を中間組込車へ廻すにはライトスイッチ部品が欠かせなかった。


殺されているライトスイッチ機構(クモハ100-108)。
※旧製品。

一応旧製品LOT運転台付車用床板でも再生産品LOTライトスイッチ部品が代用出来ると判明している。
旧クハ101-83(元ツヌ107F:旧製品)の試験で点灯及び非点灯の切り替えには問題無いと確認出来た。
従ってクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F)用ライトスイッチ部品は再生産品LOT品で凌げる。
だが再生産品LOTライトスイッチ部品も余裕は無く仮に捻出できなかった場合の対処が課題になると思う。


クモハ100-108 [11C 三鷹]:運行番号・行先変更施工。
※旧製品。

その他クモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F)では連結器部品と胴受を溶着した。
代用しているクハ481形300番代用ダミーカプラー(Z04-0407)にはまだ若干の余裕がある。
だが純正ダミーカプラーは貴重な存在で再用ダミーカプラーとを併せ保管品増強に繋がる。
また全ての車両異動が終了した後も直ぐに再用すると思われ一体化して紛失防止を図った。


クモハ100-108 点灯試験[11C 三鷹]:1stLOTライト基板装着車。
※旧製品。


クハ100-78 点灯比較[13C 千葉]:ツヌ118F(現行LOTライト基板装着車)。
※再生産品:表示器点灯色変更未施工車。

導入予定が無かった十四代目ツヌ118Fは当然ながら暫定出場予定すら組まれていなかった。
旧製品運転台付先頭車両の更新終了直後に旧製品編成が出場する意外な展開を迎えている。
だが前面見附への違和感は変わっておらずツヌ118F(再生産品)を編成増強用とする方針である。
そのためツヌ118F(旧製品)で仕立てるツヌ118F(1978/3)は十四代目ツヌ118Fが最後になるかもしれない。
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