試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クハ100-34[ラシ107F] 車体更新 (クハ100-86Assy車体[Mc170] 改番,LP402前照灯交換施工:塗装変更車体廃止) ※'弁天橋区仕様

2018-07-04 21:40:00 | 国鉄/JR101系
段階的。

KATO製JR101系ラシ107F(Mc202:塗装変更車+旧製品)には6両の塗装変更車が集結している。
十四代目ツヌ118F(Mc155:旧製品)は塗装変更車廃止用途に切り替えられたが一旦ツヌ118F(Mc155)として暫定出場させた。
まだ車両操配が確定しておらずラシ107Fの本格的な車体更新には手を着けられない。


JR101系ラシ107F (1988/4)。
[ラシ107F]:Mc202-M'256-T247-T'c34+Tc85-M253-M'247-T290-M262-M'c191。
※塗装変更車+旧製品。

当初ラシ107Fは再生産品編成導入の嚆矢となった十代目ツヌ118F(Mc155旧ツヌ118F)を種車に出場させる予定だった。
しかし全車再生産品編成でのラシ107F出場は中止されラシ104F(Mc136),元カノ20F(Mc53)との車両入替へと梶が切られる。
先ずクモハ101-136,クモハ100-175(ラシ104F:塗装変更車)用更新種車にクモハ101-155,クモハ100-108(ツヌ118F)が廻った。
ラシ107Fの整備中にも複雑な車両異動が行われ十代目ツヌ118F(再生産品←旧ツヌ118F)は分散配置が進められた。
結局初出場時までに生き残った再生産品車両は旧モハ100-256,旧モハ101-262,旧クハ100-34の3両だけであった。
その後も車両異動は続きモハ100-256(旧製品←モハ100-224:元ラシ104F)の車体振替を以て再生産品車両が消滅した。
現在は旧製品車両:4両,塗装変更車:6両で構成される全在籍編成でも指折りの状態が悪い編成となっている。


入工中のクハ100-86Assy車体,クハ100-34 (Mc170,ラシ107F)。
※弁天橋区仕様,塗装変更車。

更にラシ107FはLP402前照灯編成でもありラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+旧製品)とプロトタイプが重複している。
これは勘違いが基で旧クモハ100-191(ラシ107F:塗装変更車)をLP411前照灯車として竣工させた名残だった。
塗装変更車が主力である以上ラシ101Fに対する見劣りは隠せず最近では出番が殆ど無い状況が続いていた。
存在感が薄れていたラシ107Fだったが十四代目ツヌ118F(旧製品)を介しての車体更新対象編成に急浮上した。
だが6両にも上る塗装変更車削減にはツヌ109F(Mc202)の出場が先決事案として立ちはだかる。
従って十四代目ツヌ118Fによる塗装変更車廃止は開始出来ない状況だが1両だけ更新可能な車両が存在した。
2018年5月に黄色5号LP411前照灯確保を名目としてクハ100-86Assy車体(Mc170:弁天橋区仕様)の導入へと踏み切った。
クハ100-86Assy車体は予備部品増強も兼ねており既に側面窓セルをクハ100-67(ムコ3F:Mc78)へ供出している。
元々車両としての用途は有していなかったものの形式が合致するクハ100-34(ラシ107F)の車体更新には適していた。
そのため黄色5号塗装変更車削減へ向けての入場第一号車はクハ100-34(←旧クモハ100-191:ラシ107F)に決定した。


部品交換を控えるクハ100-34,クハ100-86Assy車体。

クハ100-34はLP402前照灯車のためクハ100-86Assy車体に付属するLP411前照灯は使用されない。
導入名目だった黄色5号LP411前照灯だがTOMYTEC製101系ツヌ105F(Mc118)を廃止に踏み切っており一応充足していた。
ただメーカー塗装品の貴重な予備品と言えクハ100-86Assy車体用LP411前照灯は今後の出番に備える。
KATO製101系にはプロトタイプ都合でLP411前照灯車改装を行った車両が多数在籍している。
交換の度に捻出されるLP402前照灯は全て予備品に廻され中にはメーカー塗装品も数多く含まれた。
但し今入場ではメーカー塗装品は使用せずクハ100-34(ラシ107F)が装着していた塗装変更済LP402前照灯を流用する。
101系習志野区仕様は全5編成の在籍に限られラシ107Fが消滅する確率は皆無と言える。
だが運転台付中間組込車であるクハ100-34にわざわざメーカー塗装済LP402前照灯を持ち出す理由は見当たらなかった。
なお朱色1号だったライトケースはほぼ塗り潰せており側面見附の違和感を生み出す事態には至らないと考えた。


塗装変更品を流用したLP402前照灯(クハ100-86Assy車体)。

KATO製101系に於ける塗装変更は弁天橋区仕様(Mc170)がリリースされるまで行っていた。
そのため初期竣工車が大多数である上に取扱い不備を起因とする側面窓セル窓サッシ印刷劣化まで加わった。
クハ100-34(ラシ107F)用側面窓セルは窓サッシ印刷が失われた箇所を抱えていたが側面窓セルの予備品は持ち合わせていない。
Hゴム支持再現色都合もあり流用しか手が残らなかったため止むを得ず油性ペイントマーカーでの補修を行った。
中でも1-3位側用側面窓セルは中段サッシ再現が殆ど残っておらず全面的に塗り直している。
またクハ100-86Assy車体が装着していた101系800番代LOT側面窓セルもクハ100-34用に引けを取らなかった。
採用車両の限られる101系800番代LOT側面窓セルだが入手機会が望めず並行して補修を行い最低限の見附まで復旧させた。
また流用するクハ100-34用屋根板も油脂付着が激しく磨きクロスにて清掃を施している。


再整備された側面窓セルと屋根板(クハ100-34用)。

補修が完了した元クハ100-34用側面窓セルをクハ100-86Assy車体に取り付けたが組み付けは至って順調だった。
その代わり厚塗り車体のクハ100-34(元ラシ107F)では側板と101系800番代LOT側面窓セルが面一にならなかった。
クハ100-62(ツヌ---F)→旧クモハ100-175(ラシ104F)と二度の塗装変更を経た影響は嵌合精度に現れている。
但し再用機会が考えられる101系800番代LOT側面窓セルであり無理な装着は行わなかった。


組み立られた元クハ100-34,クハ100-86。

ラシ107Fは無作為な車両異動を繰り返したため屋根板色温度の基準が定まっていない。
ここで弁天橋区仕様用屋根板装着車が加わると更に編成見附を乱しかねなかった。
上記の屋根板清掃は元クハ100-34用を流用するしか手段が無くなってしまった結果でもある。
ここで一旦クハ100-34(元ラシ107F)を引き上げクハ100-86Assy車体の組み立てに進み改番へと移行した。
全体的に標記印刷が濃い弁天橋区仕様車では強目にラプロスで擦る必要があり車体剛性を高めている。


[クハ100-86]:2-4位側。

そのラプロス式印刷消去だが若干方式を改めラプロス#4000は黄色5号が伺えるまで[クハ100-86]標記印刷に当て続けた。
原則的に標記印刷が崩れ次第ラプロス#6000へ切り替えてきたがクハ100-86(Mc170)では通用し難い個体に出会している。
先手を打ったこの作戦は的中し車両番号標記インレタ転写には支障しない状態へと仕上げられた。
なお今後ツヌ109F用組成準備車及び十四代目ツヌ118Fの改番が控えており当初から新インレタを使用する気は無かった。
そのため高経年台紙を持ち出し1-3位側:[クハ100-]+[34],2-4位側:[クハ]+[100-34]での組み合わせで乗り切っている。
案の定転写力が落ちており1-3位側で失敗を繰り返したため2-4位側はクモハ100-34用組標記に頼った。


[[クハ][100-34]]:2-4位側。

弁天橋区仕様車を津田沼区仕様へ変更する場合には[南テシ]電略標記印刷消去も必須工程となる。
やはり[南テシ 定員136]標記印刷は濃く[クハ100-86]と同じラプロスの捌き方で[テシ]標記跡へと改める。
だが肝心なレボリューションファクトリー製[千ラシ 定員136]標記インレタは全て使い切っていた。
そこで[南テシ 定員136]標記印刷を活かし[テシ 定員136]電略標記だけを消去する作戦とした。
特にKATO製101系では各種標記類にも拘っており半ばいんちき転写で[千ラシ 定員136]標記を再現した。


[[千ラシ] 定員136]:1-3位側。

なおATS[BS]標記印刷は実車に即しており消去を必要とせずクハ100-34(ラシ107F)の大枠が見えてきた。
残る工程は運行番号幕,行先方向幕部品交換と印刷されていないシルバシートマーク再現となる。
クハ100-86Assy車体には[07 鶴見線]表示が嵌め込み済だったが[07 ]幕だけをクハ100-34に転用した。
どうも新製配置から津田沼~習志野区に在籍し続けたクハ100-34へ[鶴見線]幕を起用する気にはなれなかった。
そのため旧クハ100-34(元ラシ107F)が装着していた印刷消去済[]幕を流用している。




クハ100-34 [07 ]:車体更新,行先表示変更施工。
※弁天橋区仕様。

クハ100-22(ムコ10F:Mc194)を塗装変更した旧クハ100-34(元ラシ107F)は新金型車体を有していた。
車体更新用に充当したクハ100-86Assy車体も新金型車体であり基本的な前面形態に変化は無い。
しかし厚塗りと柚肌が目立つ塗装被膜が消え去り見違えるような出来映えとなった。
前面窓セルも流用とされ磨きクロスで拭き上げを行ったものの当初から見られた曇りは取り除けないまま終わった。
但し運転台付中間組込専用車であり先頭に立つ機会も無く多少の瑕疵は見切っている。
2本の縦桟及びワイパー印刷状態が良い元クハ100-86Assy車体用前面窓セルは旧クハ100-34に取り付けた。


更新が完了したクハ100-34 (元クハ100-34,クハ100-34)。

最後にTOMIX製103系High-Grade製品用インレタのシルバーシートマークを転写した。
クモハ101-170,クハ100-86(弁天橋区仕様)にはシルバーシートマークが無く津田沼~習志野区仕様転用時の注意点となる。
ここは度重なる車体更新施工やツヌ101F-2(Mc148:弁天橋区仕様+旧製品)を出場させており抑えられていた。
製品印刷とは若干再現が異なるものの引きでの差異は殆ど感じられず代打には十分だと思う。
なお旧クハ100-34(元ラシ107F)には101系800番代LOT側面窓セル以外に弁天橋区仕様用屋根板が取り付けられた。
組み立ては保管品を一括管理するために行っただけであり戦列復帰は考慮していない。




クハ100-34(ラシ107F:クハ100-86Assy車体 改番,側面窓セル窓サッシ印刷補修施工)。
※弁天橋区仕様:車体更新。

そして車体更新を終えたクハ100-34(ラシ107F:弁天橋区仕様)が竣工した。
ラシ107Fでも一際状態の悪かったクハ100-34は弁天橋区仕様車体へと改められ面目を一新している。
車両番号標記消去痕も目立たず[クハ100-86]標記印刷が濃かった影響は伺えないと思う。
但し側面窓セル窓サッシは油性ペイントマーカーでの補修を踏襲しており製品印刷には敵わない。
少しずつ要領を掴めてきた気がするものの如何に塗斑を抑えるかが今後の課題となる。




クハ100-34+クハ101-85 (ラシ107F:元クハ100-86+元クハ101-81)。
※弁天橋区仕様+旧製品。

4号車となるクハ100-34(ラシ107F)はクハ101-85(ラシ107F:旧製品←クハ101-81:元ツヌ308F)と突き合わされる。
弁天橋区仕様車の塗装被膜は旧製品車両と近くラシ107F(塗装変更車+旧製品+弁天橋区仕様)に溶け込んでくれたと思える。
ATS[BS]標記やエンド標記も印刷再現へと変わっておりクハ101-85との格差はほぼ廃されたように映った。
なおメーカー塗装黄色5号新金型車体運転台付中間組込車はクハ101-81,クハ100-30(ラシ104F:再生産品)以来の竣工となった。
既に旧製品運転台付先頭車両は更新が打ち切られツヌ118F(再生産品)増備に伴う車両異動も行わない予定である。
そのため今後車体状態改善の進捗と共に再生産品運転台付中間組込車は増加へ転じると思う。


元クハ100-34(元ラシ107F:廃車,101系800番代LOT側面窓セル窓サッシ印刷補修施工)。
※塗装変更車。

一方置き換えられた旧クハ100-34(元ラシ107F)は用途不要のため廃車となった。
クハ101形用床板を仮装着した後にベンチレーターが撤去され第一線から退いている。
KATO製101系では3両目の廃車発生となったが新金型車両は元クハ100-34(元ラシ107F)が初である。
車歴はクハ100-22(ムコ10F:Mc194クハ100-62:ツヌ---F←クモハ100-175:ラシ104F←クモハ100-191:ラシ107F)に辿り着く。
新金型車体黄色5号先頭車両での初登場を飾る輝かしい経歴の持ち主だったが敢えなく離脱となった。
トタムコ3F(Mc78)を出自とする塗装変更車が経年の高い旧製品車両よりも先に消滅する展開は致し方ないと思う。
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