試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

JR101系習志野電車区105F [Mc148] 4+6編成 (車体振替完了:再生産品車両廃止,前面窓支持色変更試行) ※旧製品

2018-10-10 21:47:05 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
対照。

先頭車両では初の再生産品車両から旧製品車両への振替えを行ったKATO製JR101系ラシ105F(Mc148:旧製品)が再出場した。
国鉄101系カノ1F(Mc178:旧製品)に続く第二次前面窓支持色変更試作編成はLP411前照灯編成が試行対象となった。
習志野区仕様の選択により前面用JRマークやB形防護無線アンテナが加わったためカノ1Fとは異なる印象に仕上がったと思う。




JR101系ラシ105F (1988/11)。
[ラシ105F]:Mc148-M'170-T255-T'c54+Tc73-M251-M'245-T246-M208-M'c160
※旧製品:第二次前面窓支持色変更試作編成。
◆車体振替完了。

1986年11月現在では7編成81両の在籍だった習志野区101系は70両がJRへと承継された。
全て4+6編成の7本とされ予備車は削減されている。
最後の変則組成であったラシ107F(Mc191:4+3-3編成)はラシ106F(Mc202)及び予備車との入れ替えで消滅した。
◆ラシ107F:Mc191-M'248-T247-T'c34+Mc141-M'114-T260_Tc85-M232-M'c171(1986/11)。
僅か2年間で大幅に車両異動が実施され雑然とした編成で占められた津田沼区101系の名残は薄れた。
目立つ編成はLP402前照灯編成のラシ101F(Mc201),ラシ107F(Mc202),前後の前照灯が異なるラシ106F(Mc191)であった。
他4編成はLP411前照灯編成で揃えられている。
このうちラシ104F(Mc136)だけはサハ101-105が組み込まれ習志野区唯一のサハ101形0番代として活躍した。
4+6編成統一直前まで予備車にはサハ101-296が在籍していた。
何故サハ101形200番台で統一しなかったかは不明である。
その後サハ101-296はJR移行を待たず1987年1月に廃車となった。
◆ラシ104F:Mc136-M'111-T245-T'c30+Tc81-M230-M'224-T105-M237-M'c175(1987/4)。
ラシ102F(Mc173),ラシ103F(Mc133),ラシ105F(Mc148)はクハ101形,クハ100形の前照灯しか差異がない。
従ってラシ104Fを含めLP411前照灯編成の見附は殆ど同一になる。
津田沼~習志野区101系の4+6編成化は1986年頃を起点にしたと思われる。
この頃クモハ101-136以下10両は4+6編成に改められていた。
但し1986年4月現在の組成はJR移行当時と異なった。
1986年11月までに最終構成が形成され引退まで維持している。
◆ラシ105F:Mc148-M'170-T296-T'c54+Tc78+M212-M'206-T269-M252-M'c183(1986/4)。
習志野区101系の置き換えは山手区への205系投入で捻出された103系ラシ331F~ラシ336Fで行われる。
6編成に留まったのは101系全廃による速度向上で1運用が削減されたためだった。
ラシ104Fとラシ105Fは習志野区最後の101系となる。
運行終了直前には両編成で異なるさよならヘッドマークを掲げ有終の美を飾った。
営業線から姿を消したのは1988年11月30日であった。


クモハ100-171,クモハ100-160 (ラシ106F,ラシ105F)。
※旧製品:製品原形前面窓セル装着車,第三次前面窓支持色変更試作車。

旧ラシ105F(再生産品+旧製品)はツヌ118F(Mc155:再生産品)を軸に寄せ集めの保留車で出場させた新旧LOT混結編成だった。
その他の種車には旧ラシ104F(Mc136:再生産品+旧製品),旧ラシ107F(Mc202:塗装変更車+再生産品+旧製品)出自車等を充当した。
当初ツヌ105F(Mc148:1986/8)として整備を進めていたがクモハ101-148(ツヌ105F-2)がツヌ101F-2(Mc148)と重複してしまった。
ツヌ101F-1(1985/4)とツヌ105F-2のプロトタイプ時期は近く出場直前で念頭に置いていた習志野区仕様へと急遽変更された。
折しもラシ104F(Mc136:再生産品←ラシ104F-1:T105,ラシ104F-2:T264)の車体更新完了直後に出場を迎えている。
だがラシ104F,ラシ105Fに組み込まれるクモハ101形,クモハ100形,クハ101形,クハ100形はLP411前照灯車であった。
そのため差別要素が殆ど無く新旧LOT混結編成の旧ラシ105Fはラシ104Fに比べ見劣りを隠せなかった。
新金型編成ながら日陰の存在に甘んじており旧製品編成への再編と前面窓支持色変更試作編成抜擢で一新を図った。
製品原形に対し前面用JRマーク,KATO製B形防護無線アンテナが引き立ち旧製品運転台付車特有の違和感は和らいだように映る。
これに前面窓支持色変更が付加されたクモハ101-148,クモハ100-160は更に引き締まった前面見附へ改められたと思う。
なおラシ106F(Mc191:旧製品←旧ラシ106F:Mc155)はクモハ100-171だけがLP411前照灯車でありラシ105Fとは競合しない。




クモハ100-160 [11C 三鷹]:車体振替施工車。
※旧製品:第三次前面窓支持色変更試作車。

習志野区仕様での前面窓支持色変更試行は相応しい津田沼区仕様LP411前照灯編成が在籍せず急転直下で決定した。
これまで旧製品運転台付先頭車両の車体更新は専ら前面見附向上を名目としておりその流れに逆う工程となる。
但し出場当時から両端ユニットに再生産品車両が組み込まれていた旧ラシ105Fならば更新を否定しなくて済む。
ラシ104Fとの競合問題もあり第二次前面窓支持色変更試作編成は旧ラシ105Fに絞られ初となる旧製品先頭車両振替へと至った。
仮にカノ1F(LP402前照灯編成)での錯覚効果が薄ければ旧ラシ105Fは新旧LOT混結編成のまま残存させていたと思われる。
捻出された旧クモハ101-148,旧クモハ100-160(元ラシ105F:再生産品)はラシ107F用塗装変更車廃止準備車へ廻す予定だった。
だが習志野区仕様LP402前照灯編成には弁天橋区仕様(Mc170)を改装したラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+旧製品)が在籍する。
LP402前照灯編成が重複要素であるラシ101F,ラシ107Fはラシ104F,旧ラシ105F(LP411前照灯編成)の二の舞になりかねない。
残数に限りがある側面用灰色JRマークインレタが気掛かりだがラシ107Fの旧製品編成再編も候補としもう一度考え直す。




ラシ104F,ラシ105F。
※再生産品,旧製品。

入場前まで旧ラシ105Fでは最大の弱点だったラシ104Fとのプロトタイプ重複も完全解消された。
明確なLOT区分に加え第二次前面窓支持色変更試作編成となったラシ105Fはその存在感を増した。
旧製品先頭車両で生じる前面見附の違和感は前面窓支持色変更試行で多少埋められたように思える。
クモハ101-148,クモハ100-160,モハ101-208,モハ100-170の車体振替では再生産品LOT側面窓セルを流用した。
再生産品LOT広幅Hゴム支持車だったクハ101-73,クハ100-54(旧製品)も側面窓セル交換を行い狭幅Hゴム支持車へと改めている。
残るサハ101-255以下4両は旧ラシ104F,旧ツヌ122F(Mc155)離脱時に狭幅Hゴム支持車へ改装済で整った編成見附となった。
但しクハ101-73,クハ100-54用側面窓セルはHゴム支持印刷再現が若干太く他車両とは雰囲気を異にする。
仕様変更を要さないサハ101-255以下4両(旧製品)は外観点検だけを行い側面窓セル窓サッシ印刷の状況を確認した。
旧製品LOT側面窓セル装着再生産品編成であるラシ104Fとは真逆の構成に至ったラシ105Fは対照的な外観へと変わっている。
なおクハ101-73,クハ100-54に取り付けられていた黄色5号LP411前照灯は弁天橋区仕様品であった。
確保に悩まされ続ける黄色5号LP411前照灯だが意外な運転台付中間組込車でメーカー塗装品が装着されていた。
朱色1号LP411前照灯(101系メイクアップパーツ3:11-516)を塗装変更すれば弁天橋区仕様用LP411前照灯が捻出できる。
今後措置未定保留車組成やツヌ118F(Mc155)増備時のプロトタイプ候補選択肢拡大に寄与してくれると思う。


クモハ101-148 [11C 三鷹]:現行LOTライト基板更新,表示器点灯色変更,現行LOTホース付ジャンパ栓納め装着車。
※旧製品。

意図的に車体振替を選択したためクモハ101-148,クモハ100-160は再生産品LOT床板が流用されている。
よってクモハ101-178,クモハ100-124(カノ1F:旧製品)で要した現行LOTライト基板更新は行っていない。
流用品には表示器点灯色変更対策済プリズムケースまで含まれており点灯具合は従前が維持された。
ライトスイッチ部品こそ未装着ながら旧製品LOT床板装着編成のカノ1Fよりも点灯安定性は高まると思われる。
ラシ105F用[101系さよなら]ヘッドマークは原版が手元に無く自作が難しい環境にある。
ただラシ104F用[101系さよなら]ヘッドマークと並べる機会に備えクイックヘッドマーク機構は存置された。
またクモハ101-148では再生産品LOTホース付ジャンパ栓納めが初採用となった。
クモハ101-152(ツヌ103F:Tc48)にて初試用した再生産品LOTジャンパ栓納め部品はホース無であった。
不安視された車体との色温度差は伺えずホース付ジャンパ栓納めもクモハ101-148で取り付けに至った。
その他旧製品運転台付車の前面見附違和感軽減策として前面用JRマークは若干車体裾側へ降ろした位置に転写している。


さよならツヌ102F-1,ツヌ102F-2。
※旧製品。

旧製品編成へと再編されたラシ105Fの陰で国鉄101系ツヌ102F-1(Mc138:旧製品,ツヌ102F-2:M206)がひっそりと消滅した。
編成の軸であったモハ101-206+モハ100-199(ツヌ102F-1:旧製品)がモハ101-208,モハ100-170用車体振替種車に引き当てられた。
保留車を10両編成化するにはモハ100形用床板の不足も懸念材料となっており廃止に踏み切っている。
ツヌ102F-1,ツヌ102F-2は旧ツヌ107F(Tc83:旧製品)の車両更新で発生しかけた余剰ユニットを救済する名目が組成契機だった。
充当可能な在籍編成を探った結果ツヌ102F(Tc75:旧製品→ツヌ102F-3)が12両体制へ改められ波動用車両に収まった。
僅か約4箇月で廃止へ至るとは思わなかったがモハ101-208,モハ100-170での旧製品車両振替に大きく貢献してくれた。
幸い未改番のままツヌ102Fへ異動させる手法が採られたためラシ105F異動時の二度手間は生じていない。
同じ7-3編成ながらツヌ102F-1とツヌ102F-2では形式構成に違いがあり1ユニットの転用で2編成相当が姿を消している。
またツヌ102F-3(Tc75)は再度初出場当時の10両体制に戻され編成管理番号もツヌ102F(Tc75:旧製品)へ復帰となった。




ラシ105Fサイドビュー(クモハ101-148:車体振替施工車)。
※旧製品。


ラシ104Fサイドビュー(クモハ101-136:車体更新車)。
※再生産品。

全車旧製品車両で統一されたラシ105Fだが狭幅Hゴム支持印刷再現窓セルを流用しており側面見附は再生産品編成に近い。
振替入場したクモハ101-148以下4両は再生産品LOT屋根板まで引き継いだため編成見附も再生産品車両相当となった。
ラシ105Fは寄せ集めの新旧LOT混結編成から脱出し独自の外観を有する旧製品編成へと改められた。
習志野区仕様5編成体制でのATS-B形車上子付胴受(101系メイクアップパーツ1:11-510)装着も維持されている。
更に前面窓支持色変更試行まで加わり津田沼区仕様を含めた旧製品編成ではラシ105Fが群を抜く存在になったと思う。

KATO製101系中野区,津田沼~習志野区仕様で10両全車のLOTが揃う編成は少数派である。
特に再生産品運転台付車は単独増備を含め旧製品先頭車両の車体更新名目で投入された車両が多い。
但し編成単位での更新には至らなかったため再生産品車両で旧製品車両を挟む編成が続けざまに出場した。
現在でも純粋な再生産品編成は十三代目ツヌ118F(Mc155:再生産品)での車両更新を経たツヌ107F(Tc83)だけの在籍に留まる。
この更新も旧ツヌ107F(旧製品)が10両貫通編成であったからこそ踏み切れたようなものだった。
ラシ105Fとの屋根板,側面窓セル相互交換を行えばラシ104Fも完全なる再生産品編成へと仕立てられる。
しかしこれを実行に移すと今度はラシ105Fとラシ106Fの外観差が縮小してしまう。
敢えて車体と各部品LOTを揃えず各々ラシ104F,ラシ105Fの特徴に据える現状が最も賢い選択かもしれない。
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