試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系中野電車区1F [Mc178] 3+7第二次冷房改造車組込編成 (前面窓支持色変更,現行LOTライト基板更新) ※旧製品

2018-10-04 21:40:15 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
颯爽。

第二次冷房改造車組込編成を特徴に据えるKATO製国鉄101系カノ1F(Mc178:旧製品)が再出場した。
カノ1Fはクハ101-64,クハ100-34(ツヌ108F:Mc133)での試行結果を踏まえた第一次前面窓支持色変更試作編成となった。
軽加工ながら前面窓投影面積が拡大したように見える錯覚効果で旧製品LP402前照灯車の違和感は軽減されたと思う。




国鉄101系カノ1F 第二次冷房改造車組込編成(1979/3)。
[カノ1F]:Mc178-M'227-T'c76+Tc41-M238-M'231-T229-T83-M111-M'c124
※旧製品:第一次前面窓支持色変更試作編成。

国鉄通勤形形式の冷房車は1970年7月に登場した103系試作冷房車(Tc179)が初陣を飾った。
一部大手私鉄から大幅に遅れを取ったが103系1972年度民有車から量産冷房車が新製される。
関東地区の103系量産冷房車はATC導入が連動した山手線,京浜東北線の他に中央線快速へ集中配置された。
101系では1972年に40両の第一次冷房改造車が豊田区へ配置され中央線特別快速運用の冷房化率向上が図られる。
一方総武・中央線各駅停車は101系非冷房車の牙城だった。
1978年中頃まで冷房化率は0%のまま続き旅客サービス低下が際立っていた。
101系の冷房改造は1976年から再開される。
しかし編成総重量の増加により加速度低下が生じるため10両編成は豊田区だけに限られた。
中野区,津田沼区に配属された101系第二次冷房改造車は付属3両編成側への限定組成となる。
その後中野区:201系新製配置,津田沼区:103系転属での冷房化率向上に切り替えられる。
そのため中野区,津田沼区の101系第二次冷房改造車は少数派に留まった上短期間で姿を消した。
この中には1979年1月に冷房改造が施されながら1979年5月付で津田沼区を去った車両も存在する。
結局中野区,津田沼区に在籍した101系第二次冷房改造車は僅か15両だけであった。


カノ13F。
※内嵌式尾灯車編成。

在籍する国鉄101系中野区仕様はカノ1F,カノ13F(Mc59:塗装変更車+旧製品+再生産品)の2編成体制から増強が図れていない。
保管品のサハ100形用屋根板を使い切ってしまい組成可能な編成は編成番号が特定出来ないクモハ101-127以下10両に限られる。
◆カノ??F:Mc127-M'59-T'c62+Tc68-M253-M'247-T230-T97-M100-M'c117(1985/10)。
中野区101系は殆ど3+7編成で揃えられていた上にサハ100形を組み込む構成が大半を占めていた。
そのためサハ100形を含まないツヌ118F(Mc155)は製品原形での改装が難しく候補には挙がるものの出場まで至らなかった。
また運行番号幕部品も中野区運用を示す[13B]幕が底を突き津田沼区運用代走仕様しか選択できなくなった。
[13B]幕はAssyパーツで補充が可能だがサハ100形用屋根板だけは中古製品やジャンク車両の出現を待つしかない。
しかしサハ100形0番代,サハ100形200番代共に巡り会える機会は極稀で当分現状維持が続くと思われる。


旧ツヌ113F。
※旧製品。

カノ1Fは旧ツヌ113F(Mc185:旧製品←ツヌ118F:Mc155+ツヌ118F:Tc75)を中野区仕様へ変更した編成である。
その旧ツヌ113F3+7第二次冷房改造車組込編成が特徴で旧ツヌ123F(Tc78:旧製品)との対比名目を兼ねていた。
しかし2015年11月に車体更新を経たツヌ123F(弁天橋区仕様+旧製品)が再出場し旧ツヌ113Fの存在感は薄れた。
中野区仕様を初登場させるにはほぼ同じ形式構成だった旧ツヌ113Fの改装が簡便だと思え新たな増備は見送っている。
だが入場時にクモハ101-186185(元ツヌ113F:旧製品)をクモハ101-172178(カノ1F)へ改番してしまう失策があった。
2016年8月以来長らく齟齬を抱えていたクモハ101-178だが前面窓支持色変更試行に乗じてようやく正式竣工へと辿り着いた。
カノ13F(←元カノ20F:Mc53)への再編ではクモハ101-59,クモハ100-34(塗装変更車)を先頭車両とする内嵌式尾灯編成に拘った。
出場済だったカノ1Fも第二次冷房改造車組込編成でありカノ13Fと共に中野区仕様は独自の癖を有する構成となっている。
ただ種車の都合上クモハ101-59(←クモハ101-53:元カノ20F←旧クハ101-35:旧ツヌ103F)以外は旧金型先頭車両が居並ぶ。
そのため中野区仕様3編成目は新金型先頭車両かつ非冷房車編成とし明確に差別化する方向で検討を進めると思う。


クモハ101-178(車両番号誤転写修正施工車)。
※旧製品。

旧ツヌ123Fの車体更新ではクハ101-78,クハ100-89をクモハ101-170,クハ100-86Assy車体(弁天橋区仕様:Mc170)と置き換えた。
新金型車体編成へと格上げされたツヌ123Fに対し旧ツヌ113F(Mc185)はこの時以来旧製品保持編成指定を受けている。
カノ1Fへの改装後も第二次冷房改造車組込編成がツヌ123Fとの共通要素でありこの方針に変わりはない。
前面窓支持色変更試行はLP411前照灯車よりも前面見附の違和感が強く出るLP402前照灯車を第一次試作編成に起用した。
最終候補にはツヌ116F(Mc154:旧製品)も残ったがクモハ101-172178の誤転写解消が図れるカノ1Fに決定している。
クハ101-64,クハ100-34(ツヌ108F:旧製品)と同様ガンダムマーカーを塗布した前面窓Hゴム支持再現色温度は濃色に振られた。
これによりカノ1Fの前面見附は大きく変化し新金型編成と離合させる際に生じる違和感も多少軽減されたと思う。
なおクモハ101-178は第二次冷房改造車でありクモハ100-124(非冷房車)が第二次前面窓支持色変更試作車の主役となる。
時間の経過と共に錯覚効果が薄れる可能性は否定できず各種津田沼区仕様との離合を繰り返しながら推移を見守る。


ツヌ123F,カノ1F。
※弁天橋区仕様,旧製品。

前面窓支持色変更試行に併せ照度低下が激しかった1stLOTライト基板を現行LOTライト基板へ更新した。
同時に表示器点灯色変更対策も行ったが新品同様の現行LOTライト基板であり当分は現状を維持出来ると思われる。
以前より計画していた先頭車両の現行LOT相当床板更新は所要数が賄えないと判明し敢えなく中止となった。
その代わり旧製品LOT床板装着車への現行LOTライト基板組込がクモハ101-178,クモハ100-124で初施工に至っている。
安定点灯に不安を抱いていた旧製品LOT床板だが当初からライトスイッチ部品が無かったせいか不具合は出なかった。
幸い旧製品保持編成用先頭車両はライトスイッチ部品撤去車が多く単独での現行LOTライト基板更新に道が拓けた。
但し捻出可能な現行LOTライト基板は数に限りがあるため2ndLOTライト基板を併用する方向で検討している。


クモハ101-178 [13B 千葉]:現行LOTライト基板更新車。
※旧製品。

その他今ひとつ連結器部品に建て付けの悪さが伺えたクモハ101-178用ダミーカプラーは胴受と一体化を図った。
クモハ100-39,クハ101-14(トタ5F:Tc14)の製品原形復帰入場で採用した準再用ダミーカプラーまでは溶着が原則だった。
現在101系メイクアップパーツ1(11-510)に含まれるATS-B形車上子付胴受は入手困難品となってしまった。
ただ確保の可能性は皆無ではなく連結器部品が移設可能なゴム系接着剤での固定へと切り替えている。
またクハ481形300番代用ダミーカプラー(Z04-0407)も僅かながら保有しているため2編成分程度なら対応出来る。
一時津田沼区仕様にもATS-B形車上子付胴受採用編成が存在したが現在は習志野区仕様に集約された。
今後入手が実現した場合には所属区毎の見附統一を考慮し優先的にカノ1F,カノ13Fへ充当する方向である。


ライトスイッチ動作改善の一手になりそうなライト基板端子端部平滑化(クハ100-76)。

車体不等沈下解消を狙ったクハ100-76(←クハ100-90:旧ツヌ113F)ではライトスイッチ部品が動かなくなる事態に見舞われた。
[OFF]位置まで届かない現象は旧製品LOT床板装着車で多発しており床板分解に併せ真因の追求を行った。
撤去したクハ100-76用ライト基板端子部周囲には削られたと思われるライトスイッチ部品のプラスチック屑が確認された。
同時に1stLOTライト基板端子端部も捲れていると判明し摺動抵抗を軽減すべく押し戻している。
ライトスイッチ部品には一切手を伸ばさなかったが動作状況は再生産品LOT相当床板装着車並に達した。
これまで発症の都度ライトスイッチカバーを取り外し[OFF]位置へ押し込んできた作業から解放されるかもしれない。
在籍編成の運転台付中間組込車は全て旧製品LOT床板装着車で統一されており今後に期待を抱かせる結果となった。


跳ね上がり角度が揃っていなかった運転台側導電板(クハ100-76)。

クハ100-78(ツヌ118F:Tc75)時代から見られた車体不等沈下は1-3位側用導電板M字形成形部が原因だったと思われる。
2-4位側用導電板に比べ運転台側の反力が弱かったため同一角度へ整形したところ症状は改善された。
旧ツヌ113F(Mc185)の初出場は2014年7月であり車両増備を経ていないカノ1Fには初期竣工車が集まっていた。
ところが経年の割に側面窓セル窓サッシ印刷再現は状態が良く全車とも補修を必要としなかった。
運行番号幕,行先方向幕部品交換入場を除きカノ1Fへ改装されるまで旧ツヌ113Fの本格入場は皆無であった。
第二次冷房改造車組込編成と強力かつ少数派のプロトタイプが味方し車両異動対象にも挙がらず現在に至っている。
やはり分解を伴う入場回数と側面窓セル窓サッシ印刷再現の劣化進行は比例すると思われる。
その代わりペイントリムーバー式印刷消去及び古インレタ転写の影響で車体は汚れが目立ち始めており転写糊除去を施した。


カノ1Fサイドビュー(クモハ101-178:第二次冷房改造車)。
※旧製品。

カノ1Fの入場は前面窓支持色変更試行が主工程だったが計画していた現行LOTライト基板への更新まで着手出来た。
再生産品相当LOT床板への更新は不要だと思えるものの若干不安要素があり前面見附の錯覚効果と共に要経過観察となる。
なお旧製品LP402前照灯編成での前面窓支持色変更試行はカノ1Fのみとし旧製品LP411前照灯車編成へ移る方針が決定した。
ただ旧ツヌ107F(Tc83:旧製品→ツヌ107F:再生産品)が消滅したためLP411前照灯編成はツヌ102F(Tc75:旧製品)しか残っていない。
しかしそのツヌ102Fは旧製品原形保持編成であり手出しは出来ず組成変更にて新たな旧製品先頭車両を仕立て試験に充当する。
この記事についてブログを書く
« クハ100-76[カノ1F] 第二次冷... | TOP | モハ101-208[ラシ105F] 車体... »