試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ100-191[ラシ107F] 車体更新 (旧クモハ100-160[元ラシ105F] 改番,前面窓セル交換施工:塗装変更車体廃止) ※'再生産品

2018-10-27 21:47:41 | 国鉄/JR101系
本丸。

KATO製JR101系ラシ107F(Mc202:塗装変更車+旧製品+弁天橋区仕様)に残る塗装変更車廃止を再開する。
10両編成中6両が塗装変更車だった旧ラシ107F(塗装変更車+旧製品)の車体更新はクハ100-34(弁天橋区仕様)が皮切りとなった。
その後順次再生産品車両への置き換えが進み今やクモハ101-202,クモハ100-191(ラシ107F:塗装変更車)まで減少した。


JR101系ラシ107F (1988/4)。
[ラシ107F]:Mc202-M'256-T247-T'c34+Tc85-M253-M'247-T290-M262-M'c191
※塗装変更車+再生産品+旧製品+弁天橋区仕様。

いよいよ塗装変更車廃止の最終章に入った新ラシ107F(塗装変更車+再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)は暫定出場が続いていた。
車体更新用種車は既に決定しており正式離脱させクモハ101-202,クモハ100-191のどちらを先発させるか考えた。
比較検討の結果再生産品狭幅Hゴム支持印刷再現側面窓セルへの交換を要するクモハ100-191に決定している。
旧製品LOT側面窓セル装着対象車は相互交換が行える旧クモハ100-144(元ツヌ113F:Tc74)を抜擢した。
クモハ100-191(ラシ107F)用種車には旧クモハ100-160(元ラシ105F:Mc148)を充当する都合上3両が同時入場となった。


入工中の旧クモハ100-144,クモハ100-191,旧クモハ100-160 (元ツヌ113F,ラシ107F,元ラシ105F)。
※旧製品,塗装変更車,再生産品。

旧クモハ100-144(旧製品:第二次動力ユニット搭載試作車)は国鉄101系ツヌ105Fへの異動が確定している。
前回入場ではクモハ100形用動力ユニット搭載試行が主軸に置かれ尾灯レンズ埋込,乗務員室仕切追設を施した。
製品原形の側面窓セルはクモハ100-108(旧ツヌ122F:M'c170→クモハ100-166:ツヌ109F)と同様で相互交換には差し支えない。
2編成までプロトタイプ候補を絞り込んだツヌ105Fだが最終決定は黄色5号LP411前照灯残数に左右される。
そのため新車両番号を特定出来る環境ではなく旧クモハ100-144の改番には間に合わなかった。
よって旧製品LOT側面窓セルへの交換だけを行い旧クモハ100-144(元ツヌ113F:旧製品)のまま暫定竣工させる。


床板一式も流用する予定だったクモハ100-191。

今入場もラシ107F(再生産品+旧製品+弁天橋区仕様)では共通の車体更新扱いでありクモハ100-191用部品は一部が流用となる。
ラシ107Fは基本仕様が再生産品LOT屋根板,再生産品LOT狭幅Hゴム支持印刷再現側面窓セル装着車に定められた。
但しクモハ100-191が装着していた再生産品LOT側面窓セルは1-3位側用,2-4位側用でHゴム支持再現が異なるため使用しない。
また施工前に旧クモハ100-144が旧製品LOT妻面窓セル装着車だったと判明し部品捜索の手間が一つだけ減った。
なおLP402前照灯編成であるラシ107Fはラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+旧製品)とのプロトタイプ重複が課題となっていた。
そこでクモハ101-201,クモハ100-192(ラシ101F:弁天橋区仕様)との差別化を前面窓Hゴム支持印刷再現の色温度に頼る。


僅かに色温度色が異なるHゴム支持再現 (再生産品LOT,101系800番代LOT)。

クモハ100-191用種車はクモハ100-133(ツヌ103F-2クモハ100-143:元ツヌ131F-1←クモハ100-81:トタムコ3F:Mc78)である。
初竣工当初は旧クモハ100-175(元ラシ104Fクハ100-62:ツヌ---F←クハ100-22:ムコ10F:Mc194)の改番車で妻面配管が無かった。
その後クハ100-34(ラシ107F:再生産品→クハ100-64:ツヌ106F)を捻出するためクモハ100-191クハ100-34用種車となる。
クモハ100-191には未成で終わったツヌ103F(Tc66:1985/4)用組成準備車のクモハ100-133を再改番し妻面配管が再現された。
またクモハ101-202(←旧クモハ101-136:元ラシ104F←クモハ101-193:元ツヌ107F-2)と揃えるため前面窓セルを交換している。
よってクモハ100-81を種車としながらもクモハ100-191(ラシ107F)は101系800番代LOT前面窓セルへと改められていた。
101系800番代LOT(ムコ10F:Mc194)は側面窓セルと同じく前面窓セルもHゴム支持印刷再現が若干濃色に振られている。
このHゴム支持印刷再現色温度差で前面見附に変化を与えクモハ101-201,クモハ100-192との違いを現す手段とした。


窓セル交換準備が整った旧クモハ100-144。

3両での部品交換はややこしくなるため先ず側面窓セル交換だけで工程が完了する旧クモハ100-144の作業に着手した。
旧クモハ100-144に誤って取り付けられていた旧製品LOT妻面窓セルだが一転して継続使用となる。
そしてクモハ100-191(ラシ107F)へと改番される旧クモハ100-160から撤去した旧製品LOT側面窓セルを装着し組み立てた。
これにより旧クモハ100-144はクモハ100形用動力ユニット以外旧製品車両相当へと復帰している。
現時点でこれ以上手を加えられる箇所は無く旧クモハ100-144(元ツヌ113F:旧製品)が真っ先に暫定竣工となった。




国鉄101系旧クモハ100-144(元ツヌ113F:旧製品LOT側面窓セル交換施工)。
※旧製品:第二次動力ユニット搭載試作車。


旧モハ101-91(元ツヌ122F:旧製品LOT側面窓セル再交換施工車)。
※旧製品。

再び保留車へ廻った旧クモハ100-144のユニット相手には旧モハ101-91(元ツヌ122F:M'c170)を充当する予定である。
旧モハ101-91(旧製品)はツヌ122F(Mc155)以来の原則に則った101系800番代LOT側面窓セル装着車だった。
編成から外れる際にモハ101-215(ツヌ118F:Mc155モハ101-215:ツヌ122F)と振り替えられ現在は製品原形へと戻っている。
よって旧クモハ100-144+旧モハ101-91は側面見附統一が果たされツヌ105F用組成準備車も徐々に共通項を持ち始めた。
十三代目ツヌ118F(Mc155:再生産品),二代目弁天橋区仕様(Mc170),旧製品車両混結編成となるが編成見附は揃えられると思う。


交換対象に挙がったDT21非動力台車 (クモハ100-191用)。

旧クモハ100-144を暫定竣工させた後は主工程であるクモハ100-191(ラシ107F)の車体更新に突入する。
普段は改番が先発工程だが側面用JRマークインレタ保護を考慮し旧クモハ100-160の部品交換を優先させた。
当初クモハ100-191用床板一式は流用予定だったが想定以上に黒染車輪が劣化しており何れ通電不良を招くと思えた。
しかしラシ107F内での車輪交換はモハ100-256以下8両(ラシ107F)の踏面状態が概ね揃っていたため断念している。
結局クモハ100-191用DT21非動力台車には旧クモハ100-160用を転用するしか術がなくなってしまった。
恐らくラシ104F時代に稼いだ走行距離がクモハ100-191用DT21非動力台車の踏面状態を悪くさせた原因だと思われる。


急遽転用したマグネット付プリズムケース (クモハ100-191用)。

クモハ100-191はクモハ100-81譲りの再生産品LOT相当床板を履き続けており更新には差し支えなかった。
101系習志野区仕様で共通採用しているATS-B形車上子付胴受(101系メイクアップパーツ1:11-510)も流用した。
なおクモハ100-191用プリズムケースは表示器点灯色変更対策済であったが旧クモハ100-160用と交換している。
[101系さよなら]ヘッドマークを製作した場合に備え旧ラシ105Fにはクイックヘッドマーク用マグネットが取り付けられた。
旧製品編成再編では別途マグネットを挿入したため旧クモハ100-160は離脱当時のまま存置されていた。
ラシ107Fでの使用機会は無いと思われるものの廃車体への取り付けが惜しまれマグネット付プリズムケースに改めている。
但し表示器点灯色変更対策が実施されておらず水性マッキーにて表示器用プリズム先端を塗り潰した。


各LOT部品が掻き集められた旧クモハ100-160。

クモハ100-160(ラシ105F:旧製品)と同時入場した旧クモハ100-160は[07C 津田沼]表示に変更済だった。
よって表示器部品取付工程は必要無くKATO製B形防護無線アンテナが搭載された元クモハ100-191用屋根板を取り付けた。
更に元クモハ100-191用101系800番代LOT前面窓セルへ交換し再生産品LOT側面窓セルと組み合わせた。
これで屋根板,前面窓セル,側面窓セルは何れもラシ101FとLOTが異なる結果となりラシ107F独自の外観を引き出している。
プロトタイプこそ変えられないラシ107Fであるが取り敢えずラシ101Fとの差別化強化策は採れたと思う。


[クモハ100-160]:1-3位側。

最終工程に廻った改番へ移ったが組標記インレタを転写したはずの[クモハ100-160]は何故か1-3位側,2-4位側とも乱れていた。
車両番号標記印刷消去施工車の再改番では高経年台紙削減を進める狙いもあり節約式に拘ってきた。
しかし今回ばかりは[クモハ100-160]のずれに敵わず全桁改番への路線変更を余儀なくされている。
幸い旧クモハ100-160はラプロス式印刷消去車であり簡単に[クモハ100-160]標記跡へと持ち込めた。
転写糊も労せずして拭き上げられ準備は万端と思われたが使用インレタの選択で暗転する。
経年の浅いインレタを用いる方向だったがモハ100-256以下8両(ラシ107F)とフォント太さが揃わない壁に直面した。
太文字標記を避けるべくクモハ100-191(ラシ107F)への改番は古インレタ起用に切り替えとなった。
だが101系用高経年台紙は消費をほぼ終えておりまともに使える標記が残されていない。
しかもフォント太さまで合わせなければならず寄せ集めた台紙を確認しながら所要標記捜索に努めている。


[[クモハ][100-][1][9][1]]:2-4位側。


[[クモハ100-1][9][1]]:ツヌ109F(2-4位側)。

どうにか1-3位側の改番を終えたと思った矢先に[クモハ101-191]とする誤転写に気付いた。
修正転写では[クモハ101-191]を残すつもりだったものの除去に失敗し最初からやり直す羽目になった。
使用可能な標記が限られた最中での失策は痛く再びインレタ抽出を行いつつ転写に挑んでいる。
2枚の高経年台紙から[クモハ]+[100-1]+[9]+[1]を繋ぎ合わせひとまず1-3位側を成立させた。
ただ転写力の落ちた古インレタは剥離や崩壊が立て続けに発生し所要標記を大きく減らす結果となった。
2-4位側は危機的状況の下で改番を行ったが辛うじて[クモハ]+[100-]+[1]+[9]+[1]での組み合わせには持ち込めた。
しかし途中で[9]標記インレタが尽きてしまい[クモハ100-191]は歪みを残したまま打ち切られている。
そのため同一車両番号のクモハ100-191(ツヌ109F:Mc202)よりも体裁が悪くなってしまった。




クモハ100-191 [07C 津田沼]:再生産品LOT屋根板・101系800番代LOT前面窓セル・ATS-B形車上子付胴受交換施工。
※再生産品。


クモハ100-160 [11C 三鷹]:ラシ105F(第三次前面窓支持色変更試作車)。
※旧製品。

再々改番は2-4位側だけが太文字標記に変わってしまうため諦めるしかなくクモハ100-191(ラシ107F)を組み立てた。
旧クモハ100-160に対し前面見附へ影響を及ぼした部品はKATO製B形防護無線アンテナと101系800番代LOT前面窓セルだった。
このうちKATO製B形防護無線アンテナは101系習志野区仕様全編成に搭載されているため見慣れている。
一方再生産品車両,弁天橋区仕様車とも101系800番代LOT前面窓セル装着車は在籍しておらずクモハ100-191が初となった。
濃灰色Hゴム支持印刷再現が前面窓投影面積拡大を呼び込み独自の雰囲気へ改められたように見える。
第二次旧製品前面窓支持色変更試作編成はLP411前照灯車を要件とした都合によりラシ105F(旧製品)が抜擢された。
旧金型車両特有の違和感を和らげる名目だったがクモハ100-191での結果から強ち外れではなかったと思う。
ちなみに旧クモハ100-191(元ラシ107F)では塗装変更車体が災いした模様で殆ど差異を感じ取れなかった。


クモハ100-191 点灯試験[07C 津田沼]:前照灯(表示器点灯色変更施工)。
※再生産品。


クモハ100-191 点灯試験[07C 津田沼]:尾灯(表示器点灯色変更施工)。
※再生産品。

点灯試験は旧クモハ100-160用プリズムケースに施した表示器点灯色変更対策の確認が主となった。
新規施工であるがインク排出が悪くなっていた水性マッキーを新品へ切り替えたため想定通りの色温度に達している。
まだ一重塗りで対応出来る強味がありクモハ101-202(ラシ107F)の車体更新でも同様に持ち込めると思う。
[07C]幕,[津田沼]幕は双方とも傾きを抱えているが再生産品車両の部品嵌合精度が絡んでおり致し方ない。
旧製品LOT品を充てたが再脱着はツヌ113F(Tc74:再生産品+旧製品)に於いて苦戦したばかりで手を伸ばそうともしなかった。




クモハ100-191(ラシ107F:旧クモハ100-160 改番,再生産品LOT側面窓セル・屋根板交換施工)。
※再生産品:車体更新。

改番に手こずりクモハ100-191(ラシ107F:再生産品)が竣工した頃には日付を大きく跨いでいた。
旧クモハ100-144を竣工させるまでは順調に進んでいただけに予想外の展開だった。
無事に車両番号標記もモハ100-256以下8両(ラシ107F)と揃えられ最低限の見附は保てたと思う。
部品構成を再生産品車両相当に戻す大掛かりな作業だったが工程全体では塗装変更車から脱せた事実が一番の収穫である。
二度手間になってしまったもののサハ101-290+モハ101-262+クモハ100-191(ラシ107F)は綺麗に再生産品車両が並ぶ。
十四代目ツヌ118F(Mc155:旧製品←旧ツヌ118F)を介しながらも編成見附に拘っただけの結果は得られたと思う。


モハ101-262+クモハ100-191 (ラシ107F:元モハ101-208+元クモハ100-160)。
※再生産品。

旧ラシ105F(再生産品+旧製品)はラシ104F(Mc136:再生産品)とのプロトタイプ重複が弱点だった。
旧製品車両への振替えと連動した第二次前面窓支持色変更試作編成抜擢はこれの解消も含まれている。
クモハ100-175(ラシ104F:再生産品)と同形態を保っていた旧クモハ100-160はその当時から姿を変えた。
LP402前照灯と101系800番代LOT前面窓セルが前面見附に与える効果は両車を比較するとよく判る。
もう少し早く前面窓Hゴム支持印刷再現の違いに気付いていれば再生産品車両同士でも差別化が図れたかもしれない。
ただ独特の前面見附となったラシ105Fも旧製品編成では十分な存在感を放っており現状には満足している。




クモハ100-175,クモハ100-191 (ラシ104F,ラシ107F)。
※再生産品LOT前面窓セル装着車,101系800番代LOT前面窓セル装着車。


クモハ100-175,クモハ100-160 (ラシ104F,ラシ105F)。
※再生産品,旧製品。

最後に旧クモハ100-191(元ラシ107F:塗装変更車)へ残った部品を寄せ集め組み立てた。
旧クモハ100-191は旧製品LOT屋根板へ振り替えられた以外に変更箇所は伺い難く全JRマークも残されている。
しかし柚肌が際立つ車体と油性ペイントマーカーを用いた表示器窓Hゴム支持再現には敵わず廃車となった。
その代わり長らく手配に労していたクモハ100形用屋根板が保管品へと回りますDT21非動力台車増強も実現した。
塗装変更車廃止第一号の元クハ100-34(元ラシ107F←クハ100-34)から少しずつ保守部品が増え事ある毎に転用を行っている。
元クモハ100-191(元ラシ107F)はクモハ100形として成立しており何らかの形で在籍車両を支える存在になると思う。




元クモハ100-191(元ラシ107F:廃車,旧製品LOT屋根板交換施工)。
※塗装変更車。

紆余曲折を経たラシ107Fの車体更新だが塗装変更車は5両が廃車となりクモハ101-202のみに削減された。
車体更新完了は目前に迫りいよいよラシ107Fの再出場が視界に入る地点まで到達した。
クモハ101-202(ラシ107F:再生産品←旧クモハ101-148:元ラシ105F)での課題は車両番号標記インレタ転写になると思われる。
そこでクモハ100-191とは工程順を変え先ず改番から開始する予定である。
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