試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

クモハ101-201,クモハ100-192[ラシ101F] 1stLOTライト基板振替試行 (表示器点灯色変更試作車) ※'弁天橋区仕様

2015-10-17 21:21:52 | 国鉄/JR101系
表示器点灯色温度。

KATO製JR101系ラシ101F(Mc201:弁天橋区仕様+津田沼区仕様+塗装変更車)は出場を目前に控えていた。
しかしトタムコ3F(Mc78)から採用された現行LOTライト基板による表示器点灯色が引っ掛かり抑止されている。
前照灯こそ問題無いにしても運行番号表示器,行先表示器の点灯色温度は101系には相応しくないと思えた。


JR101系ラシ101F (1988/2)。
[ラシ101F]:Mc201-M'255-T264-T'c59+Tc82-M238-M'231-T262-M263-M'c192
※弁天橋区仕様+津田沼区仕様+塗装変更車。

これまで竣工させた現行LOTライト基板装着車は朱色1号編成が大半を占めたため見切ってきた箇所でもあった。
黄色5号編成ではラシ104F(Mc136:塗装変更車+津田沼区仕様)が該当するのみで他編成は全て1stLOTライト基板装着車だった。
今後登場するであろう津田沼区仕様(新金型車両)も続くと思われるが手間を掛け10両編成化したラシ101Fでは拘りたい。
そこでクモハ101-201,クモハ100-192(ラシ101F:弁天橋区仕様)を1stLOTライト基板へ交換する点灯色温度変更試行が決定した。


入工中のクハ100-59,クモハ100-192 (ラシ101F,ラシ101F)。
※津田沼区仕様,弁天橋区仕様。

幸いラシ101Fではクハ101-82,クハ100-59用種車にクハ101-75,クハ100-78:(ツヌ118F:Tc75)が起用された。
2両とも運転台付中間組込車であり床板関連部品には手を加えなかったため1stLOTライト基板が残されていた。
クハ101-82,クハ100-59(ラシ101F)の点灯機会は皆無に等しくクモハ101-201,クモハ100-192との振替えを決断した。
たまたまツヌ118F(Tc75:4両口)がラシ101F用組成準備車に含まれておりラシ101F内でのライト基板交換を可能にしている。


分解したクハ100-59。

先ずクハ100-86(Mc170)を無理矢理クモハ100形へ形式変更したクモハ100-192から作業に取り掛かった。
クモハ100-192には保管品の101系800番代LOTクモハ100形用Assy床板を取り付けたため現行LOTライト基板が廻ってきた。
既に入場時の点灯試験で違和感を抱いており在籍する津田沼区仕様運転台付中間組込車と振り替える計画も浮上していた。
しかし1stLOTライト基板への交換は諸事情が絡み試行されず出場直前での再入場を呼び込む要因となっている。
さっそくクモハ100-192,クハ100-59を同時入場させKATO製101系では初となるライト基板撤去へと踏み出した。


続けて分解されたクモハ100-192。

分解こそ順調に進んだクモハ100-192,クハ100-59だったが運転台側座席部品の成形が一部異なると気付いた。
運転台付車用床板はLOTに関わらず変更されていないと決め付けていたため少々動揺が走っている。
LOTの異なるクモハ100-192用床板,クハ100-59用床板は基本構造こそほぼ同じながら導電板形状に変更があった。
クハ100-59用導電板はM字形状の単層構造だがクモハ100-192用床板では補助導電板を持つ復層構造へと改められていた。


複雑な構造を有する導電板(クモハ100-192用台枠)。

パンタグラフ形の補助導電板は主導電板凸形成形部に押し込まれているだけで明確な支持点が存在しない。
またスプリング機構を兼ねる主導電板が被さる構造上単独でのライト基板取り出しは不可能だった。
そのためライト基板交換よりもクモハ100-192用導電板の組み上げが作業時間を左右すると考えている。
クモハ100-192用台枠,クハ100-59用台枠ともライト基板を撤去するには導電板を浮かせなければならない。
取り敢えず運転台側のみ台枠から外す方式を採用したが敢えなくクモハ100-192用導電板はばらばらになってしまった。


現行LOTライト基板,1stLOTライト基板 (元クモハ100-192用,元クハ100-59用)。

肝心の1stLOTライト基板と現行LOTライト基板を比較したところ全く同じ形状であり交換には問題無さそうだった。
予想通り現行LOTライト基板はクハ100-59用台枠に難無く収まり導電板をスリット部へ復するだけで構わなかった。
一方クモハ100-192台枠も1stLOTライト基板への振替えまでは順調だったが導電板復旧に手間取っている。
主導電板凸部へ補助導電板を組み込み台枠へ滑り込まそうとしても形状が保持できないため分離してしまう。
他に要領の良い方法があるのだろうが構造を見る限り対処方法は全く思い浮かばなかった。


交換したライト基板と復旧させた導電板 (クモハ100-192用台枠,クハ100-59用台枠)。

そのため意地で主導電板を台枠スリット部へ挿入し続けようやく分解前の状態まで漕ぎ着けられた。
スプリング機構を復し終えた後でも補助導電板がずれてしまうためクモハ100-192用台枠は組み立てに手こずっている。
接着剤に頼りたくなる程だったが補助導電板が正しく収まるよう枕木方向に座席部品を動かしながら台枠と嵌合させた。
取り敢えずクモハ100-192用床板単体でのライトスイッチ機構は働いており問題無いと思われる。
なおクハ100-59(ラシ101F:津田沼区仕様)の点灯試験は不要でライトスイッチを[OFF]位置へ切り替え竣工させた。




クモハ100-192 点灯試験[07C 中野]:1stLOTライト基板振替試行。
※弁天橋区仕様:表示器点灯色変更試作車。

苦戦して1stLOTライト基板へ振り替えたクモハ100-192だが表示器点灯色温度変更効果が得られるか不安に思えた。
試行が無駄足にならないと祈りながらクモハ100-192の点灯試験を行ったが結果は大成功だった。
フィルム幕に見える現行LOTライト基板から暖かみのある1stLOTライト基板へと変わり表示器点灯色は布幕らしくなったと思う。
加えてLP402前照灯も僅かではあるが赤味を帯び現行LOTライト基板装着車時代よりも納得できる点灯色温度に達した。
ひとまず津田沼区仕様運転台付車両との差異を解消できる手応えが掴め表示器点灯色温度変更試行は続行となった。


入工中のクハ101-82,クモハ101-201 (ラシ101F,ラシ101F)。
※津田沼区仕様,弁天橋区仕様。

クモハ100-192に続きクモハ101-170(Mc170)の基本仕様が受け継がれたクモハ101-201を入場させた。
やはりクモハ101-201用床板もクモハ100-192用床板と同じく復層構造に改められた導電板が採用されていた。
そのためクモハ101-201の工程はクモハ100-192,クハ100-59間でのライト基板相互振替と変わらなくなっている。
1stLOTライト基板はクハ101-82から捻出しクモハ101-201用現行LOTライト基板を廃する算段とした。
二度目となる復層導電板の組み上げだったが苦戦を強いられクモハ100-192用台枠よりも時間が掛かってしまった。




クモハ101-201 点灯試験[07C 中野]:1stLOTライト基板振替試行。
※弁天橋区仕様:表示器点灯色変更試作車。

クモハ101-201の点灯試験はクモハ100-192と同じ結果に至り無事1stLOTライト基板振替試行が完了した。
これでクモハ101-201,クモハ100-192(弁天橋区仕様)は表示器点灯色温度変更試作車として竣工を迎えた。
今回の試行により現行LOTライト基板装着車は1stLOTライト基板への振り替えで違和感を解消させられると判明した。
ただ作業後に津田沼区仕様クモハ101形,クモハ100形中間組込車と床板交換を図れば作業が簡略化出来たと気付いた。
迂回せずに1stLOTライト基板振替を行えたはずだがラシ101F内で纏めようとし過ぎて視野が狭くなっていたのかもしれない。
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