試運転 ~TRIAL RUN~

初心者の拘りと見切りが激しい自己責任による鉄道模型軽加工記録

国鉄101系津田沼電車区118F [Mc155] 3+7編成 (暫定出場:塗装変更車廃止用種車) ※旧製品

2018-07-03 21:48:46 | 国鉄/JR101系出場:総武・中央線
分散予定。

KATO製国鉄101系ツヌ118F(Mc155:旧製品←ツヌ118F:Mc155)が暫定出場した。
これまで編成単位で都合13編成のツヌ118F(Mc155)が導入されては消滅を繰り返してきた。
プロトタイプが1978年3月と古く3+7編成とを併せ今ひとつ拡張性に欠けると思う。


国鉄101系ツヌ118F (1978/3)。
[ツヌ118F]:Mc155-M'158-T'c78+Tc75-M215-M'208-T108-T233-M91-M'c108。
※旧製品。

1978年3月現在の津田沼区101系は全32編成のうち18本が7+3編成を組んでいた。
3+7編成は5本しか存在せず残る9本は変則組成である。
クモハ101形,クモハ100形が先頭に立つ編成は約1/3に当たる10本が該当したが3+7編成は5本だけであった。
つまり3+7編成は何れもクモハ101形,クモハ100形が両先頭車で津田沼区では少数派だったと分かる。
この点は同一形式の3+7編成でほぼ統一されていた中野区101系と対照的と言えよう。
更にサハ101形0番代,サハ101形200番代が組まれる条件を付加するとツヌ118Fしか残らない。
1/32の組成だったツヌ118Fは珍しい存在だった事になる。
翌1979年3月の編成表によるとクモハ101形,クモハ100形が先頭の7+3編成はツヌ121Fの1本まで減少している。
◆ツヌ121F:Mc179-M'228-T281-T98-M187-M'180-T'c61+Tc56-M91-M'c108。
ツヌ118F(1978/3)とはサハ101形0番代,サハ101形200番代が組成される奇妙な合致点を持つのが面白い。
ちなみにクモハ100-108+モハ101-91は1979年に入っても珍組成の一翼を担っていた。
その他目に着いた点ではサハ101形200番代,サハ100形200番代が組み込まれていない編成を4本確認できた。
◆ツヌ106F:Tc55-M187-M'180-T127-T92-M180-M'c151+Mc172-M'216-T'c54。
◆ツヌ105F:Mc169-M’211-T'c59-Tc80-M175-M'169-T106-T'89-M237-M'c175。
◆ツヌ113F:Tc74-M242-M'235-T'99-T88-M163-M'c144+Mc180-M'230-T'c85。
◆ツヌ122F:Tc37-M202-M’195-T’104-T100-M179-M'c140+Mc159-M'185-T'c61。
当時サハ101形200番代,サハ100形200番代の組込は組成要件ではなかった模様である。
編成中の発電量,圧縮空気容量を補う名目で誕生した番代区分だが10両編成ではクモハ100形,モハ100形で賄えたらしい。
津田沼区では1979年3月までに大幅な車両異動が行われ殆どがサハ101形200番代,サハ100形200番代組込編成となった。
同時にツヌ118Fの組成も大幅に改められている。
1979年3月現在ではクハ101-75+モハ101-215+モハ100-208がツヌ118Fを名乗ったが最終的には全車が離散した。
その後モハ101-215+モハ100-208,クハ101-75,クハ100-78はJRへ承継される長寿車となった。
一方で他6両は1980年代前半までに廃車されている。
中でもクモハ101-155+モハ100-158は王子駅構内冠水被災救済車両に引き当てられ日根野区へ送り出された異端車であった。
◆発送編成:Mc155-M'158-T268-T267-M160-M'c37
津田沼区,武蔵小金井区


ツヌ102F-3。
※旧製品:LP411前照灯編成。

KATO製101系津田沼~習志野区仕様黄色5号編成は弁天橋区仕様(Mc170)リリース前までに8本が出場済だった。
新金型車体に切り替えられた弁天橋区仕様車は旧製品車両特有の前面見附が霞んで見える程であった。
直後から旧ツヌ124F(Tc74:旧製品)を皮切りとする旧製品先頭車両の車体更新及び車両更新が本格開始される。
その後ツヌ118F(再生産品)が登場し更新用種車は弁天橋区仕様車から再生産品車両に切り替わった。
但し全車を更新対象とはせずLP402前照灯編成,LP411前照灯編成毎に旧製品保持編成指定を行った。
だが旧製品LP402前照灯編成は旧製品LP411前照灯編成に比べ物足りない前面見附が付き纏う。
そこで旧ツヌ103F(Tc48:旧製品),元ツヌ124F(Tc74:弁天橋区仕様+旧製品)をLP411前照灯編成に再編した。
なお遅れて旧製品LP411前照灯編成も更新対象に挙がったため旧製品先頭車両は急減している。


ツヌ116F-2。
※旧製品:非冷房車3+7編成。

旧製品先頭車両の更新はツヌ107F(Tc83:再生産品←旧ツヌ107F:旧製品)を以て終了したばかりである。
最終的にツヌ102F(Tc75←旧ツヌ103F+元ツヌ124F),ツヌ116F-1(T'c91),カノ1F(Mc178)が旧製品編成のまま生き残った。
各々ツヌ102F:LP411前照灯編成,ツヌ116F-1,カノ1F:LP402前照灯車+第二次冷房改造車組込編成を特徴とする。
一方で3+7編成のうち全車非冷房車で揃う旧製品LP402前照灯編成が消滅してしまった。
そのためツヌ116F-2(T98:旧製品)を旧製品原形保持編成に見立てる応急対応策が採り入れられる。
サハ101-98(ツヌ116F-2:旧製品)とクハ100-91(ツヌ116F-1)の都度差し替えで3+7編成を再現可能とし軟着陸させた。
まさか車体更新,車両更新が完了して間もなくツヌ118F(旧製品)を出場させるとは思いもしなかった。


カノ1F。
※旧製品:第二次冷房改造車組込編成。

慢性的な保守部品不足解消が十四代目ツヌ118F(Mc155:旧製品→ツヌ118F:Mc155)の導入名目であった。
新編成組成に直接関わらない範囲では旧製品編成でも十分な役割を果たせると思われた。
当初はツヌ122F(Mc155)用組成準備車4両以外の6両を部品取車に充当する計画が組まれた。
そして初期竣工車の老朽化対策に取り掛かる予定だったが残存する塗装変更車廃止へと用途変更される。
だが塗装変更車を置き替えるには新旧金型配分やプロトタイプの都合上複雑な車両異動が避けられないと判明した。
また元ムコ10F-2(Mc193),元トタ5F-2(Mc1006)出自車で仕立てるツヌ109F(Mc202)用黄色5号車両確定も必須となった。
そのツヌ109F用組成準備車だがモハ101形朱色1号車両導入に目処が立たず10両編成化手前で足止めを喰らっている。
このままでは十四代目ツヌ118F全車が保留車に廻ってしまうため暫定出場を選択した。


カノ13F,ツヌ118F。
※内嵌式尾灯車編成,外嵌式尾灯車編成。

塗装変更車はラシ107F(Mc202),ツヌ122F(M'c108),ツヌ131F(Mc70),カノ13F(Mc59)の4編成に集約されている。
このうちツヌ131F用青22号車両:7両,ツヌ122F用黄緑6号車両:3両は更新対象から外した。
また黄色5号車両でも代替が利かないクモハ101-59,クモハ100-34(カノ13F:内嵌式尾灯車)は現状維持とする。
優先順位が付け難かった塗装変更車廃止編成だがラシ107F(塗装変更車+旧製品)が筆頭候補に浮上した。
但しラシ107Fは新金型編成であり直接ツヌ118Fが充当できず他編成との組み換えにて車体更新を進める。
なお仮計画上ではツヌ118F構成車を3編成へ分散配置し塗装変更車の玉突き廃車へと持ち込む予定になっている。


ツヌ118Fサイドビュー(クモハ101-155)。
※旧製品。

塗装変更車廃止まで時間を要すると思われツヌ118Fの暫定出場期間は長期化が確実視される。
そのため行先表示類を[13C 千葉]から[11C 三鷹]に変更しツヌ101F(T'c30)と重複しないよう配慮した。
急展開で暫定出場を迎えたツヌ118Fだが過去の旧ツヌ118Fとは異なり即消滅には至らない。
保守部品確保のため敢えて十四代目ツヌ118Fを導入したもののそれを遠退かせる起因になるとは思わなかった。
新たな役割が控えており何れは離散する運命にあるがKATO製101系の車体状態改善へ大きく寄与してくれると思う。
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