収斂。
改修が長引くKATO製国鉄101系ツヌ104F(Mc159:旧製品+弁天橋区仕様)だがようやく最終入場車を迎える。
旧クモハ101-159(元ツヌ104F→新クモハ101-154:ツヌ116F)と同様クモハ100-133(ツヌ104F)にも前面窓支持色変更が施された。
ところがクハ101-75(ツヌ118F:旧製品)にて新クモハ101-159(ツヌ104F)を復帰させた際に施工不備が発覚した。
国鉄101系クモハ100-133(ツヌ104F)。
※旧製品。
前面窓支持色変更は旧クハ101-64,旧クハ100-34(旧ツヌ108F:Mc133)を皮切りに旧製品車両の前面見附改善策として定着した。
第一次,第二次試作編成に抜擢したカノ1F(Mc178:旧製品),ラシ105F(Mc148:旧製品)から施工方式は一切変更していない。
本格採用を飾ったツヌ104Fだがクモハ100-133だけは前面窓セルHゴム支持モールド上辺にインクを流出させたらしい。
2019年7月の初竣工時には全く気付かず微妙な前面見附のまま約7箇月に渡り放置され続けてきた。
俯瞰では失敗した箇所が判り難くなるが新クモハ101-159との差異発生は見逃せない要素になった。
よって床板改修に併せインク流出部の修正を行い他前面窓支持色変更施工車同等まで引き上げる。
入工中のクモハ100-133。
ツヌ104Fの最終竣工車もクモハ100-133(旧製品←クモハ100-108:ツヌ118F)であった。
但し床板は元クモハ101-202(廃車:元ラシ107F)に仮装着していた旧製品LOT品へと振替えられている。
現行LOTライト基板更新済床板と交換する方式は旧クモハ101-159(←クモハ101-155:ツヌ118F)で先行採用した。
その旧クモハ101-159用床板を流用した新クモハ101-159だがウエイトは軽度の腐食で踏み留まっていた。
またクモハ101-165(ツヌ104F:弁天橋区仕様),クハ101-75,クハ100-30(ツヌ104F:旧製品)では事前防錆対策のみで作業を終えた。
一部例外こそあるが長尺ウエイト装着車よりも短尺ウエイト装着車は腐食進行が遅いように感じられる。
↓
歪みを解消させた1-3位側用導電板。
予感は当たりクモハ100-133用床板でもウエイト断面は不満の無い状態が保たれていた。
しかし台枠表面にはサハ101-264(ツヌ104F:旧製品)に通ずる油脂付着が見られ将来的な不安を抱いた。
念のためライト基板及び導電板を取り外しアルコールクロス式による完全脱脂を施している。
この際1-3位側用導電板と2-4位側導電板の跳ね上がり角度が異なる気付き現状での予備品兼用指定は難しいと思えた。
幸い原因はM字形成形部ではなく1エンド側前端部の変形だと判り当該部をクランパーにて整形した。
集電性能に直結する箇所と言え皮肉にも台枠表面への油脂付着が味方した結果となった。
↓
意地で剥離したガンダムマーカー。
状態に勝るクモハ100-108(ツヌ118F:Mc155)が種車だったクモハ100-133は竣工からも日が浅かった。
よって旧製品車両の車体改修入場では恒例行事とも言える側面窓セル窓サッシ印刷補修は不要であった。
そのため直ちに側面窓セル,前面窓セルを撤去しHゴム支持モールド上辺の修正へと着手した。
前面窓支持色変更は専らガンダムマーカーに頼っており剥離は容易だと考えていた。
ところが前面窓セルとインクの相性が良過ぎたらしく塗装被膜は強力で除去に大苦戦している。
鋭角化済の爪楊枝では全く歯が立たずクロスで包んだプラスチックドライバーを持ち出した。
単独で前面窓支持色変更を再施工したHゴム支持モールド上辺。
だがこの切り替えは誤りで何度もプラスチックドライバーの先端がHゴム支持モールド上辺に当たってしまった。
新クモハ101-159との施工時差発生を防ぐ狙いがあった前面窓セル流用だったが塗装被膜保全は空振りで終わった。
結果論ではあるが製図用消しゴム若しくはユニクリーナーに変更すれば良かったと後悔している。
とにかくHゴム支持モールド上辺周辺に広がるガンダムマーカーを除去しなければならない。
半ば執念で作業を続け激しい擦過痕を生み出しながらもどうにか体裁を整えた。
しかし強引な方式の代償としてHゴム支持モールド上辺全てをガンダムマーカーで塗り直す必要が生じた。
↓
クモハ100-133 [27C 飯田橋]:色温度変更済前面窓支持再現修正施工。
※旧製品。
クモハ101-159 [27C 飯田橋]:ツヌ104F(前面窓支持色変更施工車)。
※旧製品。
上辺を除く色温度変更済前面窓Hゴム支持モールドは従前のまま維持し極力新クモハ101-159に揃える作戦とした。
ガンダムマーカーは新クモハ101-154(ツヌ116F:T'c91)で用いたばかりだったが入念に撹拌した。
予め元クモハ101-154(廃車:元ツヌ116F)用前面窓セルにて色温度を確認した後に補修へと取り掛かった。
その結果従来施工部との色温度差は抑えられ塗り斑も誤差の範囲内で収まったように思えた。
車体へ前面窓セルを取り付けた状態で光源に透かしHゴム支持モールド周囲からの漏光具合まで確認している。
この時点では無事修正へと漕ぎ着けた感触が得られクモハ100-133の組み立てに移行した。
クモハ100-133 点灯試験[27C 飯田橋]:1-3位側用導電板整形施工。
※旧製品:現行LOTライト基板更新車。
クモハ101-159 点灯比較[27C 飯田橋]:ツヌ104F(床板改修施工車)。
※旧製品:現行LOTライト基板更新車。
ところが予想とは異なる方向へ進んでしまい新クモハ101-159とは前面見附に僅かな差異が確認された。
間違い無く前面窓上部を凸形状に覆っていたガンダムマーカーは廃されていた。
その代わり爪楊枝で傷付けた前面窓セル補修部の透過率が大幅に下がり新たな影を生み出している。
塗布試験を行った元クモハ101-154用前面窓セルへ交換していれば大凡この差は防げていたと思う。
簡単にガンダムマーカーの除去が行えると決め付けていた姿勢が招いた失策とも言える。
ただこの状態ならば入場前程の違和感には達しないと判断し現状のまま見切った。
↓
クモハ100-133(1-3位側用導電板整形施工)。
※旧製品:床板改修。
一方整形した1-3位側用導電板は車体傾斜及び車体不等沈下を引き起こす事なく無難な仕上がりを見せた。
旧製品LOT運転台付車用床板装着車では微調整を要する事例が多々発生している。
加えて点灯機構への悪影響は皆無であり前面窓支持再現修正工程とは対照的な結果になった。
新クモハ101-159と前面見附を完全合致させる当初の目標は果たせずに終わった。
現在KATO製101系では新ツヌ116Fの煽りを喰らったツヌ123F(Tc78:弁天橋区仕様+旧製品)も離脱中である。
先を急ぐためクモハ100-133(ツヌ104F:旧製品)は竣工となったが時間的余裕が生まれれば再入場も有り得ると思う。
改修が長引くKATO製国鉄101系ツヌ104F(Mc159:旧製品+弁天橋区仕様)だがようやく最終入場車を迎える。
旧クモハ101-159(元ツヌ104F→新クモハ101-154:ツヌ116F)と同様クモハ100-133(ツヌ104F)にも前面窓支持色変更が施された。
ところがクハ101-75(ツヌ118F:旧製品)にて新クモハ101-159(ツヌ104F)を復帰させた際に施工不備が発覚した。
国鉄101系クモハ100-133(ツヌ104F)。
※旧製品。
前面窓支持色変更は旧クハ101-64,旧クハ100-34(旧ツヌ108F:Mc133)を皮切りに旧製品車両の前面見附改善策として定着した。
第一次,第二次試作編成に抜擢したカノ1F(Mc178:旧製品),ラシ105F(Mc148:旧製品)から施工方式は一切変更していない。
本格採用を飾ったツヌ104Fだがクモハ100-133だけは前面窓セルHゴム支持モールド上辺にインクを流出させたらしい。
2019年7月の初竣工時には全く気付かず微妙な前面見附のまま約7箇月に渡り放置され続けてきた。
俯瞰では失敗した箇所が判り難くなるが新クモハ101-159との差異発生は見逃せない要素になった。
よって床板改修に併せインク流出部の修正を行い他前面窓支持色変更施工車同等まで引き上げる。
入工中のクモハ100-133。
ツヌ104Fの最終竣工車もクモハ100-133(旧製品←クモハ100-108:ツヌ118F)であった。
但し床板は元クモハ101-202(廃車:元ラシ107F)に仮装着していた旧製品LOT品へと振替えられている。
現行LOTライト基板更新済床板と交換する方式は旧クモハ101-159(←クモハ101-155:ツヌ118F)で先行採用した。
その旧クモハ101-159用床板を流用した新クモハ101-159だがウエイトは軽度の腐食で踏み留まっていた。
またクモハ101-165(ツヌ104F:弁天橋区仕様),クハ101-75,クハ100-30(ツヌ104F:旧製品)では事前防錆対策のみで作業を終えた。
一部例外こそあるが長尺ウエイト装着車よりも短尺ウエイト装着車は腐食進行が遅いように感じられる。
↓
歪みを解消させた1-3位側用導電板。
予感は当たりクモハ100-133用床板でもウエイト断面は不満の無い状態が保たれていた。
しかし台枠表面にはサハ101-264(ツヌ104F:旧製品)に通ずる油脂付着が見られ将来的な不安を抱いた。
念のためライト基板及び導電板を取り外しアルコールクロス式による完全脱脂を施している。
この際1-3位側用導電板と2-4位側導電板の跳ね上がり角度が異なる気付き現状での予備品兼用指定は難しいと思えた。
幸い原因はM字形成形部ではなく1エンド側前端部の変形だと判り当該部をクランパーにて整形した。
集電性能に直結する箇所と言え皮肉にも台枠表面への油脂付着が味方した結果となった。
↓
意地で剥離したガンダムマーカー。
状態に勝るクモハ100-108(ツヌ118F:Mc155)が種車だったクモハ100-133は竣工からも日が浅かった。
よって旧製品車両の車体改修入場では恒例行事とも言える側面窓セル窓サッシ印刷補修は不要であった。
そのため直ちに側面窓セル,前面窓セルを撤去しHゴム支持モールド上辺の修正へと着手した。
前面窓支持色変更は専らガンダムマーカーに頼っており剥離は容易だと考えていた。
ところが前面窓セルとインクの相性が良過ぎたらしく塗装被膜は強力で除去に大苦戦している。
鋭角化済の爪楊枝では全く歯が立たずクロスで包んだプラスチックドライバーを持ち出した。
単独で前面窓支持色変更を再施工したHゴム支持モールド上辺。
だがこの切り替えは誤りで何度もプラスチックドライバーの先端がHゴム支持モールド上辺に当たってしまった。
新クモハ101-159との施工時差発生を防ぐ狙いがあった前面窓セル流用だったが塗装被膜保全は空振りで終わった。
結果論ではあるが製図用消しゴム若しくはユニクリーナーに変更すれば良かったと後悔している。
とにかくHゴム支持モールド上辺周辺に広がるガンダムマーカーを除去しなければならない。
半ば執念で作業を続け激しい擦過痕を生み出しながらもどうにか体裁を整えた。
しかし強引な方式の代償としてHゴム支持モールド上辺全てをガンダムマーカーで塗り直す必要が生じた。
↓
クモハ100-133 [27C 飯田橋]:色温度変更済前面窓支持再現修正施工。
※旧製品。
クモハ101-159 [27C 飯田橋]:ツヌ104F(前面窓支持色変更施工車)。
※旧製品。
上辺を除く色温度変更済前面窓Hゴム支持モールドは従前のまま維持し極力新クモハ101-159に揃える作戦とした。
ガンダムマーカーは新クモハ101-154(ツヌ116F:T'c91)で用いたばかりだったが入念に撹拌した。
予め元クモハ101-154(廃車:元ツヌ116F)用前面窓セルにて色温度を確認した後に補修へと取り掛かった。
その結果従来施工部との色温度差は抑えられ塗り斑も誤差の範囲内で収まったように思えた。
車体へ前面窓セルを取り付けた状態で光源に透かしHゴム支持モールド周囲からの漏光具合まで確認している。
この時点では無事修正へと漕ぎ着けた感触が得られクモハ100-133の組み立てに移行した。
クモハ100-133 点灯試験[27C 飯田橋]:1-3位側用導電板整形施工。
※旧製品:現行LOTライト基板更新車。
クモハ101-159 点灯比較[27C 飯田橋]:ツヌ104F(床板改修施工車)。
※旧製品:現行LOTライト基板更新車。
ところが予想とは異なる方向へ進んでしまい新クモハ101-159とは前面見附に僅かな差異が確認された。
間違い無く前面窓上部を凸形状に覆っていたガンダムマーカーは廃されていた。
その代わり爪楊枝で傷付けた前面窓セル補修部の透過率が大幅に下がり新たな影を生み出している。
塗布試験を行った元クモハ101-154用前面窓セルへ交換していれば大凡この差は防げていたと思う。
簡単にガンダムマーカーの除去が行えると決め付けていた姿勢が招いた失策とも言える。
ただこの状態ならば入場前程の違和感には達しないと判断し現状のまま見切った。
↓
クモハ100-133(1-3位側用導電板整形施工)。
※旧製品:床板改修。
一方整形した1-3位側用導電板は車体傾斜及び車体不等沈下を引き起こす事なく無難な仕上がりを見せた。
旧製品LOT運転台付車用床板装着車では微調整を要する事例が多々発生している。
加えて点灯機構への悪影響は皆無であり前面窓支持再現修正工程とは対照的な結果になった。
新クモハ101-159と前面見附を完全合致させる当初の目標は果たせずに終わった。
現在KATO製101系では新ツヌ116Fの煽りを喰らったツヌ123F(Tc78:弁天橋区仕様+旧製品)も離脱中である。
先を急ぐためクモハ100-133(ツヌ104F:旧製品)は竣工となったが時間的余裕が生まれれば再入場も有り得ると思う。