にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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2日目

2009-06-27 02:34:16 | オーケストラ
今日はサントリー定期。
来週火曜日の富山公演まで含めれば全部で4回の公演の半分が終わりました。
これだけの回数の公演を行うと気分はすっかり通常のオペラ公演のよう。
初日・2日目・3日目・千秋楽と呼びたい気分にもなってきます。
しかし毎回ホールが変わりますのでちょっと変化があって面白いところです。

ホールのステージの大きさや形がそれぞれ違いますので我々のセッティングもずいぶんと違ってきます。
長方形だったオペラシティ、変形6角形のサントリー、不規則な台形のオーチャードと形も違えば広さも様々。
バイオリン側は歌手たちのスペースを確保するために斜めに配置されて普通のコンサートでは考えられないセッティングとなっています。
そう言えば昔オーチャードでやっていた「オペラ・コンチェルタンテ」シリーズの時もこんな配置でやりました。
こうなると1stバイオリンは指揮者が見にくいし、コンマスも見にくいし。
苦労するんです。
でも演奏しているすぐ横で歌手が渾身の力で歌い演技をしていてこれがまた楽しいのです。
歌手の息づかい、体全体が楽器として共鳴している様子、細かい表情などが手に取るようにわかるのです。
今日もソプラノの表情が素晴らしかった。
思わずこちらも涙を誘われる、そんな迫真の演技でした。

今日のマエストロは指揮棒も持たず譜面も置かず。
更に音楽の中へと入り込むような表情でした。
やっぱり楽しかった。

今朝起きると大ニュースが世界中を飛び交っていて驚きました。
マイケル・ジャクソンさん死去のニュース。
畑は違いますが、彼の音楽にはこれまでもたくさん楽しませてもらいました。
希代の才人であり、希代の変人。
何かに付け話題を振りまきながらの50年の生涯でした。
心よりご冥福をお祈りいたします。