久しぶりだね

今日はみなとみらいホールでベートーベン。
いつ以来なのか記憶も定かではないくらいに久しぶりのこのホール。
地元だし、毎週すぐ横を走ったりしているのに演奏したのはオープンしてからしばらくの間だけ。
昨日もすぐ横を通ったんですけどね。

今年で９年になるこのホールですが舞台の床面や舞台裏の壁などちょっと傷みが激しいようにも見えたのが悲しい。
このご時世、予算をひねり出すのも大変だとは思いますがメンテナンスをしてあげて欲しいな。

横浜での演奏会というと県民ホールばかり、それもクラシックはあまりやっていませんでした。
ディズニーや徳永英明などでしたね。
今回久々に地元でベートーベンでしたから気合いが入りまくってしまって、緊張もしました。
今日もアドレナリンがあふれ出して一種の興奮状態でしたが、さすがにエロイカの最後の部分はアドレナリンだけではどうにもなりませんでした。
疲労物質が腕の筋肉にたまってしまいいくら頑張っても腕が動かない。
この曲の最後の部分は弦楽器には地獄のような苦しみなんです。

肉体的にきついのは４楽章の最後ですが、精神的にきついのが２楽章の最後。
とぎれとぎれに1stバイオリンがテーマを演奏するのですが、どんどん力が衰えていくような感じで弾かねばならず。
更に音程を正確に、音色も暗く暗く。
前へ進みたいけれど、でも足は動かず、そんな心の動きを表現しなければいけません。
ここが本当にプレッシャーが掛かって。
心臓が飛び出しそうな緊張感を味わいながら毎回演奏しています。
偉大な曲だからこそのプレッシャーですね。

体中の力を振り絞っての演奏でした。
実は明日からはまた連休なので多少の無理は承知での大暴れ。
きっと明日はまた筋肉痛だろうなあ。