にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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天に向かう音

2005-11-01 00:26:11 | オーケストラ
TOC定期の本番、曲はブラームスのドッペル協奏曲と交響曲第1番。

今日は協奏曲はお休みしました、今回はツアーを含めて11回の本番があり必ず協奏曲が演奏されるのですが弦楽器の編成は1プルト減るのです。普通の演奏会では一番後ろのプルトが休みとなるのですが11回も本番が有る場合はメンバーが順番に休みを取って行くのです。くじびきなどで順番を決めるのですが私はラッキーな事に2回休みが有ります。今日とチェジュ島の2回コンチェルトが休みなのです。疲れた体には丁度良い休養となりました。

さて力を貯えての交響曲第1番、極々自然に曲の中に入って行けて弾いていて楽しい事この上無いのです。2楽章はちょっと運びがスムーズに行かない部分も有りましたがでも懐の深い音を出せたかなと思います。4楽章が今日は1番の出来だったかなと、テンポも自然に自由に動いて音色も様々な場面に応じて自由に変化していて。特に最後に向かってのクライマックスの作りが凄かった!マエストロしか出来ない音楽ですね。
ハ長調という調性は私には天国の音に聞えるのです、澄み切っていて落ち着いて尚且つどっしりとした偉大な建造物のようで。最後のハ長調の和音に向かって行きながらオーケストラの音がホールの屋根を通り抜けて空に向かって解き放たれて行くように感じられました。
なかなか経験出来ない瞬間がありました。チョンさんと音楽をやっているとこう言う瞬間にめぐり合う事が出来ます。
マエストロと音楽を出来て本当に良かったと思う本番でした。

さてこれでまず国内の3回が終了、次は11月3日の上海音楽祭の本番となります。新しく出来たホールだそうでいったいどんな音がするのか楽しみであります。前回の上海では古びた映画館を改造したホールで演奏したのです、今思い出してもとんでもない所で良くも演奏したものです。街は新しさと古さが同居していて面白く、でも道ではのべつ車のクラクションが鳴り続けてもの凄くうるさくてびっくりしました。
エネルギッシュで凄い街です、「東京愛楽楽団」は上海に!