にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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ますます元気に

2005-10-21 23:43:59 | オーケストラ
今日からは岩城先生の棒で午後のコンサートの練習になります。
この夏に肺の手術をしたばかりで体調がどうなのか心配していたのですが、先生にはそんな心配は全然無用でした。

去年の春先には本当に体調が悪そうで声も出ないし腕の調子も首も動かないと行った状態、この先どうなってしまうのだろうと皆で心配していたんです。
ところが去年の春から夏にかけて東フィルの定期を振るうちにどんどん元気を回復されて驚くばかり。
マイクに頼っていた声の方も良く出るようになったし首や腕も動くようになってきたのです。

今日などもう全開で威勢の良い曲ばかりガンガンと振りまくりです、時には冗談も交えながら声の方も絶好調。
そう言えば去年の大晦日は一人でベートーベンの交響曲全曲を振ってしまうなんて快挙もありました。
今日もそんな感じで楽しそうに指揮をされていました。
昔話も色々と飛び出して今日は楽しく練習させて頂きました。
ただ曲の方は難しい物が揃っているのでこちらは気を抜く訳にも行かないのですが、精神的にストレスを感じる事も無く練習出来るというのは有り難いことです。

明後日の本番はトークも交えてなのできっと楽しいお話がたくさん聞けることでしょう。


さてアップルから新しいPowerbookが出ました、新しくなる度に性能はアップして価格はダウン。
欲しいなあ、でもお金が無いぞ。
旅行続きで色々とお金が飛んで行ってしまって年末までは苦しいな。
現行モデルがおそらく安くなっているはずなのでそちらを狙ってみようかな。

イメージは運動会

2005-10-21 01:28:04 | オーケストラ
ベートーベンの7番、繰り返しを全部やり4楽章はダル・セーニョもやるという超ロングバージョンで演奏しました。
ホールもこじんまりしていましたので、オケもフルパワーで始終鳴らすという事はせず要所のみガンガンと弾きました。
力が入りっぱなしという演奏ではなかったのでいつもの7番よりはちょっとだけ楽、まあ楽と言える程でもなかったのではありますが。

毎回この曲をやる度に思うのは「いい汗かいたなあ!」という事。まるで秋の大運動会で頑張って賞をとった子供みたい。でも本当にこの曲は体育会系のノリで攻めないととても最後まで保ちません。
思い出しましたが楽器の演奏って肉体労働な訳ですが特にこの7番はそれを実感させてくれる名曲です。

対照的にコンチェルトはモーツァルトの23番、この曲は私が一番愛してやまない曲でも有ります。
あまたのクラシック音楽の中でも私にとってはベストの曲、この曲を弾く度に全身を喜びが駆け抜けます。
今日も幸せな気分で弾いてきました。でもとっても難しい、作曲者の心の揺れや感情の動きがそのまま音楽になっていて。それを余す所無く表現しなければならない、穏やかな時間が有ったかと思うとふっと立ち止まって過去を振り返ってみたり。快活に走り回っていたのに次の瞬間にはふと目に涙が、椅子に腰掛け今までの人生とこれからの人生について深く考えていたり。

今日のソリストはまだ16歳、ちょっと若かったかな。2楽章など綺麗だったけどまだまだ人生これからって感じだったなあ。まあしょうが無いか、彼がこの曲を深い呼吸で聞かせてくれる頃には私はもうオケはやめてしまっているだろう。
30歳も年下の少年と共演するなんて思いも依らなかったのですが、確実に時間は流れ年を重ねているんですね。