にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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徹底的にこだわります

2005-10-19 23:25:56 | オーケストラ
明日の千葉での演奏会のリハーサルを和光で、指揮は高関さんです。

メインと序曲はベートーベン、実は高関さんはベートーベンに関しては非常にこだわりを持っているのです。
とにかくベートーベンが書いた音符、記号、指示を徹底的に調べ上げ楽譜の間違いを正し作曲者の意図に少しでも近付こうという姿勢を貫き通してます。
弦楽器のボーイングもきちっと決めてあってそう弾けば自然と高関さんの望む音になるという仕掛け。
練習もなかなか普段とは違った雰囲気で進みます、研究発表みたいな感じもするんです、そして我々がその成果を音にして提示する。
オケの配置は当然の事ながら対向配置、舞台下手側からコントラバス、1stバイオリン、チェロ、ビオラ、2ndバイオリンと並びます。
以前アマオケでベートーベンの1番をやったときにも対向配置で演奏した事があります、指揮者の位置に立って聞いているとベートーベンの意図した事が良く判るような気がしました。
アンサンブルの組み合わせと連続性がいつもとは違って聞こえるのですがそれが「ああ、なるほど」と納得できるのです。面白かったのですが明日の演奏会でも楽しんでくれるお客さんが果たしてどこまで居るのかな?

コンチェルトはモーツァルトのピアノ協奏曲第23番、ソリストはまだ16歳の少年です。
少年とは言っても身長がとても高くて腕も長い、指も凄く長くて手の大きさも並外れているのです。
スケールが大きいんです、このまま大きく大きく育って行ってほしいな。

今日は和光市のサンアゼリアで練習、しかも公開練習でした。
ここでの公開練習はちょっと厳しい、というのもお客さんが最前列の席に座って見学しているんです。
練習となるとこちらも色々とコミュニケーションを回りと取りながら弾いています。様々な注意も前から回って来るし質問が後ろから行く事もある。話す間にはちょっとした冗談も挟まるし、笑いが起る事もあるわけで。
でもそれをじーっと舞台の直ぐ下から眺められるのはあまり気持ちの良い物ではありません。
なんだかさらし者といったら言葉が悪いけど嫌だな。
もう少し離れてくれるとまだやり易いのですけど、今度申し入れをしてみようかな。