にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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子供の為に?大人の知恵?

2005-08-02 23:40:31 | オーケストラ
今日は「こども音楽館」の本番を2回やりました。
今回はガーシュインとドヴォルザークが取り上げられて新世界からの音楽というテーマ。
演奏そのものは子供達もとても楽しんでくれたようでこちらも嬉しい限りです。色々な楽器が鳴る度に身を乗り出して聴き入っている姿を見るとこちらも楽しくなるしやり甲斐もふつふつと沸き上がって来ます。このシリーズは子供向けだからといって子供に媚びるような曲はやらず、普通にいつも演奏する曲をそのままのクオリティで聴かせることに重点を置いています。真剣勝負を子供達とやる訳です、手を抜かず真正面からクラシックを聴いてもらうんです。
しかし音楽だけやっていてもメリハリが無くて子供の集中力が続かない、それを防ぐために芝居仕立てで全体を構成しています。今回はそこに問題が有ったと言わざるを得ません。シチュエーションが前回・前々回と同じになってしまっていて二番煎じ、三番煎じという感じ。しかも今回は役者さんが明らかにミスキャスト。
敢えて厳しい事を書きますが彼女を起用したプロダクションはいったい何を考えていたんでしょう?どう考えても今日の企画に沿った人選とは思えなかった。それに一番の問題は彼女、台詞が全然入っていなかった。昨日のリハーサルの段階でまるで白紙の状態。一日経っても状態は変わらず結局本番もカンペーを読みながらの舞台です!これでは舞台が台無し。子供だって台本を読みながら演技されたって楽しい訳がありません。ましてつっかえつっかえでは人の気持ちを芝居に向けさせるどころではないですよね。まったく綱渡りというか酷い舞台でした。学芸会じゃあ無いんだから、お金を取って聴きに来てくださったお客様に申し訳無い気持ちでいっぱいです。
夏の呼び物として企画され始まったこのシリーズですがもう手詰まり?いえそうしてはいけないですよね。来年はゼロからスタートしてしっかりした舞台に仕上げていきましょ!

今日のオペラシティーは親子連れがいっぱい、お隣の新国でも子供向けのオペラをやっていてスタンプラリーなどの企画もあって初台は子供でいっぱい!夏休みですね。雰囲気がいつもの大人の街から子供達の街へと変貌していて面白かったですよ。子供の持っているエネルギーって凄いな、大人達は完全に負けていました。タジタジです。