goo blog サービス終了のお知らせ 

にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
仕事や遊び、色々書き込んでます。お気軽にコメントを書いて下さいね!

バースデイ

2010-10-08 00:25:11 | オーケストラ
明日は武満徹バースデイコンサート。
80歳の記念のコンサートになります。
もっともご本人は亡くなられてしまいましたが、音楽は今も生き続けていますから。

今日もしっかりとリハーサルです。
しかし1日のロスはやはり大きい。
全部で5曲のプログラムですが、やはり武満さんの2曲が大変なのです。
特に「アステリズム」が。
何度か演奏しているんですが。
まだ若々しい音楽の激しさをきちんと表現するのが難しい。
表現意欲に溢れた曲です、何か原初のエネルギーも感じさせる。
後年の暖かく優しさに溢れた作品とは明らかに別の世界観。
厳しい音楽を厳しく正確に演奏するにはもっと時間が必要かもしれません。

指揮もするナッセンさんの作品も演奏しますが、こちらも難しい。
短い曲にぎゅっと凝縮された音楽が息をつく間も無いくらいに走り抜けるのです。
でも面白い音楽である事は確か。

ところでオリヴァー・ナッセンという人物。
巨大な体格です。
身長は2mほどもあろうかという、しかも体重は150kgはあるんじゃあなかろうかという。
とにかくでっかい人間でありまして。
しかし音楽に対する感覚は非常に繊細。
ある意味で神経質。
面白い人物ではあります。
そしてイギリス式の英語が耳に心地よい。
大した人物です。

今日のリハーサル。
休憩時間もそろそろ終わり、次のリハーサルに備えてステージに出て行くと。
そこには小澤征爾さんの姿が。
杖代わりに小さな折りたたみ式の椅子を持ち。
だいぶ小さくなった体にも見えましたが。
お元気そうに見受けられました。
しばらくリハーサルを見学されていましたが。
スコアを眺めながら音を聞く姿は鋭い気に満ちていました。
健在ですね。
完全復活を遂げるのも近いかもしれません。

やっぱり指揮者って

2010-10-05 23:38:16 | オーケストラ
この所指揮者に色々と考えさせられております。

今日のリハーサル、バイオリニストの古沢巌さんと作曲家の宮川彬良さんとのコラボレーション。
一応指揮は古沢さんが担当する段取りではあるのですが、ご本人も演奏しながらの指揮となりますのでなかなか手が回らない。
サン・サーンスの協奏曲を演奏する時も弾き振りとなりまして、これが我々としてもちょっと困った事に。
ソロを弾いている時は指揮は無し、となれば大編成のオケはどうやってソロとコンタクトを取りつつアンサンブルを整えていくのか?
ソロは自由に演奏していきますが、指揮がいなければ細かい動きをフォローするのは不可能に近い。
すいません、難しいです。
本番どうなるだろうか?

昨日は武満徹さんの誕生日を祝うコンサートのリハーサル。
指揮はナッセンさん、ですが先週ナッセンさんの母上が突然亡くなられてしまい来日が遅れました。
昨日は代役として高関健さんが振ってくれました。
が、練習したのは1曲のみ。
全部で5曲やりますし、難し曲は他にもあったのです。
ですが、一番形を整えやすいであろうウェーベルンのみをわざわざ練習です。
主催者の意向、ナッセンさんの意向らしいのですが。
一体何の為の練習だったのか疑問符が。
無駄とは言いませんが、もう少し他にも出来たんではないでしょうか?

ナッセンさんは来日なさって明日から予定通りのリハーサルが始まります。
だったら昨日の練習は何の意味があったのだろうか?
指揮者が違うのですから、また最初からやり直しです。

指揮者がいなければオケはなかなか成り立たないし。
オケがあるからこそ指揮者も存在できるわけでして。
バランスが崩れるとやっぱりマズいですよねえ。

続・指揮者とは

2010-10-03 01:21:35 | オーケストラ
昨日から始まっているリハーサル。
アジア音楽祭と言う名前のコンサートのリハーサルなのです。
日中韓、正確には台湾も入っていますが、東アジアの作曲家7人の作品を演奏します。

そしてもう一つの特徴は、作曲家自身が自作を指揮するという事。
自作自演ですね、クラシック界では作曲家と演奏家は分業がもっぱら。
極たまに自作を演奏する人もいますね。
有名どころではバーンスタインなどが思い浮かびます。

そんなビッグネームばかりではないのが普通な訳でして。
今回の作曲家の皆さん、苦戦を強いられているようです。
程度の差こそありますが。

中には本当に指揮には向いてないと思える方もいらっしゃいます。
かえって微笑ましいとも。
自作を演奏する事の大変さを知るだけでも良いかなと思います。

それから今回の指揮ぶりを見て認識をし直した事が一つ。
指揮者は体格も良くないと駄目ですね。
などと言う事なんです。

体そのものの存在感、それって結構大事かもしれない。
ひ弱な見た目はやはり損しているかも。
指揮者がそこにどどんと存在していると言う事実。
見ただけでも、演奏家を納得させるだけの安心感。
人間的、音楽的な豊かさを体現する事。
それが大事なのでは。

明日は本番です。
それぞれの持ち味を出して良い演奏をしたいものです。
しかし7人は多いかも。

再び

2010-09-28 00:30:45 | オーケストラ
今日から再び文化庁の学校巡りが始まりました。
今日は神奈川県の相模原市立鶴園(つるぞの)小学校で。
朝から雨が降り続いていましたが本番の始まる頃には静かになりました。
そんなお天気の中ですから湿度はもの凄いのですが。
何しろ気温が低い!
今月始めの猛暑の体育館とはまるで別世界。
汗をかくことなど全く無い、この気温で出来ることの有り難さ。
人によっては寒く感じたそうですが私はちょうど良かったなあ。

今回も黒いシャツで本番をやっております。
黒いシャツに黒いズボンです。
前回の演奏会では汗をかきすぎて服がグシャグシャ。
ウールのズボンは家で洗濯出来ませんので、新たにコットンの黒いズボンを買いました。
今回はそのコットンのズボンですが、これが快適。
本当に助かります。

そんな軽装ですから汗をかくことも全く無く本番も終了。
しかし内容は濃く熱く。
子供達は今日も元気一杯で面白かった!
今日の体育館はサイズがちょっと小さめ。
オケと子供達で隅から隅までギッシリと隙間もありませんでした。
密度が濃かったなあ。

指揮者は今回大ベテランの円光寺さんになりまして。
さすがの貫禄、子供達の心を引き付けて乗せてしまいました。
しかも一人だけいつものように大汗かいて。
終演の時に私のシャツの袖を触りながら「これ良いの?」などと聞いてきました。
明日あたりマエストロも軽装で現れたりして。


三角な日々

2010-09-19 00:58:30 | オーケストラ
昨日はサントリー定期、引き続き三角帽子でした。
同じプログラムで2日続き、体力使いました。
今朝起きるのに一苦労です。
目覚ましが鳴っていても「誰だ!こんな時刻に目覚ましを設定したのは?」などと寝ぼけて文句を言う始末。
自分で寝る前にかけたんですけどねえ。

で、今日はまず明日のオーチャード定期の為のリハーサル。
前半が「スペイン奇想曲」と「アランフェス協奏曲」になりますのでその2曲のみを練習です。
アランフェスのソロは引き続き荘村さん、荘村さんとは今年2回目のアランフェスになります。
いつやっても、何回やっても良い曲だなと思ってしまいます。
あの2楽章のメロディー、神様からの授かり物ですよね。
とても人間業とは思えない。

そして夜は中央フィルの練習に祐天寺へ。
今日はウェストサイドに手こずりまして、思いのほか時間を取られてしまいました。
何気ない所が難しいですね。
我々からすると何も考える必要のない機械的に弾く所が出来なかったりするんです。
どうしたら良いものか、考えちゃうな。
来週の合宿までに色々考えてみよう。

さて明日はオーチャード定期。
メインはやはり三角帽子。
実は中央フィルも三角帽子をやっておりまして。
ただし終曲のみですけれど、今日もさらっとですが通しました。
という訳で毎日毎日「三角帽子」です。



2010-09-17 00:45:06 | オーケストラ
今日はTOC定期の本番でした。
スペイン一色なプログラム。
トゥーリナの「幻想舞曲」ロドリーゴの「ある貴紳の為の幻想曲」そしてファリャ「三角帽子」全曲版。

ロドリーゴのソロは荘村さん。
深い音色で哀愁に満ちた曲を余裕を持って演奏していました。
そしてアンコールに一曲「アルハンブラの思い出」を。
こちらも何とも優しく慈しみに満ちた演奏。
ロドリーゴが透明で、でもどこか懐かしさを感じさせるセピア色。
アルハンブラは濃い黄昏の色。
渋い色彩で奏でられたギターが素晴らしい。

そして後半はスペインらしさに溢れた三角帽子。
とにかく色彩に満ちたこの曲。
派手な原色の箇所もあれば夜の雰囲気を漂わす箇所もあり。
パロディも有ればお祭りもある。
色が沢山飛んでくる感じなんです。
いやあ、面白い。
テーマパークみたいでした。
初台スペイン村!

三角帽子の第2部で舞台裏から歌が聞こえてくる場面があります。
そこで何か会場から聞こえて来る音がありました。
オケの音もなくソロが一人だけで歌うその時。
会場から鳥の声のような高く澄んだ音が聞こえてきたのです。
しかもその音はソロの歌声に反応して音程も変化する。
断片的なその音は不思議と歌に寄り添い実に不思議な効果を出していました。

もちろん作曲者はそんな音は書いていません。
どうやら補聴器のハウリングではないかと思いますが。
それが思いのほか音楽的な音で。
実に面白かったのです。

終演後の楽屋ではその話で持ち切り。
ピッコロで吹いたんではないのか、と聞かれたのは3番フルート奏者。
本人は「まさか!」と否定していました。
もちろんピッコロの音ではありません。
でも不思議な偶然だったなあ。
あしたのサントリー定期でも聞こえないかな。

熱いぞ

2010-09-15 00:44:56 | オーケストラ
今日から定期のリハーサルが始まりました。
今月はスペインからヘスス・ロペス=コボスさんを指揮に迎えてスペイン音楽特集です。

3回の定期のメインはファリャの「三角帽子」全曲版。
よく演奏される組曲版よりずいぶんと長くなっています。
序奏の手拍子や掛け声ももちろんやります。
メッゾソプラノのソロももちろん歌います。

他にもロドリーゴにトゥーリナに、まあ番外編と言うことでリムスキー・コルサコフの「スペイン奇想曲」も。
徹頭徹尾スペインです。

指揮のロペス=コボスさん。
ずいぶん前にベルリン・ドイツオペラの指揮で来日した時のコンサートを聞きに行った記憶があります。
まだまだ若かった頃ですね。

現在は70歳になられたそうですが元気そのもの。
それに実に楽しそうに指揮をなさいます。
ですが、しゃべる英語がスペイン語みたいに聞こえるのです。
もともとスペイン訛りがある所へ、スペインの曲をやっているせいでスペイン語の単語が出てくると、もの凄くスパニッシュ・イングリッシュになってしまうようです。
でもこちらも何だか楽しくなってしまうのですが。

そんな感じでオール・スペインプログラム。
結構な体力を要します。
情熱と熱気と強烈な太陽の光。
表現するのも一苦労です。

体育館

2010-09-08 00:59:14 | オーケストラ
今日は神奈川県の二宮町立山西小学校で本番。
遠く相模湾を見下ろす小高い丘の上に学校はありました。

男性の控え室は最上階にある理科室。
実に気持ち良く風が吹き抜ける理科室でした。
気温は低く無くてもやはり風があれば何とか過ごせます。
体育館もこんな感じで風が抜けてくれれば昨日よりはまだ我慢出来るかな、と思ったのは間違いでして。
体育館は校舎の裏側、反対側は山になっていて全く風が通らなかったのです。

いやいや、昨日以上に厳しい環境でありました。
ただ今日の体育館は空間が広く音が良かったのが救いでした。
響く音はちゃんとオーケストラのサウンドになっていましたから。

コンサートでは子供達にも色々参加してもらいます。
ドレミの歌では歌と楽器演奏。
ドレミの歌の2番では英語の歌詞で歌ってくれます。
一年生も頑張って英語!
可愛いです。
この子達が居るから、厳しい環境でも出来るのです。

今は愛知県の半田市にいます。
二宮町からそのまま東名高速を走って来ました。
明日は東浦町立片葩(かたは)小学校での本番。
台風が来そうですね。
どうなるかな?

世紀を飛び越える

2010-08-29 23:51:05 | オーケストラ
サントリーサマーフェスのリハーサルが終了、明日は本番となります。
3曲がばりばりの現代もの、そしてワーグナーが1曲。
その音楽的なギャップの大きさに改めて驚かされます。

ワーグナーは19世紀の音楽、それに並んで21世紀の3曲。
20世紀を飛び越えて並ぶと、その20世紀にどれだけ音楽が変貌したのかがきっちりと見て取れます。
調性もなくなり、リズムやテンポも変貌し、何より出てくる音が全く違います。
テクニックも変わり、表現の幅も広がり。
それが良いのかどうかは次の世代が判断するのでしょうが、面白い音楽が有る事も事実。

サントリーフェスにも何度も出ていますが、演奏していてこりゃ面白いと思った曲が沢山。
技術的に大変な曲も多いのですが、それでも面白いのです。
今はあれもこれもとにかく世に出さなきゃ、という段階ですが。
そのうちに淘汰されてこの世紀を代表する曲が残っていくのでしょう。

今回はジョナサン・ハーヴェイさんの曲が2曲。
中の1曲「ボディ・マンダラ」が面白い。
マンダラと名前が付いている事からもわかるように、仏教寺院での法要を模した音楽とジャズのような音楽とが組合わさって。
不思議ながらも妙な高揚感が感じられるのです。

そんな3曲のあいだにワーグナーがはさまったプログラム。
音色を作るのが難しいのです。
その切り替えがなかなか上手く出来ない。
でもこれからの世代の音楽家たちはそんな事は気にせずにすぱっと切り替える事が出来るんでしょうね。


しかし作曲家が現れなかった1曲。
結局演奏法が判らない所があっちにもこっちにも。
良いのかなこれで?

おっと

2010-08-26 01:02:05 | オーケストラ
今日はこの時期恒例のサントリーサマーフェスティバルの練習です。
サマーフェスと言えば現代もの、今年もやるのです。
ただし1曲だけワーグナーの「聖金曜日の音楽」があるのです、どうしてだろ?

残りの3曲が現代作品。
作曲家は2人です。

この手の作品を演奏する時には作曲家が立ち会うのが普通。
今日は居ませんでしたが次回の練習からは立ち会う予定だとか。
ただし一人だけだそうで。

今回現れない作曲家の作品が一番の難物でありまして。
まず楽譜に書かれた音符や記号があまりに特殊で、いったい何をどう演奏すればいいのかが解らない。
説明書きも無いし、果たしてどうすればいいのでしょうか?
と疑問に思いつつの一応音にしてみましたが。
作曲家がイメージして楽譜に落とした音楽がこれでいいのか確かめる術が無い。
音源も無ければ何も無い。
困ったものです。

普通、自分の作品が演奏されるとなれば。
たとえ地球の反対側であろうが駆けつけるものです。
そうしなければ作品があるべき姿に再現されないからです。

でも来ないんでしょ。
ということになれば、これくらいでいいかあ。
なんて演奏になってしまう恐れも。
本当に来なくて良いんでしょうかねえ?


昔の事になりますが。
武満徹さん。
初演の時には必ずいらしてまして、再演の時にも時折お見かけしましたが。
でも全然注文を出さない。
「大変けっこうです」と一言おっしゃるだけ。
自分はきちんと書いたから、あとは皆さんの想像力で音楽にしてくださってけっこうですよ。
と言われているような気になりましたが。
でも本当に楽譜が良く出来ていて、きちんと演奏すればあの武満サウンドが出てくるんです。
きちんとやれば、です。

数年前のサントリーフェスで武満徹さんの作品が演奏された事がありましたが。
フランス人の指揮者がきちんと勉強して来なかったのです。
スコアが簡単だからとタカをくくっていたみたい。
ですがそれではあの音楽にならなかったんです。
怖いですね。
それが武満徹さんの音楽なんです。


まあ今回のあの作品ですが。
どうなるんでしょう?

輝いていた

2010-08-25 01:30:28 | オーケストラ
今日はサントリーホールで若いソリスト3人とのコンサート。
皆コンクールを制覇した強者ぞろい。
チェロが一人にピアノが二人、日本人が二人でピアノの一人は韓国人。

皆それぞれに個性的で溌剌としていて素晴らしい。
お客さんも何だかとても暖かかったなあ。
若者たちを見守っているって感じでしたね。
とても良い雰囲気のコンサートでした。

演奏が全て終了した後に3人揃って舞台に挨拶に出てきたんです。
3人が3人ともキラキラと輝いて見えました。
才能ある若者がその才能を発揮してこれから大きく羽ばたこうとしている。
まばゆいばかりの光を放っていました。
このまま輝きを失うことなく音楽家として大成して欲しいものです。

サントリーホールの向かい、森ビルに新しくオーガニック食材を使った総菜屋さんが出来ました。
セットのカレーなどもありまして今日はそこでタイ風グリーンカレーなどを買ってみました。
カレーのセットはぴったり500円、そこへ量り売りのサラダを足したのです。
ですが、そのサラダの100グラムあたりの値段をよく見ずに買ったものですからあとでびっくり。
結局カレーとサラダが同じ値段でありまして、ありゃまあっといった感じで。
驚きました。
侮れないなあ、オーガニックと森ビル。

遥かなるエルトゥールル

2010-07-29 01:38:33 | オーケストラ
120年前トルコからはるばる日本へと派遣された軍艦がありました。
外交任務のために日本へとやって来た船の名は「エルトゥールル号」と。
明治天皇に表敬訪問し、任務を果たし帰国の途についたエルトゥールルでしたが和歌山県の串本沖で台風に直撃され沈没。
多くの人命が失われたのですが、串本の住民が台風の中を決死の救助活動をして60人以上の乗組員の命を救ったのです。

トルコ本国ではこの決死の救助活動を決して忘れる事無く語り伝えて来たそうです。
そしていつの日か、日本の人々が危機に陥った時に恩返しをしようと思い続けてくれていたのです。

時は流れ25年前、イラン・イラク戦争が勃発。
テヘランに在留していた外国人は国外脱出を余儀無くされました。
イラクのフセイン大統領が宣言したのは、48時間後にイラン上空を飛ぶ飛行機は全て撃墜すると言う事。
タイムリミットは48時間、各国政府は自国民を救う為に救援機を飛ばしたのですが、日本だけは動けなかったのです。
テヘラン空港には日本人だけが取り残され絶望感が広がり始めたその時。
一機のトルコ機が戦火の中空港に降りて来たのです。
テヘランの日本人を救出する為に、エルトゥールルの受けた恩に報いる為に。
その時フセインの言ったタイムリミットまでは一時間程しか無かったそうです。
決死の覚悟で救援機を差し向けてくれたのでした。
215人の日本人が無事にトルコへ脱出出来たのです。


今日は日本とトルコとの深い絆をテーマにした演奏会でした。
エルトゥールルの遭難から120年、テヘランからの脱出から25年という節目に当たる今年だからこそ出来る演奏会でした。
エルトゥールルの物語とテヘランの脱出劇を音楽にして演奏したのです。
トルコからも沢山の要人がいらっしゃっていましたし。
テヘランから脱出された方々もいらっしゃって心を揺さぶられる体験談も話してくださいました。
実に感動的なイベントでありました。

このような事件があった事を今日初めて知りました。
そして両国の深い絆も実感しました。
アジアの一番東の日本と一番西のトルコとの友情がこんなにも深い物だったのかと、今日は深く深く考えさせられた一夜となりました。

楽しかった

2010-07-27 00:40:07 | オーケストラ
昨日のオーチャード定期。
私は後半の幻想のみという、ちょっと贅沢な本番。
マエストロ・プラッソンとの最後の演奏会は何とも楽しい演奏でした。

幻想という曲自体は楽しくもあり不気味でもあり美しくもあり。
夢と現実のはざまを行き来する心の情景そのままの曲。
マエストロは自由にその情景を描いていきます。
2楽章の遅めのテンポ、夢に見る恋人の踊る姿を思い描くにはこのテンポと不思議な程に穏やかなダイナミックが相応しい。
4楽章の断頭台への行進も現実と言うより、最後まで幻覚から目覚めないままの主人公の見た光景のよう。
その最初から最後まで、丁寧に描いた世界。
演奏していても面白くて。
確かにミスや傷もありました。
でもそんな事が些細な事に思えるような、そんな演奏でしたね。

そしてアンコールはカルメン前奏曲!
この2ヶ月にいったい何回弾いたのだろうか!
でも昨日のそれは全くの別物に感じられるほどに輝きとパッションに満ちていました。
カルメンにくっ付いていた汚れや澱みをスカっと吹き飛ばすような演奏になりました。

名残惜しくもプラッソンさんの演奏会は終わってしまいました。
今度はいつ?とも思いますが。
これが最初で最後?とも思える複雑な感情にもなった出会いと別れでした。
いや、でもぜひもう一度!

名残り惜しい

2010-07-25 14:41:11 | オーケストラ
今日はオーチャード定期の本番です。
今日の前半はびぜーの「アルルの女」の組曲から抜粋、ラヴェルの「マ・メール・ロア」というプログラムで後半は幻想となっています。

今回の定期のシリーズは席順の関係から曲によってはお休みとなっていてちょっとばかり皆さんより楽をしております。
今日も前半のプログラムはお休みでして、弾くのは幻想だけ。
まあ、これが楽なのかどうかはわかりませんけど。
前半から演奏して体も心も出来上がっている皆さんの中に後から加わるのはちょっと大変だったりもします。
今日も乗り遅れないように十分に準備をしようと思ってますが、果たしてうまく体が暖まるか?
間も無く開演となりますが、心は皆さんと一緒にステージへ。

プラッソンさんとの定期も今日で終わりを迎えます。
私は定期だけでしたが、ファウスト組は七月はずっとプラッソンさんとやってきたわけで。
なんとも羨ましい限りであります。
カルメンも彼が振ってくれていたならと思うと。

実に名残り惜しいのです。
ご高齢でもあり再度の共演は果たしてあるのかどうか。
これが最後の本番になるかもしれず。
心をこめて演奏したいと思います。

時間

2010-07-22 17:50:47 | オーケストラ
今日はTOC定期の本番です。
ゲネプロが通常の時間帯とは違いまして、ゲネプロ終了から本番開始まで二時間半空いています。
いつもなら一時間半のインターバルでご飯を食べたり着替えたり。
ちょっとばかり忙しないのですが、今日は時間たっぷり。
ご飯を食べて着替えても時間がどどんと余っているのです。
持て余しているとも言えるのですが。

あまり早い時刻にご飯を食べてしまうと終わってからすぐにお腹が減るし。
時間の設定に悩む所です。
私もいつもより30分ばかり早目の夕食。
まだ開演までは一時間ありますし。
ゆったりとして気持ちはよいのですが。
あまりリラックスし過ぎても、本番のスイッチが入らないといけませんし。
気持ちの切り替えが上手くいくかな?

さてプラッソンさん。
ご高齢ではありますが出てくる音楽はダイナミック。
溶けるような弱音から爆発する最強音まで自由自在。
テンポも自由に動かしていくし。
面白いコンサートになるでしょう。

ではTOCで第一弾を!