頼子百万里走単騎 "Riding Alone for Millions of Miles"

環境学者・地理学者 Jimmy Laai Jeun Ming(本名:一ノ瀬俊明)のエッセイ

2007年8月上海&武夷山

2019-03-23 14:35:49 | 旅行

外国人は気象観測を行ってはならない(中華人民共和国気象法)
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31日
 機材が昨日夕方届いたので、朝から研究生(上海・華東師範大学修士課程学生)総動員でトレーニング。暑さとの戦い。何度か失敗しながら、夕方までには全員マスター。安心して深夜に武夷山へ出発。私のところの博士后(日本人女性)のほか、束炯先生の研究室の博士研究生G嬢(上海人)が同行。ホテルでは英語が通じず、押金(保証金)もクレジットカードが使えなかったので、予約したホテルと違うのでは、と一瞬疑ってしまった。

1日
 早速タクシーを一日借りきって見所を回った。山に登ってこその武夷山であるが、女性2人に配慮して山登りはしなかった。午後は有名な船くだり(九曲渓漂流)へ。途中で空がにわかにかき曇り、大風大雨で岩の下に上陸・退避。かさを持ってはいたが全員ずぶぬれ。3個半小時ではなくて3個半個小時(90分)のコースでした。夕食は菜単(メニュー)のない地元のレストラン(冷蔵庫のそばで食材を見ながら注文するスタイル)で、黒蛙(シーリン)のスープなどを堪能。調理方法は食材ごとに決まっているので、菜単はいらないようだ。昼も夜も3人で150元は高い。観光地価格か。





2日
 同行の女性2人は昨夜上海へトンボ帰り。今日は一人で昨日の運転手Rさん(35)を200元でチャーターし、西へ50km離れた江西省との境に位置する自然保護区へ。奥日光のようなイメージ。標高800m。世界有数の豊富な野生生物資源を誇る一帯。コブラ(眼鏡王蛇)、虎までいる。博物館で外国人は入山許可証が必要といわれ、団体旅行では起こりえないトラブル発生。「我是日本環境部公式派遣的生物多様性的専家」とはったりかましたところ、自然保護費100元はここで払えばよいということになり、あっさり入館。その後山村のレストランで普通に食べたら250元。ぼったくりかと思いきや、ここは超観光地値段なのだそうだ。野うさぎの炒め物100元は仕方ないとして、ほかの料理はぼったくり値段。日本と同じレベル。まちがって穿山甲(センザンコウ)なんかたのんじゃたら帰れなくなったであろう。ぼったくりおばさんの超お勧めではあったが。武夷山風景区でもこの半分はする。空港の反対にある市区ではさらに半額(上海より少し安い程度)。夕食は運転手がおごってくれた。そのあと、彼がいきつけだという按摩屋に誘われたが、まともな按摩はできなくて、「其他」しかできない照明がピンク一色のそれだった。これで運転手のキャラがわかった。

3日
 午後から30km南に離れた蛮越王国の遺跡へ。考古好きでもなければこんなところへいく日本人観光客はいないといわれた。陳列品や復元された宮殿を見て、1500年前に日本へ漢字などの中華文明をもたらした正宗中華民族はここにいたということを改めて実感。「呉越同舟」の越である。呉も越も現代の漢民族ではない。というか、春秋戦国時代の中華民族自身が、今の漢民族とはあきらかに違う。そのあと民族村へ。蛮越王国の末裔(大部分は魏晋のころタイやベトナムへ逃げた)が実際に暮らしていて、村の小学生3人が村中を案内してくれた。夕食後、運転手の義妹が経営する茶工場にお邪魔し、大紅包を200グラム250元(市価の半額)で買い付けた。深夜、上海からの飛行機が到着せず、空港ホテルへ案内され、そこに宿泊。中国語のわからない韓国人の一家がいて、こんなところで事情を通訳させられるとは思わなかった。(韓国語はソウルでのプロジェクトの賜物か)
 翌朝5時にたたき起こされ出発。

4日
 午前中はぐったり。昼も夜もザリガニを食べる。老板(束教授)は土曜日でお休みなので、学内を一人散策していると、体育学院を発見。エントランスは劉翔(アテネの110mハードル金メダリスト)のどでかいグラビアが。ここの出身である。もちろん上海人。李小龍(ブルース・リー)を今風にした感じ。

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2012年10月1日(太平記)

2019-03-23 13:41:25 | 日記
NHK大河ドラマで戦国期以前を扱ったケースは極めて少ない。視聴率が低くなりやすく、時代考証も難しいというのはさておき、その希少性からぜひとも見ておく価値があると思う。1990年は太平記を放送していた。あの年小生は東京(役人)→日光(役人)→東京(大学教員)と目まぐるしく異動したものの、行く先々でNHKだけがきれいに映らず、結局ほとんど見られなかった。昨今You Tubeに断片的なアップがなされているのを発見。敬愛する網野善彦先生の世界観があちこちにちりばめられていることに、驚きを新たにした。
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2012年10月1日(バス炎上事故の報道)

2019-03-23 13:39:34 | 日記

一般に日本のメディアは被害者を実名で報ずるが、ドイツはただ「お医者さん」とだけ報じている。

https://www.augsburger-allgemeine.de/panorama/Busunglueck-in-China-Opfer-aus-Sueddeutschland-id22146891.html

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2012年10月1日(郁達夫)

2019-03-23 13:38:15 | 日記
郁達夫の伝奇が映画化されている。初恋がいきなり混浴から始まるとは話が出来過ぎている。この著名な作家の石碑が、名古屋大学豊田講堂わきにひっそりと置かれている。
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2012年10月2日(成田タッチアンドゴー)

2019-03-23 13:36:50 | 日記
この半年で2回しか出国していないことに愕然。異常事態か? 昨年の10月はマニラ成田タッチアンドゴーバンコクから洪水で撤収というのがあったし、11月は大連のホテルで深夜の食中毒、危機一髪だった。
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2012年10月3日(うろたえるな!)

2019-03-23 13:34:47 | 日記
週に一度高所作業車のバケットの点検を行っている。地上15mまで一往復するのだが、残り5mまで降りたところで、エンジンは動いているが、バケットの下降がストップしてしまった。やばい。ここで消防車を呼べば、明日の新聞に出てしまうのか。一呼吸おいて再度ハンドルに手をかける。エンジン音が変わり、再び下降が始まった。有名なアニメにも、似たようなシーンがあったことを思い出す。無事地上へ生還。明日メンテナンス会社の社長に来ていただく。日頃まめに点検していても、このような事態は突然やってくるものだ。
なんと、なんと、車体内部に小鳥が入り込んで巣が4つもできていた。何度か市内に出ているので、戻ってきた親鳥はとても狼狽したに違いない。十数羽のヒナさんたちは出られなくなって全員餓死。合掌。
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2012年10月3日(poorな英語は)

2019-03-23 13:30:32 | 日記

小生は、戦場カメラマンの渡部氏と正反対の主張を持っている。

「外国人は下手な英語でも一生懸命話せばちゃんと聞いてくれる、などと観光ガイドの類にはよく書いてあるが、poorな英語はちゃんと聞いたり(読んだりも)してもらえないことが意外にも多い。poorな英語をぼそぼそと話されたら、日本人でもつらいはずだ。」

一ノ瀬(2001)地理46より。

英語を話すときはメンタルな部分を変えたほうがよい。日本人何某のままでは無理だと思う。残席1の切符を買う時に、理不尽に割り込まれた状況を想像してみよう。
2005年だったか。世界気象機関(WMO)の会合でジュネーブへLufthansaで飛んだとき、送られてきたのは安チケットのうえ、成田は大混雑。出国審査で忍耐強く並んでいると、Lufthansaの地上職員(日本人)が自己責任で定刻までに搭乗口へ来いとぬかす。さすがにムカッときたが、こういうときのネゴシエーションは、日本人を相手にしてねちねち言われるより、欧米人にストレートに言ったほうがうまくいく。先頭にヨーロッパ人風の男が並んでいるところに行って、直面する状況を説明。すんなり通してくれた。

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2012年10月4日(高所作業車)

2019-03-23 13:27:58 | 日記
目の前で想定外の事故。応急処置完了。プロでもやってしまうとは。
高所作業車の専門業者が、走行中に上空の電線を引っ掛けるとはなんたることか。200Vのなら死んでしまう。
傾いた金属電柱の修理に高所作業車をそのまま利用。
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