地理学の教材としては極めて不適切な1枚。しかしここから読み取れる世界情勢は少なくない。小生的には右側の鶏と妓を意図的にかけているのか気になった。
Russian 590,Mainlander 260,Local 260,Malaysian 210。
東京あたりの近未来もまさか。。。。
26日
初めての羽田国際線。日系航空会社がほとんどで、空港の規模も小さい。今後どこまで拡張できるのか? 今回は九龍を経由せず、リムジンバスで上水(深圳の近く)まで山(新界)を超えて移動し、地下鉄(東鉄)で1区間というルートで深圳入り。これが一番安く深圳入りする方法である。
3年前にひどい目にあった例のホテルにチェックイン。今回は1階のロビーにカウンターができていたので騙されようがない。入口の外には相変わらずその手の騙子(詐欺師)が控えていた。
夜、中国治安最悪地帯であった羅湖村をのぞいてみる。3年前に群がっていたベトナム少女と手配師おばさんは姿を消していた。治安が恐ろしく改善されているようだ。湖南料理を見つけたので辛い水煮鯉魚と米線を注文。流しのギターがやってきて1曲5元で歌うという。曲目リストは古い。「こんな古歌興味ない。」と何人かやり過ごしたあと、やむなく一人に「上海灘」を歌ってもらう。そのあと足裏マッサージで1時間。まわりの客は香港からのおじさんたちばかり。しばし広東語のおしゃべりに付き合う。
27日
午前中、香港へ移動する。昨日と違って香港の入境手続きがものすごく混んでいる。想定より1時間はロスした感じだ。香港中文大学は東鉄の大学駅そばの斜面に広がっている。大学のアレンジしたハイアットも駅の反対側にある。沙田の内湾を望む風光明媚な所。九龍までは地下鉄乗り換え2本(約30分)の場所だ。
28日
おかゆ、ミルクティー、トーストの香港式朝食20HKドル。小生的には辛味が欲しいところ。800ころ校内に入り、建築学院を探す。校内地図には出ていない。保安要員に道を聞く。彼に普通話はあまり通じない。「ケーンチュクホックユン、ハイピントウ?」で通じる。示された建物までは徒歩5分。入り口が複雑だ。反対側に通り抜けられない。一回出て反対側から入りなおす。ちょうど別の大きな会議をやっていた。香港人と思しき女子学生に訪ねる。すぐにはわからなかったが数分電話で調べてくれた。そんなに建築学院は小さな単位なのか。実はさらにそこから徒歩数分の建物の5階であった。セミナー開始30分前に会場入り。今回の招聘手配の一切をしてくれたK君とP嬢(ともに博士1年)、そしてH院長にアキバ系のお土産を渡す。3人とも地元である。P嬢(実は梅州客家人)はとても流暢だが、K君の普通話のレベルは小生の10年前という感じだ。内地(大陸)からの留学生、参加学生は雰囲気でわかる。地元の学生は雰囲気が東京の日本人大学生そのまんまだ。
冒頭シンガポール国立大学の黄(ウォン)先生が講演。テーマは小生とかなりかぶっている。明日の話題を少し変えなくては。黄先生曰く、「職場では英語。家ではマンダリン。」。しかしなぜ名前は広東語なのか? そのあと学生からの発表がいくつかつづき、小生はその多くにコメントを求められた。半分くらいの学生(重慶大学など内地からのスポット参加)は普通話での講演であった。せっかくの機会なのに教育上よくないと思う。欧米からの参加者は2名、シンガポールからの華人系参加学生は数名。あとは地元と内地で、合計50名くらいの行事となった。学生の発表内容は広く建築(意匠と環境のみ、構造はなし)に関わるもので、人文地理学的、歴史地理学的視点の発表も多く、とても楽しいセミナーであった。長恨歌や新上海灘などの映画やドラマを素材にした民国時代の上海都市研究が面白かった。残念ながら3割くらいの発表がキャンセルになり、準備不足と思しき発表も目についた。ストレートな批評をする小生は、彼らに怖い先生と映ったか? ハルピンからの留学生C君(現在上海・華東師範大学講師)およびその彼女H嬢(上海人:報道関係)と広東料理の夕食。彼らの広東語も板についたものだった。
29日
香港立法議会の黄議員と面識を得た。彼は香港の環境族議員で環境NGOも主宰している。とても有益な交流となった。原発と復興関連の話題がほとんどであった。天津大学の徐教授。彼女は東大生産研の出身だ。彼女の恩師は小生の高校の先輩であるF名誉教授。孟子の一節「自反而縮雖千万人吾往、、、」は、小生の母校諏訪清陵高校の校訓である。小生もそうであるが、卒業生には独立独歩の人材が少なくない。この故事に徐先生も感動してくださった。点心中心の昼食後、小生の講演となった。冒頭震災に関連した中国と香港からの暖かい支援に対する謝礼を述べ、お決まりの手品(省エネルギー窓ガラスの実験)からスタート。30分の持ち時間をアップテンポで話し通す(今回は英語)。
セミナー終了後、おいしいものを食べようとモンコック(旺角)を目指す。夕方の大学駅はかなり混んでいる。3年ぶりのモンコック。あまり変わっていない。前回泊まった安ホテルは名前が変わっていた。辛い米線を掻き込んでから、巨大な頼尿蝦(らいりうはー)を食べようとうろうろしていたら映画館の前に出た。関雲長、新・チャイニーズゴーストストーリー(イーフェイ主演)、3D肉蒲団(結局これを見る)が上映されていた。(中国初のそっち系作品なので)著名な日本人AV女優も出演していたが、音声はきれいに吹きかえられていた。館内はガラガラ。字幕付き広東語だ。かなりいい復習になった。1本見終わってからベトナム屋台でフォーを掻き込みホテルに戻る。
30日
午前中ハイアットを出発し、東鉄で羅湖を目指す。線路に沿って太い上水管が走っている。香港は電力も水資源も内地に依存しているのだ。大学駅からは15分程度で羅湖駅に到着。内地からの戻り客だろうか。下車後一斉に入境目指して走っていく。内地→香港と違い、それほど混んでいない。1200ころ、先日と同じホテルにチェックイン。
ホテルの隣にアウトドアの海鮮レストラン発見。お待ちかねの頼尿蝦(巨大なシャコ)を注文。1時間後、ほろ酔い加減で部屋に戻る。相変わらずホテル(同じ建物の違う階にある別のホテル)のスタッフのセールスが凄まじい。女性の手配のみならず、盗品やコピー商品など。
5月1日
10時半にチェックアウト。今日の香港入境はすごい混雑だ。早めに出て正解。見知らぬ米国籍華人同士が変な普通話で喧嘩している。内地並みの民度か。入境後、今度は東鉄の券売機が不調でここが大混雑。1時間のロスを見込んでいたのは大正解。上水で空港リムジン乗り場を探すのにちょっと苦労。20分待って乗車。その先渋滞はなく、空港には2時間前に到着。点心を食す。蟹の卵のせ焼売は最高。蝦餃がでてこない。タイムアウト。「ハーカウ モーロイ(蝦餃没来)」 怒りのキャンセル。残念。