頼子百万里走単騎 "Riding Alone for Millions of Miles"

環境学者・地理学者 Jimmy Laai Jeun Ming(本名:一ノ瀬俊明)のエッセイ

コロナ対策検証(8割削減をまじめに実践しよう)

2020-04-30 21:35:19 | 日記

本来なら査読を経ていずこかの雑誌より発表ということなのだが、事態の喫緊性に鑑みて、職場のHP上電子ジャーナル(Discussion Paper:アブストラクトや体裁などの審査はあり)に出してもらうこととした。もちろんちゃんとした学会にはすでに投稿済みだが、秋ごろ出ていたのではもう意味がない。

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時空間ランダムウォークモデルによる感染対策の検証

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を防ぐため,SIRモデルに代表されるマクロな微分方程式系の計算で得られたと思しき結果をもとに,「人と人の接触機会を8割削減する」ことが提唱されている.こうしたメカニズムを直感的に理解しやすい形で示すことを目的に,特定対象地域の二次元空間(地理空間)におけるランダムな人の動きをランダムウォークモデルで表現し,接触する二者の間での感染を計算するモデルを構築した.またこれを用いて,現在提唱されている「8割削減」の有効性検証を試みた.本研究で示された時空間ランダムウォークモデルによる数値シミュレーションの結果も,異なるアプローチで導き出された「8割削減」の合理性を支持しうるものであった.

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1998年ドイツ留学日記発掘(その5)

2020-04-29 18:49:53 | 旅行

<その5>

 高校生の時に更新した2代目くらいの1本差し歯(右門歯)。20年近く持ったわけだが、2月になって突然ぐらぐら来た。根の部分がついに崩壊したようだ。予定通り2月末には渡独するわけだから、この先現地の医療機関にゆだねるしかない。そして1ヶ月ほど滞在した3月末ついに脱落、フライブルク大学病院の歯科のお世話になることとなった。診察料はカードでOK。窓口では英語が通じず、小生の可能な範囲のドイツ語で、今日に至った状況や、海外旅行保険が歯科をカバーしないことなどを説明。料金については予想通り、市中の開業医よりは3割以上安い。しかし初診料は200マルク(15000円程度)。帰国後の確定申告でかなり戻って来るだろう。

 歯科医には女性が多く、半数以上といったところだろうか。しかもみな若く、小生より上の世代(30代後半以上)はいない模様。広い病棟内を転々としながら手際よく、しかも丁寧に仕事をしている。分業がパーフェクトに機能しているのだろう。歯科治療の工程は複雑だが、いろいろな器具を挿入しては頻繁にレントゲンを撮っていた。名称の由来であるレントゲンもドイツ人。最初に面接した担当医師は、片言の日本語を話せる人だった。しかし誤解は怖いので、こちらもドイツ語交じりの英語で、8歳の時の鉄棒事故にはじまり、今日に至る過程を説明し、日本の医師から提案されていた2つの方法や、日本でも保険適応外の治療についてはドイツの方が安くなるのではなど、いろいろ話しあった。

 診てもらったところ、抜けた1本の両側2本もかつて神経を抜いており、1本入れ歯ではそのうち抜けてしまうかもしれないし、そのまま3本ブリッジにしても、土台が弱くなっていて支え切れないだろうということであった。確かにたたいた時の音がほかの歯と違って鈍かった。そこでまず、両側の歯を強化する工程から始まった。両側の歯の内側を削り、シリコンのような材料を次々に注入。すると歯が固くなってきた感じで、たたいた時の音も鋭くなっていった。

 そのころかみさんの叔父上がドイツに出張してきていて、アイスヴァイン(Eis Wein)をお土産に買いたい、というのでヴァインケラーに行って店員に、アイスバインをくれ、と言ってみたところ、目の前の肉屋(Metzgerei)に行けと言われてしまった。Eisbeinに聞こえてしまったのだろう。あるいはEin Schwein(ブタ)か。前歯が1本ないとこんな時も不便。

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9月開学に向けて

2020-04-29 10:12:09 | 日記

学部で1年転学留年し、80単位でいいところ120単位を工学部や農学部からも稼ぎまくった経験は、その後の人生の強みになった。ただ1年人生が遅れただけの話ではない。
浪人もほかの留年もせず、ほぼ最短距離(時間)で業界人となったが、若い時の1年は落後感たっぷり。でもその後長い人生では15年くらい落後することも普通にある。肩書とかではなく、業界人として質的に落後してはならないと思っている。

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1998年ドイツ留学日記発掘(その4)

2020-04-28 21:38:53 | 旅行

<その4>

 子供たちが日本から持ち込んだテレビゲームをつなぐため、NTSC形式のテレビが必要となった。当然100V仕様である。日本から友人が中古のテレビを送ってくれたので、かみさんが知人から借用したというトラベランド社のワールドコンバーターα(200/240V 50Hz 1200W)をつないだところ瞬時に白煙を吹いて、4万円の送料で届いた貴重な1台が即死となってしまった。

 研究室の技官から電圧テスターをお借りし、いろいろな測定を繰り返した結果、徐々に真相が見えてきた。実際ドイツの供給電圧は222~227Vで非常に安定しているようだ。しかしワールドコンバーターαの出力は86~92Vと極めて低く、ラジカセをつないでみるとバックグラウンドノイズが気になった。また、機器の追加接続でワット数が増える場合、電圧の低下が著しく、これが原因と思われるが、接続試験中に日本から持参したマックのCD-ROMリーダー(Yano R640MO 22W)が起動しなくなってしまった(数万円の損害)。こうした出力の不安定により、あの事故は起こってしまったらしい。

 日本からは仕事用に新品のトランス(マグナス社のMTB-300:220/240V 50/60Hz 300W)を2台持参しており、これは重い鉄の塊のようであるが、出力は102~105Vと非常に安定している。先般起きたような電圧降下も見られない。事故の後、実家の両親から8万円(送料4万円、価格2万円、関税2万円)かけて新品のテレビモニター(54W)送ってもらったが、重たいトランスの1台を家庭用にすることで、その後はトラブルもなく、子供たちは日本のテレビゲームを楽しんでいるようだ。

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1998年ドイツ留学日記発掘(その3)

2020-04-27 21:40:40 | 旅行

<その3>

 滞在第2週目から長男(5歳)がKindergartenに行き始めた。もちろん言葉はまったく通じないが先生方は大変親切で、長男も幼稚園生活を楽しんでいるようだ。園長先生は少し英語が話せる。ここまでに手続きや申請などに関する単語は(必然的に)かなりマスターした。日曜日は公園へ子供たちをつれて遊びにいき、近所の子供たちともなかよくなった。小生程度の会話能力であれば、小学校の低学年くらいがちょうどいい話し相手なのかもしれない。日一日と子供たちはドイツ社会に馴染んでいっているのはうれしいが、心配なのはかみさんだ。

 ここまで2度の週末、地域定期券(レギオカルテ)の有効範囲でかなり冒険できた。バートクロツィンゲン(Bad Krozingen)という温泉街がフライブルクの南にあり、1回900円くらいで楽しめるクアハウスがある(海パンを持ってきていて正解)。また、シュバルツバルト(黒い森)急行に乗ってシュルーフ(Schluch)湖(標高約900m)に行ってみた。コンパクトな観光地で、ハイシーズンには人出も多そうだ。スノーボーダーも何人か乗車している。土日は公共交通の本数が極端に減る時間帯もあったり、ガソリンスタンドやキヨスクでしか買い物ができなかったりするのでやや不便を感じる。国境を越えられる長期ビザへの切り替えが待ち遠しくてならない。

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10km強歩3時間

2020-04-26 22:36:33 | 日記

10km3時間の強歩。筋トレよりキツイわ。三密なし。明日腰痛か。

令和ノ戦国武将タラント欲スレバ乱世ニ在リトテモ心ヲダヤカナルヲ旨トス。

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1998年ドイツ留学日記発掘(その2)

2020-04-26 22:32:26 | 旅行

<その2>

 新聞はインターネットで朝日などを読んでいる。日本では大物が頻繁にお縄になっているようだ。お世話になっている気象学科の顔ぶれはHM教授(学部長、ミュンヘン人)、LJ准教授(PD:独立講師)、ギリシャ人のAM講師(WA:助教)、そして博士課程レベルの大学院生たち数名である。街中ではもちろんのこと、学科の中でも英語が上手な人は多くない。小生も英語を忘れる覚悟で毎日必死にドイツ語をしゃべっている。

 フライブルクの街はコンパクトで美しい。歩いてまわれるくらいの中心市街地の地理はすぐにマスターできる。そしてここには一般車両は入れない。近郊を合わせた都市圏の人口は約20万人。観光客を含め、日本人の姿を見ることは少なくない。街中でのおいしいものといったらトルコ料理が一押しである。トルコ人の店員はとても親切だ。中華料理の看板を出しながら漢字の店名が書かれていないレストランも目立つが、アジア系と思われる店員は中国語が話せない。ドイツ語で聞いてみると、彼らはベトナム人だという。漢字にふってあるアルファベットも北京語や広東語などではなく、ベトナム風の発音らしい。

 市内にはCITIBANKもあって便利ではあるが、いきなりトラブルに見舞われた。車の購入に当たって現金が必要となり、毎日通って1日の引き出し上限である6000マルクずつ引き出していたのだが、1回の上限は1000マルクなので1日に6回ばかばかしい作業の繰り返しとなっていた。しかも3日連続である。朝9時頃カードが入ったまま戻らなくなり大慌て。しかも行員がまともに対応してくれない(出てきたら返すから安心せよ)のでこちらもブチ切れ寸前。日本のCITIBANKに電話してカードを止めてもらおうとしたが、自動音声対応(こういう時はオペレーターのほうがありがたい)や認証番号などなどで、手続きが終わったのはトラブルから90分後。その間のトラブルも考えられるのでヒヤヒヤものであったが、結局夕方銀行からカードがあっさりと戻ってきた。

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うちの車は

2020-04-26 01:52:01 | 日記

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ついにジム休業

2020-04-26 01:47:36 | 日記

Mein Gott.

さて休眠中のシックスパッド復活かな。

ま、10日ほど海外出張でつくばを離れるケースみたいなもの。

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有名税ってことで

2020-04-26 01:45:18 | 日記

しばらくお目にかかっていなかったらしい方(どなたか思い出せませんが)とスーパーの狭い通路ですれ違った際、小生が反射的に「对不起」と口をついたのを聞き取って「こんにちは、お元気でしたか。」、というセリフになったとすれば、中国語サロンでお会いしていた華人の方かな。マスクしてると覚えてても誰だかわからんので、適当に調子合わせるしか。有名税ということにしておくか。

とっさに中国語かドイツ語が先に出る。

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1998年ドイツ留学日記発掘(その1)

2020-04-25 14:51:39 | 旅行

古い書類を処分する作業は数年前にほぼ終わっていて、そのおりに発掘したドイツ留学時の日記(散文的)を電子化する作業がまだだった。今のうちに済ませておこう。

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<その1>

 デンツリンゲン(Denzlingen:N48°04′30″、E7°54′10″、海抜250m)は人口2万人の小さな町である。家から最寄りの鉄道駅までは徒歩20分(約1.5km)、ショッピングセンターまでは徒歩5分、最寄りのバス停および幼稚園までは徒歩3分である。駅の周りには店も多いが、家のある住宅団地の外側は一面の田園地帯となっている。

 家は5階建ての1階で、90㎡の3DK+バルコニー+バスルーム(トイレ付)+シャワールームという構成だ。日本からの船便の到着は通関に手間取って10日遅れ。手荷物はコンピューターを優先したので着替えも2着しかない。洗濯も毎日だ。

 子供の幼稚園入園手続き、地元銀行口座(家賃や公共料金など)の開設、町役場での住民登録(ドイツ語でやってみた)、車の購入、格安国際電話(コールバック式)の手続き、公共交通網の調査などなど、スタートアップのミッションは目白押しである。購入したゴルフは左ハンドルで、F1と同じく右手でシフト。右側通行には思ったより短時間(ほぼ1日)で慣れた。

 大学のあるフライブルク(Freiburg)の中心市街地まではバスで30分。朝夕以外は本数も少なく、車がなければ極めて不便。小生は約50km圏であればほぼすべての公共交通機関に乗れるエコパス(レギオカルテ:1ヶ月64マルク)があるので問題ないが、自家用車が使えるようになるまでの2週間はかみさんがブチ切れ寸前。「不便だ、つまらない、かえりたい。」の連発。

 大学からいただいた個室は日本でいえば助教授クラスのサイズ。1人で広々使える。そこへ持参した3台のラップトップと、貸していただいたUNIXのワークステーション(デスクトップ)を設置した。不調は特にないようだ。ネットワークは即座につながったが大学のメアド取得には2週間を要し、その間はtelnetで東大先端研(前職)のサーバーに入り、すべてのメールに英語で返信するしかないイライラな状態だった。持ち込んだラップトップコンピュータ3台も、ハードとソフトのすみずみまで調べてセットアップ。時間を気にせずじっくりできるのはこんなチャンスにしかない。

 3か月の短期ビザを1年の長期ビザに切り替えるべく、郡の外国人登録局へ5回足を運んだが、結局発行されたのは88日目とギリギリだった。このまま不法滞在になるのかとひやひや。

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2つの家

2020-04-25 13:51:16 | 日記

Two homes. Be sustainable.

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ドイツで放送されていた日本映画(1989)

2020-04-25 04:33:57 | 日記

So many mistranslation!

間違い探し。たくさんあります。1989年の映画「激突」。1998年ドイツの週間テレビガイドから。

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1)竹千代(家綱)役は子供であって緒形拳(竹千代の用心棒の役)ではない。

2)この写真は千葉さん(竹千代を狙う刺客)であって緒形さんではない。

3)将軍はIemitsu(家光)であってTemitsuではない。

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代替材料でウイグル料理(ラグマン)

2020-04-24 00:45:41 | グルメ

こうやって時折、ウイグル料理の定番を作っています。代替材料でもここまで行けます。
I sometimes enjoy my original Lagman (A famous noodle of the Uyghurs).
الله أكبر

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8割削減にはこんな意味がある

2020-04-24 00:39:24 | 日記

バグを直して再計算したらとても恐ろしい結果になってしまった。詳細を短報にまとめています。現在は隔離→回復の効果を入れていません。「8割削減にはこんな意味がある」

接触制限なし 100名中97名感染
1 0 1 2 2 1 0 0 1 0
0 3 0 1 0 0 0 1 0 1
0 0 1 1 2 1 3 3 0 2
0 1 3 2 1 0 0 0 2 0
0 0 0 0 2 2 4 1 1 0
0 0 1 1 1 1 0 1 0 1
0 1 3 2 2 6 0 1 0 0
0 1 1 0 1 3 0 1 4 0
3 2 0 2 0 4 1 1 0 0
0 3 0 0 0 0 2 0 1 0

接触制限8割  100名中34名感染
0 0 0 0 0 0 0 1 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 1 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 1 0 0 0
0 1 0 1 2 1 0 0 0 0
0 0 1 0 1 4 1 0 6 0
0 0 0 0 1 0 1 1 0 0
0 0 0 1 2 0 1 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 1 0
0 0 0 0 1 0 4 0 0 0

感染後移動制限 接触制限なし 100名中24名感染
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 5 0 0 0 0 0
0 0 0 5 4 3 0 0 0 0
0 0 0 0 7 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

感染後移動制限 接触制限8割 100名中11名感染
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 2 0 0 0 0 0
0 0 0 4 3 1 0 0 0 0
0 0 0 0 1 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

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