頼子百万里走単騎 "Riding Alone for Millions of Miles"

環境学者・地理学者 Jimmy Laai Jeun Ming(本名:一ノ瀬俊明)のエッセイ

世界のお茶のみ話(ドイツ):2021年3月・来田先生

2021-04-30 22:22:26 | 日記
小生はオンラインで参加。当日会場ではスキップされてしまったが、後日ご回答をいただいた。

小生(事前にメールにて)
「私が派遣留学で1年滞在していたのは1998年のフライブルクでした。当時南西ドイツは、街中はいうまでもなくお役所でもほとんど英語が通じず、第二外国語としてドイツ語既習者だった私も苦労しました。外国人登録局に並ぶアフリカや中東からの出稼ぎ労働者は、我々よりはるかに流暢にドイツ語を使っていました。この数年は中東からの難民がドイツ全土へ流れ込み、英語すらままならない人も少なくないので、ドイツ社会の対応も大きく変わらざるを得なかったのではないかと思いますが、現在の様子はどんな感じでしょうか。」

来田聡子先生
「私は1996年からドイツに住んでいるのですが、当時は街中でも役所でも英語が全く通じなくて苦労した記憶があります。でも、最近では英語を話したがるドイツ人が増えたように思います。子供の学校の父母会などで、英語で私に話しかけてくる人が結構いるんです。日本人で英語を話したい人みたいな感じですかね。。。(笑)もちろん、英語ができる若い人たちが増えて、スーパーやパン屋でも英語ができる店員が多いように思います。ただ、友達に聞いたところによると、役所では英語が通じる人もいれば、できない人もいるようです。ドイツ語を話せということですかね。1998年に比べると、色々な外国人がすごく増えてたと思います。1996年頃は、「トルコ人」のことを差別する発言をするドイツ人がよくいるように思ったのですが(「トルコ人が多くて嫌だ」とか)、でも今では「トルコ人」のことを悪くいう人はいないですね。あの当時は見かけなかった肌の黒い人達や東ヨーロッパの人、戦争難民のシリアの人、経済難民の北アフリカの人が多くなりました。聞くところによると、老人大国になってしまっているドイツでは、外国人なしでは将来なりたたないのだそうです。なので、特に若い外国人の子供達をよく教育して、将来ドイツに馴染んだ人になってもらいたいのだと思います。また是非ドイツにいらしてくださいね。あまり変化のないドイツですが、お店の人のサービスがよくなっていることに驚かれるかもしれません!」

小生からお礼(後日)
「当日は通信環境の厳しい中、お疲れさまでした。教育制度のところまでは、ほぼリアルタイムで、接続を繰り返しながら楽しく追いかけることができました。動画の完成版も楽しみにしております。派遣留学前に読んだ今泉みね子さんの一連の書籍(1990年代)に加え、川口(2014)草思社文庫、浜本・柳原編(2012)明石書店、などでも触れられていたのですが、ドイツの外国人定着プログラムはかなり手厚く、放置同然の日本とはかなり差を感じてしまうところです。名古屋大での私の講義には、両親がトルコからのガストアルバイターだった男子学生もいました。歴史上有名な王族の家系だったりしたのでびっくりしましたが、とても優秀で、帰国してからも専門分野で活躍しています。移民2世では立派にドイツ社会に貢献している人が少なくないですね。昨年秋に予定されていたベルリンでの二国間会議が今秋はうまくいくことを願い、コロナ禍による空き時間を利用して、日々ドイツ語の復習を進めております。」
https://www.youtube.com/watch?v=smCyHfpi3F4
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つくばフェスティバルもオンラインで

2021-04-30 11:37:15 | 日記
「つくば科学教育マイスターの科学実験動画を配信」
なんか出演することになってる。
てか、既に公開されている作品かな。2~3本あります。
http://www.fes-tsukuba.com/
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2009年春からの臥薪嘗胆

2021-04-29 00:29:49 | 日記
「教え子を確保する苦労」
大学院博士課程受験者の国際リクルートはとても重要で、ほとんど日本人が志願してこない現状では、中国など海外向けの説明会や、受験のための招聘申請へのサポートもありがたいと思います。私の2名の博士号授与学生も外国人(中国人)です。2008年5月に連携大学院教授となり、2009年3月から博士課程2年の中国人留学生を1名、我々の職場で研究させることとなりました(指導教員も私に交代)。(中略)当該学生は母国の奨学生として月額13万5千円を支給されていましたが、名古屋の学生寮を維持する必要もあり、当方でもほぼ同額を家賃や生活費のために用意してほしいと、連携大学院における上司から依頼がありました。(中略)その後はそうした扱いで、中退(4年半後に学位審査(主査は私)を受けて博士取得)までの2年間、在籍させていただきました。現在彼女は母国の大学で教えています。2011年の6月にもう一人の中国人学生(当時は中国の大学で大学院研究生)から、受験したいとの相談があり、来日して受験させる必要から、受験のための来日に必要な招聘手続きは私自身(私的招聘:知人)で行いました。無事に合格し、彼女に2011年11月から研究アシスタントとして来てもらうべく手続きを始めたところ、(中略)他の研究機関にくらべ、我々の職場では肩書と地位(等級)の関係がわかりにくいこともあり、連携大学院教授の地位を生かしての活動は私にとっても一貫して必要欠くべからざるものでありました。また、招聘時の苦労もあったり、受験結果もやってみるまでわからないということで、(中略)彼女は2015年3月(延長期間は半年のみ)に無事学位を得て、現在は母国の著名大学で副教授として活躍しています。
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地理学のアウトリーチとは

2021-04-27 15:46:45 | 日記
「在学中に地理を」という判断は、我々の時代にくらべてかなり難しくなっている気がします。地理学教室とか、地理学科とか称していなくても、そこの構成員が日本地理学会で活動し、カリキュラムには地理学の要素がふんだんに位置づけられていたり、、、(改称の結果だけだったりもしますが)
友人や後輩には何人か、学位取得までは土木や地球物理に学んでいたが、地理学教室に在職している人も少なくありませんし、「伝統的」な地理学出身者の多い業界において、地理学そのものという業務で活躍している人も少なくありません。(私自身も1987.3学部卒業~1994.3日本地理学会加入の7年間は、土木の人間という意識でおりましたが、やってたアプローチは地理学そのものでした。)
一方、看板にこだわりすぎるのは危険な面もあります。「地理学の伝統」に忠実であることを自身の強みと勘違いした若手が、猟官や資金競争において吹っ飛ばされている場面を、JSPSのプログラムオフィサーとして数多く見てきました。そして現在進行形の改革は、このような人々には圧倒的に不利かもしれません。
日本地理学会地理学のアウトリーチ研究グループメンバー之一
https://www.youtube.com/channel/UCOHSFzfBeVFu0VsXTsdbhyw
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長野県参議院議員選挙

2021-04-24 22:20:52 | 日記
母校の先輩か、支持勢力の候補か。実際悩ましいわ。小生信州人ではあるが、現在長野県民ではない。
医療政策だけマニフェストを採点したが、母校の先輩の圧勝。野党連合の選対関係者には、間抜けな広報物出すんじゃない、と慌てて苦情入れましたわ。長野県民もアホじゃないから。俺と変われやって。あのまま役人やってたらあり得たかも。しかしもう政治には興味ない。
舎弟、いや大学院の後輩がお世話になっている関係で、著名政治家のM氏と対話する機会があった。「国益、県益がイデオロギーの犠牲になってはいけない。」というご意見になんら異論はない。しかしここでイデオロギーの話を出すこと自体、感覚のずれを感じざるを得ない。小田実はかつて「体制の選択論を持ち出されたら回避するのではなく、ファシズムかデモクラシズムかの選択だとして堂々と受けて立て」といっていたが、今現在の日本は、二元論的な選択を誤ることにより、すぐさま小生の人権や生命が脅かされるような状況にはない。しかし、現行法制化では国家の意思決定が数の論理で決まることも事実である。となれば、将来懸念される状況に至ったときにも後悔したくないので、二項対立的選択の場面において、不本意ながら、優秀なあちら側よりも、無能なこちら側を選ばざるを得ないケースもあるわけだ。
先ほど実家にも電話してみたが、報道されるほど盛り上がってはいないようだ。羽田さんになるんじゃね、って感じだった。
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難関大学志望者の部活(運動部)はいつ辞めるべきか。

2021-04-24 22:17:49 | 日記
1980年夏の南信予選での5位入賞により、秋のインターハイ長野県予選に出場し、そのタイミングで引退(2年生の秋)。しかしその結果1981年4月の長野県国体予選(少年Bか)にも自動的に招待され、一冬まるまる練習に参加していなかったが、100mで0.1秒、走り高跳びで5cmのダウンに留まっていた。体育の授業で毎週山道を20km以上走らされていたし、成長期(大学でもさらに伸びた)だったのかもしれない。 
甲子園で投げた市川投手は一浪で同学年。
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ありがたいサポートをいただき

2021-04-24 01:46:43 | 日記
給付金の時もそうだったが、電話するしか術がない80代(後期高齢者)にも、サポートさえあれば5分で手続き完了。
実家には、時折親父の教え子のみなさん(とはいえ60代後半)が陶芸指南を求めてやってくる。
うちの親父には教え子さんのスマホ操作が魔法に見えているらしい。
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Subject: ご両親のワクチン予約完了しました
宛先: Toshiaki ICHINOSE 
一ノ瀬俊明先生
昨日陶芸の事もありお伺い致した折、掲題の件となり
小生より辰野町HPにて予約致しましたのでご安心下さい。
父上:6月xx日
母上:7月xx日  
本日ご実家にて陶芸を指南戴き本メール発信を了解済みです。
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非常事態再び

2021-04-24 01:44:21 | 日記
覚悟はしていたが、1回休みか。最後のほうでネタ切れのリスクもあるし、微妙に人数減った(英語の講義と思って登録していた学生もいたらしい)関係で、輪読のスタートも遅くなるから影響は小さいか。
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ゴールデンウィーク前後のこの期間に、強い措置で一時的に人流を断つという宣言の主旨に鑑み、4月26日~5/1の授業を休講とし、5/6から宣言解除の5/11までの間、オンラインを中心とした授業形態に一時的に移行することといたします。5/12以降の授業形態につきましては、宣言の解除、首都圏および学内の感染状況等から総合的に判断し、、、
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amazon.co.jpに注意

2021-04-23 21:51:14 | 日記
amazon.comではなくてamazon.co.jpではあるが、これは絶対さわってはいけない。amozan.comに誘導。amazonを口座にリンクさせて書籍を購入したことはないが、amazonから本を出しているので、一瞬悩んでしまう。小生は売上代金が振り込まれるほうなので、支払い云々は関係ないから無視でいいはず。 


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天職を捨てる人はいるのか?

2021-04-22 00:24:20 | 日記
婚活講座で「年収上げろ」と言われるが。


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婚活講座で「年収上げろ」と言われる意味は?

2021-04-21 13:47:49 | 日記
業界によっては、副業禁止、年功序列で、昇進速度もほぼ決まっているところが少なくない。業績を上げたからといって、階級や給与が大幅アップするような仕組みを持っていない職場もある。その場合はどうすればいいのか。
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理系の日本語添削ビジネス?

2021-04-21 13:45:42 | 日記
実際ニーズは大きいらしいけれど、こんなビジネスはやりたくない。難関大学の理系大学院から大手民間企業という経歴の超高級人材でも、文章が上手ではない(正直読みにくい)人は少なくない。彼らの文章を修正する作業は、小生の得意とするところなのであるが、最初から上手に書いてくれさえすれば、こんな生産性のない作業は不要なのだから、これをビジネスにしたらと言われても、小生はもっと生産性の高い仕事をやりたいと思う。日本語で研究や技術業務に従事する中国人など、外国人からも時折指導を求められる。さて、いくらいただくのが妥当だろうか。小生は、中央官庁で1年だけ文書作成・修正業務の日々を送ったが、その時にずいぶん鍛えられたのは事実だ。学術論文の査読においても、こういう点にこだわりがあるので、一定の質に至らない論文であれば、かかわるだけ時間がもったいないとさえ感じる(骨折り損)。
<参考>一ノ瀬俊明:(2001)プレゼンテーション 私のやり方. 地理,46-11,23-28
こんな小生ではあるが、1982年の共通テスト(共通一次第4期)の国語は、現代国語で大量失点して、全国平均より少し高いだけの132点(普段の模試では160点ちょい)。あの春日俊彰にもボロ負け。京大なら死亡フラグ。しかし東大の二次試験では、国語が絶好調だったらしく無事合格。国語の択一なんてナンセンスだとさえ思った。国家公務員試験の国語現代文問題(択一)はよくできていた気がする(トラウマ克服)。
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2012年春の野外観測

2021-04-21 00:25:59 | 日記
今日の仕事はつらかった 後は焼酎をあおるだけ 観測中最低が10℃ 風速5m/s 岡林信康の世界 

体が冷えた状態では足腰を痛めるリスクが高いと実感。ウィンタースポーツでのウォーミングアップと柔軟体操は必須だろう。
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高校での先取り学習

2021-04-19 20:16:26 | 日記
今年も出身高校の進学状況が発表された。母校には昨年につづき1名合格があったが、おそらく著名私学並みの先取り学習をしているであろう中高一貫コースの生徒か。
最近では高校生向けの受験情報YouTube番組が充実しており、大学で教える立場のみならず、(とっくに卒業してはいるが)親の立場としても知っておくべき情報は少なくない。Fラン私学の実態(卒業後の過酷さなど)紹介も興味深い(これまで教えに行ったことがないので一切知らなかった)。
すべての履修内容を高校2年次までに終わらせ、3年次では受験対策だけをやる、というのが著名私学一貫校の強みなのだろう。小生も実際は3年次に履修する内容で受験に必要なのは数学IIIと物理IIだけ(ともに得意で得点源にできた内容)だったわけだし、2年次までの内容は普段の定期試験対策において、教科書、参考書、問題集をこなしていたわけだから、3年次はこれらを改めて開くこともなく、通信添削や過去問対策に集中できた。生物IIの時間は(教科書の文章は読むけれど)耳だけ解放し、こっそり物理の問題を解き、日本史の時間も教科書(もちろん文章は読んだ)をついたてにし、その陰で漢文や倫社の問題を解いていた気がする。我ながら相当あくどい。生物II(生態学はむしろ今の専門から遠くない)も日本史(現在は自称ヲタク)も嫌いではなかったので、(受験勉強の負担にならないよう)いつもどおりの定期試験対策で、ガチンコ科目の得点には及ばないが、そこそこの点数は取れていた気がする。
今現在でも、こんな方法で難関校に合格できるのだろうか。少子化は進んでいて、ハードルも下がってはいるらしいが。
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野外観測の進歩

2021-04-19 00:14:25 | 日記
信頼できるスタッフがいると、一人の時にくらべれば、アイデアだけだったものがどんどん形になっていく。このような環境をいかに維持していくかが重要なのか。時代が進んで、ハードウェアの性能がアップしたことにも助けられた。
そしてその後追加の予算もいただくこととなった。また、現在の優秀なスタッフのおかげもあり、次の大型予算もいただくこととなった。
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