横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

Paul Ramseyのブログから

2007年10月03日 10時43分37秒 | OSGeo/FOSS4G
 FOSS4G2007のカンファレンスチェアマンの大役を果たした、Refractions Research(PostGISの開発元といえばわかりやすい)のPaul Ramseyが、ブログでこんなメッセージを書いている。

(原文)
Ironically, for all the talking and speaking I did, the things I remember most clearly are the few talks I had time to get into, and listen quietly, on pgRouting, and the new spatial ETL tool from Camptocamp. Perhaps because these are the two talks where I learned something new and interesting.

(日本語抄訳)
皮肉なことに、会話や説明の中で最もはっきりと覚えているのは、興味が湧いてじっくり聞いたpgRoutingと、Camp2Campの新しいspatialETLだった。おそらくこの2つの説明が、何か新しくて面白いものを学べたからなのだろう。

ありがとうPaul!

 pgRoutingは、PostLBSの一部で、その発想は2005年春に浮かび、IPAのオープンソースの公募に落選し、紆余曲折してようやく2006年夏頃に基本形ができあがった。全くお金を生まないプロジェクトを2年も続けるのは、私のところのような経営規模ではものすごく大変である。その間、このプロジェクトの運営資金を供給するべく、売上面から支える残りの社員の苦労は相当なものだった。最近になってようやく、(国内からではなく)海外の企業からの仕事が入ってくるようになって、無収入ということは無くなったが、まだまだPostLBS部門の黒字化への道のりは遠い。それでも、あの怒濤のようなFOSS4Gの流れの中で、こうした評価がもらえるということは、やっていたことが間違っていなかったと言えるだろう。
 今、PostLBSは多国籍なチーム編成をしている、オークニーでは最も「海外っぽい」部門である。さらに来週からはフランス人の大学院生がインターンシップで加わる。やはりこのようなオープンソースプロジェクトはインターナショナルでなければ、世界の中に存在を確保することは難しい。単なる技術だけでなく、コミュニティへのアプローチ、そこでの効果的なプロモーションが効いてくる。そのプロセスの重要性を実感したのが、今回のカンファレンスであった。

 さて、後はこれまでPostLBS部門に投資した何千万円というお金を回収しないと....実はこれが一番難しいのだが...

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