横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

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MapServer5.0(Beta1)で円グラフ

2007年07月27日 16時00分02秒 | OSGeo/FOSS4G

MapServerのVer5.0のリリーススケジュールが先日MLで発表された。

* Feature freeze - July 23, 2007
    * 5.0.0-beta1 - Wed. July 25, 2007
    * 5.0.0-beta2 - Wed Aug. 1, 2007
    * 5.0.0-beta3 - Wed Aug. 8, 2007
    * 5.0.0-beta4 - Wed Aug. 15, 2007
    * 5.0.0-beta5 - Wed Aug. 22, 2007
    * 5.0.0-rc1 -  Wed Aug. 29, 2007
    * 5.0.0-rc2 -  Wed Sept. 5, 2007 (if needed)
    * 5.0.0 (final) - Wed Sept. 12, 2007

実際にはこんな程にはスムーズに行かないと思うが、とりあえずbeta1はリリースされた。

ちなみに、5.0の新機能は、今のところ下記の通りである。
- MS RFC 19: Added Style and Label attribute binding
- MS RFC 21: Raster Color Correction via color lookup table
- MS RFC 27: Added label priority
- MS RFC 29: Added dynamic charting (pie and bar charts)
- MS RFC 31: New mechanism to load/set objects via URL using mapfile syntax
- MS RFC 32: Added support for map rendering using the AGG library for
better output quality

いろいろ嬉しい機能追加がされているのだが、まずは29番。
ようやく地図上に(ポリゴン単位の)円グラフ、棒グラフが表示できるようになった。この機能は、エリアマーケティングなどのような、統計数値や分析結果を表示するアプリケーションにはとてもありがたいものだ。今まで、プロプラエタリなツールにはあるが、オープンソースツールには無かった機能だ。


早速社内で試してみた。
MapServer5.0で円グラフ

これは、3次メッシュ単位に含まれる人口統計データから、割合で円グラフにしている。残念ながら、数値に応じてリニアに円の大きさは変わらない(円をシンボルとして段階的に大きさを変えることで擬似的に実現する)。


7月31日追記
円グラフの表示が通常の展開方向と異なって、反時計回りであるという指摘をいただいたが、これはMapServer5.0 beta1のソースを修正することで普通の表示(12時からスタートして時計回り)にすることができた(by巨頭)。



ようやくこれで、見慣れたグラフになった。

Comments (3)

TeleAtlas買収に思う

2007年07月27日 00時57分29秒 | 地理情報関連
 TomTomによるTeleAtlas買収は、ついにここまできたか、と思わせてくれた。何がここまでなのか、というと、市場の主導権はコンテンツプロバイダやソフトウェアツールベンダにあるのではなく、サービスプロバイダに完全に移行したのだ、ということである。
 
 最近では少なくなったが、位置情報関連のサービスを手がけたいと思ったら、まず地図会社に相談する、ということが、特に日本国内では頻繁にあった。でもこれはちょっと考えれば不思議な話である。地図会社は地図という素材を作っているが、だからといって、コンシューマや法人向けの位置情報関連のサービスに明るいとは、必ずしもいえない。鉄鋼メーカーが鉄を使って作られている自動車の利用者について詳しく知らないのと似ている。

 どの産業でもそうだが、最初は素材や基幹サービスを提供する企業が大きな役割を演じる。インターネットの勃興期にはIIJなどのISPがそれを演じたが、次第にポータルサイトに役割が移って、今やSNSやCGM系、つまりユーザー側が大きな役割を演じている。

 地図に当てはめれば、最初は地図会社、次にソフトウェアツールベンダ、そしてサービスプロバイダに主導権が移っていくことになる。今はその段階に入っている。理屈の上ではその次はユーザーが主導権を握ることになる。

 TeleAtlasはフランスで設立され、欧州で成長した。欧州は小さな国が陸続きで連なっているため、物流が国境をまたいで行われるのが日常である。その場合、国ごとにばらばらの仕様で作成された地図データでは不便この上ない。TeleAtlasは統一した仕様で複数の国をカバーすることで、一気に欧州最大の地図会社になった。その後、TeleAtlasは北米攻略を試みる。当初はe-TAK(一時期ソニーが所有していた)というカリフォルニア州の地図会社を買収したが、この会社の地図の品質はそれほどよくなかったこともあり、北米市場では常にNAVTEQの後塵を拝した。このため、ニューハンプシャーに本社があり、北米と南米の高品質な地図データを有するGDTを買収した。このことにより、TeleAtlasは欧州、北米、南米を広範囲にカバーする地図会社になった。が、しかし、GDTのデータは地図としては高い品質を持っていたが、カーナビゲーション向けのデータとしての作りこみがNAVTEQには及ばず、北米市場での巻き返しは実現していない。

 ちなみに、TeleAtlasやNAVTEQのようなワールドワイド展開をしている地図会社のもっとも有望な得意先はGISではなくて、カーナビである。TeleAtlasを例にとれば、ダイムラーと包括的な地図提供契約を締結しており、世界各地の地図提供に関して、最優先の提供権を獲得している。一方、ダイムラーの世界展開にあわせてTeleAtlasは地図データを提供し続けなければならない。それができなければ、ライバル会社のNAVTEQにダイムラーをとられてしまう。今、東南アジア、東アジアで両社がしのぎを削っている。特に中国市場ではNAVTEQの方が優勢のようだ。
 
 さて、両社の日本での展開はどうだろうか。TeleAtlasはインクリメントPと、NAVTEQはゼンリンとの提携関係を結んでいるものの、そこには資本的な結びつきもなく、効果的に日本市場に食い込めていない。しばらく前に、NAVTEQが日本の地図会社を買いたくて探しているという話を聞いていたが、その後具体的な動きになったとは聞いていない。日本の常識は世界の非常識というのが、ここでもありそうだ。

 ともあれ、世界的にはこの2強が戦っており、それ以外の地図会社は、この両社に地図を提供する「ローカルデータプロバイダ」である。いくら日本でゼンリンが大きいからといっても、「ローカルデータプロバイダ」に過ぎない。TeleAtlasを買ったのは、TomTomという「カーナビ機器メーカー(正確には機器企画販売会社)」である。TomTomは、TeleAtlasの地図データをライバルメーカーに売らなくてもよいし、売ればそのライセンス収入が入ってくるという”支配者”のうまみがある。ただ、長年TeleAtlasの収益性は低く(特に北米事業は赤字続き)、果たして狙った通りにことが進むかは不透明である。その行く末に興味があるし、それに加え、残ったもう1つ、NAVTEQがいずれは”どこに買収されるか”はさらに興味がある。
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FOSS4G 2007 割引参加締切迫る

2007年07月25日 00時46分43秒 | OSGeo/FOSS4G

来る9月24日から27日まで、カナダのビクトリアで開催されるFOSS4G2007への参加であるが、早期登録割引の締切が27日に迫っている。

通常はWorkshop込みで820ドルするが、早期申し込みの場合は、575ドルで良い。
詳細は以下のリンクで
http://www.foss4g2007.org/register/

文字どおり全世界から、FOSS4Gに関わっているほとんど全てのキーマンが参加し、発表し、意見交換を行う、年に1度のカンファレンスである。ぜひこの機会に申し込み、現地でお会いできればと思う。

ところで、私の会社のメンバーはpgRoutingについてWorkshopを行うことになっている。
実は、国内でもまだ開いたことがないので、興味のある方は是非お申込を。(一応英語だけれども、わかりやすい内容) また、同じくpgRoutingについてのプレゼンテーションも別の日に行うことが決まっている(こちらもやはり英語)。

Comment (1)

TomTom、Tele Atlasを買収

2007年07月24日 17時24分35秒 | 地理情報関連

 何か最近は企業買収が多いらしい...

 これもその一つ。確かに、PDAタイプのナビゲーションシステムの草分け的企業だけど、あの小さかったTomTomが、まさかTeleAtlasを買収するなんて...

 びっくりしたなぁ、もう!

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入門Webマッピング 増刷決定

2007年07月24日 15時26分08秒 | OSGeo/FOSS4G

 MapServer、PostGISなど、オープンソースツールによるWebマッピングシステムの理解に欠かせない書籍である「入門Webマッピング」(Tyler Mitchell著 オライリー・ジャパン刊行)が、このほど増刷されることが決まった。

 2006年5月の初刷刊行以来、コンスタントに売れているとのことで、訳者の一人としては、読者に支持されていることがわかり、大変嬉しく思う。

 確かに、この本は、オープンソースWebマッピングの「教科書」としてはとてもよく練られており、私自身も必要があれば時々読み返して、知識や理解の確認を行っている。もし、まだお読みになっていない人がいれば、この機会にぜひ入手されることをお勧めする。

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コボプランが買収される

2007年07月23日 16時05分27秒 | 地理情報関連
 今日、会社に封筒が届くまで全然知らなかったが、公共系や設備管理系のGISツールで知られているコボプランが、米系の日本法人に買収されるそうだ。

 ニュースリリースはこちら

 コボプランは、CAD分野に精通する安井社長が93年に設立した会社で、90年代後半のインターネットの第1回目の普及期にActiveXプラグイン(当時はOCXプラグインと言っていた)を活用した、スピーディな”WebGIS”で顧客の支持を受けて成長した企業である。私が独立した直後は大変お世話になったし、積極的な営業活動には脱帽していた。

 それにしても、身近な企業がM&Aとは、予想だにしなかった。社内の誰も知らず、しばらくみんな唖然。国内のGIS企業にも、アメリカ並みの企業買収時代がやってきたということだろうか。(社員の誰かが「うちの会社はどうなるの?」と言っているのが聞こえるが...)

 と、言うことで「びっくりしたなぁ、もう!」(このフレーズを知っているあなたは、間違いなくおじさんです)
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QRコードえびせん

2007年07月21日 00時24分08秒 | ビジネスetc

 某地図メーカーのパートナーズイベントに出席した。年に1回、丁寧に行われるこのイベントは、その会社の親会社が有力音響メーカーであることを思えば、なるほどと思う(1地図会社はそこまでを発想しないと思う)。

 この会社が少なくとも昨年から標榜している「ユビキタスマップワールド」というテーマは、一体どこに貫かれているのだろうか? 単にカーナビ用の地図コンテンツを作る会社としてのアイデンティティだけでは、そんなテーマは出てこないので、きっと非カーナビ分野でその力強いビジョンを今年こそは見せてくれるのだろう...そんな期待を持って会場に出かけた。

 ところが、である。非カーナビ分野では、マッシュアップ系や社会貢献系など、今この業界が押さえておかなければならないポイントは一通りチェック印をつけているのだが、どうにもインパクトに欠ける。「ユビキタスマップワールド」という壮大なテーマにしては、パーツが小さくはないだろうか?

 そういう思いを少し抱きながら、会場を後にした。

 自宅に戻り、会場を離れる際に受け取った品物を開けてみた。例年この会社は自社の市販向けパッケージ製品を提供してくれていたのだが、さすがにもう地図ソフトにはお金を払う時代ではないのか、何と、上品な箱に「えびせんべい」が入っていた。

 中身はこれ

 う~ん、地図会社が何でえびせんべい??!!と困惑しながら封を切った。

お~っと! これは!
 QRえびせん登場!

 何と、そこにはQRコードが印刷されているではないか! たしかにQRコードが印刷されたせんべいの記事をこの前読んだが、実物を見るのは初めてである。

 早速私のPHS(WX320K)で撮影。ウィルコムユーザーならおわかりのように、このキャリア向けの端末は今日日の「ケータイ」に実装されている機能が意外に乏しい。ワンセグなんて無いし、液晶もまだQVGAだし、カメラも130万画素だし、スマートフォンに萌えない人には価格以外にはそれほど魅力がない(けれども価格の魅力は大きいが)。で、何が言いたいかというと、QRコード対応も遅く、いわゆる初代京ポンでは非対応で、私の場合はこの春乗り換えたWX320Kでようやくその機能を試せるようになったと言うことだ。

 とブツブツ言いながら、URLにアクセスすると、
 ここが出てきて

 見慣れた地図が表示される

おお、これこそユビキタスマップワールドの具現化ではないか。
やはり、この1年間の着実な進歩は、こうした形として強いインパクトを与えてくれる。


 ところで、ウィルコムはサービスプロバイダ側に「ケータイ」として認識されず、PCとして扱われてしまうことがはなはだ多い。このサイトもその一つ。表示される地図は、実はでかい画像を端末側で縮小表示している。ダウンロードに時間もかかるし、正直実用性には乏しいところが悲しい。

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Google EarthでWMSレイヤを開く

2007年07月02日 00時20分48秒 | 地理情報関連
 知っていて当然のことを知らずにいて恥をかく、という経験を誰でもしたことがあると思うが、Google EarthでWMSレイヤを開ける、ということを実は先日会社のT氏に指摘されるまで、全然知らなかった(WMSレイヤを開けるのはWorld Windだけだと思っていた)。

 で、「じゃあ早速やってみよう」とGoogle Earthを立ち上げたまでは良かったが、どこでWMSレイヤを開くことができるのか、メニューをしばらく見ていてもわからない。ヘルプファイルにアクセスしても、それらしきものを発見できない。あれれ??

 またT氏に助けを請う。説明を聞いて「えっ!? こうやって使うの? それじゃ普通にはわからないね」ということで、私と同じ状況に陥らないために、ちょっと説明。

 まず、どうやるかというと、Google Earthを立ち上げて、メニューバーの「追加」から「イメージオーバーレイ」を開く。実はここからがミソで、ここでダイアログの「更新」タブを開く必要がある。そうすると、小さく右側に「WMSパラメータ」というボタンが現れる。
 まるで隠しコマンドのよう...

 ここまで到達しさえずれば、「WMSパラメータ」ボタンを押すと、普通のデスクトップGISソフトで見かけるような、URLを入れてレイヤを指定するダイアログが出てきて、あとは何も迷うことはない。

 Google Earth+WMSレイヤ

 Google EarthではGoogle Mapsのような地図が表示できない。私は常々この不便さが気になっていたが、これはWMSレイヤをオーバーレイすることで地図と合わせて見ることで解決できる。しかも、このレイヤの透過度を自由に指定できるし、鳥瞰図的な表現をすると、その上にドレープされるので、他のGISソフトでは簡単には得られない表現が実現する。

 Google Earthの場合は、マウスを使ってどんどんスクロールしながら地域を移動していくことが多い。WMSレイヤは、Google Earth側でキャッシュとして保持してくれないため、スクロールを止めてしばらくすると表示される。このとき、止まってから何秒後にWMSサーバ側に画像を取りに行くかを指定できるのは便利で、スクロースをちょっと休んだだけでWMSレイヤを取りに行ってしまうようなことを防げる。

 ともあれ、また1つGoogle Earthの楽しみ方が増えて喜んでいる次第である。
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首都圏最南端のオフィス街にも...

2007年07月01日 21時21分48秒 | ビジネスetc
 私の会社が位置する横浜の関内・山下町地区は、首都圏で最南端のオフィス街である。それよりも緯度が南側でも部分的に業務施設があるが、「オフィス街」として貸しビルが軒を連ねているエリアは無い。

 皇居を中心に広く地図を見てみると東は千葉市、西は立川市、北はさいたま市(大宮)が似たような距離に位置するが、オフィス街として成立しているのは関内・山下町だけである。衛星写真をGoogle等で眺めていても、延々と業務地区が続くのは京浜エリアだけで、いかに横浜が業務エリアとしての歴史と実力があるかがわかる。

 ということで、とりあえず褒めちぎってみたところであるが、実は、この関内・山下町エリアに限らず、横浜は長期的に経済的な地盤沈下が続いている。2009年に横浜市は海港150年を迎えるが、横浜が日本の文字どおり玄関であった時代は、70年代以降の航空路の発達と共に終わりを告げ、当時まで横浜市に本社拠点を置いていた主要企業も、首都である東京都内に移転していった。結果的に関内地区には「日本で一番最初の電報電話局、郵便局..」などの近代文明の史跡は多数あるが、今をときめく企業は残念ながら見あたらない。オフィス街も古いビルが目立ち、空室率も他の地区よりも高く、結果としてお得な値段で入居できる。今私の会社があるエリアは、県庁やマスコミが軒を連ねていて、関内でも”一等地”なのだが、オフィスビルも古いものばかり(私の会社のビルは何と1960年代築)で、エリア全体が勢いがあるようには感じられない。

 最近、東京都内の不動産市況があの懐かしい(?)バブル期にも似たような活況(熱狂?)を呈しているようだ。とある知り合いの会社が入居しているビルは、4年ほど前の入居時には共益費込みで坪2万円弱で契約できたが、今では4~5割高くなっているそうだ。そんな勢いを背負って、熱狂は横浜にも訪れ始めているらしい。ここ、最南端のオフィス街も、2年くらい前にはあれほどあった空室も徐々に減り、賃料も上昇気味のようだ。お隣のみなとみらい地区は新しいオフィスビルの建設が軒並み計画されていて、ビルオーナーもかなり強気のようだ。さらに、外資ファンドが軒並みオフィスビルを投資のために購入しているらしい。ただ、ここは横浜だ。長期的には地位が低下していることは明らかなのだが...

 そういえば、週末に新聞のチラシが入っていたが、自宅そばの60坪しない土地の建て売り住宅が1億円を超す価格になっていた。たいして高級な造りでもない。周辺相場に基づき土地を購入して新築の家を建てるよりも遙かに高い価格設定である。地元の人は誰も買わないだろう。多分、投機的マネーを狙ったのだろう。そういう状況が、ここ横浜の南外れまで来てしまったか...

 90年代、我々はあれほどバブル崩壊に苦しみ、その教訓も得たはずだ。なのに、さすがに15年以上経つと忘れてしまうのだろう。世界的に見たら、日本は円安が続き、投機マネーがまだまだ割安な不動産を買いあさっているのかも知れない。それに乗じて、中粒小粒の投資家(=投機家)が、ちょうちん買いをしはじめているようだ。相場は必ず行き過ぎる。バブル崩壊後の不動産価格の低迷も、商業地に限って言えば下がりすぎたことは事実。今度はまた、90年頃のように上昇しすぎるのだろうか。日本の株価の上昇が一進一退していることもあり、一本調子には上昇しないかも知れないが、私の勘では実際の購買力から乖離した状況まで行きそうな気がして仕方がない。
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