横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

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カシオのスマートウォッチ発売に、まず「腕時計である」ことの価値を見る

2016年01月07日 21時44分30秒 | スローライフ
カシオからスマートウォッチが発売された。
「あ~、そうなんだ、カシオも出したんだ」くらいに思っていて、そのニュース記事を読んでみたら、まさに同感するコンセプトをカシオの製品担当者のコメントとして書かれていたので、私もひとこと書きたくなった。

「ふだん表示が真っ暗なものは、時計としてはありえないという考え方でいる。腕時計はさっと確認でき、“チラ見”で見られる文化を育んできた中で、なにか操作しないと時刻を見られないのは使い勝手を損ねており、それは時計として実用レベルではない」

これだ。私は昨年のApple Watch発売と同時にそれを購入し、ほぼ3ヶ月間使い続けてみた。その結果、時刻をチラ見ができないことへの不便さに耐えかねて、それまで使っていた腕時計(カシオのOCEANUS)に戻すことに決めた(Appleファンの1人としては、Watchの初物は大事に手元に置いているが)。Apple Watchは、クルマを運転している際のナビゲーションで、「トントン」と叩いて曲がり角を知らせてくれるのは感動して気に入ったのだが、正直それ以外の強い魅力を日常生活からは感じられなかった。それでも、腕時計としての「実用性」が満たされていればApple Watchを使い続けたと思うのだが、上記の引用コメントにあるように、普段表示が真っ暗で時刻を見たい時にはわざわざ腕を動かして自分の側に傾けなければならないという仕様には、とてもイライラさせられた。

私は、腕時計に装飾品としての価値を感じるタイプではないので、求めることは実用性のみ。電車移動が多いので、簡単に正確な時間を知りたい。頑丈であって欲しいし、極力バッテリーの持ち時間を気にしたくない。カシオの今回の製品は、「電池寿命は通常使用で約1日以上、時計のみの表示であれば約1カ月以上」と記事に書かれている。これは素晴らしい。もし、Apple Watchがこのくらいの仕様だったら、今も愛用していただろうに。

ともあれ、今回のカシオのスマートウォッチは、まだ手探りでちぐはぐ感のあるこのジャンルを成熟に向かわせる、まさにスマートな一石を投じたと思う。