横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

OSC2007で講演します

2007年02月25日 23時30分42秒 | OSGeo/FOSS4G
 OSGeo財団日本支部として、3月16,17日に都内で開催されるOSC2007で講演を行うことになった。

 実際に講演を行うのは16日金曜日の午後2時から。ちょっと挑発的なタイトルにして、対象者も「Google Mapsに衝撃を受けたすべての人」としてみたものの、果たしてお客さんが集まるのだろうか?と、平日でもあるので正直心配。

 このカンファレンスは、「オープンソースソフトウェア」という視点で興味のある人が沢山集うので、「地理情報、GIS」に興味のあるグループとは違った反応があることを期待している。

PlaceXML成果発表会

2007年02月25日 23時19分11秒 | 地理情報関連

 大塚さんのブログを見たら、おぉ!これこれ、今私が忙しさに死んでいる原因なのだ。28日が納品日。合計150ページほどの報告書作成に先週後半から忙殺されている。加えて、成果発表会(3月1日)の発表資料作成、さらには会場ロビーでのデモ展示の準備(まだ手つかず...)もあって、もう大変。とても、寝込んでいる暇はなかったのだが、先週半ばにやられたし。トホホ。

 PlaceXMLは、ほとんどの人にとっては耳慣れないだろう。GIS業界に詳しい人ならば、実はあのG-XMLの流れを汲んでいる、と説明すればへぇ...懐かしいなぁと思うだろう。G-XML当時の、地図主体のXML記述標準という発想から、時代は変遷して、特定の地図に依拠しない場所情報のXML記述標準という方向に向かって、連綿と検討されてきたものが、今、PlaceXMLとして成果を見つつある。

 幸か不幸か、その検討を行っていた歳月に、いわゆるWeb2.0という流れが押し寄せ、地図の世界にもGoogleマップとか、Yahoo!とかいろいろ沢山のオープンなサービスが登場した。PlaceXMLは特定の地図サービスだけに依存しないで、WWW上の様々なコンテンツと場所情報を結びつける働きをする。

 今回の取り組みで、私がとりわけ気に入っているのは、PlaceXMLの実証実験で作成されたツール、アプリケーション(私の会社で開発)をオープンソースとして公開予定であることだ。

 どんなに技術的に優れた規格でも、それを使う環境が提供されないと、実際に使うことは難儀である。エディタでPlaceXMLを書くことなんてちょっとしんどいし、膨大なページ数のPlaceXML規格書を読むのは至難の業だ。だから、誰でもPlaceXMLを作成できて、それを使ったサービスが提供できるようになっていれば、ずっとその敷居は低くなる。

 G-XMLの時も、GISソフトの一部分がそれに対応するなど、普及の動きが見られたが、専門業務で使う高価なツールに限られていたこともあり、広く普及しているとは言い難い。今回のPlaceXMLでは、対象をGISではなくて、”Where2.0”的利用にフォーカスを当て、そしてFOSS(フリーオープンソース)として提供するのだから、私自身の期待もG-XMLの時よりも桁2つくらい大きい。

 ...なんてことを1日に話そうかと思っている。


よりによって...

2007年02月22日 22時28分05秒 | ビジネスetc
 こんな時に風邪らしきものを引いてしまった。
 というか、ひょっとしたらインフルエンザ?の予防接種免疫効果バージョンか?

 昨日夕方、急に体がだるくなり、お腹の調子もおかしくなったので、大事を取っていつもよりも少々早めに帰宅。体の節々が痛むが、寝込むほどのしんどさではないので、夜は自宅でいつものようにPCに向かって仕事をしようとしたら気合いが続かない。珍しく夜12時前に就寝した。
 今朝も、体がだるく、寒気がする。会社に行っても調子が全く出ない。あれこれ業務対応等をしていたが、椅子から立って歩く気合いが消滅状態。1つアポが終わったところで、夕方に退散。猛烈な眠気に襲われ、自宅で寝てしまう。夜8時に妻に起こされ、夕食を軽く取った。寝たのが良かったのか、寒気が無くなり、だるさも半減くらい。復活の気配がする。もう一晩しっかり寝て、明日からは通常通りの業務対応をする予定。

 この時期、業務の締めが重なるので、まさに体が資本である。集中力を維持するにも体力がベースだ。自分の仕事を始めてからは、なぜか寝込まなくなったが、それでも今回は都合1日分のロス。よりによってこの時期、結構痛い。皆様もご自愛の程。

5年間

2007年02月18日 11時49分04秒 | ビジネスetc
 このところ公私ともに多忙で、ブログの投稿が滞っている。
 その多忙さの1つ(ほんの1つに過ぎないけど)である、とある本のコラム執筆を昨日していたのだが、今から5年前、つまり2002年の状況を振り返ってみた。

 その時、私は本社から2月末で閉鎖を予告されたMapInfo Japanで、残務整理を行っていた、まだ私の今の会社は存在の予定すらなかったし、ましてやオープンソースをテーマにするとは思っても見なかった。当時はBlogもWikiもRSSも無かった(知らなかった?)し、FOSS4Gなんて同じ業界にいながら考えもしなかった。地理的な情報サービスでは、地図会社や大手測量会社を抜きにはあり得なかったが、今はGoogleなどの”サービス事業者”がメインプレーヤである。

 5年という単位は、まさに時代を変える。特にIT系の世界では。
 何がどうなるかは本当にわからないし、個人で言えば5年単位のキャリアプランが描けないし、企業で言えば事業計画が成立しない。意図したわけではないが、とてもハイリスクの基盤の上に私の今がかろうじて存在している。

 ちょうど子供が入院している。抗生剤さえ効けば1週間~10日くらいで直る見込の、深刻なものではないのだが、病室でこの子の寝顔を見ながら、この先私にどんなにリスキーな世界が待ち受けているとしても、この子が成人するまでは責任を持って見守ってあげなければならない。そう思うと、この忙しさは大したことがない。もっと頑張ろう。

おかっぱ

2007年02月13日 11時37分33秒 | スローライフ
 4ヶ月ぶりに髪を切った。もう少しで髪の毛が肩まで掛かるくらいで、さすがにうっとうしくなっていた。

 いつも行っているサロンで丁寧にカットしてもらったのだが、自宅に戻ると子供が開口一番「おかっぱ!」....えっ!?そんな....

 鏡で自分の髪型を見てみると、確かにそんな感じがしないでもない、そう思うと、先ほどまでの満足感は一気に失せ、なんだか気恥ずかしいような。

もう春だ...

2007年02月04日 22時32分34秒 | スローライフ
 昨日は節分、今日は立春だ。そういえばもう随分日が長くなってきたし、金曜日は目もかゆくて鼻水がたらたら、間違いなく春の兆しだ。

 Daveと行った鎌倉の鶴岡八幡宮は、既に梅が3分咲きに。寒波が日本に来たというのに、鎌倉は風もほとんど無く穏やかな早春の一日であった。
 鶴岡八幡宮の白梅

 足を伸ばして箱根まで。箱根大涌谷から見る富士山はとても雄大だ。これまでで4回目の大涌谷だが、これほど綺麗に見えたのは初めて。
 箱根大涌谷から富士山を見る

 標高が1000mほどの地点は、さすがに空気は冷たいが、ここも風がほとんど無く、Dave曰く「これがオタワの天気だ」と。それにしても、今年はここですら雪も少なく、どうなっちゃったんだろうというくらいの暖冬だ。せっかくスタッドレスをはいたのに、1回も力を発揮せずに終わっちゃいそうである。

Dave講演会

2007年02月02日 00時20分19秒 | OSGeo/FOSS4G
 DM Solutions Group Inc.のDaveによる講演が開催され、短い告知期間と忙しい時期にもかかわらず、40名を超える参加者が集まった。

 今回の題名は「オープンソースWebマッピングの過去、現在、未来」で、質疑応答を入れて約1時間半弱のプログラム。

 Daveの講演

 創業当初は商用製品でソリューションを構築していた彼らが、なぜオープンソース(最初はMapServer)が良いと思ったか、という98~99年頃の話、その後のMapServerに対する貢献、2002年以降のコミュニティの広がり、さらに2004年以降の国際的な広がり(バンコクでオークニーと出会ったことも含め)、2005~2006年の急激な浸透とOSGeo財団の設立、さらに2007年の見通しなどを、様々なエピソードを交えて説明した。私も2003年以降の彼らの活動を知っているので、大変懐かしくもあり、また同じ経験を共有しているところが多々あり、共感を強く持った。
 その上で、彼らとしては、自らを「caretaker(オープンソースのツール自体の面倒を見る者という意味)」と規定し、そこからビジネスを組み立てていくことが説明された。

 さて、上記は真面目なお話しであり、それは大変意義があるが、大切なことを忘れてはいけない、今回はハネムーンで来ているのだ。会場には奥様のDebbieも聴講しており、Daveは彼女が研究者としてMapServerを使い始め、メーリングリストに質問を投稿し、Daveがそれに対応し、その後のMapServerのユーザーカンファレンスで出会い、そして...というなれそめを前の年代を追っての説明に上手に交えながら説明をしてくれた。(いやぁ、さすが新婚さん、デレデレですね) 特に、婚約が発表された際に、あのMapServerメインストリームのトップであるSteve Lime(ミネソタ大学)のコメントである、「私はMapServerのユーザーカンファレンスが、よもや愛のカンファレンスになろうとは思いもしなかった」が紹介されたのには、とにかく笑えた。

 幸せなのはとにかく良いことである。その幸せ毎BOFに突入。関内にある鳥良は名古屋風の鳥料理と落ち着いた雰囲気で人気が高い。

 BOFでご満悦の新婚さ~ん

 30名少々が出席する中、和気藹々と食事が進む。もう何回もこの種の集いでお顔をあわせたことのある方が多く、私も大変楽しい。Dave夫妻とはもちろん英語でしかコミュニケーションが取れないが、多くの参加者が入れ替わり立ち替わりDave夫妻に話しかけたりして、あっという間に予定の2時間が超過し、結局3時間近く盛況であった。名残惜しいが最後に、本日通訳をして下さったOSGeo財団の野田さんによる一本締めで終了。

 14時間の時差ボケと20時間の長旅の疲れもものとせず、私たちのためにハネムーンの貴重な時間を割いてくれた夫妻に心から感謝したい。

無念な知らせ

2007年02月01日 01時55分53秒 | ビジネスetc
 今朝、大変無念な報せを受け取った。

 北海道でオープンソースGISの普及に尽力している北海道CMCの黒田信一社長が急逝されたのだ。黒田氏には、私の前職時代からお世話になり、2005年末の旭川での講演の手配等をして下さるなど、日ごろから感謝をしていた。昨年、株式公開を目指して増資されたばかりで、その無念さは如何ばかりであろう。

 享年わずか58歳、あまりにも早く惜しい方を失った。合掌。