横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

MapServerのロゴ

2009年11月26日 14時15分03秒 | OSGeo/FOSS4G
 「MapServerのロゴやマークってどこにありますか?」と時々人に聞かれるのだが、実はそれは存在しない。PostGISもOpenLayersもGeoServerもあるので、老舗のMapServerにそれが無いなんて普通は思わないだろう。だって、プロジェクトのトップページにはロゴらしきものが掲載してあるし・・・でも、これは公式なロゴではないのだ。(余談だがMapGuide Open Sourceも無い)

 で、Steve Limeもそう思っているみたいで、MapServer-devのメーリングリストで「本気にロゴが欲しい!」と彼の投稿があった。実は昨年にもそんな話があって、実際にロゴを提案した人もいたのだけど、デザインがWindowsのマークに似た感じもあったりして、そのままになってしまっていた。今度は、ロゴコンテストを開いて広く募集しようというアイデアが出ている。

 おそらくこの流れだと、実際にロゴコンテストが始まるようだ。我こそと思う人は応募してみてはいかが?

パイオニアが訴えたのはナビタイムだけではなかったのか

2009年11月25日 18時56分52秒 | 地理情報関連
 今月11日付のニュースで伝えられているように、パイオニアがナビタイムジャパンをカーナビに関する特許を侵害したとして提訴したのだが、実はそれと同じ日に、ガーミンも提訴していたことを本日気がついた。

 国内ではガーミンはハンディGPS端末を知る人にしか知られていない存在なので、ニュースにすらならなかったのだろう。一方、ナビタイムジャパンへの提訴については、パイオニアの報道資料サイトには掲載されていない。ということは、パイオニアにとっては株主に報告するレベルには当たらないと判断をしたのかも。

 ワールドワイドで見ると、ガーミンはPND(ポータブルカーナビ)のメガプレーヤーである。日本でパイオニアがナビではトップシェアと言われて久しいが、世界を見れば、様相は大きく異なる。特にアメリカ合衆国でのガーミンの存在は、パイオニアの当地での展開には大きな障害になるのだろう。

 ところで、この手の特許紛争。メディアでは訴えた側の主張が報道されることが多く(PR会社も訴えた側に雇われているし)、それだけを見ていると、訴えられた側に非があるかのようにも見られやすい。だが、その通りに裁判が進むことはむしろ少ないし、裁判には時間もお金もかかるので、和解(妥協)で終わることの方が多いはずだ。

 どのような結果になるにせよ、カーナビというジャンルがだんだん境界線が曖昧になってきて、一方では携帯電話ナビサービスに浸食され、もう一方ではGPS端末会社に浸食され、これ以上やりたい放題にされてはたまらない!と、日本でカーナビの”本丸”にいるパイオニアのお尻に火がついたのだろう。ナビの世界は、まだまだ”儲かる”可能性があるということだ。

やっぱりDellが携帯電話を売り出した

2009年11月24日 17時19分26秒 | ビジネスetc
 しばらく前に、「携帯電話は、今後はコンピュータメーカーによって担われる時代になる」という投稿をした。そうしたら、やっぱりその通りになってきた。

 デルはスマートフォン市場に参入し、まずはChina Mobile(中国移動)経由で販売を開始するという報道を読んだ。日本と一桁違う販売台数が期待できる中国だから、コンピュータメーカーの勝利の方程式である「大量生産大量販売」で突き進むのだろう。スマートフォンは、OSにAndroidだろうがiPhoneOSだろうがWindows Mobileが載っていようが、早い話が小型のコンピュータである。PCよりも桁が一つは販売台数が期待できるので、競争とそのスピードは凄まじいものになるだろう。PDA、音楽プレーヤー、ナビゲーション、電話+無線LAN、ゲーム、カメラが全部備わったクールな端末が街に溢れる・・・ちょっと想像するだけでワクワクする。

 惜しむらくは、この中には日本のメーカーは多分生き残れないだろうと言うこと。日本だけに限定された、いわゆるガラパゴス端末では世界の異端だし、提供価格も割高になるだろう。おサイフケータイとかの「非関税障壁」も、そのうちに”実装済み”の日本仕様端末が出てくるだろうから、ここでも守れない。どうやらしばらく前の私の予想を超えたスピードで変化が進みそうである。

地理情報業界はカラフルなロングテール

2009年11月18日 12時30分01秒 | 地理情報関連
 FOSS4Gが終わり、廃人状態になっていて癒しの旅に出ていました・・・

 ってわけでは全然無くて、政権交代のあおりでいきなり文科省のプロジェクトとか、他の案件とかが一気にやってきて、もう全然時間が取れなくなっていたのである。いや、まだ時間が取れないのだが・・・

 ちまたでは事業仕分けがブームになっているけれども、政治主導のダイナミズムはわかるし、ついつい共感しちゃったりすることもあるけど、う~ん、ちょっとポピュリズム過ぎないかい?

 単に、天下りの人の人件費獲得の隠れ蓑として公益法人が悪用されているのを改善するのは大賛成だが、事業仕分けでやっているのは、そうではなくて「事業必要性の判断」だ。

 地理情報業界、特にアカデミック系の分野って、この手の人たちにかかると「必要性がわからない」、「費用対効果が見えない」、「緊急性があるようには見えない」という判断になるのは必定。実際、文科省系の事業仕分け結果は悲惨だ。

 そもそも当地理情報業界、情報システムにおいては、メインストリームから遠く離れた、カラフルなロングテールの存在なのだ。正規分布の隅っこにちょこんとバラバラに存在するに過ぎない。多様性溢れるニッチの世界だ。仕分け人達の目には、それらが単なる無駄遣いの集積のように見えるだろう。

 そして、地理情報業界の最大の需要家が官公庁系で、純粋の民間需要の比率はあまり高くない。何もこれは、日本に限ったことではなくて、アメリカ、カナダ、オーストラリア、イギリス、ドイツで事業を展開しているメンバーに聞くと、異口同音にその通りだという。なので、政府支出の方針が大きく変わると、業界への影響はものすごい。補正予算凍結でとばっちりを受け、次に来るのは事業仕分けか orz...

 考えてみれば、地理情報業界に限ったことではなくて、日本の情報システム業界は、官公需にものすごく支えられて発展してきた。政府の重複投資によって随分潤って来ていた大手メーカーもあるだろうし、それによって食べている人も多数いるわけだ。いったい日本人の何割が官需で食っているのだろうか、少なくとも2割はいるのではないか(もっと多いかも)?そういうところから事業仕分けでお金と仕事を取り上げ、子供手当とか雇用対策にまわすことになるのだが、そもそも働き口を減らすようなことを先に行う政策が、うまくいくとは思えない。それを見越して、有り余る世界のマネーが日本にだけはやってこないのだと思う。



6500円(朝食付き)の夜景

2009年11月09日 21時59分45秒 | ビジネスetc
 FOSS4G Osaka参加のために弁天町のホテルに宿泊したのだが、そこは超高層で32階以上が客室である。昨年も一昨年も同じホテルに泊まっているのだが、今年は景気の影響なのか、宿泊代が朝食付きで6500円とかなりお得になっていた。それでいてこの夜景である。しばらく眺めていると心が落ち着いてくる。文句の付けようのない絶景である。
 6500円の絶景

ちなみに、日中はこんな感じ。
 日中の景色

 夜景はあんなにきれいなのに、下町の中高層の住宅街が眼前に広がると、ちょっとばかりがっかりするのだが、空気が澄んでいれば六甲山系、淡路島まで見渡せるそうなので、遠景が楽しめるみたいだ。

関空から帰途に

2009年11月08日 21時09分42秒 | スローライフ
 毎年FOSS4G大阪の行き帰りで悩むのだが、どういうルートが横浜の自宅から効率的なのだろうかと。

 ちなみに、自宅からは羽田へ直通バスで40分(電車だと1時間)、新横浜までJR乗り換えで45分。なので羽田から飛行機でアプローチした方が、新幹線に乗っている時間を考えると早く大阪市内に行けることになる。だから、梅田や難波へ行く場合には大抵は飛行機を使っている。

 ところで今回の開催場所は大阪南港ATC、大阪市内といえども都心から離れているので、伊丹からの空のルートに難がある。さらに新大阪からのアプローチも4回乗り換えなければならないのでロスが大変多い。関空ルートも直通バス頼みだ。このバスは、ATCと隣接するハイアットリージェンシーホテルから出ているので、荷物を抱えた身には乗り換えが不要で助かる。

 関空に関してだが、肝心の羽田便が少ない。今回の帰りは数少ない便に間に合わせるために、FOSS4G会場から慌ただしく出かけなければならなかった。狭い京阪神に空港を3つ(伊丹、関空、神戸)も作ったという無駄が災いしているのだ。もし、橋下知事が言うように、伊丹を廃止して関空に集約すれば、それが大きく改善されると思うが、梅田からの空港までの距離が伊丹比で3倍以上なので、メリットよりも不満の方が高まるだろう。

 そうこうして考えると、日本の空港の作り方と政策は、利用者の利便性という視点が見事に抜け落ちていると思う。首都圏の人口分布からは最も優先度の低い方角であんなに離れた成田に空港を作り(横浜の小生は成田まで普通に3時間かかる)、しかも夜は11時までしか運行できない。乗り継ぎ便利用者に不便を強いる羽田との「内際分離」政策。結果的に一番ポテンシャルのある羽田が発展できない。これは愚策そのものだと思うが、同じことを見事に関西でも繰り広げている。しかもそれは首都圏以上で、「りんくうタウン」の惨状と言ったら・・・・(成田や羽田にはそのようなものはない)。さらに、南港でATCとかWTCとか見ると、大阪の役人達は一体何をやっていたのだろうかと・・・・

 関空の建物は成田や羽田よりも数段おしゃれに(無駄に贅沢という話もあるが)造ってあるので好きなのだが、不当に高いテナント料によって、スタバのショートラテは380円だ。ならば簡素な作りでよいから価格を下げてもらった方が良い。そして、肝心の利用者が少なく、空港はいつも閑散としている。こんなことをやっていては、就航させる航空会社がどんどん減っていくのも無理はない。なのに、なぜか2本目の滑走路を巨費(税金)を投じて作った。しかも24時間空港に一応なっている。伊丹が存続する以上は関空に利用者が集まるわけが無いから、この造成費も将来の負の遺産となることは必定だ。

 為政者達が利用者の視点をもう少しでも持っていたのならば、成田も関空も現在のような行き詰まりを回避できただろうし、そもそもそんな場所には作らなかったはず。地理情報業界にはいろいろ問題もある政権交代だが、こと交通政策に関しては国民目線でやってもらわって、これ以上われわれの負担が増えないようにしてもらわないと・・・・

GeoServerの日本語メーリングリスト開設

2009年11月07日 14時32分27秒 | OSGeo/FOSS4G
 大阪でFOSS4Gを開催中に、来日中のChris Holmes氏(GeoServerコミュニティの責任者)からGeoServerの日本のメーリングリストを開設したというアナウンスがあった、

 今回の来日により、日本の状況に彼がインスパイアされ、「GeoServerの日本のメーリングリストを開設しよう」と提案をしてくれた(実は昨夜遅くメールで・・・)。そして、早速OSGeo財団メーリングリストインフラの管理者であるFrank Warmerdamにより、メーリングリストが作成された。すでにGeoServerには、英語の他、ポルトガル、イタリア、スペイン、中国のメーリングリストがあるが、数日前、GeoServerはOSGeo財団のインキュベーションプロジェクトとして正式になったばかりで、今回のメーリングリストは、初めてOSGeo財団のインフラを使って開設された。

メーリングリストの購読はこちらから申し込める。
http://lists.osgeo.org/mailman/listinfo/geoserver-jp
技術上の話に限らず、GeoServer全般の話題を投稿可能なので、積極的に参加していただければ嬉しい。

Google Maps APIのFAQは必読とのこと

2009年11月07日 11時03分30秒 | 地理情報関連
 使い方で議論の多いGoogle Maps API。そのFAQが最近充実したものに更新されたそうだ。デスクトップアプリケーションでの利用でも、条件(APIをそのまま使う、誰でもダウンロードして使用するなど)を満たせばOKとのこと。OKかどうかは最終的に自己責任。ジオ関係者は必読。
Googleの石原さん

ジオメディアサミット関西 開催中

2009年11月07日 10時46分30秒 | 地理情報関連
 FOSS4G Osakaの2日目午前中は、昨年も開催した「ジオメディアサミット関西」だ。今年は「関西」から「西日本」と地理的な守備範囲を広げた意欲的な企画。
 ロケージングの上田さんの挨拶からスタート
会場がほぼ埋まるくらいの盛況ぶり。昨年よりも間違いなくホットになっていると思う。

新幹線から見える母校

2009年11月06日 23時05分46秒 | スローライフ
 大阪には新幹線で向かった。途中、名古屋付近を通過した。私の出身地だ。懐かしい道や建物が通り過ぎる。

 私は名古屋の新興住宅地帯で生まれ育ったのだが、高校だけは下町(というか工業地帯)にある所に通った。新幹線のルートからは、その高校が見える。堀川という運河のそばだ。当時は学校群制度があって、ランダムに振り分けられるのだが、結果的に1時間20分くらい通学時間がかかるそこになった。同じ名古屋でも、私の生家付近とその高校付近とはまさに別世界だった。人も町並みも空気も、さらに言葉が違った(転勤族の多いエリアで育った私は名古屋弁はヒアリングは大丈夫だが、ネイティブスピーカーにはなれなかった)。高校の級友は下町出身が多いので、生粋の名古屋弁に溢れていた。かわいい女の子が名古屋弁丸出し・・・これは結構衝撃的だった。進学校ではなかったので、雰囲気は実にのんびりしていて、級友は皆いいやつばかりだった。中学校と違って、先生も私を一人の人間として対応してくれた。ただ、あまりにのんびりした雰囲気の中で、周りがやらないことをやるという、へそ曲がりの私はかえって勉強に熱を入れたっけ(この性格は今も変わらないような・・・)。

 高校時代の同級生で、同じ大学に進学した親友がいた。彼こそが、私を大学の専攻と縁のない「地図の道」に足を踏み入れるきっかけを作ってくれた。ある日、「お前って地図好きだったよな。今、地図のアルプスでバイトしているんだけどお前も来ない?」と。そこで出会った同じ大学出身の大先輩が、私の地図心と商売心をいたく刺激して下さった。それが縁で、一度社会に出たものの、結局私はその地図会社に舞い戻ってきてしまった。その大先輩と、今日のFOSS4G大阪でお会いすることができた。

 わずかな時間だけ見えた、高校付近の道や建物。約30年前とあまり変わってはいない。あの3年間は、実にいろいろなきっかけを私にくれた。今となっては宝物のような日々だった。