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Dreamforce 2010のカンファレンスバッグ

2015年12月31日 14時35分38秒 | クラウドサービス

昨日懐かしいカンファレンスバックを紹介したが、こちらも今となっては大変懐かしいバッグである。

 Dreamforce 2010のカンファレンスバッグ

セールスフォース・ドットコムが年に1回サンフランシスコで開催しているDreamforceというカンファレンスのバッグ。私は、2010年12月にこのカンファレンスに参加して、B2Bのためのクラウドプラットフォームの可能性を確信した。それが故に、以来、今年まで6回連続して参加している。今年は15万人くらいの参加者がいて、サンフランシスコの中心部は参加者で溢れ、ホテルも市内はもちろん、ベイエリアの遠方まで足を延ばしても予約が取れないくらいになっていた。

2010年の参加者は3万5千人だったと記憶している。開催1ヶ月少々前にホテルの予約をしたのだが、超円高のおかげもあり、ホテルニッコーが1泊1万円台で泊まれた。日本からの参加者はセールスフォース・ドットコム社員を含めて120名くらいで、一堂に会することが出来る規模だった。ダウンタウンもそれほど混み合っていなかったから、ふらりとレストランに寄れたし、空き時間にケーブルカーに乗ってフィッシャーマンズワーフまで足を延ばした記憶もある。

 バッグの裏に記載されているスポンサー企業

ところで、このバッグの裏に上位スポンサー企業のロゴが刷り込んである。今見ると、後にオラクルに買収されたELOQUAと、今はセールスフォースの競合となってしまったMarketoのロゴがある。そのセールスフォースがマーケティングプラットフォームとして買収したExactTagetは、当時は中位ランクのシルバースポンサーとしてしか出展していない。その頃の関係者は、いったい今の状況を予見できたであろうか。

 

 カンファレンスブック(表紙の文字はCollaborateと読ませる)

2010年は厚さが1センチ以上もあるカンファレンスブックが参加者全員に配布された。こちらには、全てのセッションの案内、スポンサー企業の案内、会場の見取り図などがまとめられている。翌年からは、カンファレンスブックは廃止されて、アプリに移行した。そのアプリの使い勝手が良くなくて、どこでどのようなセッションをやっているか、どのスポンサーがどの分野の事業展開をしているかを一覧することが困難になってしまった。これは地図にも当てはまることだが、ブック形式の方が一覧性に優れ、全体をつかむのには適している、一方、検索性はアプリの方が良い。私は古い時代に属する人間かも知れないが、ブック形式の良さがまだまだ勝っていると思っている。

2010年12月のDreamforce参加は、私にとって、オークニーにとって大きな転機となった。それまで、FOSS4G分野のアプリケーション開発に特化して、それなりの事業規模で収益も上がっていたのだが、クラウドサービスこそが、これからの時代の主流になると確信するきっかけとなった。私は、数年に1回くらい、「これからはこうだ!」と全身で感じることがあるのだが、この時は間違いなくそれだった。

今、Dreamforceは世界最大級のITカンファレンスとなった。規模はものすごいが、「これから」を指し示す何かは、もうそこからは出てこない。既にそれが「現実のもの」となったからだ。あとは、その現実に対応してビジネスを粛々とやるだけのフェーズだ。そういう点では、ビジネスのワクワク感はちょっとばかり減ったと言えるかも知れない。


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