横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

OSS奨励賞 いただいて参りました!

2010年10月28日 22時59分41秒 | OSGeo/FOSS4G
 冷たい雨が降りしきる中、本日東京の明治記念館で、IPAの2010年度日本OSS奨励賞をいただいて参りました。

 受賞後の集合写真
私は後列左から二人目。 真ん中がIPA理事長、そのすぐ右が経産省の審議官
(撮影はOSGeo財団の井上さん)

 OSSの賞だから、それなりにフランクな雰囲気なのかな、と思って、いつものようにノーネクタイで出かけていった私。寒かったからジャケットを羽織っていって良かった。さすがにモーニングとか羽織袴の人はいなかったけど、ほんの一握りの人を除くとスーツにネクタイ。そんな中に、ノージャケット、ノータイだったら場違いも甚だしい・・・君が代斉唱は無かったけど、とてもモラモラTシャツを着ていけない厳粛な雰囲気。

 子供の頃からフォーマルな場が苦手だった私。だからカジュアルな服装が許されるIT系に私が生息しているわけなのだが、今日の授賞式は両手両足をもがれたような気分。カチカチになりまくって、理事長からの賞状をいただいた際には、しっかり前が見られないほどの状態。

 ともあれ、いただいて参りました!

 設立以来4年で、こんな素晴らしい賞をいただけて、本当に幸せだ。

 そして、日曜日からはFOSS4G Tokyo/Osakaがスタートする。さあ、また突っ走るぞ!!

 

「日本OSS奨励賞」受賞はOSGeo財団のHPでもニュースに

2010年10月24日 14時37分28秒 | OSGeo/FOSS4G
 先にOSGeo財団日本支部がIPAから「日本OSS奨励賞」の受賞が決まったことを報告したが、日本支部の受賞のニュースは本部にも早速伝えられ、メーリングリストでも世界各地からお祝いのメッセージをいただいた。

 このほど、OSGeo財団の本家のHPでも、これについてアナウンスがされた。

 授賞式は、今度の木曜日、28日である。一体どんな格好をして行ったらよいのかな? 恥ずかしながら小生、この手の賞状は社会人になってからもらったことはない。なので、紋付き袴、モーニング姿は冗談だとしても、ジャケット位は着ていこうか・・・・いや、やっぱり、あのモラモラTシャツとかのコミュニティスタイルがいいかな、と、現在悩み中。

オープンであること

2010年10月19日 23時56分22秒 | ビジネスetc
 アップルの決算発表でのSteve Jobsの一連の発言がここそこなどを賑わしていた。彼が主張していることは、商売として至極まっとうなことばかりで、ウンウンと頷きながら読めた。

 で、やはり「これだ!」と思ったのは、「オープンとクローズ」を巡る発言。

『オープン』対『クローズド』の議論は、顧客にとって本当に最良なものは何かから目をそらすための煙幕だ、とわれわれは思っている

 オープンソースの会社を経営し、オープンソースの普及活動に力を注いでいる私の目から見ても、彼の指摘は重要なポイントで示唆に富んでいる。

 この発言は、AndroidとiOSとの”対決”に関してのコメントの一部なのだが、私はAndroidは、今のような「好き勝手に端末を出してね」状態では、ユーザーは幸せになれないと思う。そして、Android組はいくつ作っても全然儲からなくなり、最後は不良在庫の山を前にして、歴史的な大敗を喫するのではないかとすら思えてしまう。

 iPhone(あるいはiPad)を買う人は、ハードウェアとしてだけ買っているのではない。これを使うことで何がどれだけ快適にできるかがわかっているからこそ、使い慣れたガラケーを捨てても買うのだ。そして、いつの間にか自分のライフスタイルのそのものを構成するようになるのだ。Android組がそこまで練りに練ってユーザー側にアプローチできるだろうか。アップルは、iPodの時代から何年もかけてそのノウハウを蓄積しているから、一朝一夕では崩せない。

 私がことある毎に表明しているものとして、
 1)ソフトウェアがオープンソースであることはベターだが、オープンソースであるものがベターとは限らない。
 2)規格がオープンスタンダードであることはベターだが、そのオープンスタンダード自体がベターとは限らない。
 の二つがある。

 これは当たり前のことだ。オープンソースとかオープンスタンダードは、開発プロジェクトの手法や規格の運用方法についてであり、品質という軸とは全然違う概念で、これを混同するのはそもそもまちがいだ。実際にはFOSS4G分野でもオープンソースツール毎の性能や品質は千差万別であるし、OGCオープンスタンダードが今のWebのトレンドに乗っかっていないところがありありだったりする。

 ところが、意外にこのシンプルな整理ができない人がいるものだ。アップルの決算発表での記者の質問はその手の誤謬に基づいている(単なる意地悪質問かも?)と言えるが、そういうまちがいにとらわれる人が私の周りにも意外に多い。時には、「オープンソース礼賛論者」や、逆に「オープンソースダメダメ論者」に出くわすことすらある。

 オープンソースについていえば、その主な魅力は最新の技術を最短のスピードで得られること、しかも民主的かつフェアに展開されること、エコシステムであることである。だから私はこれを推進するのだ。だが、これらの魅力は何一つその品質や使いやすさを保証するのではなく、それはまた別の軸でのお話である。クローズドなものでも、圧倒的な価値があれば採用するのは、当たり前の判断だ。

 私の会社のミッションを手短に書くと、「FOSS4Gを用いてお客様の問題を解決する」ことである。オープンソースはあくまでもその手段であって、目的(問題を解決する)ではないのだ。

日本OSS奨励賞に、OSGeo財団日本支部が選ばれる

2010年10月16日 17時58分48秒 | OSGeo/FOSS4G
IPA(情報処理推進機構)が毎年行っている、日本OSS奨励賞に、OSGeo財団日本支部が選ばれ、昨日プレスリリースが行われた。

 発表内容はこちら
半月ほど前に、OSS奨励賞の候補になりました、という連絡はIPAからいただいていたのだが、複数の候補からの選定であるため、まさか受賞するとは予想だにしていなかった。

 OSGeo財団日本支部が活動を始めたのは2006年秋、強い組織、財政基盤も無く、やれる人がやれる限りの活動を行ってきたに過ぎない。幸いなことに多数の協力者にも恵まれ、FOSS4Gそのものの存在が徐々に認知されるようになり、それがまた新しい人を集めるという、良い循環になり出してきたな、と思っていた矢先の受賞、本当にうれしい。

 FOSS4Gツールは、その対象が「ニッチ」であるため、ユーザー層の広がりはあるところ限られている。地理空間情報分野のバックグラウンドが多少なりとも必要で、その意味で、「誰でも取り扱える」ツールでもない。だからこそ、ここ日本で日本のコミュニティを作って、使い方のアドバイスを含め、利用普及の努力を続けることがとても大事だと思う。この受賞は努力を継続していく際の、あくまでも通過点に過ぎないわけだが、それにしても4年で活動がそれなりの評価をいただけるのはありがたいことだ。

 ・・・と言うことで、皆様、10月31日から始まるFOSS4G 2010 Tokyo/Osakaで、皆さんと受賞のお祝いができればと思っています。

FOSS4G Tokyo/Osaka ハンズオンセッション申し込み受け付け開始

2010年10月15日 10時58分03秒 | OSGeo/FOSS4G
FOSS4G Tokyo/Osakaのハンズオンセッションのページが公開され、申し込みが開始された。

 今年は、Paul Ramseyの来日が一つの目玉だが、彼によるPostGISのワークショップだけでなく、昨年にも増して様々なコースが用意されている(過去最大規模)。FOSS4Gについて、これだけ学べるのは今の日本ではここだけなのは間違いない。

ハンズオンセッションは、有料で、それぞれ定員が決まっており、申し込みが必要なので、興味をお持ちの方は、下記のリンクから詳細情報を参照されたい。

東京(11月2日火曜日;東大柏キャンパス)
大阪(11月8日月曜日;大阪市大梅田サテライト)

企業内のコラボレーションとコミュニケーションツール

2010年10月10日 18時19分43秒 | ビジネスetc
 知人の紹介で会社でyammerを導入してから3ヶ月ほどになる。yammerを知らない人も多いと思うが、社内用のコラボレーションツール、わかりやすく言えばtwitterみたいなものだ。私の会社のドメイン内で完結するので、業務に関係するあらゆるつぶやきが共有できる。

 これを使い出して何が変わったかというと、わざわざ電子メールで伝達するほどでもないし、会議をするほどでもない、皆に直接聞くほどでもないような、ちょっとしたことを知らせたり、問い合わせたりすることがとてもやりやすくなった。yammerはネット環境さえあればどこからでも使えるので、例えば展示会の様子を会場からiPhoneを使って投稿したり、それに写真を添付したり、あるいはその他のファイル添付をしたりできる。

 アプリケーション開発が主体の私の会社の業務風景は、サーバルームからのファンノイズをBGMにして、キーボードをひたすらかちかちとたたく音が響くという感じ。一つの部屋にいながらにして業務連絡もメールで行ったりすることが多い。90年代前半までの、メールがなかった時代に「わいがや」と呼ばれたコミュニケーションが全くと言っても良いほど無かった(そういえば、あの時代はオヤジギャグを連発する人がいて、場の空気を和ませたりしてたっけ・・・)。

 yammerの導入で、そういう”妙に静かな”雰囲気がちょこっとずつ変わって、部署や立場にかかわらない、自由なコミュニケーションが生まれてきている。気がついてみると、今や会社になくてはならないインフラになっている。

 このような「企業内ソーシャルインフラ」みたいなものは、今後急速に普及すると思う。yammerだけでなく、Salesforce CRMもChatterというfacebookのUIにそっくりなツールを標準装備して、すでに企業での利用が始まっている。SNS本家であるfacebookも、先日プライベートなグループを作れる機能を提供し始めたので、これも(小規模な)企業で上手に使えば、コラボレーションとコミュニケーションのインフラとして利用できる。しかもこちらは無料だ。

 私は常日頃気になっていたことがあった。「みんな会社を離れると、知人と頻繁にコミュニケーションを取っているのに、なぜ平日の大半の時間を共有する会社内で、そういう風にはできないのだろうか?」と。それは、グループウェアを導入してスケジュールを共有しても解決しない。会議を何度開いてもうまくいかない。昔の「わいがや」を知っている身には、とてももどかしかった。

 ちょうど先日、セールスフォース・ドットコム主催のカンファレンス「Cloudeforce2010」に参加したのだが、その際にCEOのマーク・ベニオフの基調講演でも、私と同じようなもどかしさを感じていて、Chatter開発を精力的に推進したという。なるほど、同じことを感じていたのかぁ・・・

 様々な記事によれば、日本はソーシャルアプリの利用率がとても高い国らしい。その基盤には、電話会議がひたすら好きなアメリカ人と違って、「文字で連絡し合う」という文化がポケベル以来蓄積されているからだと思う。だから、セールスフォース・ドットコムは、日本でChatterが普及するかしないかが試金石だと考えている模様だ。私も、企業内コラボレーションとコミュニケーションツールとしての、ソーシャルアプリの活用は、これから日本で一気に普及すると思っている。

最近facebookを開いている時間が長くなった・・・

2010年10月09日 23時47分23秒 | スローライフ
 ここ数日、facebookへの友達リクエストが妙に多かった。皆日本人で、一昔も含めてお付き合いのあった方々だ。ちまたで言われているように、いよいよ日本でもfacebookは勢いに乗ったのかもしれない。

 私がfacebookを使い始めたのはおよそ2年前だったと思うが、当時はというか、それからわずか数ヶ月前までは、過去の仕事やOSGeo関係で知り合った海外の知人との情報共有用に使っていた。なので、私のプロフィールは英語で書いてあるし、つい最近までは、日本人の友達数は海外のに比べてあまり多くなかった。そういうこともあり、facebookにアクセスする頻度は高くなく、自分のブックマークとしてすら登録をしていなかった。

 自分にとってのfacebookの魅力は、日本国内にとどまらないネットワークが維持できることが第1だ(った)。そして、実名主義だからビジネスの視点からもきっかけを作りやすい。だから、同じSNSでも国内専用で匿名のmixiは使おうとは全く思わなかった。それでも、facebookは時々見る存在に過ぎなかったのだが・・・

 ところが今どうかというと、iPhoneではアプリを使って頻繁にチェックしているし、外出先で撮影した写真をアップロードしている。先日からは「スポット」(Places)が楽しめるようになって、外出中のちょっとした記録や連絡ができるようになった。PCを立ち上げている時も、常時ブラウザで開いた状態になっていて、数時間に一度、仕事の合間にチェックしている。私の場合は、twitterのクライアントよりも接している時間が長い。

 こうなってきたのはわずか2~3ヶ月の間である。振り返ってみると、iPhone4の購入が自分には契機になっている。我慢して使っていたiPhone3Gと違って、精細な液晶、素早い動作、そして性能の良いカメラが得られたので、外出先の写真を即座にアルバムにできることが、自分の興味の背中を一押ししてくれた。「いいね」とか「コメント」をくれる友達がいたり、twitter投稿を連動させる友達もいたりして、しばらく前には「止まって」いたfacebookが「逐次更新」されるようになってきた。いざそういう使い方に慣れてしまうと、今度はfacebookが提供している様々な機能を使うようになって、いつの間にか離れられない存在になりかけている。

 つい先日、facebookが匿名グループを作れる機能をリリースした。実はこれは欲しかった機能で、家族や兄弟、両親らとの”専用コミュニティ”があるといいな、と思っていた私だったので、早速作成した。

 ところで、twitterの投稿を連動させる友達がかなり多いのだが、中でも投稿数がやたら多い人がいたりして(苦笑)、なんだか大きな画面で関係のないTLを読まされてるって感じもなくはない。facebookはあんまり流し読みには向いていないので、特定の人のtwitter投稿だけを非表示にするオプションって無いのかな?

FOSS4G 2010 Tokyo Webサイトオープン

2010年10月05日 21時02分53秒 | OSGeo/FOSS4G
 FOSS4G 2010 Tokyoのホームページがこのほどオープンした(すみません、遅くなりました。なお、大阪のページは、現在作成中で、追って公開される予定なので、今しばらくお待ちを)。

 今年は、PostGISコミュニティの創始者でもあり、責任者である Paul Ramseyをゲストとして招き(初来日!)、しかも2008年にもゲストとして招いたOSGeoのパワフルなオーガナイザーであるJeff McKennaを再度迎える。しかも、昨年に続き今年もZooプロジェクトのGerald Fenoy(フランス)、初来日でブラジルのOSGeoの主要メンバーでQGISプラグイン開発者のLuiz Mottaも参加するという、超豪華メンバーが勢揃いだ。

 
 ところで、今年からは参加者はatndのサイトで申し込みを行うようにしている。なお、ハンズオンセッションは11月2日に東京大学柏キャンパスで実施する予定で、こちらも近日中にページを公開する予定。

 秋は地理・GIS関係の学会やイベントが多いが、このFOSS4G Tokyo/Osakaは、最新の技術と活用事例が得られ、しかも、海外のメインストリームとの距離感をぐっと縮めてくれる点で、大変魅力のあるイベントである。

 ぜひぜひ、多くの皆さんとお会いし、交流の輪を広げたいと思っている。