横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

これが本当のオーランド

2005年11月29日 08時08分11秒 | スローライフ
今回オーランドに来た理由は、将来の家族旅行の下見をするためである。

というのは冗談で、Autodeskのカンファレンスに出席するためにオーランドに来ている。6700名の参加者がいるそうで、会場のWalt Disney WorldのホテルはAutodeskのタグを付けた人であふれかえっている。

オーランドは2回目で、前回は2001年の11月、勤務先であったMapInfoのカンファレンスに参加した。当時は9.11の直後と言うこともあり、オーランドの空港はガラガラで本当に静か(家族連れが皆無!)。到着したホテルもレストランの半分以上が休業していた。

肝心のカンファレンスも、当初見込みの半分弱の参加者にとどまって寂しいものだった。そして途中の空港(ミネアポリス・セントポール)には機関銃装備のアメリカ兵が何人も立っていて物々しい雰囲気だった。

今度のオーランドの空港は、ああ、これがオーランドなんだ、と思えるような、幸せそうな家族連れであふれている。ホテルもそんな感じで、ほのぼのとしている。わざわざ日本から仕事できている私は何となく浮いた感じでもあるが、20回近くアメリカに来ていながら、1回もアメリカに観光で来たことがない身にとっては、むしろこれが普通であるかもしれない。

MapServer Foundation

2005年11月29日 07時48分12秒 | OSGeo/FOSS4G
MapServer Foundationの設立が発表された。
同時にこれにはAutodeskが基金を提供し、さらに次期バージョンのMapGuideのソースコードをLGPLで提供することが発表されている。この ソースコードはMapServer EnterpriseとしてMapServer Foundationが開発を引き継ぐことになった。
http://mapserverfoundation.org/

そうすると、今までのMapServerはどうなるかだが、そのまま開発は継続される。ただ、名前がMapServer Cheetahになる。う~ん、今ひとつのネーミングに思えるのだが、あのSteve Limeが命名者らしいので、なかなかみんな文句が言えないみたいだ。

オープンソースになったらAutodeskのビジネスはどうなるかだが、Oracle SpatilalとSQL Serverへのアクセスは商用品しか提供しないという方針のため、今まで彼らが獲得してきた顧客にとってはあまり以前と変わらないことになる。

一方、オープンソースコミュニティやユーザー側にとっては、インフラ管理系の市場に特化してきたMapGuideの豊富な機能を利用できるのでメリットは 大きい。ただ、PostGISへのアクセスがまだ提供されていないので、この開発は急務だ。事実、DM SoultionsのDaveによると、これはプライオリティが高いという。

日本での利用だが、国際化はすでになされている。ただ、今度のMapServer Enterpriseは、Autodeskがゼロから開発しているため、Ver.1は様々なバグがあるだろう。北米のソフトウェアはVer.3位まで待た ないと本当には安定しないとよく言われるが、そこまでで無いにしろ、オートデスクの場合も少し時間が必要だろう。オープンソースの場合は、バグフィック スのスピードが商用製品よりも早いことが多いので、うまくいけば1年くらいで実用性が得られるかもしれない。

いずれにしても、面白い流れとなってきた。


デトロイトはみぞれ

2005年11月28日 02時47分26秒 | スローライフ
デトロイトに到着した。
機中では2時間ほどウトウトと出来た程度で、何度乗ってもアメリカ東海岸へのアプローチは長く辛い。

外はみぞれが降っており、気温は4度、あちらこちらに雪が残っている。見るからに寒々としている。先月中旬にもデトロイトに来たが、その時は紅葉シーズンで結構きれいだったが、、、

そういえば、先週訪問した旭川の方がもう少しだけ気温が低かった、緯度的にはそれほど変わらないので、気候は同じような傾向だろう。そういえば、空から見る景色はいずれもよく似ている。やはり北海道はそのゆったり感覚が北米に何となく似ているのだ。

さて、これからインディアナポリスで再び乗り換え、オーランドに向かう。もちろんデトロイトからオーランドへの直行便があるが、Thanks Givingのシーズンのためか、直行便では安いチケットがとれず、やむを得ずこうなった。

東海岸へのアプローチは、日本からの直行便が少ないので結局乗り換えが加わり時間がかかってしまう。それに比べると西海岸は本当に短時間で楽である。ともあれ、まだこれから7時間くらい移動しないといけない。やれやれである。

24時間の旅

2005年11月27日 13時46分18秒 | スローライフ
今、成田空港のラウンジにいる。
またアメリカに出かける。今度は東海岸の一番遠く、フロリダ州である。
自宅を出てからホテル到着まで、ほぼ24時間の移動になるが、移動時間だけでなく、14時間の時差、そして気候の違いが結構しんどそうだ。天気予報では現地は日中の気温は25度を超えているようであり、横浜で言えば9月下旬の陽気である。

11月は2回もアメリカに行くことになったが、もちろんこんな経験は初めてである。今までは、月に3回アジア出張に行ったことがあったが、距離、時差を考えると大変だ。

何をしに出かけるか、については明日以降徐々に報告したい。

無線のパラダイスか? 旭川

2005年11月26日 20時01分32秒 | スローライフ
24,25日と講演のために北海道の旭川市を訪問した。

で、その講演とは無縁だが、やっぱりよその土地を訪問すると必ず気になるのが無線事情。市内から郊外への移動の際、10本以上のタワーを発見。首都圏とは違って住宅地に窮屈に建っているものは少なく、広々とした敷地にゆったりと建っている。思わずうらやましい。半数くらいは2mのアンテナであったが、中には市内を見下ろす丘の上に6mのスタック(9エレクラス)も発見。思わずよだれが出そうになるが、午後4時をすぎると辺りが暗くなる場所でもあり、日照時間のパスに頼るハイバンドではこれだけの設備を持ってしても苦労しそうである。

あいにく、10mらしきアンテナは発見できなかったが、HFのトライバンダも複数あった。それにしても、破格に恵まれた無線環境を目の当たりにして、ため息が何度も出てしまった。

高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見を提出しました

2005年11月20日 19時02分20秒 | スローライフ
PLC(高速電力線搬送通信)により、短波帯が脅かされている。
総務省が「高速電力線搬送通信と無線利用との共存条件案に係る意見の募集」と題して、パブリックコメントの募集を行っており、明日21日が締め切りなので先ほど提出した。

ご存じの通り、PLCはインターネットの通信手段の一つであるが、インターネットの通信を行うためには、ISDN、ADSLや光ファイバーなどいくつもの選択肢がすでに存在している。

一方、短波帯は簡素な設備で海外等の遠方とのコミュニケーションが成立する希少な通信資源である。商用衛星あるいはケーブル通信網が整備されるまでの間、短波帯はどこの国にとっても戦略的に貴重な資源であり、それが故に国際条約を結んで監理されてきた。

今や、短波帯は商用放送やアマチュア無線などが利用しており、商業通信網の基幹としてはすでに利用されていない。そのため、皆は「国際電話も安いし、インターネットもあるのに、何を今更短波帯なんて、、」と馬鹿にする。だけど、人工インフラほど、災害や戦争などの非常時に脆弱なものはないのだ。

衛星・ケーブルによる商業通信網は企業あるいは政府が多額のお金を投じて維持管理されており、その源が揺らぐとたちまち不安定な存在となる。そうなったら、唯一頼れる遠距離通信手段は短波帯しかない。その戦略的な重要性が、目先のインターネット産業の思惑によって、今脅かされている。

短波帯は、自然現象を利用するのでいざとなったら”針金1本”でも通信が可能である。ただし、その際の信号は弱く、変動が激しく、混信やノイズに脆弱である。

平時に我々アマチュア無線家は、この「弱く、変動が激しく、混信やノイズに脆弱」という困難さを”楽しさ”としているのだが、いざ非常時になると、こうした困難さに熟達した者として、国内、海外の無数のアマチュア無線家が、非常時通信の担い手となるのだ。

このPLCだけでなく、日本という国は、リスクから国民の生命と財産を守る、という基本的な視座が希薄である。目先の産業振興も良いが、それによって、貴重な遠距離通信手段を国民が失ってしまうというのは、何とも愚かなことであり、それ故にPLCには強く反対したい。

日本のGooleマップのソフトウェア

2005年11月10日 17時13分35秒 | 地理情報関連
ちょっと小耳に挟んだので、、、(裏は取っていません)

GoogleMapsの地図配信エンジンを提供したのはアメリカのTelcontarであることはよく知られているが、日本のGoogleマップの地図配信エンジンはTelcontarではないらしい(と、Telcontarが言っているそうだ)。APIは同じなんだが、、、(以前に述べたように中国はエンジンもAPIも違う)

一つの証拠かもしれないが、アメリカの地図と日本の地図を比べて欲しい。道路などのラインがアメリカの方はきめ細かいが、日本のはディザがいっぱい出ている。少なくともレンダリングは違うことがわかる。

It's a small world

2005年11月09日 23時12分59秒 | スローライフ
サンフランシスコで開催されているITS World Congressの展示会を見に行った。とりあえず会場内をくるっと見ようと思って歩いていたら「Hi Mori-san!」と聞き覚えのある長身の男性が声をかけて来るではないか。

誰??と思って声の方向を見たらなんとKirvanだ。
私の開口一番は、Why are you here?

KirvanはMapInfo時代の同僚(彼が先輩)で、北京駐在で中国ビジネスの責任者をしていた。MapInfoは当時から(今もそうだが)日本を含めアジアでのビジネス戦略がころころ変わり、少なくともここ5年以上はうまくいっていない。東海岸の会社だからというのもあるのだが、その中にあって本社からの無理難題と現地の事情に挟まれて本当に苦労をしていた。2003年に退職して、その後Navteqの中国ビジネスのコンサルタントをしていた。今回もNavteqのチームとして参加したそうだ。

ミーティングに行く直前ということで、10分くらいしか話すことが出来なかったが、顔色もMapInfo時代に比べ見違えるほど良くなり、良い選択をしたと思う。

それにしても、こんなところでばったりと会えるとは。文字通りIt's a small worldである。


梅焼酎

2005年11月09日 23時02分40秒 | スローライフ
サンフランシスコでDMSolutonsのバイスプレジデントであるKimと地元の寿司屋で夕食を取ったのだが、ドリンクメニューに「梅焼酎」があるのに驚いた。さすがサンフランシスコだ。Kimは89年から90年にかけて日本に住んだことがあり、京浜東北線の上中里(渋い!)にアパートを借りていたそうな。その際に覚えた梅焼酎の味が忘れられずに今日に至るらしい。「あ~うまい!懐かしい日本の味がする!」そうな。(小生は下戸なので緑茶で乾杯)
そういえば、大阪市大のラガワン先生もおいしそうに梅焼酎を飲まれていた。
どうやら梅焼酎は日本人以外にとっても離れがたいものらしい。

明日からサンフランシスコ

2005年11月06日 22時53分27秒 | スローライフ
このところ海外出張が少し多い。先月からは月の半分近くを海外で過ごしている計算になる。2週間前にオタワ・ロサンゼルスから戻ったと思っていたら、明日からサンフランシスコだ。どういう訳か今年はここへ3回目となる。

サンフランシスコは色々な意味で便利である。
まず日本から近い。わずか10時間のフライトで着いてしまうから、エコノミークラスでもあまり疲れがたまらない。これが東海岸だと乗り継ぎもあるので20時間近くかかってしまうことがざらである。さらにサンフランシスコの場合、空港からBARTという快速電車で市内まで直通なので、ホテルアクセスは抜群である。東京ほどではないが、市内は徒歩と公共交通機関で移動することが考えられた、アメリカでも数少ない街で、タクシーやレンタカーの出番はそれほど高くなくてすむ。ホテルもピンからキリまであり、リーズナブルなビジネスホテルだと一泊100ドル少々ですむ。結果的に滞在費用が安価ですむ。今回も格安航空券を使うので、往復の総費用が10万円くらいですんでしまう。

ともあれ、出かけてくるからには成果をあげなければならない。肝心のその準備は飛行機の中でするとして、さぁ、今から荷物の準備だ。1週間家族と横浜と、そして無線機からお別れするのがちょっと寂しい。