日々の覚書

MFCオーナーのブログ

TOTO/ボズ・スキャッグス

2008年03月26日 00時00分48秒 | ライブレポート

さて予告通り(笑)、コンサート3連発の第二弾は、3月24日(月)大阪フェスティバル・ホールでの、TOTO&ボズ・スキャッグスである。

余談だが、今年はこの手のジョイントって多くないか? 僕も来月シカゴとヒューイ・ルイス&ザ・ニュースのジョイントコンサートに行くのだが、他にもナイト・レンジャー&ファイアーハウスのジョイントもあるらしい。ま、多いのでは?と言っても3つだけど(笑)

で、今回、ボズとTOTOのジョイントが実現する、というのは聞いてたけど、最初は行くつもりはなかった。けど、盟友(笑)Brendaさんがチケットが浮いてるから、と声をかけてくれたので、行く気になったのである。結論としては、行って良かった。Brendaさん、ありがとうございました。

さて、このジョイント、どちらの出番が先か、というのが非常に気になった。僕としては、ボズの方が格上というか、TOTOのメンバーから見れば大先輩だろう、という印象。ボズの『シルク・ディグリーズ』にデビッド・ペイチがアレンジャー&プレイヤーとして参加し、彼が連れてきたミュージシャンたちが中心となってTOTOが結成された、というのはチョー有名な話。ま、TOTO誕生のきっかけを作ったのがボズ、とも言える訳で、TOTOのメンバーからすればボズは先輩、少なくとも同格ではないはずだ。なので、当初は、今回のジョイントはボズのサポートとしてTOTOが起用される事になり、ついでにTOTOのライブもやりましょか、という事になったのだと思っていた。

でも、実際は違うようだ。コンサートは、まずボズが登場し(バックはTOTOではない)、その後にTOTOが演奏する、という構成。日本では、おそらくボズよりもTOTOの方が人気あるから、仕方ない所なのだろう。

さて、そういう訳で、コンサートは定刻19:00より、少し遅れて始まった(僕が会場に到着したのは19:00ちょうどだった^^;)。まずはボズの登場。遠目だけど、相変わらずお洒落って感じ(笑) 今何歳か知らないけど、随分と若々しい。メタボな体型でもなさそうだし。で、歌いだしたら、声もあまり変わってなかった。

ボズのセットリストです(うろ覚え)

Lowdown
Jojo
Slow Dancer
Desire
Hercules
Miss Sun
Harbor Lights
知らない曲
We're All Alone
Georgia
Lido Shuffle
Loan Me A Dime
Breakdown Dead Ahead

多分、こんなところではないかと^^;

ま、とにかく、ボズは素晴らしい。声も変わってないし、よく出てるし。ま、元々、歌い上げるタイプではなかったけど。めちゃカッコいい、というほどでもないけど、伊達男振りも変わらず(と言っても、ボズを見るのは初めてだけど^^;)。曲もよく知ってるのが大半で、とても良かった。何しろ、僕はボズを熱心に聴いていた訳ではなく、全盛期(と言ってよかろう)の3枚、すなわち『シルク・ディグリーズ』『ダウン・トゥー・ゼン・レフト』『ミドルマン』くらいしか聴いてないのだが、その3枚からの曲が7曲(つーか、『ダウン・トゥー~』の曲はやらなかった...)と半分以上。これで楽しめない訳がない。

ただ、ボズは凄く良かったのに、バンドがちょっとなあ...という感じがした。こう言っては何だが、大した事なかったのだ。一応プロだと思うんだけど、あまり上手くない。寄せ集めなのか、まとまりも良くないし。一曲目「Lowdown」から始まるのは、まぁいいとしても、ミョーにテンポ遅くて乗り切れない感じ。他の曲でもそうで、「Georgia」「Lido Shuffle」といった曲では、ノリとキレの悪さが気になった。ボズの歌を引き立てる為に、上手くないミュージシャンを集めたのだとしても、いただけない演奏だった。あれより上手いアマチュアは大勢いるだろう。なんか、残念。

当然、ボズのステージには、なんらかの形でTOTOのメンバーも参加するのだろう、と思っていたら、最初の5曲が終わった所で、デビッド・ペイチが登場。そのままずっと最後まで演奏に参加していた。あまり目立ってなかったけどね^^; 聞く所によると、ペイチは近年TOTOのツアーには同行していないそうだが、今回はボズがいるから、という事で日本まで来たのだそうな。やはり盟友なんだな(笑) 個人的には、ペイチの元気な姿を見れて嬉しかった。

そして、アンコール2曲目の「Breakdown Dead Ahead」で、スティーブ・ルカサー登場。さすが、という感じ。ボズのバンドのギタリストに比べると、ケタ違いに上手い。バンドの雰囲気も少し変わったような。ルカサーも「こうやって弾くんだぜ」なんて、見せつけるかのようにプレイしてた。ま、ボズのステージ中、間違いなく一番のハイライトであったろう。

と、ボズのステージが終わったのが20:30頃。約20分程のインターバルの後、TOTOの登場だ。

どうでもいい事だが、僕がTOTOを見るのは4回目。外タレでは、一番コンサート見てるのが、実はTOTOなのだ。これは意外。85年、92年、02年に続いての4回目。4回のうち、サイモン・フィリップスが3回というのが何とも(笑) ちなみに、TOTOに次いで見てるのは、エルトン・ジョン、ローリング・ストーンズ、シェリル・クロウ、エリック・ジョンソン、の3回。エリック・ジョンソン意外と健闘してます(笑)

さて、オープニングは「Gypsy Train」。サイモン・フィリップスのドラムから始まり、ルカサーがイントロのリフを弾き始めると、もう雰囲気は変わっている。悪いが、ボズのバンドとは段違い。ノリも音圧もグルーブも、明らかにTOTOの方が上である。ま、上手い人が集まってるし、長い事一緒にやってるし、当たり前と言えば当たり前なんだけどね(笑)

2曲目は知らない曲、そして3曲目は「Pamela」。正直言うと、ここ10年くらい、TOTOの新作は聴いてないので、そこいらのアルバムの曲だと分からない。4曲目と5曲目も、知らない曲だった。5曲目は、なんだかドリーム・シアターみたいだったな(笑) いやとにかく、凄い演奏ぶりである。

MCも務めるルカサーが、あれやこれや喋りつつ6曲目に「Rosanna」。これは、出だしのアレンジを変えていて、一瞬何だろう?と思った(笑) 2コーラス目から元に戻ったけど、最初からフツーにやってくれた方がよかったような^^; この後、「I'll Supply The Love」「Hydra」「Isolation」といった曲もやったけど、どれも完奏はなく断片だけって感じで、しかもどの曲も歌よりインスト・パートの方が長い構成。確かに、ボビー・キンボールは今イチ声出てないし、仕方ないのかもしれないが。この傾向は、僕にとっての前回(02年)にも見られた。

しかし、そのインストが物凄い。ルカサーやフィリップスはもちろんだけど、ベース(マイク・ポーカロではなかった。代役らしい。個人的には、こっちの人の方がいい^^;)もサポートのキーボードも上手いのなんの。照明も演奏に合わせて切り替わり、実にスペクタクルだった(笑)

しかし、演奏能力は比較にならないまでも、ここまでボズの時と違うステージを見せられると、何か嫌がらせでもしてるんじゃないの、なんて勘ぐってしまう。ボズの時は、照明なんて地味だったし。ちゃんとミキシングしたのか、と思うくらいバランスも違う。もしかして、TOTOは専任のスタッフを連れてきてるけど、ボズの時は会場の人がぶっつけでやったんじゃないか、なんて思えるくらい(笑) ちょっとボズが気の毒になった。

という訳で、音も照明も見事なTOTOのステージも終わりに近づき、アンコールは「Africa」。もちろん、ペイチのボーカルである。これは嬉しかったな。確かに、ペイチはずっとステージで演奏してたけど、もう一人のサポートのキーボードの方が目立ってた、というか、以前ならペイチがやってたピアノソロとかも、サポートの人がやったりして、ペイチ自身はいかにも普段ライブには参加してません、って感じ。ちょっと淋しく思っていただけに、最後の「Africa」にはマジ感動。良かった良かった。これで満足(笑)

その「Africa」の後に、ようやくボズを呼んで共演が実現。どうせならボズの曲、さっきは消化不良気味だった「Lowdown」か「Lido Shuffle」をやってくれないかな、と期待したのだが、演奏されたのは「With A Little Help From My Friends」。ゴスペルチックなアレンジで、ワンコーラス歌ったボズもいい感じ。できれば、TOTOをバックにもっと歌って欲しかった。

てな訳で、コンサートが終了したのは22:40。3日前の角松並みの長丁場だった。しかし、こんな時間では、終わってから一杯やる余裕もない(笑) かといって、平日に18時開演だと、間に合わない恐れがあるし。難しいところだ。

このジョイントコンサートの印象を一言で言うなら、ボズの歌とTOTOの演奏に酔いしれた夜でした、という感じかな。ほんとに、共演して欲しかった。

つー訳で、毎度のことながら、簡単なライブレポでした。次回ライブレポは、シカゴ/ヒューイ・ルイス&ザ・ニュースです。お楽しみに(爆)

コメント (9)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« TOSHIKI KADOMATSU Performan... | トップ | なんなんだこの無気力は! »
最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おつかれさまでした♪ (みずみず)
2008-03-26 10:28:24
おつかれさまでした♪

自分は東京初日に行ってきましたが、大阪もあんまり変わってないんですね。
特に照明のダメさとか・・・(笑)

おそらくBozのセットやミュージシャンはかなりケチってるのかと思われ。


ところでTOTOの黒人Kbはサポートではなく正式メンバーですよ。
GREG PHILLINGANESと言うかなり有名な方です。

返信する
キレの悪い Lido Shuffle  って(汗 (くりたんた。)
2008-03-26 12:27:50
キレの悪い Lido Shuffle  って(汗
ボズさんも、さぞかし言いたい事があっただろうに。。。
大人の事情だろうけれど、アマチュアバンドクラスって、どうなんだろうね。
彼はAORブームの代名詞?的存在なのにな~~~。
返信する
お疲れさまでした~(*^_^*) (Brenda)
2008-03-26 19:13:25
お疲れさまでした~(*^_^*)
お供して頂いておーきにでした!
終演時間が遅くて宴会ができなかったのが残念でした(笑)

>Greg Philliganes

ワタシの昨年8月23日のブログ「August」で彼については書いてます。

たまにはためになることも書いてるんです。どーだ、参ったか~(^。^)y-.。o○
返信する
そうなんですか、ペイチが復帰していたんですね。... (kemnpus)
2008-03-26 20:05:39
そうなんですか、ペイチが復帰していたんですね。更に太ってましたか?(爆)
冗談を抜きにして久々に彼のボーカル聴きたかったです。
ルカサーのガラガラ声と比べたらボビーはあの歳にしては妙に頑張ってると思いますが。
「Lowdown」はやっぱりジェフのドラムで聴きたいっス。
返信する
♪みずみずさん (MFCオーナー)
2008-03-26 21:15:18
♪みずみずさん

>自分は東京初日に行ってきましたが、大阪もあんまり変わってないんですね
東京より大阪の方がレベルアップしてたら、東京で見た人は気分悪いでしょう(笑)
>おそらくBozのセットやミュージシャンはかなりケチってるのかと思われ
僕も、そんな気がしました。いずれ、ジョイントではなく、一流のミュージシャンを従えて、ボズに来日公演やって貰いたいです。
>ところでTOTOの黒人Kbはサポートではなく正式メンバーですよ
それは知りませんでした(恥) 2002年以来、TOTOの事はスルーしてたので...^^;

♪くりたんた。さん

>キレの悪い Lido Shuffle  って(汗
まったくです。あの曲はノリとキレが全てなのに...(暴言か?)
>ボズさんも、さぞかし言いたい事があっただろうに。。。
彼の本音を聞きたい、と心底思いました。
>彼はAORブームの代名詞?的存在なのにな~~~。
技術面だけでなく、練習不足のような感じもしました。ボズ可哀相(泣)

♪Brendaさん

お疲れさまでした。休憩中にしっかりとしりとりしてましたね(笑)
>終演時間が遅くて宴会ができなかったのが残念でした
コンサート見た後の楽しみは、そこなんですけどね(笑)
>Greg Philliganes
>ワタシの昨年8月23日のブログ「August」で彼については書いてます
その人が、TOTOのメンバーになってるなんて、知りませんでした。ルカサーがメンバー紹介した時も、聞き取れなかったし^^; でも、ルカサーの英語って、聞き取りにくくないですか?(笑)
>たまにはためになることも書いてるんです
Augustの由来に関しては、大変勉強になりましたよ。すぐ忘れましたけど(爆)

♪kemnpusさん

>ペイチが復帰していたんですね。更に太ってましたか?
いや、昔からあんなもんじゃないですか?(笑)
>ボビーはあの歳にしては妙に頑張ってると思いますが
高音がキツそうでした。どの曲も、サビになると聴き取れない、というのが目立ちましたね。2002年の時は、あまり気にならなかったのですが。
>「Lowdown」はやっぱりジェフのドラムで聴きたいっス
ツインでやってくれたら、最高ですね(笑)
返信する
私は一昨年のTOTOのライブに行きました。 (にゅーめん)
2008-03-26 22:37:38
私は一昨年のTOTOのライブに行きました。
オーナーさんが見たときと同じように、ロザーナは最初違うアレンジで、途中から普通に戻ったんだけど、最初からレコード通りにしてほしかったです。
アフリカが素晴らしかったのも同じで、私のときはペイチじゃなかったけど良かったです。
うらやましいのは「I'll Supply The Love」「Hydra」、前回はやってくれなかった大好きな曲です。
返信する
大阪ご苦労さんでした。(ボクは横浜) (ろーず)
2008-03-26 22:53:27
大阪ご苦労さんでした。(ボクは横浜)

BOZのバンドはあんなもんでしょ。 確かに即席バンドっぽかったですね。 左側に白人、右側に黒人ばかり揃えたのはなにか意図があったんでしょうか???
個人的にはハーバーライトが良かったと思ってます^^

TOTOは本当に最近の曲しかやらなくなりましたね。 2003年の25thアニバーサリーライブはペイチも参加してたし、結構初期4枚からやったんですが、2006年来日時はペイチ抜きだったので、新しい曲が中心でした。 
ルカサーのプレイはすごいんだけど、ソロのフレーズがどの曲も同じに聞こえちゃって、後半は飽きちゃいました。

Lowdownはオーナーのドラムスで聞きたいです^^ 
返信する
ヒューイとシカゴは、アメリカでもやっているツア... (かがみ)
2008-03-27 00:08:46
ヒューイとシカゴは、アメリカでもやっているツアーですが、ボズとTOTOは日本だけだそうです。
TOTOラスト公演になる予定なので、
TOTOと関連が深く、日本でも人気があるボズとのジョイントという特別仕様になった模様です。

返信する
♪にゅーめんさん (MFCオーナー)
2008-03-27 01:15:40
♪にゅーめんさん

>ロザーナは最初違うアレンジで、途中から普通に戻ったんだけど、最初からレコード通りにしてほしかったです
やはり、思う事は同じなんですね(笑)
>うらやましいのは「I'll Supply The Love」「Hydra」、前回はやってくれなかった大好きな曲です
ま、どれも完奏はなし、「ハイドラ」なんて歌すらなかったです。ペイチのパートが多いからかな。残念でした。

♪ろーずさん

横浜お疲れさまでした^^
>左側に白人、右側に黒人ばかり揃えたのはなにか意図があったんでしょうか???
言われてみれば、そうですね。ま、右側にいたのはリズム・セクションとコーラスですから、やはり黒人でないと、という事なんでしょうか?(やや意味不明)
>個人的にはハーバーライトが良かったと思ってます
僕は、まったりと「ローン・ミー・ア・ダイム」が良かったですね^^
>ルカサーのプレイはすごいんだけど、ソロのフレーズがどの曲も同じに聞こえちゃって
上手いのは分かるんですけど、早弾きばかり、という感じですよね。
>Lowdownはオーナーのドラムスで聞きたいです
キレはともかく、スピード感はお任せ下さい。って、走ってるだけじゃん(爆)

♪かがみさん

>ボズとTOTOは日本だけだそうです
そうなんですか。逆に、アメリカだと、この組み合わせは客来ないかも。ボズ一人の方が良さそうですね^^;
>日本でも人気があるボズとのジョイントという特別仕様になった模様です
でもバンドくらいなんとかしろよ、って感じです。本国では一緒にやってないのでしょうか?
返信する

コメントを投稿

ライブレポート」カテゴリの最新記事