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三丁目の夕日

2011年09月19日 12時44分39秒 | 与太話

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我が家の近所から最近見た夕日。うちも実は、三丁目なのだ(笑)

『三丁目の夕日』と言えば、西岸良平によるコミックであり(なんと、昭和49年から連載されているとか。実は長寿シリーズなのだ。知らなかった)、映画化もされて大変評判になった。昭和30年代という“古き良き時代”を今に伝える内容であり、特定の世代のみならず、幅広い層にウケたようだが、僕は最近になって初めて読んだ(恥) コンビニで見かけたのがきっかけだったんだけど。あの当時の風景や生活が正確に描写されていて、30年代後半の生まれで詳しい事は分からない僕ですら、とても懐かしさを覚えてしまったが、単なるノスタルジーを追求した作品ではないと思う。現代の日本と昭和30年代の日本を比べてみて、本当に昔の方が良かったのかどうか、判断するのは難しいけど、高度成長をバックに、働けば働いただけ豊かになった時代、「もはや戦後ではない」と言われ、将来に希望が持てた時代、子供は子供らしく親は親らしくあった時代、今の日本は確かにそうではなくなったいるので、少しでも当時を知る世代が『三丁目の夕日』を読んで、「あの頃は良かったなぁ」とノスタルジーに浸ってしまうのは仕方ないと思うけど、若い世代がこれを読んで感銘を受けて、昭和30年代の精神を取り入れようとするのであれば、非常に素晴らしい事であるし、作者もそれを期待してるのでは、なんて気もする。でも、描かれたのが昭和49年という事を考えると、既にその頃には“古き良き日本”ではなくなっていたのだろうか?

昭和30年代と言えば、最近ジブリの『コクリコ坂から』を見たが、これも昭和30年代の横浜が舞台になっていた。原作では、昭和50年代後半が舞台らしいので、わざわざ古い時代に設定を変えたという事になる。映画を見た限りでは、そこいらの意図は不明だが、バンカラで純粋な当時の高校生が生き生きと描かれ、今じゃこんな高校生いないよな、なんて思いながら見ていた。映画自体は、大きな起伏はなく淡々とした雰囲気。悪くはないけど。

そういえば、最近テレビで流れているダイハツの“第3のエコカー”のCMだが、映像を見ている限り、その背景になっているのは“昭和”である。30年代よりは新しい感じだけど、スーパーの買い物袋が紙製だったり、テレビがチャンネル式のタイプだったり、正に昭和の雰囲気だ。その割には、携帯電話を投げつけたりするシーンがあって、よく分からんけど(笑)

ちょっと前に『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』のDVDを借りてきて見た。ご存知の人も多いと思うが、ノスタルジーに侵され過去しか見れなくなった大人たちを立ち直らせようと、しんちゃんや仲間たち、要するに子供たちが奮闘するストーリーだが、とても面白かったし感動的でもあった。10年前の映画だそうだが、この頃から既にこういうテーマはあったんだね(恥) テレビアニメでは、おちゃらけばかりのしんちゃんだけど(笑)、この映画では、妹のひまわりを常にしっかりと抱きかかえていたりなんして、なかなか頼もしくなったなぁ、なんて思ったりもしたけど(笑)、なんといっても素晴らしかったのが、ラスト近く、黒幕と対決する時の「オラだって大人になりたい」という、しんちゃんの一言である。実に“未来”を感じさせる一言だ。

夕焼けがキレイだと、次の日は良い天気になる、と昔から聞いていたので、今でも僕は、キレイな夕日を見ると、明日は晴れるんだ、と思って嬉しくなる。いいことありそうな気分になるし(笑) 今日も疲れたけど、夕日を見て明日も頑張ろうという気になる、夕日というものは、そういう存在であって欲しい。

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