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MFCオーナーのブログ

シェリル・クロウ・コンサート・レポート

2008年12月13日 11時50分23秒 | ライブレポート

まだ風邪が良くならない。正直な所、喉や鼻の調子が悪いだけなのに、何事にも気分が乗らない。仕事だって、もちろんやる気ないし(笑)、プライベートの用事でも、前から決まっていたもの以外は断りたいくらい。これなら、高熱で寝込んだ方がマシというもの。

という状態ではあるものの、この日がやってきてしまったので行かねばならぬ(笑) そう、シェリル・クロウのコンサートである。気分が乗らないのなんのと言ってる場合ではない。なにしろ、シェリル・クロウなのである。

という訳で、行ってきましたシェリル・クロウ。去る12月10日の水曜日、場所はまたしてもウェルシティ大阪厚生年金会館。今回の来日公演は、シェリルにとって5回目のはず。僕が見るのは、1997年、1999年、2002年に続いて4回目だ。なんと、初来日以外は見てる事になる。我ながら凄い(笑) 初来日は1995年だったと思うが、その時は気づいた時にはチケットが完売していて、行けなかったのではなかろうか。確か、会場もライブハウスだった。新宿リキッドルームとかだったような。それから4回目まではコンスタントに来日してたけど、今回は6年ぶり。ま、プライベートでも色々あったようだし、仕方ないのか(笑)

つー訳で、シェリル・クロウである。

開演は19時だったが、10分程遅れてライブはスタートした。場内はほぼ満員。前日まで「当日券有り」とアナウンスされていたのが嘘のよう(笑)

セットリストはこちら。

God Bless This Mess
Shine Over Babylon
Love Is Free
A Change
Leaving Las Vegas
Strong Enough
Can't Cry Anymore~I Can See Clearly Now
Steve McQueen

Motivation
My Favorite Mistake
Gasoline
Run Baby Run
Detours

If It Makes You Happy
Out Of Our Heads
Soak Up The Sun
Everyday Is A Winding Road

-Encore-
I Shall Believe
All I Wanna Do
Higher Ground

暗くなった場内に何故か「I Can See Clearly Now」が流れる中、いきなり弾き語りで始まったのには意表を突かれた。しかも、新作『ディトゥアーズ』の曲を3曲、それもCDと同じ順番では演奏するとは。

いきなりで何だが、今回のコンサートで一番気になっていたのはここで、どういう事かというと、その新作『ディトゥアーズ』は、僕としてはちょっとシリアスな雰囲気で、今イチついていけないものを感じていた訳で、コンサートもそんな感じだったらどうしよう、などと思っていたのである(笑) が、その心配は無用だったようだ。オープニングのシェリルのギター弾き語りにしても、CDよりも明るい雰囲気で、何よりシェリル自身がシリアスな顔ではなかった。なんだか、ホッとした(笑)

ま、とにかく、6年ぶりに見るシェリル、やはりカッコいい。タンクトップにジーンズというシンプルないでたちではあるが、足が長くてスタイル抜群。さすがアメリカン(笑) ギターを抱える姿も、実に決まってました^^ 曲によっては、ギターを持たず、ハンドマイクで歌ったけど、その時はステージを歩き回ったりして、その姿もまたカッコ良かった^^ 髪は以前見た時と同じロング。一時期ショートカットにした映像をYouTubeで見たりしてけど、やはり前の髪型に戻っていた(笑)

今回のバックバンドは、ギター×2、ベース、キーボード、ドラム、パーカッション、コーラス×2の、8人編成。いつもより多いような気がするのは、単なる錯覚か(笑) なかなかルーツっぽい音を出すバンドである。いい感じ。

新作の曲を3曲演奏した後は、一曲はさんで1stからの曲が続く。この選曲もやや意外。個人的には、1stが一番好きなので嬉しかったけど。うむ、「Leaving Las Vegas」も「Strong Enough」も、いつ聴いてもいい曲だなぁ^^

シェリルの曲って、打ち込みともサンプリングともつかないリズムトラックが使われているのが多いのだが、今回のバンドは、変わったセッティングのドラムとパーカッションとで、そこいらをライブっぽく再現していた。注目はドラムでしょう。ついつい目が行ってしまったが、とにかく変わったセッティングだ。通常のスネアの他、エレクトリック系と思しきスネアを2つ、身体の左側に用意していた。そちらを使う時は、左右の手を交差するのではなく、左手を伸ばして、身体も左寄りになってスネアを叩いていたが、おかずを入れる時は身体を正面に向けなければならず、結構大変に見えた。そのせいか、ライドシンバルやフロアタム等、身体の右側にある物は、あまり叩かなかったような(笑) また、曲によっては、右手にマラカスとスティックの両方を持って、プレイしていた。これだと、確かにループみたいな音が出せる。アイデア賞ものである(笑)

パーカッションも、マラカス、ティンバレス、コンガといった打楽器だけではなく、エレクトリック系もふんだんに使い、レコードの雰囲気を再現しようとしていた。クリックに合わせて叩く、なんて事はしてないから、ライブ感あって、良かったです。

さて、シェリルに話を戻すと、相も変わらず、MCも短めで、次々と演奏を続けていく。曲が終わる度に、暗転したステージにスタッフがギター持って出てきて、シェリルに渡すのだが、交換もスムーズでショーの進行を妨げる事もなく、また明るくなったステージでスタッフがうろうろしている、という光景を晒すこともなく(笑)、非常に手際が良かったのが印象的。シェリルも歌いやすかったろう。

前述したけど、シェリルは終始笑顔で、全身から音楽をブレイする歓びを発散していた。以前見た時と同じ。新作の内容が内容だっただけに、やや暗めのステージになるのかなぁ、なんて心配は杞憂だった。良かった(笑) バックバンドとも相性いいようで、そのサウンドと合わせ、実にアメリカンな雰囲気の、いいライブだった。

セットリストを見てもお分かりの通り、その新作『ディトゥアーズ』の曲を7曲演奏したが、アルバムの中では陽気な部類に入る曲がほとんどで、それも良かったと思う。昔の曲と並べて聴いても違和感ないし。やはり、シェリルはこうでなくては。ただ、先ごろ発売されたばかりのクリスマス・アルバムの曲はやらなかった。ちと残念。

そういえば、どこかでストーンズの「Gimme Shelter」を挿入してた。どの曲か、忘れたけど^^;

アンコールに1stからの曲を2曲、そして最後にスティービー・ワンダーの曲で締めた。意外なような、そうでもないような選曲(笑) 場内埋め尽くしたファンも大満足だったろう。シェリル・クロウはデビューが1993年という事で、新世代のミュージシャンみたいに言われてるが、実際には僕と同い年であり(笑)、若い世代だけでなく、やや古い世代にも共感できる音楽をやっている。故に、コンサートに集った観客もやや年齢層が高かった。クラプトンやベックよりは低いけど(笑)

という訳で、6年ぶりのシェリル・クロウのコンサート、とても素晴らしかった。惚れ直してしまいました(笑)

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2 コメント

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よかったですね、シェリル。 (kemnpus)
2008-12-15 01:29:38
よかったですね、シェリル。
僕も11日のJCBホールに行ってきました。
同じように僕もちょっと懐疑的になりながら会場に向かいましたが、
いざ始まってみると6年前の武道館の興奮が蘇りました。
やっぱあの人はかっこいいです。
今回はステージにあまり凝った演出がなく、その分”音で勝負”って感じで、かえってライブハウスっぽくで良かったです。
でもさすが目のつけどころがシャープ、いやドラマーですね(笑)
返信する
♪kemnpusさん (MFCオーナー)
2008-12-15 23:31:39
♪kemnpusさん

>よかったですね、シェリル
ほんと、良かったです^^

>やっぱあの人はかっこいいです
ほんと、見る度にそう思いますね。

>でもさすが目のつけどころがシャープ、いやドラマーですね
あれ、自然と目が行きませんでしたか?(笑)
返信する

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