P.S.出雲から 八雲立つ空へ-SP(Special Performance)

「八雲立つ空へ ~出雲空港写真ギャラリー~」を陰日向に支える、いわば増加燃料タンクのような存在です?

春ですね

2014-04-05 21:31:31 | 出雲的ヨタ話
なんかこう、バタバタな年度末を迎え、新年度が始まったわけです。
もっとも世間においては、年度なんていう概念はあんまり通用せんのですがね。3月31日であろうがお構いなしに仕事は飛んでくるし、職場が変わったとか、仕事が変わったとか関係ないのだな。
今年は消費税率が変わったから、いやがおうにも4月1日を意識せざるをえないのでありまして、ボサ~~~っとしていたらゴミ袋やらトイレットペーパーやらがことごとく4月1日に切れるという体たらく。まあいいけどね、この税金を有意義に使ってくれるのなら。

さて、世間は年明けから偽装やらヤラセやら、ゴーストライターやら、捏造話で花盛りである。
いろいろ思うところがあるのだが、そういう社会に自分らが生きている、自分もその一員なのだということを自覚してから、批評するなり文句たれてもらいたいと思うのだ。
「音楽の歴史的進化を無視していても、流行や耳障りの良さにすぐに乗っかって評価してしまう日本だからこそ起こることであって、音楽の成熟した欧米では起こりえない…」
なんて偉い作曲家が書いている新聞記事(ちなみにこの「偉い音楽家」は、「音楽の歴史的進化」を理解した上で曲を書いてるんだろうね、きっと。名前は存じ上げませんでしたが。)を一枚めくると、
「難病に打ち勝ってメダル」
とか平気でデカイ見出しが踊っている。
もうねえ、コメディーですかと。
物事を唯一絶対的な物差しだけで評価するなんてのは、どだい無理な話なのだ。
それができるなら「プロジェクトX」みたいな番組は成立しないし、アニメや映画オタクの聖地巡礼も流行りはしないだろう。
本質じゃないとわかっていても、みんな割烹着を望んでるんだからさ、実際のところ。
何年もの間、失敗しても転んでもトリプルアクセルに競技生命を賭けてきた彼女を知っているから、世界中が感動したわけでしょ。
いやあ、もうね、実際ワシも大泣きしたわけですけどね。

というわけで、「本質を見る目を養いましょう」みたいな発言をしている方は、残念ながらあまりにも低レベルだなあと思うのである。我々の日常がそうであるように、世の中の殆どはそれほどドラマティックじゃないんだよね。本質だけしか見えなかったら、さぞ退屈だろうと思うのだ。いや、そもそも本質って何よ。ほんとにわかってる?