「小泉発言の整合性は、どうなの?」

2009年02月19日 | いつきの思い
ロシアで記者会見を行なった小泉元首相は、定額給付金に関連する第二次補正予算関連法案に関して、「与党が3分の2を使う本会議が開会されるならば私は欠席する」と述べた。

先日の麻生批判以来、小泉元総理の発言に注目が集まっているわけだが、報道というのは正確に事実を伝えているのだろうか?

第二次補正予算に関しては、野党は「定額給付金は、おかしい。」と、参院では否決した。(定額給付金を除く野党修正案は可決)

その後、第二次補正予算で衆・参で議決が異なった為に1月26日・27日と両議院協議会が開かれだが、成案が得られずに衆院の議決が優先されて定額給付金を盛り込んだ第二次補正予算は成立した。

記憶が正しければ、「定額給付金はおかしい」と声をあげ行動を起こした与党の議員は、当時政務官だった松浪健太議員ぐらいだったと思う。

その後、麻生総理の郵政民営化に見直しともとれる発言に「笑っちゃうくらい、あきれる」と小泉元総理は批判をし、定額給付金に関しても言及され、昨日のロシアでの発言となった。

しかし、小泉元総理は衆院本会議に出席していたなら、「定額給付金」を盛り込んだ第二次補正予算や第二次補正予算関連法案にも「賛成」しているわけだ。

本来は切り離して論じられるべき「郵政の見直し」と「定額給付金」という案件を、麻生総理の発言が気に入らないからといって、「賛成したけど、反対だった。」と態度を変えるのは政治家として、あまりにも無節操ではないだろうか。

今後、小泉元総理の発言や行動が、どのように波及するのかは分からない。
ただ、ここまで来たら、野党が修正案で示したように「定額給付金」を取り除いた案で与党が歩みよる以外にないのではないだろうか。(ただ、成立した予算を修正する事ができるのだろうか?)

与党は「政局より政策」と言っている。それは、もっともだと思う。
しかしながら、「政策より政局」としているのは、自民党なのではないだろうか?

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1 コメント

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Unknown (Unknown)
2009-02-19 20:52:17
「政局」大好きの、目立ちたがりですからね。
それにのっかるマスコミも どうかと思いますが。
いろいろみて回ったら、かんぽの宿の件で、
氏はもらえるはずの利益が来ないから。
その 当てこすりですね。
自分のやったこと(郵政民営化)を、
現政権は否定、というか見直しましょうになってるのが気に入らないのもあるでしょう。
下らない。
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