「山口ショック」

2008年04月29日 | 選挙
決算委員会の省庁別審査の厚生労働省分で質問に立たせていただきました。

主な質問の内容は、
・振動障害に関する労災申請の不支給処分に関して
・生活保護受給者に対するジェネリック医薬品使用強制通達に関して
・診療報酬改定に関して

質問しましたが、40分の制限では用意した全てを質問する事はできません。なんとなく、消化不良感を覚えます。
他の共産や社民や会派に属さない議員は10分~25分程度だから、もっと消化できないのかもしれません。

日曜に投開票が行なわれた、山口の補欠選挙は、民主党の平岡氏が圧勝しました。

補欠選挙は、与党が強いといわれておりますが、
今回の勝利で「山口ショック」の激震がが政界に走っております。

保守王国・山口での勝利は、政権交代へ一歩一歩着実に近づいている証拠です。

私も一度、選挙応援に入り、企業を中心に数十社訪問させていただきました。

回らせて、話をさせていただくと、多くの方が、今の現状や、自民党に対して大きな不満をもたれていた。私がお会いした方は一部だったのですが、全体的にそんな雰囲気だったのではないかと思います。

その後、私は連日委員会が入っていましたので応援に入る事は出来ませんでしたので、秘書を張り付けで二人現地に派遣し、東京からも後方支援をしたので、今回の勝利は自分の事のように嬉しいです。選挙後、多くの議員とお会いしたのですが、皆さん自分の勝利のように喜んで、すっごくニコニコしてる先輩議員もいらっしゃいました。

「後期高齢者医療制度」、「暫定税率」に反発する民意が、今回の選挙を動かしたのでしょうが、政府・与党は冷静に結果を分析できていないのではないか。今後の動きに注目したいと思います。


週末は、
連合宮崎中央メーデーと、都北地協メーデーに参加させていただき、挨拶をさせていただきました。

そして都内で開催された、北朝鮮への追加制裁を求める国民大集会に拉致議連のメンバーとして出席してきました。

「まるで、学級崩壊」

2008年04月24日 | 国会
総務委員会が終了しました。

本日は二番目のバッターとして、

・ガソリン税における、ガソリン独自課税の割合
・ふるさと納税制度
・頑張る地方応援プログラム

以上3点に関して、増田総務大臣に質問をさせていただきました。

午前中の審議は、民主党・新緑風会・国民新・日本の3名が質問に立ち、何事もなく終わったのですが、
午後に波乱が起こりました。

自民党側が採決をするように動議を求め、否決されたのですが
それが、自らの意に沿わないという事で、自民・公明が自らの質問時間を放棄し、退席。

しかも、与党はいつも総務委員会で空席を目立たせてるのに、テレビの前でのパフォーマンスとなると見事にそろってます。
(ちなみに、民主会派では理事から常日頃、空席にするなという事で席を長時間空けるという事はしません。)

しかも、差し替えで委員を交代してきた議員が大声で野次を飛ばすわ、暴言を吐くは・・・。
今まで審議に出てきてる委員に言われるのなら、まだ分かりますが、一度も出てきた事のない方に「充分に審議をしてる!」と言われても困ります・・。

まるで、学級崩壊のような感じで、思わず「まるで、学級崩壊だ。」と口にしてしまいました。


「32歳の日」

2008年04月23日 | Weblog
自分にとっては、激動の年だった31歳が終わり、新たな32歳という年齢を迎えました。

多くの方にメッセージを頂いております。ありがとうございます。

31歳は、苦しい事も、悲しい事も、嬉しい事も色々と経験させていただきました。
これからの人生も色々な事を味わうのだろうな。

先日、門川町で書を買いました。
それには、「夢 明日を生ぬくための おまもり」と書かれています。

夢をもって、ゾロ目に向けて飛躍していける歳にしたいと思います。

誕生日で特別何かをするわけでもなく、明日の総務委員会の質問に向けて準備します。
月曜に予定されている、決算委員会の準備もしなきゃ・・。


「飛び入り。」

2008年04月21日 | 出来事
週末は、延岡市でお大師さんと、四半的の大会があったので顔をだしてきました。

顔だけだすつもりだったのが、
「外山さん、せっかく来たんだから挨拶しなさい。」と言われ、挨拶をさせてもらい。「外山さん、せっかく来たんだからやっていけば?」と言われ、飛び入りで延岡チームに入れていただき、約1年ぶりに試合に出させてもらいました。

結果は、9本(10中)、8本(10中)、6本(10中)と30本中23本というなんとも言えない結果・・・。

油断、弓が合わないという二点がこの結果の要因だったのではないでしょうか。

四半的をされてる方は高齢の方が多く、いわゆる後期高齢者に属する方が多いのか、みなさん4月に始まった後期高齢者医療制度(長寿医療制度)にご立腹。

只今、後期高齢者医療制度の廃止を求める署名を集めているのですが、皆さん快く承諾していただけ署名していただけました。

後期高齢者医療制度による年金からの保険料天引きを苦に、自殺者まででてしまいました。

だれも喜ばない医療制度を無理やりにはじめた。
医療費30兆円といわれておりますが、国費分は8~9兆円といわれております。
決して、対GDP比では高くない日本の医療を制度改正や医療費抑制であの手この手で押さえ込んでいる。

私は以前から「たばこ税」増税派なのですが、この「たばこ税」こそ欧米並みに増税し、そこから捻出される約8~9兆円の税収を持って、日本の医療を支えるべきだと思うのですが。

「この国のかたち。」

2008年04月16日 | 地方
「今後どうなって、いくんですかね?」と宮崎からの来客から尋ねられた。と言っても、今後の政界の展望ではなく、この国のかたち、すなわち地方分権の行方の話です。

私は所属している委員会が総務委員会という事もあり、部会などでの議論は地方行財政や地方分権の議論が大きなウェートを占めている。

地方で育ち、地方で暮らし、そして地方選出の国会議員となり、東京だけが繁栄する一極集中にはアレルギーを感じる事もある。

国民の10%は東京に、33%は1都3県に集中していて、あらゆるモノが東京に集中し、東京を起点としている。一方、地方はシャッター通り商店街が増え、衰退の一途をたどっているのだ。

私の地元も、小学生の頃までは、夏になると夜市が商店街で毎週開催されていたが、今ではシャッター通りになっている。年が増すごとに街に増えるのは、消費者金融とパチンコ店のようなありさまだ。(今では、グレーゾーン金利の問題で消費者金融も撤退している。)

東京一極集中、中央集権の歪みが、ジワリジワリと浮き上がってきている。大抵の地方は同じような状況なのではないだろうか。

黒船来航、開国、明治維新の時代は列強諸国に立ち向かっていく為に、中央集権体制を敷き、一定の成果をあげた。いや、むしろ中央集権体制によって今日の日本の繁栄は築かれたといっても過言ではないだろう。

しかし、昭和13年の国家総動員法により、モノ(人・物・金・情報)が東京に一極集中し、また高度経済成長期の高速道路や新幹線などの交通インフラの整備によってストロー現象などにより人が地方から流出しはじめた。
そして、今日の地域間格差へとつながった。

このままの体制を続けると、20年後には関東平野に人口の50%が集中する事になるといわれている。東京にだけ、何もかも集中し、地方は人もいなく、山や河が荒れ果てるという状態は、私たちの望む「この国のかたち」なのだろうか?

そんな中、「地方分権」や「道州制」議論が続いているわけだが、どのような「国のかたち」になるのかは決まっていない。そこで、冒頭のような「今後どうなって、いくんですかね?」質問がでたのだ。

大抵の方は「地方分権」、「道州制」に好意的なのだが、「同床異夢」のような感じもする。
中央官僚の意図する「地方分権」、「道州制」と地方の求めるそれとは違うであろうし、議員の中でも考えがバラバラだ。

先日、京都視察の夜に総務委員の新人メンバーで集まり、様々な議論をしたが、基礎自治体の規模・数などもバラバラである。ちなみに、衆院の300小選挙区の形が基礎自治体のモデルとなるとも言われているが、個人的には都市部(宮崎でいうと1区)は別として、地方部(宮崎でいうと2区、3区)は、それらを三分割程度にしたらいいのではないかと思う。

また、地方分権を行った際の国と地方のかたちは、二層制(基礎自治体―国)なのか、三層制(基礎自治体―道州制―国)なのかという議論もある。

どういう結果になるか分からないが、今のまま役人主導による「地方分権」、「道州制」へと移行になると、国と地方の主従関係は変わらないかたちになるのではないかと危惧している。単に「県」の上に「道州」が出来ただけでは意味もないし、余計にコストがかかるでしょう・・・。中央集権型での「地方分権」では、地方の再生は成し遂げられません。

私の目指す「この国のかたち」とは、国と地方が対等でなければならないと思うし、地域主権型道州制を導入しなければならないと考えております。

今日は時間がありませんので、また改めて続きを書きます。

「水源の里」

2008年04月15日 | 政治
京都に行ってきました。

と言っても、観光ではありません。

参議院総務委員会の委員派遣で、一日目は水郷の里である京都府綾部市市志に視察に行き、
二日目は参院総務委員会の地方公聴会を京都で開きました。

この「水源の里」とは、学術用語では「限界集落」と呼ばれています。
「限界集落」というネガティブなネーミングをあえて用いず、川上の大切さを改めて認識してもらう為にも「水源の里」というネーミングを使用してるようです。

水源の里:
距離 市役所から25km以上
高齢者率 60%以上
世帯数 20戸未満
位置 水源地域

四方綾部市長は「35年間で76兆円も過疎対策に使われたが、それでハコモノはできたが、山間部などの人口流出にはなんら手だては打たれてなかった。」「多くの人は(限界集落)を知ってはいたが、見て見ぬふりをしていた。」等々述べられた。

限界集落というと、なんとなくどんよりとしたイメージを持っていたが、高齢化率100%というわりには、皆さん元気で、温かく我々を向かい入れてくださいました。

「水源の里」地域活性化の取り組みとしては、
①おばあちゃん達が月一回集会所にお茶会で集まる。
②共同でつわぶきを生産している。収益は650万円。
③都会に出た市志出身の人が家族だけじゃなく、同僚なども一緒に連れて帰省し、その際に焼肉パーティーをする。
④自治会にリーダーが存在する。

これらの四つのポイントを押さえる事により、地域再生ができると市長は仰られました。

全国にある約8000の限界集落を再生するのに、全体で1年で1000億。
10年間で1兆円あれば、8000集落はやっていけると市長は断言されました。

「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」、この精神を我々は持ちながら地域再生という問題に取り組んでいかねばなりません。


「みやざき地頭鶏」

2008年04月11日 | 告知
友人の現代美術家・小松孝英氏の作品です。

なんでも、県産品であるJA日向ブランド「みやざき地頭鶏」のポスターだそうです。

最近、宮崎県産品というと「知事ステッカー」を貼ってる物が流行ってますが(事実、県外のお客様には知事ステッカー商品が喜ばれています。)、あえて「知事人気」を利用せず、味で勝負の王道でお客様に良い物を提供するその心意気にも惚れて小松氏はポスター制作にもかかわったそうです。

この力強い、みやざき地頭鶏のポスターを見つけたら、ぜひ商品を手に取り、ご堪能ください。

そして、その小松氏が県北では初の個展を日向でやります。
時期は、6月頃だと思いますが。
詳しくは、詳細が決まってから告知します。

また、小松氏が中心となっている「現代の若手作家展」が日南で4月16日(水)から5月5日(月)まで開催されます。

「現代の若手作家」展  ギャラリー花みずき2周年記念企画展(日南市)
4月16日(水)~5月5日(月) 午前9:00~午後7:00 火曜日定休 入場無料

出展作家
日笠隼人(神奈川) 瀬戸真弓(滋賀) 小西良敬(京都) 河野剛広(福岡) 田中伸和(福岡)
川崎陽介(佐賀) 柿原康司(宮崎) 児玉陽亮(宮崎) 小松孝英(宮崎) ジェームス・ハリス

宮崎で県外の若手作家の作品をご覧になるチャンスは、なかなかありませんので
ぜひ、日南まで足を運んでみてください。





「おもうこと」

2008年04月10日 | 政治
委員会に出席して、国民新党の自見先生(元郵政大臣)の事務所にご指導を受けにいってまいりました。

今月中に総務委員会(地方三税)と決算委員会(厚生労働省審査)の質問に立ちますので、医療に詳しい自見先生にどのような切り口で切り込むべきかご指導を受けにいってまいりました。医療政策に関しては、私はスタンスが国民新党と近い為、現状の問題点など疑問に思ってる点を聞いたわけですが、やはり、ここでも財務省が・・・。

自見先生は、「この世界は、疑ってかからないとだめだよ。」と言われ、イギリスのデズデリー元首相の言葉を引用された。

「嘘には三つある。軽い嘘は、ただの嘘。重い嘘は真赤な嘘。最も罪の重い嘘は政府の統計」

ところで、昨日の党首討論は実に見ごたえがあった。
(参議院ホームページのビデオライブラリーでご覧になれます。)
ただ、どっちが総理で、どっちが野党の党首なのか分からなくなるような場面も多々ありましたが・・・。

昨日の討論で、福田総理と小沢代表の考えの違いというものが浮き彫りになったのではないでしょうか。
「官僚主義・中央集権主義」を目指すのか、「脱官僚・地域集権主義」を目指すのか。

自民党と民主党は政策では似ているといわれるようになってきましたが、「官僚か、脱官僚か?」、「中央集権か、地域集権か?」で大きく異なっているのではないでしょうか。

話はそれますが、
書き込みによると、私が「拉致議連」と「朝鮮半島問題研究議員連盟」両方に入会してる事を不思議に思ってる人がいるようだ。
一見、相反する会に思えると思うので仕方がないが・・・。
その書き込みによると「朝鮮半島問題研究議員連盟」は「融和派」だそうだが、私は融和派だとは思わないし、単なる親北朝鮮の連盟なのであれば幹事になる気も、会に入る気もさらさらない。

僕は何度も書いてるが、「アメとムチ」は使いようだと思うし、外交というものは相手方とのパイプも必要だ。
パイプなくして、物事が解決すると思うのであれば、それはあまりにも素人的な考えなのではないだろうか。
拉致や核開発等の問題も含め、交渉窓口を作り、「アメとムチ」を上手く使い分けなければならないのが、外交なのではないだろうか。

私は北朝鮮に対して「アメ」ばかりやるような外交は認めないし、親北朝鮮の政治家でもない。
それだけは、理解していただきたいと思います。


「担当能力」

2008年04月08日 | 政治
明日、三度目の日銀総裁人事の総裁が行なわれる予定だ。

「空席になると、大変な事になる。」と危機を煽った方々もいるが、空席による大きな混乱というものは起こっていない。

1度目の総裁人事の前に元官僚(自民党某幹部のブレーン)の方と総裁人事について話す機会があったが、その方は「政治より市場の方が先が読めますよ。既に市場は手を打ってます。ただ、長期に渡る空席だと大変な事になりますが。」と仰られてました。

総裁空席により日銀の権威と信用を失墜したという人もいるが、日銀の失墜よりも総裁を決める事が出来ない政治の権威と信用の方が失墜しているのではないだろうか。すなわち、今の政権には政権担当能力がないと言っても過言ではないだろう。

与党サイドからは、総裁人事に関して野党第一党の民主党に責任を押し付けはじめる声も聞こえ始めた。

過去2度の総裁人事で、野党側が同意できない状況を作りだしているのは誰だ?
なぜ、野党は頑なに同意しないのか?

そこを、政府・与党は探ろうとしていない。
なぜ、総理・政府・自民党は、そこまで「財務省」に固持するのだろう?

野党がうなずくような人事案を提示するのが、政権与党の役目なのではないだろうか。

私達は、「財務省支配」、「官僚支配」に対して反対している。
ここに楔を打ち込む事により、今の政治は変る。

昨年の「逆転の夏」により、従来型の政治が大きく変ろうとしている。
従来型の政治が終焉を迎えようとしてる中、未だにその変化についていけず、従来型を固持する政治家もいる。

「官僚主導による政治」を止める為に、私たちは変らなければならない。


「自然を守る法整備」

2008年04月03日 | 環境問題
守りたい自然があるが税金やお金がネックとなり、手放したり、破壊したりしなければならなくなったという事例は数多くあると思います。

そのような自然や文化遺産を守る為に市民や企業から寄付を募って、将来に豊かな財産を引き継いでいく「ナショナル・トラスト」という運動があります。

この「ナショナル・トラスト」は、約100年前に三人の市民によってイギリスで始まりました。イギリスの「ナショナル・トラスト」(1895年に設立された非営利法人)は、今ではエリザベス女王に次ぐ、広大な土地を所有する組織になったそうです。(会員:350万人、土地:25万ha、海岸線:1100kmを所有。)

私もイギリスに住み、イギリスの自然の豊かさを肌で感じていましたが、イギリスの緑豊かな自然の背景には、住民の意識レベルもあるでしょうが、「ナショナル・トラスト」を支える法律によるところが大きいのではないでしょうか。

① 永久に自然地を守るための譲渡不可宣言
② 相続税の免除
③ 建物を寄付しても、そこで暮らす事のできる制度
④ 保存誓約書

日本各地でも、「ナショナル・トラスト」運動で守られている自然は数多くあるようですが、イギリスのように法で支えられているとはいえません。日本の場合は、ナショナル・トラストを支える住民の犠牲(固定資産税の支払など)によって自然が守られて部分があります。

日本では、公益目的の土地の寄付であっても、土地を寄付した人が税金を支払わなければならない時があります。ちなみに、寄付先が国や特定公益増進法人や認定NPO法人の場合は相続税・譲渡所得税・住民税は非課税ですが、寄付先が財団法人や社団法人・NPO法人の場合は相続税は課税されます。(譲渡所得税、住民税は場合により課税。)、任意団体の場合はいずれも課税されます。

自然破壊が進み、その自然を守ろうとする意識も高まってきている中、ナショナル・トラストを支える法律をつくっていかなければなりません。ちなみに「ナショナル・トラスト」を支える法律を制定しているのは、イギリス、オーストラリア、韓国の三ヶ国だけだそうです。