「地デジの準備すすんでますか?」

2008年07月09日 | 政治
各自治体や放送局から地上デジタル放送普及に関して要望を頂きます。

国策で2003年から地上デジタル放送が開始され、2011年7月24日には完全デジタル化される予定です。

完全デジタル化に向けて急ピッチでアンテナなどの送信施設の整備を進めてるわけですが、山間部や建物が障害となり難視聴地域もでてきます。

2010年末には100%を地デジでカバーする予定だそうですが、ほんとに可能なのか疑問を感じます。県や総務省の調査では、カバー率予想は県全体で97%、地域(県内の山間地など)によっては78%しかカバーできないという予想データーもあります。

また、受信者側の問題としては地デジ対応機器の普及が進んでいないという現状もあります。総務省によりますと、43.7%しか地デジ対応機器は普及してないそうです。

SMAPの草薙君が「地デジの準備すすんでますか?」とCMで言ってますが、進んでないのが現状かもしれません。

先日、地元の放送局側から要望をいただきましたが、放送局側の心配としては送信の問題よりも、受信の問題の方が深刻なようです。

もし、地デジ対応機器の普及が進まず、アナログ放送を地上デジタル放送完全以降後も延長した場合は、経費だけでも4億かかるそうです。アナログ放送への新たな設備投資は無駄な投資になるので、それだったら地デジ普及の為に国が本腰を入れて欲しいという声をいただきました。

今、国はメーカーに対して5000円以下の対応機器の開発を要請しておりますが、国が思ってるように進むのかは疑問です。

そのような事情や不安がある為、受信側の自治体、送信側の放送局、双方から要望を受けます。

参院において、総務委員会で活動しておりますので、国策で勧められる地上デジタル化で難視聴という地域間格差が生じないように、国が送信・受信にも責任を持つよう国会の場で求めてまいります。



「叫び」

2008年06月25日 | 政治
只今、戻りました。宮崎で会合に出席した後、都城をまわり、夜は運輸関係者との意見交換会に出てきました。

当選してから小沢代表に「君達は地元に帰れる時は、帰って 皆さんの声を聞きなさい。君達の仕事の一つに、皆さんの声を国会の場にもってくるという役目があるんだ。それが、民主主義だから。」と言われました。

当選してから可能な限り毎週末、地元に戻り。そして、国会閉会してからも東京で用事がある以外は、なるべく地元・宮崎をまわらさせてもらってます。

どこをまわっても、どこをまわっても。
今の地域経済や生活苦に対する悲鳴とも呼べる声を聞きます。
自分なりに今の厳しさは分かっているつもりでしたが、実際に皆さんのお話を聞き、生の現場を見させていただくと、想像を超える厳しさを目の辺りにしました。

そして、今夜もこの原油高騰の影響で瀬戸際まで追い込まれている現状の運輸業界の30名近い方々と意見交換させてもらいました。軽油の値段が5円違うだけで、月当たり100万も経費が変わると皆さん口々に言われました。暫定税率廃止が約一ヶ月間だった事に対しても、なぜ一ヶ月しかできなかったのかという厳しい意見もありました。

皆さんから頂いた声を一つでも国政に反映できるよう、真摯に活動を続けてまいります。

おやすみなさい。


「憲政史上初の首相問責決議可決。」

2008年06月12日 | 政治
昨日、参議院本会議におきまして、福田康夫内閣総理大臣に対して首相問責決議が賛成多数で可決いたしました。

首相に対する問責決議は、憲政史上初であります。

衆院における三分の二という圧倒的な力を背景に参議院を軽視する福田内閣の姿勢は、二院制を否定し、議会制民主主義の冒涜するものであります。また、年金、防衛利権、ガソリン税、後期高齢者医療制度といった様々な問題を解決しようとしない政治姿勢を見過ごすことは出来ません。

そのような理由で、私は福田康夫内閣総理大臣に対する問責決議に賛成いたしました。

どうしても賛成できない法案に関しては反対しておりますが、私たちは何でもかんでも反対しているわけではありません。現に、国家公務員制度改革基本法案をはじめ、何本も与野党で修正し、政府提出法案を成立させております。

私は政権にもとめられているのは、衆院も参院も納得する法案を提出し、成立させる事であると思います。野党が反対するなら衆院の力をもって、参院の意思を無視する。そのような事を政権はすべきではありません。

私は参議院議員であり、参院の立場から首相に対し衆院の解散を迫る考えはありませんが、憲法でも規定されているように、内閣は国会に対し連帯して責任を負わなければならない。
国会の一翼を担う片方の院が、内閣総理大臣に対して問責決議を可決させているのだから、どのように総理が国会の一院である参院に対して責任を負うのかを注目したい。

「問責決議は法的拘束力はないから、無視する。」といったような声が与党側にはありますが、佐藤栄作元首相も問責の意味は重いというような発言を以前されております。問責決議というものは、与党側が言うように、そんなに軽いものなのでしょうか。

衆院で内閣信任決議が可決されましたが、内閣信任決議はあくまでも衆院での話であります。衆院で信任されたからといって、参院で可決された問責を覆すものではありません。

福田総理には、憲政史上初めて可決された首相問責決議の意味を重く受け止めてもらいたいと思います。


「国民新党決起大会。」

2008年06月05日 | 政治
日頃の議員活動でもお世話になり、また選挙の際も支援をいただいた国民新党の総決起大会が行なわれたので出席してまいりました。

国民新党の「一丁目一番地」である「郵政民営化の見直し」ですが、私も以前からまったく同じ考えでありますし、郵政を扱う「総務委員会」に所属し、幾度か郵政民営化について質問をさせてもらってますが、未だに、良かった日本の郵便システムを、なぜに壊したのか疑問に思えます。

先日、民営化後、初の決算が半期分でましたが、小泉さんが唱えた「薔薇色の民営化」はどこに消えていったのでしょうか??

話は変りますが、皆さん「サマータイム」に関してどう思いますか?
「時間を有意義に使える。」や「温暖化対策に良い。」という事で推進する方も多いですが、僕は未だに懐疑的です。

そんな中、睡眠学会が「サマータイムは健康に悪影響」と導入反対の声明を発表しました。その理由は、導入により、夏時間へ移行すると、最長で2週間程度、睡眠時間が短くなり、眠りの質が下がると分析結果がでたからだそうです。

僕もイギリス在住中に何度もサマータイムを味わいましたが、自分の身体にサマータイムがあってるとは一度も感じた事はありません。

ほんとに、温暖化対策になるのか?って疑問も。

サマータイムには自分なりの疑問点もあるので、いろいろと調べてみようと思います。

 

「今までで一番長い質問。」

2008年06月02日 | 政治
今国会最後の質問(たぶん)が終わりました。

当初、40分と言われ、次に、60分と言われ、いつの間にか70分に変更され、質問時間の直前に理事会での話し合いでまた60分と告げられ。質問時間が、コロコロ変わりました。総務委員会の新人としては一番長い質問時間だったと思います。

総務委員会で「特定電子メール法改正案」に関して質問をしたのですが、
主な中身は

・迷惑メールの状況
・オプトイン方式の導入について
・同意の取り方
・例外規定について
・記録の保存にかんして
・摘発状況
・摘発が少ない理由
・罰則の基準
等々、30問に近い数の質問でした。

この特定電子メール法改正案には、反対ではないものの。
このような生ぬるい罰則ややり方では、何も改善されないのではないかと思い質問させてもらいました。電子メールの不正利用罪の創設まで訴えてしまいました。

書く事は、まだまだありますが、今から会合に行ってきます。

「野党になる準備」

2008年05月23日 | 政治
昨日、差し替えで委員になり外交防衛委員会で行われた防衛省汚職事件に関する宮崎元伸氏に対する証人喚問に出席してきたのですが、自民党が審議を拒否して証人喚問を欠席したのには驚かされました。

証人喚問では秋山氏に一億円を送金するよう指示した事や、額賀財務大臣と宴席をともにした事など(額賀氏は以前から否定)宮崎証人本人の口から述べられました。事実は一つしかなく、当事者同士しか分からないのでありますが、この世界は真実が何通りもあるようで、残念です。

一連の疑惑を解明するチャンスが証人喚問であるわけですが、与党という立場でその解明するチャンスを放棄した姿は残念であります。

マスコミを通すと、ねじれ国会になり、野党が審議を拒否し、法案を否決してるような印象を与えておりますが、本日の本会議での法案にしろ、我々は全て賛成。いくつかの法案で自民が反対票を投じております。我々が参院で通した法案も、衆院ではちゃんと審議されてなかったり。なんとなく、与党が野党になる準備をしてるのかなという風に見えます。

今日は母校・日南高校の東京黒潮同窓会に出席し、明日・宮崎に戻り、住吉浜の視察を行います。

写真は、先日 延岡にいった際に撮ったものです。


「CHANGE」

2008年05月14日 | 政治
木村拓哉主演の「CHANGE」が始まった。
ストーリーは、小学校教師・朝倉啓太(木村拓哉)が父親である福岡選出の国会議員の事故死を受けて、後継候補として補欠選挙に出馬し、総理に上り詰めるという設定らしい。
(http://wwwz.fujitv.co.jp/change/index2.html)

調査によると、初回平均視聴率は23.8%と好発進だそうだ。
放映当日は時間がなく観られなかったので、録画した番組を深夜に観た。
政治・選挙に携わる人間として、突っ込みたい所もいくつかあったが、さすがにキムタク作品とあって、面白い。
今後、このドラマがどの様に展開していくのかに注目したい。

ちなみに、このドラマをきっかけに、多くの人(特に政治に関心の薄いといわれる若者に)に政治に関心を持っていただけるとありがたいです。

ところで、実際の政治の現場に話を戻すと、
昨日、今国会3度目となる「3分の2」再可決が使われた。

マスコミの取材等でも答えていますが、私は「3分の2」再可決は憲法で規定されたものなので使う事に関しては、場合によっては仕方のない時もあると思います。

しかしながら、「3分の2」再可決は、いわゆる「伝家の宝刀」であり、再可決を乱発する政治手法には違和感を覚えます。(そういう意味では、解散権や内閣不信任案、問責決議案も同じ。)

昨年夏の参議院選挙により、いわゆる「ねじれ国会」という状況が生まれた。
政府・与党は、二院制の一院である衆議院でしか、多数を占めていない。
もう一院の参議院は、野党が多数を占めている。

このような状況下で、衆院・参院の意見や議決が異なる事は想定されるわけである。
じゃあ、意見が異なる可能性がある場合は、どうするのか?

衆院で決めた事に優越があるので、参院の意見は無視して、「3分の2」を行使する。
それでは、参院の意思はどうなるのか?二院制の否定にもつながる。

ハナから参院の呑めない法案を出すようなら、参院は「参院の意思」として反対する。

政権担当能力のある政府・与党の役目としては、この「ねじれ現象」下では、参院の呑めるような法案を出す役目があるのではないだろうか。

その上で、参院が呑めるよう努力した法案なのに、参院が反対したのなら、「3分の2」再可決の「伝家の宝刀」を抜く事は仕方のない事である。

じゃあ、今までの「3分の2」再可決を行った、三つの法案はどうだったのだろうか?
昨日の道路特定財源を10年間維持するという特例法改正案も、閣議決定と矛盾する法律を国権の最高機関である国会が認めるというものだ。矛盾だらけである。

今後も政府・与党は「3分の2」という刀を振り回すのだろうか?
福田内閣が閣議決定した一般財源化の使い道にしても、基礎年金の国庫負担の割合の問題にしても、そして来年1月で期限切れを迎えるテロ特措法の延長にしても、「伝家の宝刀」を振りかざしていくのであろうか?

その「伝家の宝刀」で斬っているのは、国権の最高機関の一翼を担っている参議院であり、民主主義、そして国民であるようにしか思えない。

木村拓哉演じる朝倉総理なら、相手が思うようにならないからといって、「伝家の宝刀」を簡単に抜くのだろうか?

(写真は田中まきこ議員と会合した際に撮影したものです。)


「現実な声」

2008年05月13日 | 政治
週末は、ライオンズの清掃活動と高原町の「神武の里総合武道大会」に行ってまいりました。

神武の里総合武道大会は19回目を迎え、種目も剣道、柔道、空手、弓道、そして四半的と5種目、参加総数4000人と盛大な大会です。

剣道場で来賓祝辞をした後、四半的会場に顔を出すと、
皆さんが、「外山さん。せっかくだから、打っていきなさい。」と言われ、
自分の所属する油津チームではなく、延岡チームに入れてもらいました。

結果は「9本、8本、9本」の26本でした。
皆さんから「外山さんは、練習もしてないのに、上手いな~。」と感心されたわけですが、
皆さんほとんどが30本という現実・・・。

四半的は県内各地から人が集まるのですが、大半の方は現役を引退されたご高齢の方々です。
やはり、皆さん今回の後期高齢者医療制度にはご立腹で、「これは改めてもらわな、困る。」という声ばかり。

現場の現実の声は、「後期高齢者医療制度」は認められないというものなんですよね。その声を真摯に我々、国政に携わる人間は受け止めなければなりません。

日本の医療費は政府の主張する程、高くはありません。
医療費の自然増2200億円分(税負担分)は、これは自然増なわけですから止める事はできません。
しかし、政府の政策は、この自然増2200億円を押さえつけるやり方を行っているわけです。増える医療費を患者や現場の声を無視して抑制するようなやり方ではなく、予防医学の促進や、そして欧米よりも割高となっている薬価や医療機器費を見直して財源を確保すべきだと、私は思います。

四半的の方々は県内各地から車を使って集まっているので、ガソリン税や、高速道路の話にまで及びます。
「外山君、ほんの一か月やったけど。全然、違った。」と暫定税率の廃止による効果を強調される方もいらっしゃいました。

国民の生活は逼迫している。景気も落ち込み、特に地方はその恩恵に授かれていない現状では、景気を刺激する意味で、皆さんの生活を支える為には減税しかないのではないかと思います。

昨日、参院において道路整備財源特例法改正案が否決されましたが、総理が主張する事とも矛盾する法案が出されているという現実と、「必要な道路」と「無駄な道路」が区別さず、ごちゃまぜになっているという現実があります。

また、ごちゃまぜにされてるから、なかなか必要な道路に重点的に財源が投入されず、道路整備が遅れているという現実があります。

四半的の皆さんと話していると、高原まで来るのに、ほとんどの人が高速道路を使われていないという現実に直面しました。料金が高いのと、一般道を使ってもあまり変わらないという現実もあるようです。

さすがに延岡の人達は、西都から高速道路を使ってると思って「西都から高速だったんですか?」と尋ねると、「うんにゃ。農道を使った方がはえかい。そっち、使ったが。」と言われました。

乗ったが便利だが、高くて乗れないという現実。
私は今でも高速道路無料化論者ですが、一般国道・県道・農道・高速道路等々、縦割りで整備するのではなく、連携して整備しなければ、造っても意味のない道路というのは数多くでてきてしまいます。

皆さんと話すと、色々と「現実」を教えていただけます。
この現実を直視しなければなりません。

「質問でのこと」

2008年05月08日 | 政治
先日、地元事務所に戻ると振動障害の患者さんが挨拶にこられてました。
また、別の患者さんからもお電話が事務所にかかってきました。

訪問や電話の用件は、国会で振動障害に関して取り上げた事に関する謝意だったのですが、自分としては、引き出したかった答えを引き出せなかった悔しさの残る質問だった。

しかし、患者の方々にとっては今まで取り上げられる事がなく、問題解決へ一歩でも前進していると感じていただけたようです。なんでも、この「振動障害」に関しての質問は過去にも国会でそれ程、取り上げられてなく、患者の一人は「わしらに、光があたったようなもんです。」と言われました。

私も以前、お邪魔した方から「外山さん、私の手を触ってごらん。」と言われ、手を触ると、指先だけが非常に冷たかった事を今でも覚えております。その患者さんから「助けてください。」と言われました。

高度経済成長を支えた方々が負った代償である振動障害が、地域によって認定の格差が生じ、通達なども無視される行政が行わる事に関しては疑問を感じます。

また、患者の方の大多数は高齢の方です。その方々が一人でも多く、救済されるよう、一人の議員として頑張ってまいります。

話は変わりますが、決算委員会で質問した生活保護受給者に対するジェネリック薬品強要の件は記事として取り上げられたようです。

某新聞の記者さんが、「すみませんでした。」と謝るので、「なんだろ?」と思っていると、
次の日にこの問題の記事を書いた際に、名前を間違い、しかも似た名前の別の党の議員の質問と記載したとの事でした・・・・・。(笑)
なんでも、生活保護関係の質問は某党が多く、名前も似てたので調べずに適当に記事を書いた記者が載せたのだろうとの事・・・・・。

次の質問が決まりました。
決算委員会の総務省分が先かと思ってたら、総務委員会の「特定電子メール法」で質問に立つことが決まりました。
準備を急がなければ。

「水源の里」

2008年04月15日 | 政治
京都に行ってきました。

と言っても、観光ではありません。

参議院総務委員会の委員派遣で、一日目は水郷の里である京都府綾部市市志に視察に行き、
二日目は参院総務委員会の地方公聴会を京都で開きました。

この「水源の里」とは、学術用語では「限界集落」と呼ばれています。
「限界集落」というネガティブなネーミングをあえて用いず、川上の大切さを改めて認識してもらう為にも「水源の里」というネーミングを使用してるようです。

水源の里:
距離 市役所から25km以上
高齢者率 60%以上
世帯数 20戸未満
位置 水源地域

四方綾部市長は「35年間で76兆円も過疎対策に使われたが、それでハコモノはできたが、山間部などの人口流出にはなんら手だては打たれてなかった。」「多くの人は(限界集落)を知ってはいたが、見て見ぬふりをしていた。」等々述べられた。

限界集落というと、なんとなくどんよりとしたイメージを持っていたが、高齢化率100%というわりには、皆さん元気で、温かく我々を向かい入れてくださいました。

「水源の里」地域活性化の取り組みとしては、
①おばあちゃん達が月一回集会所にお茶会で集まる。
②共同でつわぶきを生産している。収益は650万円。
③都会に出た市志出身の人が家族だけじゃなく、同僚なども一緒に連れて帰省し、その際に焼肉パーティーをする。
④自治会にリーダーが存在する。

これらの四つのポイントを押さえる事により、地域再生ができると市長は仰られました。

全国にある約8000の限界集落を再生するのに、全体で1年で1000億。
10年間で1兆円あれば、8000集落はやっていけると市長は断言されました。

「上流は下流を思い、下流は上流に感謝する」、この精神を我々は持ちながら地域再生という問題に取り組んでいかねばなりません。