「なくなっていく現実。」

2009年06月16日 | いつきの思い
僕は以前から散髪をするのに理髪店を利用するのですが、地元の日南で用事がある際に時間を確保して昔から利用している地元の理髪店で散髪してもらっています。

僕らの年代では、男性も理髪店よりも美容室を利用する人が多くなっているような感じがしますが、僕は理髪店の独特な雰囲気の方が落ち着き、また髭剃りをしてもらえるので、理髪店に通い続けています。

地元で髪を切る機会を逃した時は、議員会館内にある理髪店を利用しているのですが、おやじさんと話していると、以前と比べると議員会館で散髪する議員は少なくなったそうです。

「宮崎だと、温水先生が一番思いだすね。上杉先生もよく来てくださった。」と懐かしそうに語ってくださいます。僕は3回に一回ぐらいのペースで会館の理髪店で散髪するのですが(残り二回は日南)、宮崎の議員で利用するのは上杉元参議院議員以来のようです。

もう30年以上も会館で営業されて、数々の政治の舞台裏も見てこられたのかもしれません。田中派のお客さんが多かったようで、対立する派閥の人は「あいつが行くうちは、行かないよ。」とまで言われたようです。そんな昔話を散髪してもらっている時に色々と教えてもらいました。

しかしながら、その通っている会館の理髪店も来年にはなくなるようです。
現在、議員会館は建て替え工事中で、来年夏には新議員会館が完成予定です。
理髪店のおやじさんに、「新会館に入るんですか?」と尋ねたら、「申し込まなかったんだよね。」との事。なんでも、現在の会館に入っている大半のお店は新会館に入らないのではないかとの事。

新会館には入札でコンビニやチェーン展開するコーヒーショップなど様々な店舗が入るようです。確かに、コンビニやコーヒーショップは確かに便利です。しかし、小さなお店の持っている「ぬくもり」というものを感じない。今の日本の社会がデジタルだとしたら、国会内のお店はアナログなのかもしれません。しかし、古きよき時代を感じる懐かしい雰囲気があります。

ずーっと会館で政治を後方で支えてこられた方々が、会館を去らざるおえない現状というのは、寂しいかぎりです。


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2 コメント

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Unknown (バンブー)
2009-06-16 17:27:46
ブログをいつも拝見しております。政治スタンスとか、派閥とか、そういうこと以前にいつきさんの人としてのぬくもりをご文章から感じ入りました。そういうあたたかみ、ぬくもりを持った政治家を宮崎から輩出できて、一県民として誇りに思います。
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コメントありがとうございます。 (いつき)
2009-06-17 16:42:54
バンブーさん、コメントありがとうございます。

もともと、このブログ自体(以前のHPも含む)が政治家になる以前から思ってた事を記してるので、政治家としてではなく、個人として書いているつもりです。

ただ、画一化され、どこに行っても似たような街になっていく現状は、便利なのかもしれませんが、人々や都市がもった良さというのを、どんどんと失わせているように感じて、寂しく思います。
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