「教育論」

2006年03月09日 | 教育
私は常々、今の日本に一番必要なものは「教育改革」だと考えております。先日の西村さとしさんとの対談でも語りましたが、国家の礎として一番大事なのは教育であり、人を育てる事だと思っております。(私の言ってる「教育」は「勉強」という意味だけではありません。)

さとし
「いつき君は国政を目指したのだけれども、国政で最もやりたかったことは?」

いつき
「実は『教育』と『防衛』の問題を深く考えたいです。教育の問題にしても、問題が起こっては小手先小手先で対応している。そんなことではおかしくなってきますよ。教育は国の礎になるので、もっとどっしりと根底から作り直すべきです。今のままの詰め込み式教育だと、将来不安です。勉強が出来る子は増えるかもしれませんが、頭の良い子は増えないのではないでしょうか?」


私は常日頃、今の詰め込み式の学校教育等に疑問を感じていましたし、何より教育で優先すべき科目は「国語」と「道徳」と「歴史」だと考えておりました。そんな中、ある本に出会いました。ベストセラーの本「国家の品格」(まだ、読んでません・・)で有名な藤原正彦氏が書かれた「祖国とは国語」(新潮文庫 400円)という本です。この本には私が抱いていた想いが、そのまま書かれてました。

「我が国の直面する危機症状は、足が痛い手が痛い頭が痛いという局所的なものではなく、全身症状である。すなわち体質がひどく劣化したということである。国家の体質は国民一人一人の体質の集積であり、一人一人の体質は教育により形造られる。すなわち、この国家的危機の本質は誤った教育にあるということになる。教育を立て直すこと以外に、この国を立て直すことは無理である・・・(中略)・・・これまでのように、これこそ即効薬と思い次々に小手先の改革に走っていては、事態を悪化させ、いたずらに時間を空費するばかりである。数十年かけて落ちてきた体質を元に戻すには数十年かかると肝に銘じた方がよい。」と藤原氏は指摘しております。

また、藤原氏は国語は思考そのものであり、論理を育み、情緒を培い、すべての知的活動・教養の支えとなる読書する力を生み、国家の根幹は国語教育にかかっていると述べられている。

教育は国の礎である、それゆえにイギリスのブレア首相は選挙期間中、演説の最後に毎回「教育、教育、教育」と叫び、そして首相就任時の記者会見でも「優先すべき政策は、一にも二にも三にも教育だ」と教育の重要性を説いた。イギリスの教育改革問題と、日本における教育問題は異なるだろうが、国家の礎として「教育が大事」だという考えで発言されているのは明白だ。

だから、私はこれから先も「教育改革」を訴えていきたい。そして、民主党としても将来を見据えて、最重要課題を「教育改革」としていただきたい。