「信念を貫くこと」

2005年10月11日 | Weblog
小泉内閣が特別国会に再提出した郵政民営化法案が衆院本会議で採決され、投票総数476票のうち賛成338票、反対138票で可決、衆院を通過した。

俗にいう造反組で新党に所属したり無所属になったりした元自民党議員は17人おり、その中11名は一転して賛成にまわった。しかし、亀井静香氏や平沼赳夫氏らは再び反対票を投じました。それにしても、彼らの信念を貫いた政治姿勢は立派だった。賛成にまわった造反組の方は「民意(国民)が郵政民営化を望んでいる」と理由を説明しているが、その方を選んだ選挙区の民意は少なくとも「反対」だったはず。

特に一番問題なのは「郵政民営化法案には問題がある」と未だに認識しながら、簡単に自らの政治信条を曲げる政治がまかり通ってる事であり、そのような政治家の姿勢は残念でなりません。政治家の言ってる事が、選挙中と選挙後で違っていては 有権者はこれから先、何を信じて自らの一票をたくせばいいのか悩むのではなでしょうか?そのような状況が、私が選挙前から何度も訴えている「政治」と「有権者」の距離をさらに生み出していってると私は考えます。

そういう意味で再び反対票を投じた議員の方は民意を反映した行動をとり、またブレない政治姿勢には本当の政治家の姿を見ました。


ただ、別の問題として衆院と参院で造反する議員がいなかったら国民の血税を使うような選挙も行われなかったはずであり、そういう意味では自らの政治信条を曲げられた衆参議員の国民に対する責任は大変に重いと思います。