「地面師」主導の男、フィリピンに逃亡か

大手住宅メーカー「積水ハウス」が東京都品川区の土地取引で約５５億円の詐欺被害に遭った事件で、警視庁は、事件を主導したとして、
偽造有印私文書行使などの容疑で逮捕状を取っている地面師グループのカミンスカス操容疑者（５８）について、国際手配の手続きを始めた。
カミンスカス容疑者はフィリピンに逃亡しているとみられ、現地当局にも協力を求めて行方を追う。
捜査関係者によると、カミンスカス容疑者は積水ハウスとの交渉の場に、土地所有者になりすました羽毛田正美容疑者（６３）
（偽造有印私文書行使などの容疑で逮捕）の相談役として同席。売却条件を決めるなど、グループで中心的な役割を担った。
カミンスカス容疑者は今月１３日、羽田空港から出国し、マニラに到着したことが確認された。警視庁は捜査が及ぶことを恐れ、
海外逃亡したとみている。出国前に日本への航空券も予約していたが、帰国するかは不明。出国前、関係先のマンション
を担保に数千万円の借金をしており、逃走資金を準備していた可能性があるという。