太公望 待ち望んだ当たり 益田でアユ釣り解禁

高津川水系匹見川でアユを釣り上げる太公望島根県内を流れる高津川と江の川、神戸川で１日、アユのさお釣りが解禁された。
この日を待ち望んだ太公望が県内外から訪れ、長さおを手に当たりを探った。
　益田市匹見町匹見の高津川水系匹見川では、午前５時の解禁とともに、地元や関西方面から訪れた釣り人が川に立ち込んだり、
岩の上に立ったりして水中の様子に目を凝らし、長さ９メートルのさおを操り、おとりのアユをポイントに送り込んで友釣りを楽しんだ。
午前１０時までに、体長１２～１３センチを中心に５匹を釣り上げた兵庫県宍粟市の無職藤田護さん（６２）は「釣り友達と７年連続で訪れている。
今年は、なわばりをつくらず、群れているアユが多く、やや釣りづらい」と今後の釣果に期待した。
神戸川でも午前７時の解禁とともに、出雲市佐田町窪田の河川敷に多くの釣り人が姿を見せ、長さおを巧みに操り、アユを釣った。
神戸川漁協の松尾幸治参事（６８）は「解禁前の調査で、アユが藻類を食べた跡がたくさん確認できているので、
水温が上がればコケの生育が早まり、釣果が期待できると思う」と話した。