タケシのブログ

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「殺すぞ」と脅す息子 「死に場所を探す」と決意した父 元農水次官の苦悩 2019.12.11 20:25社会裁判

2019-12-11 23:07:53 | Weblog
東京都練馬区の自宅で長男を刺殺したとして、殺人罪に問われた元農林水産事務次官の無職、熊沢英昭被告(76)の裁判員裁判の初公判が11日、
東京地裁(中山大行裁判長)で開かれた。熊沢被告は起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で、長男の英一郎さん=当時(44)=の家庭内暴力を恐れ、殺害を決意したと指摘した。
熊沢被告は、なぜ凶行に及ぶまで追い詰められたのか。検察側、弁護側双方の冒頭陳述からは、熊沢被告が発達障害などの診断を受けた長男との関係に苦慮していた姿が浮かび上がった。
「これしか他に方法はないと思います。死に場所を探します。見つかったら散骨してください。英一郎も散骨してください」。熊沢被告が事件直前に妻に宛てて書いた手紙を検察側が
読み上げると、スーツにネクタイ姿の熊沢被告はうつろな表情を浮かべた。
検察側によると、英一郎さんは私立中学入学後、いじめに遭うなどし、妻に暴力を振るうようになった。大学進学を機に一人暮らしを始め、後に職に就くが、平成20年からは
仕事をせず自宅でゲームをするなどして過ごしていた。事件1週間前に実家に戻ったが、その翌日、熊沢被告が、ごみの処分について話題にすると立腹し、熊沢被告に暴行したという。
「殺人罪」「執行猶予」。熊沢被告は事件2日前、こんな言葉をインターネットで検索。検察側は「英一郎さんの殺害を考慮しながら過ごすようになった」と指摘した。犯行に使われた
凶器の包丁は農水省時代に治水事業の記念品として贈られたものだった。
 一方、弁護側は英一郎さんがアスペルガー症候群などの診断を受けていたことを明かし、「被告は長年、長男を必死で支えてきた」と主張した。事件当日、自宅に隣接する小学校の
運動会の音にいらだった英一郎さんから「殺すぞ」と言われたとし、熊沢被告は「殺される」との恐怖心で「とっさにやむを得ず殺してしまった」と訴えた。
この日の公判には、熊沢被告の妻が証人として出廷した。妻は、英一郎さんが事件1週間前に実家に戻り、ごみ処分の件で熊沢被告に激高して以降は「殺すぞ」以外の言葉を発さなくなり、
怖くなったため熊沢被告と2階の部屋にこもって生活したと説明。英一郎さんにおびえ「本当に殺されると思った」と述べた。
一方、英一郎さんが一人暮らし中は、持ち家を提供し、生活費や食費を賄っていたと説明。ごみの処理も熊沢被告がしていたといい、「英一郎に一生懸命やってくれた。刑を軽くしてください」と訴えた。
また、暴行を繰り返すようになった英一郎さんについて「普通の子に産んであげられなかったことを申し訳なく思っている」とも述べた。

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