下條正男氏
竹島(島根県隠岐の島町、韓国名・独島(トクト))研究の第一人者として県竹島問題研究会の座長を務め、拓殖大国際学部教授を3月末で退官する下條正男氏(70)=長野県出身=が、島根県立大学の客員教授に就任する。講演や出前講座を通じて領土問題や国際問題を県民に解説し、次世代の人材育成を進める。4月1日付での就任を調整している。
下條氏は国学院大院博士課程修了後、韓国・仁川大学校客員教授などを務めた。島根県「竹島の日」条例制定前から、韓国の歴史的な主張の矛盾を理詰めで指摘。県立大によると、昨年末以降、客員教授就任を打診していた。研究内容は地方創生全般の予定。
下條氏は取材に対し、松江、浜田、津和野藩で異なる産業を展開していた島根県の地域性に「かねて興味を持っていた」とし、「県立大を現代の藩校とし、私の経験が県内全体を活性化していく一助になればと思う」と述べた。
竹島研究については、島根大の学生が務めた県竹島資料室(松江市殿町)の「学生解説員」を、県立大の学生にも担ってもらう構想がある。「若い世代にも問題に関心を持ってもらい、日韓交流を推進するための糸口を見つけたい」と意欲を見せた。
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