山陰2024/8/2 04:00保存 7月30日付で事業停止し自己破産申請準備に入った境港さかなセンターが開設していた水産物直売施設=境港市竹内団地
水産物直売施設を開設する「境港さかなセンター」(境港市竹内団地、門脇史朗代表取締役)が7月30日付で事業停止し、自己破産申請の準備に入ったことが1日分かった。新型コロナウイルス禍に伴う観光客、売り上げの減少などで不採算経営が続いていた。帝国データバンク鳥取支店によると、負債額は約4億5千万円の見込み。
境港さかなセンターは1996年8月設立の不動産賃貸業者。99年4月に全国有数の水揚げ量を誇る市の主要観光スポットの一つとなる直売施設「境港さかなセンター」を開設した。
主に観光客向けの水産物販売などの売り場運営を手がけ、2016年3月期には売上高4千万円を計上したが、コロナ禍の影響で、入居店舗の売り上げが急減し、テナントの撤退で賃貸収入が減少。初期投資の返済負担もあり厳しい資金繰りが続いた。
境港観光協会の古橋剛シニアマネジャーは「観光客誘致の大切な施設だけに、残念だ」と話した。
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